Copilotを活用してKPI報告書を自動生成したいと考えているビジネスマンも多いでしょう。
しかし、どのようなプロンプトを入力すれば、期待通りの報告書が作成できるか悩むこともあります。
この記事では、CopilotでKPI報告書を効率的に生成するためのプロンプト設計手順を解説します。
読了後には、Copilotを使った報告書作成の質とスピードが向上するはずです。
【要点】CopilotでKPI報告書を生成するプロンプト設計
- プロンプトの目的設定: KPI報告書の目的、対象読者、含めるべき主要指標を明確にする。
- データソースの指定: 報告書生成に用いるデータソース(Excelファイル、SharePointリストなど)を具体的に指示する。
- 構成要素の指示: 報告書の構成(サマリー、詳細分析、グラフ、考察など)を明確に指示する。
- 出力形式の指定: Word文書、PPTスライドなど、希望する出力形式を指定する。
- プロンプトの検証と改善: 生成された報告書を確認し、必要に応じてプロンプトを修正・最適化する。
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目次
CopilotによるKPI報告書生成の概要とメリット
Copilotは、Microsoft 365のデータやドキュメントを基に、自然言語での指示(プロンプト)に従って様々なコンテンツを生成するAIアシスタントです。
KPI報告書生成においては、データ収集、分析、レポート作成といった一連の作業を自動化・効率化できます。
これにより、担当者はデータ分析や戦略立案といった、より付加価値の高い業務に集中できるようになります。
法人契約(Microsoft 365 Copilot)では、組織内のデータにアクセスして、より文脈に沿った報告書を生成可能です。
個人契約(Copilot Pro)でも、WordやExcelなどのアプリ内で利用し、報告書作成を支援してもらえます。
効果的なKPI報告書生成プロンプトの設計手順
Copilotに期待通りのKPI報告書を生成させるためには、プロンプトの設計が重要です。
以下の手順でプロンプトを作成していきましょう。
- 報告書の目的と対象読者を定義する
まず、作成したいKPI報告書がどのような目的で、誰に向けて作成されるのかを明確にします。例えば、「月次営業成績の進捗を役員に報告する」「新商品プロモーションの効果をマーケティングチームに共有する」などです。 - 含めるべきKPIとデータソースを指定する
報告書に含めるべき主要なKPI(重要業績評価指標)をリストアップします。同時に、Copilotが参照すべきデータソース(例:Excelファイル名、SharePointサイト名、データベース名など)を具体的に指示します。 - 報告書の構成と含めるべき要素を指示する
報告書の全体構成(例:サマリー、KPI別詳細分析、前月比・前年同月比比較、課題と対策、今後のアクションプランなど)を具体的に指示します。グラフや表の必要性、含めるべき考察内容なども指定すると、より精度の高い報告書が生成されます。 - 出力形式とトーンを指定する
最終的にどのような形式(Word文書、PowerPointスライドなど)で出力したいかを指定します。また、報告書のトーン(例:フォーマル、簡潔、詳細など)も指示することで、目的に合った報告書が作成できます。 - プロンプトをCopilotに入力し、生成結果を確認する
設計したプロンプトをCopilotに入力します。初回生成された報告書を確認し、内容の正確性、網羅性、構成などをチェックします。 - 必要に応じてプロンプトを修正・最適化する
生成結果に不備がある場合や、さらに改善したい点がある場合は、プロンプトを修正して再度生成を試みます。例えば、「〇〇KPIの分析をより深めてください」「グラフの凡例を分かりやすくしてください」といった具体的な指示を追加すると効果的です。
Copilotプロンプト設計の具体例
ここでは、具体的なプロンプトの例を紹介します。
これはWordアプリ上でCopilotに指示する場合の例です。
例1:月次売上報告書(Wordアプリ)
以下のプロンプトをCopilotに入力します。
「私は営業部長です。先月の売上実績に関する報告書をWordで作成してください。対象読者は経営層です。含めるべきKPIは以下の通りです。
・総売上高(前月比、前年同月比)
・主要製品別売上
・新規顧客獲得数
データは、OneDrive上の「営業データ/2024年5月売上実績.xlsx」を参照してください。
報告書には、各KPIのサマリー、詳細な分析、課題、および来月のアクションプランを含めてください。グラフは不要ですが、主要KPIの推移がわかる表は作成してください。トーンはフォーマルかつ簡潔にしてください。」
例2:Webマーケティング効果測定レポート(PowerPoint連携)
Webアプリ版Copilotや、Teams経由でCopilotに指示する場合の例です。
「Webマーケティングチームのリーダーです。先月のWeb広告キャンペーンの効果測定レポートをPowerPointスライドで作成してください。対象読者はマーケティング部長です。
含めるべきKPIは以下の通りです。
・ウェブサイトトラフィック(チャネル別)
・コンバージョン率(キャンペーン別)
・顧客獲得単価(CPA)
データは、SharePointサイト「マーケティングデータ/広告キャンペーン実績.csv」を参照してください。
スライド構成は、表紙、キャンペーン概要、主要KPIサマリー、チャネル別トラフィック分析、キャンペーン別CPA比較、考察と改善提案としてください。各KPIについて、目標値との比較を明記してください。各スライドには、視覚的に分かりやすいグラフと簡潔な説明文を付与してください。」
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Copilotプロンプト設計における注意点とよくある失敗
Copilotによる報告書生成を成功させるためには、いくつかの注意点があります。
プロンプトが曖昧で期待通りの結果が得られない
原因:
「売上報告書を作成して」のような曖昧な指示では、Copilotは何を報告すべきか判断できません。
対処法:
目的、対象読者、含めるべきKPI、データソース、構成、出力形式を具体的に指示してください。
データソースへのアクセス権がない
原因:
Copilotが参照するファイルやSharePointサイトへのアクセス権限がない場合、データを利用できません。
対処法:
法人契約の場合、CopilotはMicrosoft Graphを通じて組織内のデータにアクセスします。必要なファイルやサイトへのアクセス権限を事前に確認・付与してください。個人契約の場合は、Copilotがアクセスできる範囲が限定されることがあります。
機密情報や個人情報の漏洩リスク
原因:
プロンプトに機密情報や個人情報を含めたり、Copilotがアクセスするデータにそれらが含まれる場合、情報漏洩のリスクがあります。
対処法:
プロンプト自体に個人情報や機密情報を直接記述しないでください。Copilotの利用ポリシーを確認し、機密情報の取り扱いに関する社内規定を遵守してください。法人契約では、データはMicrosoft 365のセキュリティとコンプライアンスの枠内で処理されます。
生成された報告書の事実誤認や不正確さ
原因:
AIは学習データに基づいて生成するため、時に事実と異なる情報や不正確な分析結果を出力することがあります。
対処法:
Copilotが生成した報告書は、必ず人間が内容を確認し、事実確認や数値の正確性をチェックしてください。特に重要な意思決定に用いる場合は、複数人でのレビューが推奨されます。
Copilot ProとMicrosoft 365 Copilotの機能比較
KPI報告書生成におけるCopilot ProとMicrosoft 365 Copilotの主な違いは、アクセスできるデータソースと組織内での連携機能です。
| 項目 | Copilot Pro | Microsoft 365 Copilot |
|---|---|---|
| 利用可能なアプリ | Word, Excel, PowerPoint, Outlook, OneNote | Word, Excel, PowerPoint, Outlook, Teams, OneNote |
| データアクセス範囲 | ユーザーが直接開いているファイル、Web検索結果 | ユーザーのMicrosoft 365データ(メール、チャット、ドキュメント、カレンダーなど)、組織内のSharePoint/OneDrive上のファイル |
| 組織内連携 | 限定的 | Teams会議の要約、チャット連携など、組織内での高度な連携が可能 |
| プロンプトの文脈理解 | ファイル内の情報やWeb検索結果に基づいた文脈 | メール、チャット履歴、会議の内容などを踏まえた、より深い文脈理解 |
| セキュリティ | Microsoftアカウントのセキュリティ | Microsoft 365のエンタープライズレベルのセキュリティとコンプライアンス |
KPI報告書生成において、組織内の複数のデータソースを横断的に参照したり、Teamsでの議論内容を反映させたい場合は、Microsoft 365 Copilotがより強力な機能を発揮します。
一方、特定のExcelファイルやWord文書の内容に基づいて報告書を作成したい場合は、Copilot Proでも十分な活用が可能です。
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超解決 第一編集部
疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。
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