会社でDropboxを利用していると、パソコンのストレージ容量不足やドライブの整理などの理由で、同期フォルダの保存先を変更したい場面があります。Cドライブの空きが少なくなったためにDドライブに移したい、あるいは外付けドライブに切り替えたいといったニーズは少なくありません。ただし、単にフォルダを移動するだけでは同期が正しく行われず、ファイルの重複や欠落が発生する危険性があります。この記事では、Dropboxの保存先ドライブを安全に変更するための具体的な手順を、注意点や失敗パターンとともに解説します。
【要点】この記事で確認すること
- 最初に見る場所: Dropboxの設定画面から現在の保存先パスを確認します。設定を開く前に、同期フォルダの状態が「最新」であることを必ずチェックしてください。
- 切り分けの軸: 変更方法は「アンインストール後の再インストール」が確実です。設定画面から直接パスを変更できるケースもありますが、環境によっては正常に動作しない場合があります。
- 注意点: 会社PCでは管理者権限が必要な操作が含まれます。特に外付けドライブやネットワークドライブを保存先にする場合は、IT管理者に事前に確認してください。誤った操作でファイルが消失するリスクがあります。
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目次
保存先ドライブを変更する前に確認すべきこと
移行作業を始める前に、以下の3点を確認してください。これらを怠ると、作業中にデータの不整合が生じる可能性があります。
1. 同期の完了状態を確認する
Dropboxのタスクトレイアイコンをクリックし、すべてのファイルが同期済みであることを確認します。クラウドアイコンが緑色のチェックマークになっていれば問題ありません。黄色い警告や青い同期中アイコンが表示されている場合は、同期が完了するまで待機してください。同期中に保存先を変更すると、ファイルが部分的にしか移行されず、欠損の原因になります。
2. ストレージの空き容量を確認する
移行先のドライブに、Dropboxフォルダ全体のサイズと同じかそれ以上の空き容量があるか確認します。エクスプローラーで現在のDropboxフォルダを右クリックし、「プロパティ」からサイズを確認できます。たとえば200GBのDropboxデータを移行する場合、移行先ドライブには最低でも200GBの空きが必要です。不足している場合は、不要なファイルを削除するか、外付けドライブへの移行を検討してください。
3. 管理者権限の有無を確認する
会社で配布されたPCの場合、標準ユーザーではDropboxのインストール先を変更できないことがあります。その場合、IT管理者に依頼して一時的に管理者権限を付与してもらうか、管理者が操作を行ってください。特に外付けドライブやネットワークドライブに保存する場合は、セキュリティポリシーで禁止されていないか確認が必要です。
安全に保存先を変更する3つの方法
Dropboxの保存先を変更する方法は、主に以下の3つです。それぞれの特徴を比較表にまとめました。
| 方法 | 難易度 | 所要時間 | リスク | 推奨環境 |
|---|---|---|---|---|
| 設定画面からパス変更 | 低 | 5~10分 | 中 | Dropboxアプリ新版 |
| アンインストール後の再インストール | 中 | 20~40分 | 低 | すべて |
| シンボリックリンクの利用 | 高 | 15~30分 | 高 | 上級者向け |
最も確実でリスクが低いのは「アンインストール後の再インストール」です。以降でこの方法を中心に手順を説明します。設定画面からの変更は環境によって動作しない場合があり、シンボリックリンクはファイルの整合性を損なうリスクが高いため、会社PCでは推奨しません。
アンインストール方式による移行手順(最も確実)
以下の手順で進めてください。作業中にDropboxを閉じたり、他のアプリケーションでファイルを開いたりしないように注意します。
- 現在の同期状態を確認する:タスクトレイのDropboxアイコンをクリックし、すべてのファイルが同期済み(緑チェック)であることを確認します。未完了の場合は完了を待ちます。
- Dropboxアプリを完全に終了する:タスクトレイアイコンを右クリックし、[終了] を選択します。バックグラウンドで動作しているプロセスも止めるため、タスクマネージャーで「Dropbox.exe」が残っていないか確認しても構いません。
- 現在のDropboxフォルダを任意の場所にバックアップする:エクスプローラーで現在のDropboxフォルダ(通常はC:\Users\[ユーザー名]\Dropbox)を開き、フォルダ全体をコピーして別のドライブ(例:D:\Backup_Dropbox)にペーストします。この操作はデータ保護のための保険です。コピーが完了したら、元のDropboxフォルダは削除せずにそのまま残しておきます。
- Dropboxアプリをアンインストールする:コントロールパネルまたは設定アプリから「Dropbox」を選択し、アンインストールを実行します。アンインストール後、PCを再起動するとより確実です。
- Dropboxを再インストールする:公式サイトから最新のインストーラをダウンロードし、インストールを開始します。インストール中に「詳細設定」をクリックし、「Dropboxフォルダの場所」を変更するオプションが表示されたら、希望するドライブ(例:D:\Dropbox)を指定します。古いバージョンではこのオプションが表示されない場合があります。その場合は、インストール完了後に設定画面から変更します。
- アカウントにログインして同期を開始する:インストール後、Dropboxにログインすると、新しい保存先にファイルがダウンロードされます。手順3でバックアップを取っていれば、もし同期中に問題が発生しても元のデータは安全です。同期が完全に終了したら、バックアップフォルダは削除して構いませんが、しばらくは保持しておくことを推奨します。
設定画面から直接パスを変更する方法
Dropboxアプリの新しいバージョンでは、設定画面から直接保存先を変更できる場合があります。ただし、この方法が使えるかどうかは環境に依存します。手順は次のとおりです。
- タスクトレイのDropboxアイコンをクリックし、歯車アイコン → [設定] を開きます。
- [同期] タブを選択し、「Dropboxフォルダの場所」のセクションにある [移動](または [変更])ボタンをクリックします。
- 新しい保存先のパスを選択し、[OK] をクリックします。Dropboxが自動的にフォルダを移動し、ファイルの再同期を開始します。
この方法の注意点として、[移動] ボタンが表示されない場合は、アンインストール方式を試してください。また、移動中にファイルが壊れるリスクを避けるため、同期が完了していることを確認してから操作を行ってください。
失敗パターンとその対処法
移行作業でよく発生する失敗とその対処法を紹介します。事前に把握しておくことで、トラブルを未然に防げます。
失敗パターン1:同期が完了していないまま保存先を変更した
同期中のファイルはクラウドとローカルで内容が一致していないため、移行後にファイルが開けなくなったり、内容が古いままになることがあります。必ず同期完了を待ってから作業を開始してください。もし同期完了前に作業してしまった場合は、Dropboxのバージョン履歴から以前の状態に戻せる可能性があります。Dropbox Webサイトにアクセスし、該当のファイルを右クリックして「バージョン履歴」から復元を試みてください。
失敗パターン2:外付けドライブに保存先を変更したが、ドライブが外れている
外付けUSBドライブやSDカードを保存先に指定した場合、ドライブが接続されていないとDropboxはエラーを表示して同期できません。会社PCでは特に、セキュリティポリシーでリムーバブルメディアが禁止されている場合があります。外付けドライブを使う場合は、常時接続を前提とするか、IT管理者に許可を取ってください。もしドライブが外れてしまった場合は、再度接続すれば自動的に同期が再開されますが、長期間外れるとファイルの更新が遅れるため注意が必要です。
失敗パターン3:管理者権限がなくてインストール先を変更できない
会社PCではユーザーアカウント制御により、プログラムのインストール先を変更できないことがあります。その場合は、管理者に連絡して権限を一時的に付与してもらうか、管理者が代わりに作業を行ってください。自己判断でレジストリを編集すると、システムが不安定になる恐れがあります。
よくある質問
Q1. 保存先を変更した後、既存のファイルは自動的に移動されますか?
A. アンインストール方式の場合、再インストール後にDropboxがクラウドからファイルを再ダウンロードします。ローカルにバックアップを残していないと、ダウンロードに時間がかかります。設定画面からの変更では、Dropboxが自動的にファイルを新しい場所に移動しますが、移動中はアプリを終了しないでください。
Q2. 保存先をCドライブからDドライブに変更したら、同期速度が遅くなりました。なぜですか?
A. DドライブがSSDではなくHDDの場合、読み書き速度がCドライブより遅い可能性があります。また、Dドライブが同じ物理ディスクのパーティション分割である場合は速度差は小さいですが、別の物理ディスクであればその性能に依存します。速度が気になる場合は、タスクマネージャーでディスク使用率を確認し、ボトルネックを特定してください。
Q3. 会社のポリシーでDropboxのインストール先を変更できません。代替案はありますか?
A. まずはIT管理者に相談し、変更が可能か確認してください。どうしても変更できない場合は、シンボリックリンクを利用する方法もありますが、自己責任となります。管理者が許可するまで無理に変更しないことをおすすめします。
まとめ
Dropboxの保存先ドライブを変更する際は、事前に同期の完了と移行先の空き容量を確認し、バックアップを取ることが重要です。最も確実な方法はアンインストール後の再インストールであり、設定画面からの変更は環境依存のため注意が必要です。会社PCでは管理者権限の問題が発生することがあるため、事前にIT部門へ相談してください。適切な手順を踏めば、データを失うことなく保存先を変更できます。
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超解決 第一編集部
疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。
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