工場や研究施設でシリアルポートを使った機器をEdge経由で制御したい場面があります。しかし、すべてのサイトにシリアルポートへのアクセスを許可するとセキュリティリスクが高まります。そこで、サイトごとにシリアルポートのアクセス許可を個別管理する方法が必要です。本記事では、Edgeの設定画面からシリアルポートの許可をサイト単位で設定する手順を詳しく解説します。
【要点】Edgeでシリアルポートのアクセス許可をサイトごとに管理する手順
- サイトのアクセス許可設定: Edgeの設定画面からサイトごとにシリアルポートのアクセスを許可またはブロックします。
- URLごとの個別管理: 特定のサイトに対してのみシリアルポートへのアクセスを許可することで、セキュリティを保ちます。
- 産業現場での活用: WebアプリケーションからUSBシリアル変換器や測定機器にアクセスする際に役立ちます。
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目次
シリアルポートAPIとEdgeのアクセス許可の仕組み
シリアルポートAPIは、WebアプリケーションがUSBやRS-232Cなどのシリアルポートにアクセスするための規格です。このAPIを利用すると、ブラウザ上からハードウェア機器を直接制御できます。EdgeではこのAPIの利用をサイトごとに許可する設定が用意されています。許可はサイトのアクセス許可として保存され、ユーザーが明示的に許可したサイトだけがシリアルポートにアクセスできます。この仕組みにより、信頼できるサイトだけにシリアルポートへのアクセスを限定できます。
産業利用では、例えば工場の生産管理システムや計測機器のWebインターフェースでシリアルポートを利用することがあります。そのような場合、必要なサイトだけに許可を与え、不必要なサイトには許可しないことでセキュリティを確保します。Edgeはこの設定をサイトごとに管理できるため、複数のサイトを使い分ける現場でも便利です。
シリアルポートのアクセス許可を個別に設定する手順
手順1: Edgeの設定画面を開く
- Edgeを起動し、右上の三点リーダーをクリックします。
メニューが表示されます。 - メニューから「設定」を選択します。
設定画面が開きます。
手順2: サイトのアクセス許可に移動する
- 左側のナビゲーションで「Cookieとサイトのアクセス許可」をクリックします。
各種権限の一覧が表示されます。 - 下にスクロールして「シリアルポート」を見つけます。
「シリアルポート」の項目をクリックします。
手順3: サイトごとの許可を追加する
- 「許可」セクションの「追加」ボタンをクリックします。
URLを入力するダイアログが表示されます。 - シリアルポートへのアクセスを許可したいサイトのURLを入力します。
例として「https://example.com」と入力します。プロトコル(https://)を含める必要があります。 - 「追加」ボタンをクリックします。
入力したサイトが許可リストに追加されます。
手順4: ブロックしたいサイトも同様に設定する
- 「ブロック」セクションの「追加」ボタンをクリックします。
同様にURL入力ダイアログが開きます。 - ブロックしたいサイトのURLを入力し「追加」をクリックします。
そのサイトはシリアルポートにアクセスできなくなります。
手順5: 設定が正しく反映されているか確認する
- 許可またはブロックしたサイトにアクセスします。
そのサイトでシリアルポートAPIを利用するWebページを開きます。 - ページがシリアルポートへのアクセスを要求したときに、Edgeが設定に基づいて許可またはブロックすることを確認します。
許可されている場合は自動的にアクセスが許可され、ブロックされている場合はエラーメッセージが表示されます。
シリアルポート許可設定の注意点とよくあるトラブル
許可リストに追加してもアクセスできない場合
設定が正しく行われているのにアクセスできない場合、いくつかの原因が考えられます。まず、サイトのURLが正しく入力されているか確認してください。特にサブドメインがある場合は、完全なURL(例:https://sub.example.com)を追加する必要があります。また、シリアルポートAPIがまだ実験的な機能である場合、Edgeのフラグ設定で有効にする必要があるかもしれません。その場合は「edge://flags」で「Serial API」を検索して有効にしてください。
許可後に変更が反映されない場合
許可設定を変更した後、すぐに反映されないことがあります。その場合はEdgeを再起動するか、該当サイトのタブをリロードしてください。それでも反映されない場合は、キャッシュが影響している可能性があります。Edgeの設定から「プライバシー、検索、サービス」→「閲覧データをクリアする」でキャッシュを削除してから再試行してください。
複数のシリアルポートが接続されている場合の動作
シリアルポートAPIは、システムに接続されているすべてのシリアルポートにアクセスできます。許可設定はサイト単位で行われ、特定のポートを選択する機能はありません。そのため、許可されたサイトは接続されているすべてのシリアルポートを列挙してアクセスできます。不要なポートへのアクセスを防ぐには、OSレベルでポートのアクセス権を制限するか、物理的にポートを切り離す必要があります。
企業のグループポリシーとの関係
企業環境では、グループポリシーでシリアルポートのアクセス許可が制御されることがあります。その場合、個別の設定よりもグループポリシーが優先されます。管理者に問い合わせて、シリアルポートAPIの利用が許可されているか確認してください。グループポリシーでブロックされていると、ユーザーが個別に許可を追加しても効果がありません。
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個別許可と全許可・ブロックの比較
| 項目 | 個別許可(本記事の方法) | 全許可(許可なしで全体設定) | 全ブロック |
|---|---|---|---|
| セキュリティ | 高い(信頼できるサイトのみ許可) | 低い(すべてのサイトがアクセス可能) | 非常に高い(どのサイトもアクセス不可) |
| 管理の手間 | やや多い(サイトごとに登録が必要) | 少ない(一度設定するだけ) | 少ない(一度設定するだけ) |
| ユースケース | 特定の業務サイトのみ利用する現場 | 社内ツールなど信頼できるネットワーク内 | シリアルポートAPIを一切使わせたくない場合 |
| Edgeの初期値 | 設定なし(サイトごとにユーザーが選択) | 「すべてのサイトに許可」を明示的に設定する必要あり | 「すべてのサイトにブロック」を明示的に設定する必要あり |
まとめ
本記事では、Edgeのサイトアクセス許可でシリアルポートを個別管理する手順を解説しました。設定画面から特定サイトのURLを追加するだけで、サイトごとにアクセス許可を制御できます。産業現場では、複数のWebアプリケーションを使い分ける際にこの設定が役立ちます。次に、企業ポリシーによる制限がある場合は、管理者と相談しながら許可リストを整備してください。また、他のアクセス許可(USBやBluetoothなど)も同様の方法で管理できるため、合わせて活用するとよいでしょう。
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超解決 第一編集部
疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。
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