【Excel】ピボットテーブルの基本作成手順とフィールド設定方法

【Excel】ピボットテーブルの基本作成手順とフィールド設定方法
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Excelで大量のデータを分析する際、ピボットテーブルは非常に強力なツールです。しかし、「ピボットテーブルの作り方がわからない」「フィールドの設定がうまくいかない」といった悩みを持つ方もいるでしょう。

この記事では、Excel初心者の方でもピボットテーブルを基本から作成し、フィールドを効果的に設定する方法を解説します。この記事を読めば、複雑なデータ集計が簡単に行えるようになります。

まずは、ピボットテーブルの基本的な作成手順から見ていきましょう。

【要点】ピボットテーブルの基本作成とフィールド設定

  • ピボットテーブルの作成: 元データを選択し、挿入タブからピボットテーブルを選ぶことで、分析の基盤を作成します。
  • フィールドの設定: 行・列・値・フィルターエリアにフィールドを配置することで、データの集計方法を定義します。
  • 集計方法の変更: 値エリアのフィールドの集計方法(合計、個数、平均など)を変更することで、分析の視点を変えられます。

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ピボットテーブルでできることと概要

ピボットテーブルは、Excelに標準搭載されているデータ集計・分析機能です。大量のデータの中から、特定の条件で絞り込んだり、集計したりする作業を直感的に行えます。

例えば、商品ごとの売上数、地域別の販売金額、月ごとの件数などを、ドラッグ&ドロップで簡単に集計できます。集計結果は表形式で表示され、必要に応じてグラフ化も可能です。これにより、データの傾向を素早く把握し、意思決定に役立てることができます。

ピボットテーブルを利用する前提として、元データは表形式で、各列に一意のヘッダー(項目名)が付いていることが望ましいです。データに空白行や空白列が混在していると、正しく集計されない場合があります。

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ピボットテーブルの基本作成手順

ここでは、Excelでピボットテーブルを作成する基本的な手順を説明します。この手順は、Excel for Microsoft 365を基準としていますが、Excel 2019や2021でもほぼ同様に操作できます。

  1. 元データの準備と選択
    分析したいデータ範囲を準備します。データには、各列に分かりやすいヘッダー(項目名)が付いていることを確認してください。データ範囲内の任意のセルを1つ選択します。
  2. ピボットテーブルの挿入
    「挿入」タブをクリックします。リボンの左端にある「ピボットテーブル」ボタンをクリックします。
  3. ピボットテーブルの作成ダイアログボックス
    「ピボットテーブルの作成」ダイアログボックスが表示されます。
  4. データ範囲の確認
    「テーブル/範囲を選択」の項目で、元データが正しく選択されているか確認します。選択範囲が異なる場合は、データ範囲をドラッグして再選択してください。
  5. 配置場所の選択
    「配置場所」で、ピボットテーブルをどこに作成するかを選択します。「新規ワークシート」を選択すると、新しいシートにピボットテーブルが作成されます。既存のシートに作成したい場合は、「既存のワークシート」を選び、配置したいセルを指定します。通常は「新規ワークシート」がおすすめです。
  6. OKボタンのクリック
    「OK」ボタンをクリックします。

これで、指定した場所にピボットテーブルの枠が作成されます。同時に、画面右側には「ピボットテーブルのフィールド」ウィンドウが表示され、元データのヘッダー項目が一覧表示されます。

ピボットテーブルのフィールド設定方法

ピボットテーブルの肝となるのが、「ピボットテーブルのフィールド」ウィンドウを使った設定です。このウィンドウでは、元データの各項目(フィールド)を、ピボットテーブルのどのエリアに配置するかを決定します。

「ピボットテーブルのフィールド」ウィンドウには、以下の4つのエリアがあります。

  • フィルター: 特定の条件でデータを絞り込む際に使用します。
  • 列: 表の列ヘッダーとして表示したい項目を設定します。
  • 行: 表の行ヘッダーとして表示したい項目を設定します。
  • 値: 集計したい数値データや項目を設定します。

これらのエリアに、元データのフィールドをドラッグ&ドロップで配置していきます。

具体的なフィールド設定例

ここでは、例として以下のような売上データがあると仮定します。

データ項目:日付、地域、商品名、単価、数量、金額

このデータを使って、「地域ごとの商品別売上金額」を集計するピボットテーブルを作成してみましょう。

  1. 「地域」フィールドを行エリアへ配置
    「ピボットテーブルのフィールド」ウィンドウから「地域」フィールドを見つけ、ドラッグして「行」エリアにドロップします。
  2. 「商品名」フィールドを列エリアへ配置
    次に、「商品名」フィールドをドラッグして「列」エリアにドロップします。
  3. 「金額」フィールドを値エリアへ配置
    「金額」フィールドをドラッグして「値」エリアにドロップします。

この設定により、行には地域、列には商品名が表示され、各地域・商品ごとの合計金額が自動的に計算されて表示されます。もし「金額」フィールドを配置した際に「合計 / 金額」ではなく「個数 / 金額」のように表示された場合は、後述する集計方法の変更を行ってください。

集計方法の変更

「値」エリアに配置したフィールドの集計方法は、デフォルトでは「合計」や「個数」などが自動で設定されますが、必要に応じて変更できます。

例えば、売上金額の「合計」ではなく「平均」を知りたい場合や、商品の「個数」を知りたい場合などです。

  1. 値フィールドの設定を開く
    「ピボットテーブルのフィールド」ウィンドウの「値」エリアにある、集計方法を変更したいフィールド名(例:「合計 / 金額」)をクリックします。
  2. 「値フィールドの設定」を選択
    表示されるメニューから「値フィールドの設定」を選択します。
  3. 集計方法を選択
    「値フィールドの設定」ダイアログボックスが表示されます。「集計」タブで、「合計」「個数」「平均」「最大」「最小」など、目的に合った集計方法を選択します。
  4. OKボタンのクリック
    「OK」ボタンをクリックします。

これで、値エリアのフィールドの集計方法が変更され、ピボットテーブルに反映されます。この機能を使えば、同じデータでも様々な角度から分析することが可能です。

フィルターエリアの活用

「フィルター」エリアは、ピボットテーブル全体の表示内容を絞り込む際に使用します。例えば、特定の期間や特定の地域に絞って集計結果を見たい場合に便利です。

「日付」フィールドを「フィルター」エリアに配置してみましょう。

  1. 「日付」フィールドをフィルターエリアへ配置
    「ピボットテーブルのフィールド」ウィンドウから「日付」フィールドをドラッグし、「フィルター」エリアにドロップします。
  2. フィルターの選択
    ピボットテーブルの上に「フィルター」というラベルが表示され、その横に「すべて」などの選択肢が表示されます。ここをクリックすると、日付のリストが表示され、特定の期間を選択して表示を絞り込めます。

「フィルター」エリアに複数のフィールドを配置することも可能です。これにより、より細かくデータを分析できます。

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ピボットテーブル作成時の注意点とよくある失敗

ピボットテーブルは非常に便利ですが、作成時にいくつか注意すべき点があります。これらの点に注意しないと、意図しない結果になったり、エラーが発生したりすることがあります。

データ範囲の選択ミス

ピボットテーブルを作成する際、元データの範囲を正しく選択することが重要です。範囲選択が不十分だと、最新のデータが含まれなかったり、集計対象外のデータが出てきたりします。

対策:

  1. データ範囲内のセルを1つ選択して「ピボットテーブル」挿入
    Excelが自動で連続したデータ範囲を認識してくれます。
  2. データ範囲をテーブル機能に変換
    元データを「テーブル」(Ctrl+T)に変換しておくと、データの追加・削除時に自動で範囲が拡張・縮小されるため、ピボットテーブルの更新が容易になります。
  3. 手動での範囲確認
    「ピボットテーブルの作成」ダイアログボックスで、選択されている範囲が正しいか必ず目視で確認してください。

ヘッダー(項目名)がない、または重複している

ピボットテーブルのフィールド名(「ピボットテーブルのフィールド」ウィンドウに表示される項目名)は、元データのヘッダーから取得されます。ヘッダーがない、または重複していると、正しくフィールドを認識できません。

対策:

  1. 各列にユニークなヘッダーを設定する
    データの一番上の行に、各列の内容を表す分かりやすいヘッダー(例:「商品名」「販売数量」)を設定してください。
  2. ヘッダーの重複を避ける
    同じ名前のヘッダーが複数あると、どちらのデータか区別がつかなくなります。必要に応じて「商品名A」「商品名B」のように区別してください。

空白行・空白列の混入

元データに意図しない空白行や空白列があると、Excelがデータ範囲を正しく認識できないことがあります。特に、データ範囲の途中に空白行があると、そこまででデータが区切られてしまうことがあります。

対策:

  1. データ範囲をテーブル機能に変換する
    前述したように、テーブル機能を使うと空白行・列の影響を受けにくくなります。
  2. 不要な空白行・列を削除する
    ピボットテーブル作成前に、元データから不要な空白行や空白列を削除しておきましょう。

集計方法の誤解

「値」エリアに数値フィールドを配置した際に、意図せず「個数」で集計されていたり、「合計」ではなく「平均」になっていたりすることがあります。これは、Excelが自動で判断する集計方法が、必ずしもユーザーの意図と一致しないためです。

対策:

  1. 必ず「値フィールドの設定」で確認する
    「値」エリアにフィールドを配置したら、必ず「値フィールドの設定」を開き、意図した集計方法(合計、個数、平均など)になっているか確認してください。
  2. フィールド名の変更
    「値フィールドの設定」で、フィールド名(例:「合計 / 金額」)を分かりやすい名前に変更することも可能です。

ピボットテーブルとVLOOKUP関数の違い

Excelでデータを集計・参照する際、ピボットテーブル以外にもVLOOKUP関数などの関数を利用する方法があります。ここでは、ピボットテーブルとVLOOKUP関数の主な違いを比較します。

項目 ピボットテーブル VLOOKUP関数
主な用途 多角的なデータ集計・分析、集計結果の可視化 特定の条件に一致するデータを別シートや別表から検索・抽出
操作方法 ドラッグ&ドロップによる直感的な操作、フィールド設定 数式バーへの関数入力、引数の指定
集計の柔軟性 非常に高い(行・列・値の入れ替え、集計方法変更が容易) 限定的(基本は検索値と一致する行の特定列の値を取得)
データ量への対応 大量のデータ集計に強い データ量が増えると計算速度が低下しやすい
更新方法 「更新」操作で元データ変更を反映 元データ変更時に数式を再計算(自動計算設定による)
グラフ作成 ピボットグラフとして容易に作成可能 別途グラフ作成が必要

ピボットテーブルは、データの「集計」や「傾向把握」に特化した機能です。一方、VLOOKUP関数は、特定の条件に合う「ピンポイントな情報」を探し出すのに適しています。

どちらの機能が適しているかは、分析したい内容によって異なります。複数の集計軸でデータを分析したい場合はピボットテーブル、特定のIDに対応する情報を引っ張ってきたい場合はVLOOKUP関数、というように使い分けるのが効果的です。

まとめ

この記事では、Excelでピボットテーブルを作成する基本手順と、フィールドの設定方法について解説しました。元データの準備から、フィールドの配置、集計方法の変更、そしてよくある注意点までを網羅しました。

ピボットテーブルを使いこなすことで、大量のデータから必要な情報を素早く抽出し、分析する能力が格段に向上します。まずは、ご自身の業務データで簡単なピボットテーブルを作成し、フィールドを入れ替えてみてください。

さらに、ピボットグラフ機能を使えば、集計結果を視覚的に分かりやすく提示することも可能です。ぜひ、ピボットテーブルとピボットグラフを組み合わせて、データ分析の効率を高めていきましょう。

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Excelトラブル完全解決データベースこの記事以外にも、様々なエラー解決策をまとめています。困った時の逆引きに活用してください。

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この記事の監修者
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超解決 Excel・Word研究班

企業のDX支援や業務効率化を専門とする技術者チーム。20年以上のExcel・Word運用改善実績に基づき、不具合の根本原因と最短の解決策を監修しています。ExcelとWordを使った「やりたいこと」「困っていること」「より便利な使い方」をクライアントの視点で丁寧に提供します。

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