インターネットを見ていたら、突然「ビーーー!」というけたたましい警告音が鳴り響き、「Windowsセキュリティの重要な警告」「トロイの木馬スパイウェアに感染しました」といった画面が表示されてフリーズしてしまった……。
「このPCはロックされました」「解除するにはサポートに電話してください」と書かれていても、絶対に電話してはいけません。
それはウイルスではなく、ブラウザを全画面表示にして閉じられなくしているだけの「偽物の画像(サポート詐欺)」です。
この記事では、マウスが効かない状態から、キーボード操作だけで詐欺画面を強制的に閉じる手順を解説します。落ち着いて操作すれば1分で解決します。
🚨 結論:あなたのPCは無事です
画面に表示されている「050」や「03」から始まる番号は、Microsoftではなく詐欺グループの電話番号です。
電話をかけると、遠隔操作ソフトを入れられ、修理代として電子マネーを要求されます。無視して閉じるのが唯一の正解です。
目次
手順1:【最強】「Esc」の長押しで全画面を解除する
この詐欺画面の正体は、ブラウザ(EdgeやChrome)を「全画面表示(F11モード)」にしているだけです。
マウスカーソルが表示されなかったり、×ボタンが偽物だったりしますが、以下の操作で解除できることが多いです。
- キーボードの左上にある [Esc] キー(エスケープキー)を3秒以上長押しします。
- 画面の枠(タイトルバー)や、右上の「×」ボタンが現れましたか?
- 現れたら、そのまま右上の [×] をクリックしてブラウザを閉じます。
※「サイトを離れますか?」という確認が出たら、[このページから移動] を選んでください。
手順2:【強制終了】「Alt + F4」で窓を閉じる
Escキーが効かない(ブロックされている)場合、Windows共通の「アプリ終了ショートカット」を使います。
- キーボードの左下にある [Alt] キーを押したままにします。
- その状態で、上部の [F4] キーを一度押します。
- 今開いている詐欺画面(ブラウザ)が、一瞬で閉じれば成功です。
これでデスクトップ画面に戻れたら、もう安全です。警告音も止まります。
手順3:【最終手段】タスクマネージャーからブラウザを落とす
上記2つでも画面が消えない場合、ブラウザごと強制終了させます。
- キーボードの [Ctrl] + [Alt] + [Delete] を同時に押します。
- 青い画面に切り替わったら、[タスクマネージャー] をクリックします。
(この時点で詐欺画面は見えなくなります) - 一覧の中から、現在開いているブラウザ(Microsoft Edge や Google Chrome)を探します。
- 見つけたらクリックして、右下の [タスクの終了] ボタンを押します。
これで完全に詐欺画面は消滅します。
再発防止:ブラウザの「復元」ボタンを押さないこと
強制終了した後、もう一度ブラウザを開くと、親切機能で「ページを復元しますか?」と聞いてくることがあります。
⚠️ 「×」を押して閉じてください
ここで [復元] を押すと、またさっきの詐欺画面が開いてしまいます。
必ず右上の×ボタンで通知を消し、Yahoo!やGoogleなどのトップページから使い始めてください。
もし電話してしまったら?
パニックになって電話をかけ、言われるがままに操作してしまった場合の対処法です。
| 状況 | やるべきこと |
|---|---|
| 電話で話しただけ | 着信拒否にする。金銭被害はないので無視でOK。 |
| ソフトをインストールした (AnyDesk, TeamViewer等) |
LANケーブルを抜き、すぐにそのソフトをアンインストールする。 |
| カード番号を教えた | カード会社へ連絡し、利用停止手続きをとる。 |
まとめ:警告音はただの演出
この詐欺の手口は、「大きな音」と「カウントダウン」で冷静さを奪うことです。
- ウイルススキャンは一瞬では終わりません。
- Microsoftが電話をかけろと言うことは絶対にありません。
- ブラウザの中に表示されている警告は、100%嘘です。
「Alt + F4」を知っているだけで、これらの詐欺は無力化できます。ご家族にも教えてあげてください。
