オートフィルタで1列ずつ絞り込むのはできるけれど、複数の列にまたがる条件を一度に設定したいと思ったことはありませんか。例えば「売上データで、地域が東京かつ商品カテゴリが家電」のような複合条件で絞り込みたい場合、基本的なフィルタ機能を使えば簡単に実現できます。この記事では、Googleスプレッドシートのオートフィルタを使って複数列の条件を組み合わせる方法を、具体的な操作手順とともに解説します。AND条件やOR条件の使い分け方も紹介しますので、データ分析の効率を高めたい方はぜひご覧ください。
【要点】オートフィルタで複数列を絞り込む3つの方法
- 各列のドロップダウンで条件を選択: フィルタを有効にした列のドロップダウンから条件を選ぶだけで、複数列のAND条件を設定できます。
- カスタム数式で高度な条件を指定: 「カスタム数式」オプションを使うと、同じ列内でOR条件や比較演算子を使った複雑な絞り込みが可能です。
- フィルタビューでOR条件を実現: 異なる列にまたがるOR条件はフィルタビューのカスタム数式で設定します。通常のフィルタではできないため、代わりに使います。
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目次
オートフィルタで複数列の絞り込みができる仕組み
Googleスプレッドシートのオートフィルタは、データ範囲の各列にドロップダウンメニューを追加する機能です。このドロップダウンから特定の値を選ぶと、その列の条件に合致する行だけが表示されます。複数の列に同時に条件を設定すると、すべての条件を満たす行(AND条件)で絞り込まれます。例えばA列に「東京」、B列に「家電」を指定すれば、東京かつ家電の行だけが残ります。このAND条件の組み合わせが最も基本的な使い方です。一方、同じ列内で「東京または大阪」のようにOR条件を指定する場合は、ドロップダウンの「テキストフィルタ」から「含まない」や「カスタム数式」を使います。異なる列にまたがるOR条件(東京または家電)は通常のフィルタでは直接設定できませんが、フィルタビューでカスタム数式を使うことで実現できます。この記事では、これらの方法を順に説明します。
複数列に条件を設定してデータを絞り込む手順
ここでは、実際の操作手順を2つのシチュエーションに分けて解説します。まずは基本のAND条件、次にカスタム数式を使ったOR条件の設定方法です。
基本のAND条件を設定する手順
- フィルタを有効にする
絞り込みたいデータ範囲を選択し、メニューバーの「データ」→「フィルタを作成」をクリックします。各列のヘッダーにドロップダウン矢印が表示されます。 - 1列目の条件を選ぶ
最初に絞り込みたい列のドロップダウンを開き、表示したい値のチェックをオンにします。例えば「地域」列で「東京」のみにチェックを入れます。すると、東京の行だけが表示されます。 - 2列目の条件を追加する
次に別の列、例えば「カテゴリ」列のドロップダウンを開き、「家電」にチェックを入れます。すると、地域が東京かつカテゴリが家電の行だけが表示されます。これでAND条件の複数列絞り込みが完了します。 - 条件を解除する
各列のドロップダウンから「すべてクリア」を選ぶか、メニューバーの「データ」→「フィルタを削除」で元のデータに戻ります。
カスタム数式でOR条件を指定する手順
同じ列内で「東京または大阪」のようにOR条件を設定するには、カスタム数式を使います。また、異なる列にまたがるOR条件の場合はフィルタビューを利用します。
- フィルタを有効にする
先ほどと同様に「データ」→「フィルタを作成」でフィルタを設定します。 - 列のドロップダウンから「フィルタ条件」を開く
条件を設定したい列のドロップダウンを開き、「テキストフィルタ」→「カスタム数式」を選択します。 - 数式を入力する
表示されたボックスに、OR条件を表す数式を入力します。例えば「=OR(A:A=”東京”, A:A=”大阪”)」のように書きます。数式がTRUEとなる行が表示されます。この方法は同じ列内のOR条件に有効です。 - 異なる列にまたがるOR条件を設定する
通常のフィルタではできないため、フィルタビューを使います。メニューバーの「データ」→「フィルタビュー」→「新しいフィルタビュー」をクリックします。フィルタビューが開いたら、任意の列のドロップダウンから「フィルタ条件」→「カスタル数式」を選び、数式ボックスに「=OR(A:A=”東京”, B:B=”家電”)」などと入力します。これで、地域が東京またはカテゴリが家電の行がすべて表示されます。 - フィルタビューを保存・削除する
条件を保存するには、フィルタビューの名前バーに名前を入力して「保存」をクリックします。不要になったら、フィルタビューのドロップダウンから「削除」を選びます。
複数列フィルタリングで注意すべきポイント
複数列の絞り込みを行う際に、思わぬ結果にならないよう以下の点に注意してください。
AND条件とOR条件の混同
通常のフィルタで複数列に条件を設定すると、自動的にAND条件になります。つまり、すべての条件を満たす行だけが表示されます。OR条件にしたい場合は、カスタム数式やフィルタビューを積極的に使いましょう。特に、異なる列にまたがるOR条件は、通常のフィルタでは設定できない点を覚えておいてください。
フィルタが正しく適用されない場合
フィルタが期待通りに動作しない原因として、データ範囲に空白行や空白列が含まれていることがあります。フィルタを作成する前に、データ範囲が連続したセル範囲であることを確認してください。また、列のデータ型が混在していると、フィルタ条件が正しく認識されないことがあります。例えば、数値と文字列が混ざった列では、テキストフィルタが正しく機能しない場合があります。
フィルタビューと通常のフィルタの使い分け
通常のフィルタはシート全体に適用され、他のユーザーと共有している場合は全員に影響します。一方、フィルタビューは自分だけの一時的なビューを作成できるため、他人の表示を変えずに試行錯誤できます。複雑なOR条件を組む際はフィルタビューを使うことをおすすめします。また、フィルタビューは複数保存できるため、よく使う条件をテンプレートとして保存しておくと便利です。
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通常フィルタとフィルタビューの比較
| 比較項目 | 通常のフィルタ | フィルタビュー |
|---|---|---|
| 適用範囲 | シート全体に影響 | 自分だけの一時的なビュー |
| 複数列のAND条件 | 各列のドロップダウンで設定可能 | 同様に設定可能 |
| 異なる列のOR条件 | カスタム数式では設定不可 | カスタム数式で設定可能 |
| 保存・再利用 | 条件の保存は不可(フィルタ状態はシートに紐付く) | 名前を付けて保存でき、後で呼び出せる |
| 共有時の影響 | 全員の表示が変わる | 他のユーザーの表示に影響しない |
まとめ
この記事では、Googleスプレッドシートのオートフィルタを使って複数列の条件を組み合わせる方法を解説しました。基本的なAND条件は各列のドロップダウンから値を選ぶだけで簡単に設定できます。同じ列内のOR条件はカスタム数式で、異なる列にまたがるOR条件はフィルタビューで実現します。特にフィルタビューは、他人の表示を変えずに複雑な条件を試せるため、チームでのデータ分析に役立ちます。さらに高度な絞り込みが必要な場合は、QUERY関数やFILTER関数も検討してみてください。複数列の条件を自在に操れるようになれば、大量のデータから必要な情報を素早く抽出できるようになります。
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超解決 第一編集部
疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。
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