ADVERTISEMENT

【Googleスプレッドシート】回帰分析の基本!SLOPE/INTERCEPT関数の活用

【Googleスプレッドシート】回帰分析の基本!SLOPE/INTERCEPT関数の活用
🛡️ 超解決

データの傾向を把握したいとき、回帰分析は非常に有効な手段です。しかし、エクセルやスプレッドシートで回帰分析を行う方法がわからず、困っている方も多いでしょう。この記事では、GoogleスプレッドシートのSLOPE関数とINTERCEPT関数を使って、簡単に回帰分析を行う方法を解説します。これらの関数を使えば、最小二乗法による直線の傾きと切片をすぐに求められます。

この記事を読めば、複雑な計算をしなくても、データからトレンドラインの式を導き出せるようになります。また、関数の注意点やエラー対処法も紹介しますので、実務で安心して使えるようになります。

【要点】SLOPE関数とINTERCEPT関数で回帰分析を素早く実行する

  • =SLOPE(既知のy, 既知のx): データから回帰直線の傾きを計算します。第1引数に目的変数、第2引数に説明変数を指定します。
  • =INTERCEPT(既知のy, 既知のx): データから回帰直線の切片を計算します。引数の順序はSLOPEと同じです。
  • データの準備: 数値データでなければエラーになります。また、空セルや文字列が含まれないように注意します。
  • グラフと組み合わせる: SLOPEとINTERCEPTで求めた係数を使って、グラフに近似直線を追加することも可能です。

ADVERTISEMENT

回帰分析とSLOPE、INTERCEPT関数の仕組み

回帰分析とは、ある変数(説明変数)が別の変数(目的変数)にどのような影響を与えるかを分析する手法です。特に単回帰分析では、直線の式 y = ax + b で関係を表します。ここで a が傾き(SLOPE)、b が切片(INTERCEPT)です。GoogleスプレッドシートのSLOPE関数とINTERCEPT関数は、最小二乗法を用いてこれらの値を自動計算してくれます。

SLOPE関数は、指定したデータ点に最もフィットする直線の傾きを返します。INTERCEPT関数は、その直線がy軸と交わる点(切片)を返します。両方の関数を組み合わせることで、回帰直線の完全な方程式を得られます。

SLOPE関数とINTERCEPT関数の基本的な使い方

まずは、実際のデータを使って基本的な使い方を確認します。以下の手順で進めてください。

  1. データを準備する
    スプレッドシートに説明変数(x)と目的変数(y)のデータを入力します。例えば、A列にxの値(1,2,3,…)、B列にyの値(2,4,6,…)を入れます。
  2. SLOPE関数を入力する
    傾きを表示したいセルに「=SLOPE(既知のyの範囲, 既知のxの範囲)」と入力します。例:=SLOPE(B2:B10, A2:A10)。これで傾きが計算されます。
  3. INTERCEPT関数を入力する
    切片を表示したいセルに「=INTERCEPT(既知のyの範囲, 既知のxの範囲)」と入力します。例:=INTERCEPT(B2:B10, A2:A10)。これで切片が求まります。
  4. 結果を確認する
    計算された傾きと切片を使って、任意のxに対するyの値を予測できます。例えば、= 傾きセル * 新しいx + 切片セル という式を作成します。

以上で、回帰直線の係数を簡単に取得できます。データの数が多い場合でも、範囲を指定するだけで瞬時に計算してくれるので便利です。

具体例:売上データで傾向を分析する

架空のデータを使って、実際のビジネスシーンでの活用例を見てみましょう。以下の表は、広告費(x)と売上(y)の関係を示しています。

広告費(万円) 売上(万円)
10 50
15 70
20 85
25 100
30 120

このデータから、SLOPE関数を使って傾きを求めると「=SLOPE(B2:B6, A2:A6)」で約3.4が得られます。INTERCEPT関数で切片を求めると「=INTERCEPT(B2:B6, A2:A6)」で約16.8となります。したがって、回帰式は 売上 = 3.4 × 広告費 + 16.8 と表せます。この式を使えば、広告費を35万円に増やした場合の売上は約136万円と予測できます。

ADVERTISEMENT

SLOPE関数とINTERCEPT関数を使うときの注意点

これらの関数を正しく使うために、いくつかの注意点を押さえておきましょう。

データに文字列や空白が含まれるとエラーになる

SLOPE関数とINTERCEPT関数は、数値以外のデータが範囲に含まれているとエラーを返します。例えば、セルに「-」(ハイフン)や「N/A」といった文字列があると、その行は無視されるかエラーになります。データ範囲は必ず数値のみにしてください。空白セルも無視されますが、意図しない結果を避けるために、データを整理しておくことをおすすめします。

説明変数と目的変数の順序を間違えない

SLOPEとINTERCEPTの引数は、最初が「既知のy」、次が「既知のx」です。逆にしてしまうと、傾きと切片がまったく意味のない値になります。特にINTERCEPTは、第一引数がyなので注意してください。関数を入力する前に、どちらが目的変数かを確認しましょう。

データの数が少ないと信頼性が低くなる

最小二乗法はデータ点数が少ないと、外れ値の影響を大きく受けます。目安として、最低でも5〜10点以上のデータがあると安定した結果が得られます。また、説明変数と目的変数の間に直線的な関係がない場合は、SLOPEやINTERCEPTを使っても意味がありません。事前に散布図を描いて傾向を確認することをおすすめします。

ゼロ除算やエラーの原因

説明変数のデータがすべて同じ値だと、標準偏差がゼロになり、SLOPE関数は#DIV/0!エラーを返します。また、データ点数が1つだけの場合もエラーになります。このような場合は、データの範囲を見直してください。

SLOPE/INTERCEPTとLINEST関数の違い

Googleスプレッドシートには、回帰分析に関連する関数が他にもあります。代表的なものにLINEST関数があります。SLOPE/INTERCEPTとLINESTの違いを以下の表にまとめました。

関数 返す値 使い方の特徴
SLOPE 回帰直線の傾き(1つの値) 単純な単回帰分析に最適。結果が1セルに収まる
INTERCEPT 回帰直線の切片(1つの値) SLOPEと組み合わせて使う。やはり単回帰向け
LINEST 傾き、切片、決定係数など複数の統計量 配列数式として入力。重回帰分析にも対応。結果が複数セルにわたる

SLOPEとINTERCEPTは、単回帰分析で傾きと切片だけを求めたい場合にシンプルで使いやすいです。一方、LINESTはより詳細な統計情報が必要な場合や、複数の説明変数を扱う重回帰分析に適しています。目的に応じて使い分けてください。

まとめ

この記事では、GoogleスプレッドシートのSLOPE関数とINTERCEPT関数を使って、回帰分析の基本を学びました。これらの関数を活用すれば、データの傾向を数値化し、将来の予測に役立てることができます。具体例のように、広告費と売上の関係を分析することで、投資対効果を定量的に評価できるでしょう。

さらに応用として、SLOPEとINTERCEPTで求めた係数を使ってグラフに近似直線を追加したり、LINEST関数でより詳細な分析を行ったりすることも可能です。ぜひ実際のデータに適用して、その便利さを体験してください。


ADVERTISEMENT

この記事の監修者
✍️

超解決 第一編集部

疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。