大カテゴリ・小カテゴリ・商品という階層構造を持つデータを可視化したいとき、円グラフや棒グラフでは情報量が足りません。ツリーマップは矩形の大きさで数量を、色で属性を表現できる強力なグラフ形式です。
Googleスプレッドシートには標準でツリーマップが用意されており、階層的なデータを直感的に可視化できます。商品カテゴリ別売上、組織のメンバー構成、ファイルサイズの内訳など、構成比と階層関係を同時に把握したい場面で役立ちます。
本記事では、ツリーマップの基本構造、データ準備、グラフ作成の手順、カスタマイズ、よくあるつまずきパターンまでをまとめて解説します。
【要点】ツリーマップを作る3つのポイント
- 3列以上のデータ構造を準備: 子要素・親要素・サイズの最低3列が必要です。
- 挿入→グラフ→ツリーマップ: グラフ種別から「ツリーマップ」を選択します。
- 色で第2の指標を表現: サイズと色の2軸で複合的な情報を可視化できます。
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目次
ツリーマップの構造とデータ要件
ツリーマップは画面全体を矩形で埋め尽くし、各矩形の面積で値の大きさを表現します。階層データなら、親カテゴリの矩形の中に子カテゴリの矩形が入れ子状に配置され、構成比が一目で分かります。
データは最低3列必要です。1列目に子要素名(商品名)、2列目に親要素名(カテゴリ名)、3列目にサイズ値(売上金額)を入れます。最上位の親(全体)は2列目を空白にしておくのが慣例です。
オプションで4列目に色用の数値を入れると、矩形の色をその数値で塗り分けられます。例えばサイズで売上金額、色で利益率を表すことで、サイズ大きい(売上多い)+色濃い(利益率高い)が「優良商品」と一目で分かるダブル指標表示が可能です。
ツリーマップを作成する基本手順
- 3列のデータを準備します
A列に子要素(商品名)、B列に親要素(カテゴリ名)、C列にサイズ値(売上)を並べます。最上位の「全体」行は親要素列を空白にします。 - データ範囲を選択して挿入→グラフ
A1:C30 のような範囲を選択し、メニューから「挿入」→「グラフ」を選びます。 - グラフ種別を「ツリーマップ」に変更
右側に開くグラフエディタの「設定」タブで「グラフの種類」を「ツリーマップ」に切り替えます。「その他」セクションから探せます。 - グラフを確認
カテゴリ別に矩形がグループ化され、各商品がその中に配置された階層構造が表示されます。サイズの大小で売上比較が直感的に分かります。 - 色用に4列目を追加してカスタマイズ
D列に利益率や成長率などの2つ目の指標を入れて、グラフエディタの「色」設定で4列目を指定すると、色のグラデーションも表現できます。
ツリーマップのカスタマイズ手順
- ヘッダーラベルの表示切替
グラフエディタのカスタマイズタブで、親カテゴリ名のヘッダーをオン・オフできます。情報量と見た目のバランスで選びます。 - 色のグラデーション設定
「色」セクションで最小値・中間値・最大値の色を指定します。赤→黄→緑のような信号色や、青の濃淡などビジネスに合う配色を選びます。 - データラベルの表示形式
各矩形内に名前と数値を表示でき、フォントサイズや色を変更できます。小さい矩形にはラベルが入らないため、ホバーで詳細表示する仕様になっています。 - グラフタイトルとサブタイトル
グラフタイトルにカテゴリ説明、サブタイトルに「サイズ:売上 / 色:利益率」のような凡例を入れると、初見の読者にも親切です。 - ツールチップで詳細情報
マウスホバーで詳細値を表示する機能があり、一目で見えない情報もすぐに確認できます。
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ツリーマップでつまずきやすいパターン
「ツリーマップ」が選択肢に出ない
データ範囲が3列に達していないと、ツリーマップが選択肢に表示されません。子要素・親要素・サイズ値の3列を最低限確保してから再度グラフ種別を確認してください。
階層関係が崩れて表示される
親要素列に存在しないカテゴリを参照する子要素があるとエラーになります。子要素の親要素列の値が、別の行で必ず子要素として登場するように設計してください。
小さい矩形にラベルが入らない
面積が小さい矩形にはラベルが表示されない仕様です。重要な小カテゴリはホバーで詳細を確認するか、データを整理してより少ない要素数で再構築すると見やすくなります。
色のグラデーションが意図通りにならない
色用の数値範囲(最小値〜最大値)を明示的に指定しないと、自動範囲で塗り分けされて意図と異なる色配分になることがあります。グラフエディタで最小・中間・最大の値を手動指定すると、配色が安定します。
階層データ可視化グラフの比較
| グラフ種類 | 適合データ | 強み |
|---|---|---|
| ツリーマップ | 階層+構成比 | 面積で量、色で属性 |
| 円グラフ | 1階層の構成比 | シンプル・直感的 |
| ドーナツグラフ | 1階層+中央テキスト | 合計値の表示が可能 |
| 積み上げ棒グラフ | カテゴリ別構成比 | 複数グループ比較に強い |
| サンキーダイアグラム | 階層+流れ | 遷移を可視化(別ツール必要) |
まとめ
ツリーマップは階層構造を持つデータの構成比を直感的に可視化するグラフ形式で、Googleスプレッドシートでは挿入→グラフ→ツリーマップで簡単に作成できます。3列(子・親・サイズ)のデータ構造を準備し、4列目に色用の数値を加えるとサイズと色の2軸で複合情報を表現できます。商品カテゴリ別売上、組織構成、ファイルサイズの内訳など、構成比と階層関係を同時に把握したいときに最適です。配色とラベル設定を整えるとプレゼン資料にもそのまま使える質の高い可視化が完成します。
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超解決 第一編集部
疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。
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