【Windows】イヤホンを挿してもスピーカーから音が出る!ジャックを認識しない時のRealtek設定と直し方

【Windows】イヤホンを挿してもスピーカーから音が出る!ジャックを認識しない時のRealtek設定と直し方
🛡️ 超解決

「カフェで作業しようとイヤホンを挿したのに、PC本体のスピーカーから音楽が大音量で流れてしまって恥をかいた」「ヘッドセットを繋いでも、パソコンが認識せず『接続されました』という通知も出ない」……。

イヤホンジャックが物理的に壊れたのかと焦りますが、実はこれ、オーディオドライバー(Realtek)の「自動検出機能」がサボっているだけである可能性が高いです。

この記事では、挿しても反応しないイヤホンを強制的に認識させ、音の出口をスピーカーからヘッドホンへ切り替える手順を解説します。

手順1:【基本】手動で「既定のデバイス」を切り替える

自動で切り替わらないなら、手動で切り替えてしまえば音は出ます。まずは応急処置としてこれを覚えます。

  1. タスクバー右下の [スピーカーアイコン] をクリックします。
  2. 音量バーの右側にある [>](またはデバイス名)をクリックしてリストを出します。
  3. リストの中に [ヘッドホン (Headphones)] という項目はありませんか?
  4. あればそれを選択します。これだけで、音の出口がイヤホンに変わります。

※もしリストに「スピーカー」しか表示されない場合、PCがイヤホンを完全に無視しています。次の手順へ進んでください。

手順2:【最重要】Realtek Audio Consoleで「検出」をオンにする

多くのWindows PCには、「Realtek Audio Console」という専門の設定アプリが入っています。
ここで「イヤホンを挿したときの動作」が無効化されているのが最大の原因です。

  1. スタートメニューの検索窓に Realtek と入力し、[Realtek Audio Console] を開きます。
    (※「Dell Audio」や「HP Audio Control」など、メーカー専用の名前になっている場合もあります)
  2. 左メニューから [デバイス詳細設定] を選びます。
  3. 「コネクタ設定」「アナログ」という項目を探します。
  4. 「デバイスを差し込んだときに、ダイアログを有効にする」(または「ジャック検出を有効にする」)というスイッチを [オン] にします。

これをオンにした状態で、もう一度イヤホンを抜き差ししてみてください。
「どのデバイスを接続しましたか?」というポップアップ画面が表示され、「ヘッドホン」を選べば認識されるはずです。

手順3:サウンドコントロールパネルで「無効化」を解除する

過去の操作で、ヘッドホン自体がシステム上で「無効(使用禁止)」にされているケースです。

  1. キーボードの [Windows] + [R] キーを押し、mmsys.cpl と入力して実行します。
  2. [再生] タブのリストの中の何もないところを右クリックします。
  3. [無効なデバイスの表示][切断されているデバイスの表示] の両方にチェックを入れます。
  4. 隠れていた「ヘッドホン」がグレー色で出現しましたか?
  5. 出現したら右クリックし、[有効] を選びます。

手順4:【物理確認】ジャックの中を掃除する

設定がすべて正しいのに反応しない場合、イヤホンジャックの穴の中に「ホコリ」が詰まっていて、奥まで刺さっていない(接触不良)可能性があります。

  • エアダスター(空気のスプレー)で穴の中を吹いてみてください。
  • または、イヤホンのプラグ側を乾いた布で拭き、強めに「グッ」と奥まで差し込んでみてください。
  • スマホ用の「マイク付き4極プラグ」の場合、PC側のジャックが古くて対応していないこともあります。その場合は「USB変換アダプタ」を使うのが確実です。

まとめ:Realtekの設定アプリを探せ

イヤホン認識トラブルの解決フローです。

状況 対処法 解決率
リストに表示される タスクバーから手動切替 ◎ 簡単
無反応・リストにない Realtekアプリで検出ON ★ 最も多い原因
無効化されている mmsys.cplで有効化 ◯ 設定ミス修正

パソコンのイヤホンジャックは、スマホと違って「自動認識」が不安定なことがあります。
もし内蔵ジャックがどうしても反応しない場合は、1,000円程度で買える「USBオーディオ変換アダプタ」を使うと、ノイズも減って一石二鳥です。