iOS 26.5 および iPadOS 26.5 へのアップデート後、AirPrint 対応プリンタで印刷できなくなったという報告が多数寄せられています。このアップデートではネットワークスタックやプリンタドライバ関連の内部変更が含まれており、一部の環境で接続に影響が出ることがあります。本記事では、印刷できない原因を体系的に切り分け、会社の iPhone・iPad を安全に復旧する手順を解説します。特に、社内ネットワークや MDM 管理下の端末では安易な設定変更が禁止されている場合もありますので、管理者と連携しながら進めてください。
iOS 26.5 / iPadOS 26.5更新後に確認するポイント:通信設定とプロファイル再評価を分ける
この記事は、一般的なiPhone/iPad設定だけでなく、iOS 26.5 / iPadOS 26.5へ更新した直後に起きやすい再処理、再認証、権限再確認、会社端末の管理ポリシーを切り分ける前提で読めるようにしています。
- 26.5更新後はWi-Fi、VPN、証明書、構成プロファイルの再評価が入り、会社ネットワークだけ失敗することがある
- 個人回線、社内Wi-Fi、VPN接続中の3条件で症状が変わるかを比較する
- 証明書やMDM配布プロファイルが関係する場合、端末側の削除だけでなく管理側の再配布も確認する
【要点】この記事で確認すること
- 最初に見る場所: iPhone/iPad の設定アプリから「プリンタ」一覧が表示されるか、またプリンタの電源ランプやネットワークインジケータを確認します。
- 切り分けの軸: 端末側(iOS の設定、アプリ権限)・プリンタ側(ファームウェア、再起動)・ネットワーク側(同一セグメント、ポート開放)・管理設定側(MDM 制限、証明書)の 4 軸で原因を特定します。
- 注意点: 会社の iPhone・iPad では、ネットワーク設定リセットや VPN プロファイルの削除などは管理者の許可なく行わないでください。MDM により印刷機能自体が無効化されている可能性もあります。
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目次
iOS 26.5/iPadOS 26.5 アップデート後に発生する代表的な印刷トラブル
アップデート直後に報告される AirPrint 関連のトラブルには、いくつかのパターンがあります。それぞれの症状を把握することで、原因の特定がスムーズになります。
プリンタが一覧に表示されない
最も多いのが、印刷画面で「プリンタを選択」をタップしても、対応プリンタが一台も表示されないケースです。これは端末とプリンタの間で mDNS(Bonjour)によるサービスディスカバリが失敗していることを示します。アップデートにより iOS の mDNS スタックが変更され、ルーターやプリンタのファームウェアとの互換性が失われた可能性があります。
印刷ボタンを押しても反応がない、またはエラーが表示される
プリンタは一覧に表示されるものの、印刷を実行すると「印刷に失敗しました」といったエラーが出る場合です。この場合は端末とプリンタの通信は確立しているものの、データ転送やプリンタ側の処理で問題が発生しています。特定のアプリ(例:Safari、メール、Microsoft Word)でのみ発生するケースもあり、アプリの権限や互換性も疑われます。
印刷中にプリンタが突然停止する、または紙詰まりのような表示が出る
iOS のアップデートにより印刷ジョブのフォーマットが微妙に変化し、プリンタが解釈できないために異常動作を起こす例もあります。実際には紙詰まりがないのにエラーが出る場合、プリンタファームウェアのアップデートで解決することが多いです。
原因の切り分けと優先順位
トラブルシューティングは、まず「端末側」「プリンタ側」「ネットワーク側」「管理設定」の 4 領域に分類し、影響範囲を絞り込みます。以下の表は、各領域で確認すべき項目と典型的な症状の比較です。
| 確認領域 | 確認項目 | 典型的な症状 | 推奨アクション |
|---|---|---|---|
| 端末側 | iOS バージョン、AirPrint 設定、プリンタアプリ | プリンタが一覧に表示されない、または印刷ボタンがグレーアウト | ネットワーク設定リセット(要管理者許可) |
| プリンタ側 | 電源、ネットワーク接続、ファームウェアバージョン | プリンタが認識されるが印刷中にエラー停止 | プリンタ再起動、ファームウェア更新 |
| ネットワーク側 | 同一 VLAN、mDNS ポート(5353 UDP)、ルーター設定 | 一部の端末だけ印刷できない、または不定期に切断 | IT 部門によるルーター/スイッチ設定確認 |
| 管理設定 | MDM プロファイル、証明書、印刷制限ポリシー | すべての社用端末で印刷できない | MDM コンソールで AirPrint 許可を確認 |
優先順位としては、まずプリンタ側の単純な再起動と iOS のネットワーク再起動を試します。それでも解決しない場合、ネットワーク設定や MDM 制限を疑い、管理者に確認を依頼してください。
iPhone/iPad 側の確認手順
端末側で実施できる基本的な確認手順を、管理者の許可を得た上で順番に試してください。以下の手順は、端末の設定変更を伴うものもあります。
- Wi-Fi 接続を確認する:設定アプリを開き、「Wi-Fi」をタップして、社内の正しい SSID に接続しているか確認します。まれにアップデート後に Wi-Fi 設定が初期化されるケースがあるため、SSID をタップしてパスワードを再入力してください。
- プリンタ一覧をリフレッシュする:印刷画面を開き、プリンタ選択画面で下にスワイプして一覧を更新します。または、プリンタアプリ(メーカー純正アプリ)を起動して端末とプリンタの接続状態を確認します。
- 機内モードのオン/オフを試す:コントロールセンターを開き、機内モードをオンにして 5 秒待ち、再度オフにします。これにより Wi-Fi と Bluetooth の無線スタックがリセットされ、mDNS のブロードキャストが再送されます。
- 該当アプリの再インストール:印刷に使用しているアプリ(例:Microsoft 365 アプリ、専用の業務アプリ)を削除し、再インストールします。アプリ側のキャッシュが原因で AirPrint に失敗する場合があります。
- ネットワーク設定のリセット(最終手段):「設定」→「一般」→「転送または iPhone をリセット」→「リセット」→「ネットワーク設定をリセット」を実行します。ただし、保存されている Wi-Fi パスワードや VPN 設定が全て消去されるため、会社の端末では必ず管理者の承諾を得てから行ってください。リセット後、Wi-Fi に再接続して印刷を試します。
上記手順で改善しない場合は、プリンタ側のトラブルである可能性が高いです。次のセクションに進んでください。
プリンタ側の設定と再起動手順
プリンタの電源再起動
プリンタの電源ケーブルを抜き、30 秒以上待ってから再び差し込みます。この間にプリンタの内部キャッシュがクリアされ、ネットワーク設定が初期化される場合があります。Wi-Fi 接続のプリンタでは、プリンタの操作パネルからネットワーク設定を確認し、正しい Wi-Fi ネットワークに接続されているかチェックしてください。
ファームウェアのアップデート
各プリンタメーカーは、iOS のアップデートに合わせてファームウェアをリリースすることがあります。プリンタの管理画面(Web ブラウザからアクセス)またはメーカーのユーティリティソフトでファームウェアバージョンを確認し、最新にアップデートします。特に、古いプリンタでは iOS 26.5 の新たなセキュリティ要件(TLS 1.3 必須など)に対応していない可能性があります。
プリンタのネットワーク設定を初期化
プリンタの操作パネルから「ネットワーク設定の初期化」を実行すると、IP アドレスや Wi-Fi 設定が工場出荷状態に戻ります。その後、再度ネットワークに接続し直します。この操作はプリンタによって方法が異なりますので、マニュアルを参照してください。初期化後は、プリンタが DHCP で IP アドレスを取得していることを確認します。
社内ネットワークや MDM による影響
会社のネットワークでは、セキュリティポリシーや MDM(モバイルデバイス管理)によって AirPrint が制限されていることがあります。特に iOS 26.5 からは、プリンタとの通信に特定の暗号化方式が必須になったため、古いプリンタや社内ネットワーク機器が対応していない場合に問題が発生します。管理者に以下の点を確認してもらいましょう。
- ファイアウォールやACLの設定:AirPrint では mDNS(ポート 5353 UDP)と IPP(ポート 631 TCP)を使用します。これらのポートが社内ネットワークで許可されているか確認します。
- MDM の印刷制限プロファイル:MDM には「AirPrint を許可しない」という設定があります。iOS 26.5 アップデート後にポリシーが厳格化された可能性もあるため、MDM コンソールで端末の制限状況を確認してください。
- プロキシ設定の影響:プロキシ経由でインターネットに接続している場合、AirPrint のローカル通信がプロキシ設定に阻まれることがあります。プロキシのバイパスリストにプリンタの IP アドレス範囲を追加する必要があります。
- 802.1X 認証:社内 Wi-Fi が 802.1X 認証を使用している場合、プリンタも同じ認証に対応している必要があります。プリンタが 802.1X に対応していないと、端末とプリンタが同じネットワークに接続できていない可能性があります。
管理者には、上記のポイントを伝えた上で、変更が可能かどうかを相談してください。
よくある質問(QA)
Q1. プリンタが一覧に表示されないのですが、どうすればいいですか?
まずは iPhone/iPad の Wi-Fi 接続を確認し、プリンタと同一ネットワークにいることを確認してください。それでも表示されない場合は、設定アプリから「一般」→「情報」→「AirPrint」でプリンタ情報が表示されるかどうか見てみましょう。表示されない場合は mDNS がブロックされている可能性が高いため、ネットワーク管理者に相談してください。
Q2. 特定のアプリからのみ印刷できません。他のアプリでは印刷できます。
アプリ個別の問題である可能性が高いです。該当アプリを削除して再インストールするか、アプリ内のプリンタ設定で「デフォルトプリンタ」が正しく設定されているか確認してください。また、iOS 26.5 ではアプリのプリンタ権限が変更された可能性もあるため、アプリのプライバシー設定で「ローカルネットワークへのアクセス」がオンになっているか確認しましょう。
Q3. iOS 26.5 にアップデートする前は印刷できていたのに、アップデート後できなくなりました。
多くの場合、プリンタファームウェアの更新で解決します。または、iOS のネットワーク設定が更新により変更された可能性があるため、前述の手順で機内モードのオン/オフやネットワーク設定リセットを試してみてください。それでも改善しない場合は、プリンタメーカーのサポートページで iOS 26.5 対応状況を確認するか、管理者を通じてネットワーク機器の設定変更を依頼しましょう。
まとめ
iOS 26.5/iPadOS 26.5 アップデート後の AirPrint トラブルは、端末・プリンタ・ネットワーク・管理設定のいずれかに原因があります。最初にプリンタの一覧表示と再起動を試し、その後端末側のネットワーク設定やプリンタファームウェアの更新を検討します。社内環境では MDM やファイアウォールの制限が原因となることも多いため、管理者と密に連携しながら解決を進めてください。もし問題が解決しない場合は、プリンタメーカーのサポートや Apple サポートに問い合わせることも有効です。バックアップとして、代替の印刷方法(メール印刷やクラウド印刷)を用意しておくと安心です。
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超解決 第一編集部
疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。
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