iPadでWeb会議に参加しながら、Apple Pencilでメモを取りたいと考えたことはありませんか。画面共有で資料を確認したり、参加者の顔を見ながら手書きでアイデアを書き留めるには、画面分割(スプリットビューやスライドオーバー)の設定が必要です。この記事では、iPadOSのマルチタスク機能を活用して、Web会議アプリとメモアプリを同時に表示する具体的な手順を解説します。また、設定がうまくいかない時の原因や、会社の管理下にあるiPadで注意すべきポイントについても詳しく説明します。
【要点】この記事で確認すること
- 最初に見る場所: iPadのマルチタスク設定とアプリの対応状況を確認します。Zoom、Teams、Webexなど主要なWeb会議アプリと、Apple純正メモやGoodNotesなどのメモアプリの組み合わせで動作が異なります。
- 切り分けの軸: 画面分割が機能しない原因は、アプリ側の設定(マルチタスク許可)、iPadOSのバージョン、または管理者による制限(MDMプロファイル)の3つに大きく分かれます。まずはどの原因かを切り分けてください。
- 注意点: 会社から支給されたiPadでは、マルチタスク機能がMDM(モバイルデバイス管理)で制限されている可能性があります。管理者に許可を求めずに設定を変更しようとすると、セキュリティポリシーに違反する場合があるので注意が必要です。
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目次
iPadで画面分割を使うための基本操作
iPadOSでは、スプリットビュー(画面左右に2つのアプリを並べて表示)とスライドオーバー(画面上に別のアプリを浮かべて表示)の2種類のマルチタスク機能があります。Web会議中にメモを取る場合、スプリットビューが最も実用的です。メインの会議アプリを左側、メモアプリを右側に配置すれば、会話を続けながら手書き入力ができます。
スプリットビューの基本手順
- まずWeb会議アプリ(例:Zoom)を開き、会議に参加します。
- 画面下部から上にスワイプしてDockを表示します。
- Dockでメモアプリ(Appleメモ、GoodNotes、Notabilityなど)のアイコンを長押しします。
- そのまま画面上にドラッグし、画面の右端または左端にアイコンを重ねると、スプリットビューが起動します。
- ドラッグ先を中央付近で離すとスライドオーバーになります。スプリットビューにしたい場合は、端に持っていくのがコツです。
- 配置が完了したら、中央の仕切りをドラッグして表示領域の比率を調整します。メモを広く取りたい場合は、仕切りを左に寄せます。
会議中にスプリットビューを使うと、例えばZoomの画面共有を左側で見ながら、右側のメモにApple Pencilで書き込むことができます。ただし、会議アプリによってはスプリットビュー中にカメラやマイクの動作が不安定になる場合があるので、事前にテストすることをおすすめします。
画面分割が機能しない場合の原因と対処
「Dockからアプリをドラッグしてもスプリットビューにならない」「スライドオーバーはできるがメモがまともに使えない」といったトラブルには、以下の原因が考えられます。
原因1:アプリがマルチタスクに対応していない
一部のアプリはスプリットビューをサポートしていません。特に企業向けのカスタマイズされたアプリや、古いバージョンのアプリでは制限されることがあります。対応状況はApp Storeの説明や開発者のドキュメントで確認できます。
原因2:iPadOSの設定でマルチタスクがオフになっている
「設定」>「ホーム画面とDock」>「マルチタスク」で、「複数のアプリを許可」がオンになっている必要があります。また、「スプリットビュー」と「スライドオーバー」のトグルも確認してください。
原因3:MDMによる制限
会社所有のiPadでは、マルチタスク機能そのものが管理者によって無効化されているケースがあります。この場合、ユーザー側で設定を変更することはできません。IT管理者に問い合わせて、業務上必要な理由を説明し、一時的に解除してもらうか代替手段を相談しましょう。
会議アプリ別の画面分割対応状況と注意点
主要なWeb会議アプリにおけるスプリットビューの挙動を表にまとめました。メモアプリとしてApple純正メモを使用した場合の例です。
| 会議アプリ | スプリットビュー | スライドオーバー | 注意点 |
|---|---|---|---|
| Zoom | 対応 | 対応 | 画面共有を表示中にスプリットビューにすると、共有画面のサイズが小さくなることがあります。また、拡大表示が必要な資料では見づらくなるため、別のiPadやPCを併用する方法も検討してください。 |
| Microsoft Teams | 対応(一部制限あり) | 対応 | Teamsではスプリットビュー中にチャットへの返信がしづらい場合があります。また、会議のコントロールバーが隠れることがあるので、メモアプリのサイズを適宜調整してください。 |
| Cisco Webex | 対応(バージョンによる) | 対応 | Webexは2023年のアップデートでスプリットビューが改善されましたが、古いバージョンでは正しく動作しないことがあります。App Storeで最新版に更新してください。 |
| Google Meet | 非対応 | 対応 | Google MeetのiPadアプリはスプリットビューを公式サポートしていません。スライドオーバーでメモアプリを重ねることは可能ですが、会議画面の一部が隠れるため、実用性は低めです。PC版の利用を推奨します。 |
上表の通り、アプリによって対応状況が異なります。特にGoogle Meetはスプリットビュー非対応のため、メモを取りながらの参加には別のデバイスを使うか、SafariでWeb版を開いてマルチタスクを試すなどの工夫が必要です。また、TeamsやWebexではスプリットビュー中に音声が途切れるという報告もあります。重要な会議の前に、必ず自分で動作確認を行ってください。
Apple Pencilを使ったメモのコツと設定
画面分割ができたら、次はApple Pencilで効率的にメモを取るための設定を紹介します。
ダブルタップでツール切り替え(第2世代Apple Pencil対応)
第2世代Apple Pencilでは、ペン先に近い部分をダブルタップすると、現在のツールと消しゴムなどを切り替えられます。メモアプリが対応していれば、素早く修正が可能です。設定は「設定」>「Apple Pencil」から行えます。
手書きからテキスト変換の活用
Apple純正メモやGoodNotesなどは、手書き文字を自動的にテキストに変換する機能があります。会議中の走り書きでも、後から検索可能にしたい場合に便利です。ただし、変換精度は字の綺麗さに依存するため、重要な用語は後で見直すようにしてください。
画面録画との組み合わせ
会議を録画しながらメモを取る場合、iPadの画面録画機能を使うと、メモの内容と会議の映像を同時に記録できます。ただし、録画には参加者の同意が必要な場合があるので、会社のポリシーを確認してください。
失敗しやすいパターンとその回避方法
実際に使用する際によくある失敗例を挙げます。
失敗1:スプリットビューを開いたら会議が切れた
一部のアプリでは、スプリットビューを起動する際にアプリが再読み込みされ、会議から一時的に切断されることがあります。特に古いiPad(A12チップ以前)で発生しやすいです。回避策として、まず会議に参加する前にスプリットビューをセットアップしておき、その後会議に参加するという順序を試してください。
失敗2:Apple Pencilでメモが書けない(認識しない)
メモアプリがアクティブになっていないと、Apple Pencilの入力が無視されることがあります。スプリットビュー中は、タップした方のアプリがアクティブになります。メモを書きたいときは、まずメモアプリの領域を1回タップしてからペンを使いましょう。
失敗3:画面分割の比率が戻せない
仕切りをドラッグして比率を変更した後、元の50:50に戻したい場合、仕切りを端まで持っていくとアプリが閉じてしまいます。正確に中央に戻すのは難しいため、最初から50:50で使いたい場合は、Dockからドラッグするときに端にピッタリ合わせる練習が必要です。あるいは、一度スプリットビューを解除して再度設定し直してください。
失敗4:MDM制限でスプリットビューが使えない
会社のポリシーでマルチタスクがブロックされている場合、ユーザー側でどうすることもできません。その場合は、手書きメモを取る方法として、紙のノートを使う、または会議用に別の端末(iPhoneやPC)を用意するなどの代替手段を検討してください。管理者に相談する際は、具体的な業務効率化のメリットを伝えると理解を得やすいでしょう。
よくある質問(FAQ)
Q1: スプリットビュー中にApple Pencilでメモを取ると、なぜか線がガタガタになるのですが?
Apple Pencilの描画が不安定な場合、画面のリフレッシュレートが低い設定になっている可能性があります。「設定」>「アクセシビリティ」>「画面とテキストサイズ」で「透明度を下げる」や「視差効果を減らす」がオフになっているか確認してください。また、メモアプリの描画エンジンによっても差があります。GoodNotesやNotabilityは比較的滑らかです。
Q2: スライドオーバーを使った方が便利ですか?
スライドオーバーはアプリを浮かせて表示するため、会議アプリの画面を大きく保てる利点があります。しかし、メモアプリの表示領域が狭いため、長文のメモには向きません。ちょっとした単語を書き留める程度ならスライドオーバーで十分です。目的に応じて使い分けてください。
Q3: 会社のiPadでマルチタスクが制限されている場合、どうすれば良いですか?
まずはIT管理者に連絡し、業務上必要な理由を説明して許可を求めましょう。代替案として、iPadをサブモニターとして使う方法(Sidecar機能)や、外部ディスプレイに接続して拡張表示する方法もあります。ただし、これらもMDMで制限されている可能性があります。
Q4: Apple Pencilの充電が切れた場合、どうやってメモを取れば良いですか?
iPadの画面キーボードを使ってテキスト入力するか、音声入力(ディクテーション)を利用できます。音声入力は「設定」>「一般」>「キーボード」で「音声入力」をオンにすると使えます。会議中に声を出しにくい場合は、Bluetoothキーボードの接続も検討してください。
まとめ
iPadでWeb会議中にApple Pencilを使ってメモを取るには、スプリットビューまたはスライドオーバーの設定が有効です。しかし、アプリの対応状況やMDM制限によって使えない場合があるため、事前に確認することが重要です。操作手順を覚えてしまえば、会議の効率が大きく向上します。もし画面分割がどうしてもできない場合は、代替手段として紙のノートや別デバイスを用意するか、管理者に相談して設定変更を依頼してください。自分に合った方法を選び、会議中のメモ取りを快適にしてください。
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超解決 第一編集部
疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。
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