【Windows】「NetBIOS over TCP/IP」を有効にして古いネットワーク機器との通信を確保する手順

【Windows】「NetBIOS over TCP/IP」を有効にして古いネットワーク機器との通信を確保する手順
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業務で古いファイルサーバーやネットワークプリンターを使っていると、Windows 11やWindows 10からうまく接続できない場合があります。

これは、NetBIOS over TCP/IPという古い通信プロトコルが無効になっていることが原因の一つです。

この記事では、NetBIOS over TCP/IPを有効にして、古いネットワーク機器との通信問題を解決する具体的な手順を解説します。

【要点】NetBIOS over TCP/IPの有効化で古いネットワーク機器との通信を確保する

  • ネットワーク接続プロパティ: ネットワークアダプターの設定画面を開き、対象の接続を選択します。
  • TCP/IP詳細設定: インターネットプロトコルバージョン4のプロパティから詳細設定画面に進みます。
  • NetBIOS over TCP/IPの有効化: WINSタブでNetBIOS over TCP/IPを有効にする設定に変更します。

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NetBIOS over TCP/IPの概要と利用シーン

NetBIOS over TCP/IPは、古いネットワーク環境で用いられる通信方式を、現在の主流であるTCP/IPネットワーク上で利用するための技術です。

この設定を理解することで、レガシーな機器との接続問題を解決できます。

NetBIOSとは

NetBIOSは、Network Basic Input/Output Systemの略称で、1980年代から利用されてきたネットワーク通信規約プロトコルです。

主に小規模なローカルエリアネットワークLAN内で、コンピューター名を使った通信やファイル共有を可能にしていました。

現在ではTCP/IPが主流ですが、古い機器ではNetBIOSの機能が前提となっている場合があります。

NetBIOS over TCP/IPとは

NetBIOS over TCP/IPは、TCP/IPネットワーク上でNetBIOSの機能を実現するための仕組みです。

これにより、NetBIOSに依存する古い機器が、TCP/IPベースの現代のネットワーク環境でも通信できるようになります。

Windowsでは、既定でこの機能が有効になっている場合が多いですが、何らかの理由で無効になっていると通信障害が発生します。

NetBIOS over TCP/IPの利用が必要なケース

この設定が特に必要となるのは、次のような状況です。

  • 古いNASネットワーク接続ストレージやファイルサーバーにアクセスできない場合。
  • レガシーなネットワークプリンターが検出されない、または印刷できない場合。
  • 特定の業務アプリケーションがネットワーク上のリソースを見つけられない場合。

これらの機器やソフトウェアは、コンピューター名を解決するためにNetBIOSの機能に依存していることがあります。

NetBIOS over TCP/IPを有効にする手順

ここでは、Windows 11を基準にNetBIOS over TCP/IPを有効にする具体的な手順を解説します。

Windows 10でも基本的な操作の流れは同じです。

ネットワークアダプターのプロパティを開く

  1. 設定を開く
    Windows 11のスタートボタンを右クリックし、「設定」を選択します。
  2. ネットワークとインターネットへ移動する
    左側のナビゲーションメニューから「ネットワークとインターネット」をクリックします。
  3. アダプターのオプションを表示する
    「ネットワークの詳細設定」をクリックし、さらに「ネットワークアダプターのオプション」をクリックします。
    Windows 10の場合は、「設定」→「ネットワークとインターネット」→「状態」タブの一番下にある「アダプターのオプションを変更する」をクリックします。
  4. 対象のネットワーク接続を選択する
    表示されたネットワーク接続の一覧から、設定を変更したいネットワークアダプターイーサネットまたはWi-Fiを右クリックし、「プロパティ」を選択します。

IPv4プロパティから詳細設定へ

  1. インターネットプロトコルバージョン4を選択する
    プロパティ画面の「この接続は次の項目を使います」の一覧から「インターネットプロトコルバージョン4 TCP/IPv4」を探して選択します。
  2. プロパティボタンをクリックする
    「プロパティ」ボタンをクリックし、インターネットプロトコルバージョン4 TCP/IPv4のプロパティ画面を開きます。
  3. 詳細設定ボタンをクリックする
    開いたプロパティ画面の右下にある「詳細設定」ボタンをクリックします。

NetBIOS設定の変更

  1. WINSタブを選択する
    TCP/IP詳細設定画面の上部にあるタブの中から「WINS」タブをクリックします。
  2. NetBIOS設定を変更する
    NetBIOS設定の項目で、「NetBIOS over TCP/IPを有効にする」を選択します。
  3. 設定を適用する
    「OK」ボタンを順にクリックして、すべてのプロパティ画面を閉じます。

これらの手順を完了すると、NetBIOS over TCP/IPが有効になり、古いネットワーク機器との通信が可能になるはずです。

設定変更後の注意点とトラブルシューティング

NetBIOS over TCP/IPを有効にした後も通信がうまくいかない場合や、設定に関する注意点があります。

設定変更後にPCの再起動が必要な場合がある

ネットワーク設定の変更は、すぐに反映されないことがあります。

設定を適用した後、念のためWindowsを再起動することで、変更が確実に反映され、古い機器との通信が確立される可能性が高まります。

NetBIOS over TCP/IPを有効にしても通信できない場合

NetBIOS over TCP/IPを有効にしても目的の機器と通信できない場合は、以下の点を再確認してください。

  • ファイアウォールの確認: Windows Defender ファイアウォールやサードパーティ製セキュリティソフトのファイアウォールが、通信をブロックしていないか確認します。必要に応じて、NetBIOS関連のポート137、138、139、445を開放する設定を検討します。
  • IPアドレス設定の確認: 接続先の機器とPCが同じネットワークセグメント内にあり、IPアドレスが正しく設定されているか確認します。静的IPアドレスを使用している場合は、重複がないかも確認します。
  • ネットワークケーブルやWi-Fi接続の確認: 物理的な接続に問題がないか確認します。ケーブルが正しく接続されているか、Wi-Fiに正しく接続されているかを確認します。
  • 接続先の機器側の確認: 接続先の古い機器自体が正しく動作しているか、またはNetBIOS関連の設定が有効になっているかを確認します。

セキュリティリスクへの配慮

NetBIOS over TCP/IPは古い通信規約であり、セキュリティ面で現代のプロトコルに劣る点があります。

この機能を有効にすると、外部からの不正アクセスや情報漏えいのリスクがわずかに高まる可能性があります。

そのため、インターネットに直接接続されているPCや、不特定多数のPCが接続するネットワークでは、安易に有効にしないことを推奨します。

また、不要になった場合は無効に戻すことで、セキュリティリスクを低減できます。

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NetBIOS over TCP/IPの有効化設定比較

Windows 11とWindows 10でのNetBIOS over TCP/IPを有効にする手順には、いくつかの違いがあります。

特に「ネットワークアダプターのプロパティ」へのアクセス方法が異なりますが、その後の設定はほぼ共通です。

項目 Windows 11 Windows 10
ネットワークアダプターのプロパティへのアクセス スタート右クリック → 設定 → ネットワークとインターネット → ネットワークの詳細設定 → ネットワークアダプターのオプション スタート右クリック → 設定 → ネットワークとインターネット → 状態 → アダプターのオプションを変更する
インターネットプロトコルバージョン4の選択 共通: ネットワークアダプターを右クリック → プロパティ → インターネットプロトコルバージョン4 TCP/IPv4を選択 共通: ネットワークアダプターを右クリック → プロパティ → インターネットプロトコルバージョン4 TCP/IPv4を選択
TCP/IP詳細設定のアクセス 共通: プロパティ → 詳細設定 共通: プロパティ → 詳細設定
NetBIOS設定の変更 共通: WINSタブ → NetBIOS over TCP/IPを有効にする 共通: WINSタブ → NetBIOS over TCP/IPを有効にする

上記のように、最初の入り口が異なるだけで、実際のNetBIOS設定画面は両OSで同じです。

まとめ

この記事で解説した手順により、NetBIOS over TCP/IPを有効にすることで、Windows 11やWindows 10から古いネットワーク機器への通信が確保できるようになります。

古いファイルサーバーやプリンターが検出されない問題も解決できるはずです。

ただし、セキュリティリスクを考慮し、不要な場合はNetBIOS over TCP/IPを無効に戻すことも検討してください。

これらの設定を適切に管理することで、業務の効率を維持できます。

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この記事の監修者
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超解決 第一編集部

疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。