Outlookで取引先から送られてきたZIPファイルが開けず、業務が滞っていませんか?
セキュリティ上の理由でOutlookがZIPファイルをブロックするのは、よくある状況です。
この記事では、OutlookでZIPファイルがブロックされる原因と、安全に解除してファイルを受け取るための具体的な手順を解説します。
Outlookの標準機能と、必要に応じて代替手段まで網羅していますので、ぜひ参考にしてください。
【要点】OutlookでブロックされたZIPファイルを開くためのセキュリティ解除
- Outlookのセキュリティ設定変更: Outlookの標準機能でZIPファイルのブロックを一時的に解除する手順。
- レジストリ編集による解除: より高度な設定変更で、ZIPファイルブロックを恒久的に解除する方法。
- 代替手段の利用: Outlook以外で安全にファイルを受け取る方法。
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目次
OutlookがZIPファイルをブロックする仕組み
Microsoft Outlookは、セキュリティ保護のために特定の種類の添付ファイルをブロックする機能を持っています。これは、悪意のあるファイルが実行されるのを防ぐためです。ZIPファイルは、中に複数のファイルを含めることができ、実行可能なファイル(.exeなど)を隠して送信できるため、しばしばブロックの対象となります。このブロック機能は、Outlookのセキュリティセンターの設定によって制御されています。
OutlookでZIPファイルがブロックされる原因
OutlookでZIPファイルがブロックされる主な原因は、Outlookのセキュリティ設定にあります。初期設定では、潜在的に危険なファイル形式の添付ファイルは、安全のために自動的にブロックされます。これは、Outlookが添付ファイルの種類を識別し、定義済みの「危険なファイル」リストに含まれている場合に、そのファイルへのアクセスを制限する仕組みです。特に、実行可能ファイルや、それらを含む可能性のあるアーカイブファイル(ZIPなど)は、このリストに載りやすい傾向があります。
Outlookのセキュリティ設定を変更してZIPファイルを開く手順
Outlookの標準機能でZIPファイルのブロックを解除するには、セキュリティセンターの設定を変更します。ただし、この設定変更はセキュリティリスクを高める可能性があるため、信頼できる送信元からのファイルにのみ適用するように注意が必要です。
- Outlookを起動する
まず、Microsoft Outlookを起動します。 - ファイルメニューを開く
Outlookの画面左上にある「ファイル」タブをクリックします。 - オプションを選択する
表示されたメニューから「オプション」を選択します。Outlookのオプションウィンドウが開きます。 - セキュリティセンターを開く
Outlookのオプションウィンドウの左側にある「セキュリティセンター」をクリックします。 - セキュリティセンターの設定を開く
次に、「セキュリティセンターの設定」ボタンをクリックします。 - 添付ファイルのブロック設定を変更する
「添付ファイルのブロック」タブを選択します。ここに、ブロックされるファイルの種類が表示されています。「.zip」ファイルを探し、その横にあるチェックボックスをオフにします。 - 設定を保存する
「OK」ボタンをクリックして、セキュリティセンターの設定ウィンドウを閉じます。再度「OK」をクリックして、Outlookのオプションウィンドウを閉じます。 - Outlookを再起動する
変更を有効にするために、Outlookを一度終了し、再度起動します。 - ZIPファイルを開く
これで、受信したZIPファイルを開けるようになるはずです。
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レジストリ編集によるZIPファイルブロックの解除(上級者向け)
OutlookのオプションでZIPファイルのブロック設定が見当たらない場合や、より根本的な解除を行いたい場合は、Windowsのレジストリを編集する方法があります。この方法は、システム設定を直接変更するため、誤った操作はシステムに深刻な影響を与える可能性があります。必ずバックアップを取ってから、慎重に実行してください。また、この操作は管理者の権限が必要となる場合があります。
- レジストリエディタを起動する
Windowsの検索バーに「regedit」と入力し、「レジストリエディタ」を管理者として実行します。 - 該当キーに移動する
以下のパスに移動します。
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\XX.0\Outlook\Security
※「XX.0」の部分は、お使いのOutlookのバージョンによって異なります(例: 16.0はOutlook 2016/2019/Microsoft 365)。 - 新しいDWORD値を作成する
「Security」キーを右クリックし、「新規」→「DWORD (32ビット) 値」を選択します。 - 値の名前を設定する
作成した新しい値の名前を「Level1Remove」とします。 - 値のデータを編集する
「Level1Remove」をダブルクリックし、「値のデータ」を「1」に変更して「OK」をクリックします。 - レジストリエディタを閉じる
レジストリエディタを閉じます。 - Outlookを再起動する
Outlookを再起動して、ZIPファイルが開けるか確認します。
注意: このレジストリ設定は、Outlookがブロックするすべての「レベル1」ファイル(.exe, .js, .vbsなども含む)のブロックを解除します。そのため、セキュリティリスクが大幅に増加します。この設定は、信頼できる送信元からのファイルのみを受け取る場合に限定し、不要になったら元に戻すことを強く推奨します。
新しいTeams (v2) と従来Teamsでの違い
Microsoft Teamsの新しいバージョン(v2)では、インターフェースや一部機能の挙動が変更されています。しかし、Outlookの添付ファイルに関するセキュリティ設定は、Teamsの機能とは直接関連しません。Teams内でOutlookの添付ファイルを開こうとする場合でも、Outlook自体の設定が優先されます。したがって、Teams v2を利用している場合でも、上記Outlookの設定変更手順は同様に適用されます。
新しいOutlookと従来Outlookでの違い
新しいOutlook(プレビュー版から正式版へ移行中のもの)では、インターフェースや一部の機能が刷新されています。Outlookのオプションメニューの配置や、「セキュリティセンター」へのアクセス方法が若干異なる場合があります。新しいOutlookでは、「設定」(歯車アイコン)→「全般」→「プライバシーとデータ」といった経路でセキュリティ関連の設定にアクセスする可能性があります。しかし、ZIPファイルなどの危険な添付ファイルをブロックする基本的なセキュリティメカニズムは維持されています。もし上記の手順で設定が見つからない場合は、新しいOutlookのヘルプドキュメントを参照するか、UIの変更に合わせて設定箇所を探してください。
代替手段:安全にファイルを受け取る方法
Outlookの設定を変更することに抵抗がある場合や、組織のポリシーで設定変更が許可されていない場合は、代替手段を利用するのが最も安全です。
送信者にファイル形式の変更を依頼する
最も簡単な方法は、送信者にZIPファイルではなく、別の形式でファイルを送ってもらうことです。例えば、Word文書やExcelシートであれば、直接添付してもブロックされにくいでしょう。もし複数のファイルを送る必要がある場合は、それらを個別に送信してもらうか、パスワード付きZIPファイルとして送信してもらうことも検討できます。ただし、パスワードを別途共有する必要があり、その共有方法も安全に行う必要があります。
クラウドストレージサービスを利用する
OneDrive、SharePoint、Google Drive、Dropboxなどのクラウドストレージサービスを利用する方法も一般的です。送信者にファイルをクラウドストレージにアップロードしてもらい、共有リンクをOutlookで送ってもらいます。受信者はそのリンクからファイルをダウンロードできます。この方法は、大容量ファイルの共有にも適しており、Outlookの添付ファイル制限を回避できます。
IT管理者への相談
組織によっては、セキュリティポリシーが厳格に定められており、添付ファイルのブロック解除が許可されていない場合があります。そのような場合は、社内のIT管理者やヘルプデスクに相談してください。正規の業務で必要なファイルであれば、IT管理者が安全な方法でファイルを受け取れるようにサポートしてくれるはずです。
Mac版Outlookでの注意点
Mac版Outlookでも、Windows版と同様にセキュリティ機能が搭載されています。ただし、設定画面のUIや操作手順がWindows版とは異なります。一般的には、「Outlook」メニュー → 「設定」 → 「セキュリティ」といった項目から、添付ファイルの取り扱いに関する設定を確認できる場合があります。ZIPファイルがブロックされる場合も、Windows版と同様の理由が考えられますが、具体的な設定変更手順はMac版Outlookのヘルプを参照してください。
モバイル版Outlookでの注意点
スマートフォンのOutlookアプリ(iOS、Android)では、PC版のような詳細なセキュリティ設定の変更は通常できません。モバイルアプリは、よりシンプルなインターフェースになっており、セキュリティ設定は基本的にサーバー側(Exchange Onlineなど)のポリシーに依存します。ZIPファイルがブロックされる場合、PC版Outlookで設定を変更するか、前述の代替手段(クラウドストレージなど)を利用するのが現実的です。
Web版Outlookでの注意点
Web版Outlook (Outlook on the web) でも、PC版Outlookと同様にセキュリティ機能が働きます。Web版の場合、設定は「設定」(歯車アイコン)→「メール」→「添付ファイル」または「迷惑メール」などの項目から確認できることがあります。ただし、組織によってはWeb版での設定変更が制限されている場合もあります。ZIPファイルがブロックされる場合、PC版Outlookの設定が同期されることもありますが、Web版で直接設定を変更できるか確認してみると良いでしょう。
ZIPファイルブロック解除後の注意点
Outlookのセキュリティ設定を変更してZIPファイルを開けるようにした場合でも、常に注意が必要です。設定を元に戻すのを忘れると、意図せず危険なファイルを受け入れてしまう可能性があります。作業が終わったら、セキュリティ設定を元の状態に戻すことを忘れないでください。
設定を元に戻す手順
上記「Outlookのセキュリティ設定を変更してZIPファイルを開く手順」のステップ6に戻り、「.zip」ファイルのチェックボックスを再度オンに戻します。その後、「OK」をクリックして設定を保存し、Outlookを再起動してください。
レジストリ編集を元に戻す手順
レジストリ編集を行った場合は、ステップ5で作成した「Level1Remove」というDWORD値を削除するか、値のデータを「0」に戻してください。その後、Outlookを再起動します。
信頼できない送信元からのファイルには十分注意する
セキュリティ設定を一時的に緩和した場合でも、知らない送信元や、怪しい件名のメールに添付されているZIPファイルは、安易に開かないようにしてください。マルウェア感染のリスクは常に存在します。
組織のITポリシーを確認する
所属組織のITポリシーで、添付ファイルの取り扱いに関する特別な規定がある場合は、そちらを最優先してください。勝手な設定変更は、ポリシー違反となる可能性があります。
まとめ
OutlookでZIPファイルがブロックされる問題は、Outlookのセキュリティ設定を変更するか、レジストリを編集することで解決できます。
ただし、これらの操作はセキュリティリスクを高める可能性があるため、信頼できる送信元からのファイルに限定し、作業後は設定を元に戻すことを忘れないでください。
もし設定変更が難しい場合は、ファイル形式の変更依頼やクラウドストレージの利用といった代替手段も有効です。
これらの手順を参考に、Outlookで安全にファイルを受け取れるようにしましょう。
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超解決 リモートワーク研究班
Microsoft 365の導入・保守を専門とするエンジニアグループ。通信障害やサインイン不具合など、ビジネスインフラのトラブル対応に精通しています。
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