【Outlook】受信トレイが勝手に「優先」と「その他」に分かれるのを止める設定

【Outlook】受信トレイが勝手に「優先」と「その他」に分かれるのを止める設定
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AIによる「自動仕分け」をオフにし、全てのメールを一つのリストで管理する

Outlookを使用していると、受信トレイが「優先」と「その他」の2つのタブに分かれ、一部のメールが隠れてしまうことがあります。これはMicrosoft 365の「優先受信トレイ」という機能で、AIがユーザーの行動パターンを学習し、重要度の低いメールを「その他」へ自動的に振り分ける仕組みです。
しかし、この機能が原因で「届いているはずのメールに気づかない」「タブを切り替える手間が増える」といったストレスを感じるケースも少なくありません。特に、新しいOutlookやWeb版への移行直後は、AIの学習が不十分で誤判定が起きやすい傾向にあります。本記事では、この機能を完全にオフにして、全てのメールを時系列順に一箇所で確認するための設定手順を、デバイス別に詳説します。

結論:優先受信トレイを無効化する3つの手順

  1. デスクトップ版(クラシック):「表示」タブにある「優先受信トレイを表示」ボタンをクリックしてオフにする。
  2. 新しいOutlook / Web版:「設定」>「メール」>「レイアウト」から「メッセージを分類しない」を選択する。
  3. モバイル版(iOS/Android):「設定」>「メール」内の「優先受信トレイ」スイッチをオフに切り替える。

1. 技術仕様:優先受信トレイが「重要度」を判定するロジック

優先受信トレイは、単なるキーワードマッチングではなく、Microsoftの「Office 365 Graph」というAIエンジンが以下の指標をもとにリアルタイムで判定を行っています。

判定基準の主な要素

送信者との対話密度:頻繁に返信を送る相手や、連絡先に登録されている相手からのメールは「優先」に入りやすくなります。
コンテンツの性質:一斉配信のメルマガ、通知メール、自動生成されたレポートなどは、AIによって「その他」に分類される確率が高まります。
過去の開封行動:ユーザーが過去にどのメールを無視し、どのメールを即座に開いたかという履歴を学習し、フィルターの精度を調整します。

エンジニアリングの視点では、この機能は「インボックス・ゼロ(受信トレイを空にする)」を目指すための補助ツールですが、判定のブラックボックス化が実務上の不透明性を生むため、確実性を重視するビジネス環境では無効化して運用するのが定石です。

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2. 実践:デスクトップ版(クラシック)での解除手順

従来のデスクトップアプリ版Outlookでは、ワンクリックで設定の切り替えが可能です。

具体的な操作ステップ

  1. Outlookを起動し、「表示」タブをクリックします。
  2. リボンの中ほどにある「優先受信トレイを表示」ボタンを確認します。
  3. このボタンがグレー(選択状態)になっている場合は、クリックして解除します。

ボタンをオフにすると、受信トレイ上部から「優先」「その他」のタブが消え、通常の「すべて」の表示に統合されます。

3. 技術的洞察:新しいOutlookとWeb版での「レイアウト」同期

「新しいOutlook」およびブラウザで利用する「Outlook Web版(OWA)」では、設定の場所が共通化されています。ここでの変更はクラウド上のアカウント設定に直接反映されるため、一方を変えれば他方にも適用されます。

新しいUIでの設定手順

  1. 画面右上の歯車アイコン(設定)をクリックします。
  2. 「メール」 > 「レイアウト」へ進みます。
  3. 「優先受信トレイ」セクションを探し、「メッセージを分類しない」にチェックを入れます。
  4. 「保存」をクリックします。

これにより、Webベースの描画エンジンが受信トレイのリストを「単一のストリーム」として再構成します。組織内の他ユーザーとの共有設定には影響せず、自分自身のビューのみが整理されます。

4. 高度な修復:モバイルアプリでの「勝手な復活」を防ぐ

PC版でオフにしても、iPhoneやAndroidのOutlookアプリでは依然としてタブが分かれたままということがよくあります。これはモバイルアプリ独自のローカル設定が優先されているためです。

モバイル版の設定ステップ

  1. Outlookアプリを開き、左上の自分のアイコン > 歯車アイコン(設定)をタップします。
  2. 「メール」セクションまでスクロールします。
  3. 「優先受信トレイ」のトグルスイッチを「オフ」にします。

モバイル版では画面領域が狭いため、タブが分かれているとメールの存在自体を完全に忘れてしまうリスクが高まります。PC版とモバイル版の「表示の整合性」を取ることが、マルチデバイス環境における情報管理の基本です。

5. 運用の知恵:オフにせず「判定精度」だけを上げる方法

「完全にオフにするのは惜しいが、誤判定だけは直したい」という場合は、AIに手動で「教育」を施すことが可能です。

「優先」への強制移動:「その他」に入ってしまった重要なメールを右クリックし、「常に[優先]に移動」を選択します。これにより、次回からその送信者のメールは必ず「優先」タブに入るようAIの重み付けが更新されます。
例外リストの作成:仕分けルールと組み合わせることで、「特定ドメインからのメールは常に重要」と定義し、AIの判断を上書きする運用も有効です。

しかし、AIの学習には時間がかかるため、即時性と確実性を求めるのであれば、本記事で紹介した「一括表示」への切り替えが、エンジニアリング的な観点からも最も「フェイルセーフ(失敗しても安全)」な選択肢となります。

まとめ:優先受信トレイの設定比較表

デバイス・アプリ 設定の名称 解除後の表示
Outlook(クラシック) 優先受信トレイを表示 「すべて」「未読」の切り替えのみに
新しいOutlook / Web版 メッセージを分類しない 単一の受信リストに統合
Outlookアプリ(iOS/Android) 優先受信トレイ(トグル) 「受信トレイ」という単一表示に

Outlookの「優先受信トレイ」は、便利なようでいて、実は「重要な情報が隠されるリスク」を孕んだ機能です。AIの判断を盲信するのではなく、自分が管理しやすいレイアウトに自分自身でチューニングすること。それが、膨大なメールを効率的に処理し、見落としによるトラブルを未然に防ぐための、最もシンプルで強力な解決策となります。まずは全てのタブを一つにまとめ、クリアな視界で受信トレイを管理することから始めてみてください。

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この記事の監修者

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超解決 リモートワーク研究班

Microsoft 365の導入・保守を専門とするエンジニアグループ。通信障害やサインイン不具合など、ビジネスインフラのトラブル対応に精通しています。