Outlookで会議招待を受け取った際、招待された時刻が実際と1時間ずれて表示されることはありませんか。
これは、送信者と受信者のタイムゾーン設定に不整合がある場合に発生しやすい問題です。
本記事では、このタイムゾーンのずれを解消し、正確な会議時刻で参加するための具体的な手順を解説します。
Outlookのタイムゾーン設定を見直し、正確な会議招待を受け取れるようになりましょう。
【要点】Outlook会議招待の時刻ずれを解消するタイムゾーン設定
- Outlookのタイムゾーン設定確認・変更: 自分のOutlookのタイムゾーン設定が正しいか確認し、必要に応じて修正する手順。
- Exchange Onlineのタイムゾーン設定確認: 管理者が設定するExchange Onlineのタイムゾーンが組織全体で統一されているか確認する手順。
- 会議作成時のタイムゾーン確認: 会議を新規作成する際に、意図したタイムゾーンが選択されているか確認する手順。
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目次
Outlookで会議招待の時刻が1時間ずれる原因
Outlookで会議招待の時刻が1時間ずれる主な原因は、送信者と受信者間でタイムゾーンの設定が一致していないことです。
特に、国際的な会議や、異なる地域にいるメンバーとの会議で発生しやすい現象と言えます。
Outlookは、会議のスケジュールを調整する際に、各ユーザーのコンピューターやアカウントに設定されているタイムゾーン情報を参照します。
この情報に差異があると、会議の開始時刻や終了時刻が意図した時間と異なって表示されてしまうのです。
例えば、日本標準時(JST)の人が東京時間で設定した会議を、アメリカ東部標準時(EST)の人が受信した場合、13時間の時差があるため、時刻が大きくずれて表示されることがあります。
Outlookのタイムゾーン設定を確認・変更する手順
Outlookで会議招待の時刻ずれを解消するためには、まずご自身のOutlookのタイムゾーン設定が正しく行われているかを確認することが重要です。
この設定は、Outlookのオプションから変更できます。
以下に、Windows版の新しいOutlook(プレビュー版ではない、一般的な最新バージョン)での手順を説明します。
- Outlookを開く
Microsoft Outlookを起動します。 - ファイルメニューを選択
左上にある「ファイル」タブをクリックします。 - オプションを開く
表示された画面の左側メニューから「オプション」を選択します。 - Outlookのオプション画面
「Outlookのオプション」ウィンドウが表示されます。 - 予定表を選択
左側のメニューから「予定表」をクリックします。 - タイムゾーンの確認・変更
右側の設定項目の中に「タイムゾーン」という項目があります。 - 現在のタイムゾーンを確認
ここに表示されているタイムゾーンが、ご自身の現在いる場所の正しいタイムゾーンになっているか確認してください。 - タイムゾーンを変更する
もしタイムゾーンが間違っている場合は、プルダウンメニューから正しいタイムゾーンを選択し、「OK」ボタンをクリックして設定を保存します。
例えば、日本にお住まいであれば、「(UTC+09:00) 大阪、札幌、東京」などを選択します。
この設定変更後、Outlookを再起動して、再度会議招待を確認してみてください。
多くの場合は、この手順で時刻ずれの問題が解消されます。
新しいOutlook(プレビュー版)でのタイムゾーン設定手順
もし、新しいOutlookのプレビュー版をご利用の場合、設定画面の場所が若干異なることがあります。
プレビュー版では、一般的に歯車アイコン(設定)からアクセスします。
- 設定アイコンをクリック
Outlookの右上にある歯車アイコン(設定)をクリックします。 - 「すべてOutlookの設定を表示」を選択
表示されるメニューから「すべてOutlookの設定を表示」を選択します。 - 「全般」>「地域」を選択
左側のメニューで「全般」を展開し、「地域」をクリックします。 - タイムゾーンの確認・変更
「タイムゾーン」の項目で、正しいタイムゾーンが選択されているか確認し、必要であれば変更して「保存」をクリックします。
Exchange Onlineのタイムゾーン設定(管理者向け)
上記の手順で個人のOutlook設定を確認しても問題が解決しない場合、組織全体のタイムゾーン設定がExchange Onlineで正しく構成されていない可能性があります。
この設定は、Microsoft 365の管理者権限を持つユーザーが、Exchange Online PowerShellまたはMicrosoft 365管理センターから行う必要があります。
組織のタイムゾーンが統一されていないと、メンバー間で会議の時刻ずれが発生しやすくなります。
管理者の方は、以下の点を確認してください。
Exchange Online PowerShellでの確認・設定手順
Exchange Online PowerShellに接続後、以下のコマンドレットで組織のタイムゾーン設定を確認できます。
- Exchange Online PowerShellに接続
管理者権限を持つアカウントで、Exchange Online PowerShellに接続します。 - 組織のタイムゾーン設定を表示
以下のコマンドを実行して、組織のタイムゾーン設定を表示します。Get-MailboxRegionalConfiguration -Identity <組織のメールアドレス>
(例:Get-MailboxRegionalConfiguration -Identity admin@example.com) - TimeZone プロパティを確認
表示された結果の「TimeZone」プロパティを確認します。 - タイムゾーンを変更する
もしタイムゾーンが不適切であれば、以下のコマンドレットで変更します。Set-MailboxRegionalConfiguration -Identity <組織のメールアドレス> -TimeZone "(UTC+09:00) Osaka, Sapporo, Tokyo"
(※タイムゾーンの指定方法は、PowerShellのバージョンや環境により若干異なる場合があります。正確な値はGet-TimeZoneコマンドなどで確認してください。)
Microsoft 365管理センターでの確認・設定手順
Microsoft 365管理センターにサインインし、「設定」>「組織設定」>「地域」から、組織のタイムゾーン設定を確認・変更することも可能です。
ここでの設定は、新規ユーザーの既定値にも影響するため、組織全体で統一しておくことが推奨されます。
会議作成時のタイムゾーン確認方法
会議招待の送信者側も、会議を作成する際に正しいタイムゾーンが選択されているかを確認することが重要です。
意図したタイムゾーンで会議を設定することで、受信者側の時刻ずれを防ぐことができます。
- Outlookで新規会議を作成
Outlookで新しい会議招待を作成します。 - 「会議」リボンの「タイムゾーン」を確認
会議作成画面の上部にある「会議」リボン(または「オプション」リボン)を確認します。 - 「タイムゾーン」オプションの表示
「会議」リボンの中に「タイムゾーン」というオプションやボタンが表示されている場合があります。 - 正しいタイムゾーンを選択
ここから、会議の開催時刻を適用したいタイムゾーンを選択します。 - 時刻入力の確認
開始時刻や終了時刻を入力する際に、選択したタイムゾーンに基づいた時刻が表示されているか確認します。
もし、会議作成画面でタイムゾーンの選択肢が見当たらない場合は、Outlookのオプション設定(前述)で、ご自身のユーザープロファイルに正しいタイムゾーンが設定されているか再度確認してください。
また、Teams会議をOutlookから作成する場合も、Teams側の会議設定とOutlook側のタイムゾーン設定が連携して機能します。
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タイムゾーン不整合でよくある誤解と注意点
タイムゾーンの設定は、日常生活ではあまり意識しないことも多いため、会議の時刻ずれが発生した際に混乱しやすいポイントです。
ここでは、よくある誤解や注意点をまとめました。
daylight saving time(夏時間)の影響
一部の国や地域では、夏時間(Daylight Saving Time)が導入されています。
夏時間期間中は、標準時よりも1時間進むため、タイムゾーンの設定が自動で調整されるか、手動での変更が必要になる場合があります。
OutlookやWindowsのOSは、通常、夏時間の変更に自動対応しますが、設定が古い場合や、地域によっては手動での確認・調整が必要になることがあります。
特に、国際的な会議を主催する場合や参加する場合は、相手先の地域で夏時間が適用されているかを確認することが重要です。
コンピューターのシステム時刻とOutlookのタイムゾーン
Outlookのタイムゾーン設定は、コンピューター自体のシステム時刻設定とは独立して管理されています。
コンピューターのシステム時刻が正しくても、Outlookのオプションで設定されているタイムゾーンが間違っていれば、時刻ずれは解消されません。
したがって、Outlookのタイムゾーン設定を直接確認・変更することが不可欠です。
Web版Outlookとデスクトップ版Outlookの違い
Web版Outlook(Outlook on the web)でも、タイムゾーン設定は可能です。
設定方法は、Web版Outlookの右上にある歯車アイコン(設定)から「すべてOutlookの設定を表示」を選び、「全般」>「地域」でタイムゾーンを設定する流れになります。
デスクトップ版OutlookとWeb版Outlookは、基本的には同じExchange Onlineアカウントに紐づいているため、どちらか一方の設定を変更すれば、もう一方にも反映されるはずです。
ただし、稀に同期に時間がかかる場合や、キャッシュの問題で一時的に表示が異なることもあります。
新しいTeams(v2)との連携
新しいTeams(v2)でも、Outlookと連携して会議がスケジュールされます。
Teams会議の時刻も、Outlookのタイムゾーン設定に依存するため、Outlookで正しくタイムゾーンを設定しておくことが、Teams会議の正確な時刻表示にも繋がります。
Teams会議をスケジュールする際にも、Teams側の設定でタイムゾーンが正しく認識されているか確認すると良いでしょう。
Mac版Outlookでの設定
Mac版Outlookでも、タイムゾーン設定は可能です。基本的にはWindows版と同様に、「Outlook」メニューから「設定」を選択し、「予定表」の項目でタイムゾーンを確認・変更できます。
ただし、macOS自体の地域設定もタイムゾーンに影響を与える場合があるため、Macのシステム環境設定も確認しておくと確実です。
モバイル版Outlookでの設定
モバイル版Outlook(iOS/Android)では、通常、デバイスのシステム時刻とタイムゾーン設定に依存します。
そのため、モバイル版で会議の時刻ずれが発生する場合は、まずスマートフォンの設定アプリで、タイムゾーンが正しく設定されているかを確認してください。
モバイル版Outlook自体に、個別のタイムゾーン設定項目がない場合が多いです。
まとめ
Outlookで会議招待の時刻が1時間ずれる問題は、タイムゾーン設定の不整合が原因で発生します。
本記事では、ご自身のOutlookのタイムゾーン設定を確認・変更する手順、管理者向けのExchange Online設定、そして会議作成時の注意点を解説しました。
これらの手順を試すことで、会議の時刻ずれを解消し、正確なスケジュール管理が可能になります。
今後は、会議招待を受け取った際や、自身が会議を招集する際に、タイムゾーン設定を意識するようにしましょう。
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超解決 リモートワーク研究班
Microsoft 365の導入・保守を専門とするエンジニアグループ。通信障害やサインイン不具合など、ビジネスインフラのトラブル対応に精通しています。
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