【PDF】PDFフォームの入力内容だけを「データ(FDF形式)」として書き出し・読み込みする高度な使い方

【PDF】PDFフォームの入力内容だけを「データ(FDF形式)」として書き出し・読み込みする高度な使い方
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PDFフォームに入力した内容を、データだけ効率的に管理したいとお考えではないでしょうか。PDFフォームの入力内容を再利用したり、データのみを共有したりする際に、手作業で入力し直すのは手間がかかります。

この記事では、PDFフォームの入力内容をFDF形式というデータファイルとして書き出し、別のPDFフォームに読み込む方法を詳しく解説します。

Acrobat Readerを使った具体的な手順を学ぶことで、フォーム入力作業の効率を大幅に向上させることができます。

【要点】PDFフォームデータをFDF形式で効率的に扱う

  • FDFデータ書き出し: PDFフォームの入力内容だけをFDF形式のファイルとして保存し、再利用や共有を容易にします。
  • FDFデータ読み込み: 既存のPDFフォームにFDFファイルを読み込み、保存された入力内容を自動で反映できます。
  • 対応PDFフォームの確認: FDF機能は、特定の形式で作成されたインタラクティブなPDFフォームでのみ利用できます。

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FDF形式データとは何か

FDF形式とは、PDFフォームに入力されたデータだけを保存するためのファイル形式です。FDFは「Forms Data Format」の略称であり、PDFファイル本体とは別にフォームの入力情報のみを軽量に扱えます。

この形式を使うと、PDFファイルそのものは変更せず、入力データだけを別のPDFフォームに適用することが可能です。例えば、同じ種類のPDFフォームが複数ある場合、一度入力したデータをFDFとして書き出し、他のフォームに読み込むことで、繰り返し入力する手間を省けます。

FDFファイルは非常に小さいため、電子メールでの送受信やクラウドストレージでの共有も容易です。Acrobat Readerをはじめとする多くのPDF閲覧ソフトがFDFデータの書き出しと読み込みに対応しています。

FDF形式を利用するメリット

FDF形式の最大のメリットは、PDFフォームの入力データとフォーム本体を分離できる点にあります。これにより、以下のような利点が得られます。

  • ファイルサイズの削減: 入力データのみを保存するため、PDFファイル全体を保存するよりもファイルサイズを大幅に小さくできます。
  • データ共有の効率化: フォームのテンプレートは共有せず、入力データだけを必要な相手に送れます。
  • 入力作業の効率化: 同じ内容を複数のフォームに入力する場合、FDFを使い回すことで入力時間を短縮できます。
  • データの一元管理: 複数のPDFフォームから収集したデータをFDF形式で一元的に管理し、後からまとめて処理することも可能です。

PDFフォームの入力内容をFDFデータとして書き出す手順

Acrobat Readerを使って、PDFフォームに入力した内容をFDF形式で書き出す具体的な手順を説明します。この操作により、フォームデータだけを個別のファイルとして保存できます。

  1. PDFフォームを開く
    Acrobat Readerで、入力済みのPDFフォームファイルを開きます。
  2. メニューバーから「ファイル」を選択
    画面上部のメニューバーにある「ファイル」をクリックします。
  3. 「名前を付けて保存」または「コピーを保存」を選択
    ドロップダウンメニューから「名前を付けて保存」または「コピーを保存」を選択します。
  4. 保存ダイアログを開く
    保存場所を指定するダイアログが表示されたら、「その他のオプション」または「参照」をクリックして、詳細な保存ダイアログを開きます。
  5. ファイルの種類をFDFに設定
    保存ダイアログ下部にある「ファイルの種類」または「ファイル形式」のドロップダウンメニューをクリックします。一覧から「Acrobat Forms Data Format Files .fdf」を選択します。
  6. ファイル名を指定して保存
    任意のファイル名を入力し、「保存」ボタンをクリックします。これで、入力データがFDFファイルとして保存されます。

FDFデータを既存のPDFフォームに読み込む手順

保存したFDFファイルを別のPDFフォームに読み込むことで、入力データを簡単に反映できます。以下の手順で操作を進めてください。

  1. FDFデータを適用したいPDFフォームを開く
    Acrobat Readerで、FDFデータを読み込みたいPDFフォームファイルを開きます。このフォームは、FDFを書き出した元のフォームと同じフィールド名を持つ必要があります。
  2. メニューバーから「ツール」を選択
    画面上部のメニューバーにある「ツール」をクリックします。
  3. 「フォームを準備」ツールを開く
    ツールの一覧から「フォームを準備」または「フォーム」ツールを見つけてクリックします。
  4. 「その他のフォームオプション」を選択
    フォームツールバーまたは右側のパネルに表示される「その他のフォームオプション」または「オプション」メニューをクリックします。
  5. 「データの読み込み」を選択
    ドロップダウンメニューから「データの読み込み」または「フォームデータから」を選択します。
  6. FDFファイルを選択して開く
    ファイル選択ダイアログが表示されます。ここで、読み込みたいFDFファイルを選択し、「開く」ボタンをクリックします。
  7. データがフォームに反映される
    選択したFDFファイルの内容が、開いているPDFフォームの対応するフィールドに自動的に入力されます。

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FDFデータ書き出し・読み込み時の注意点

FDF形式は非常に便利ですが、利用する際にはいくつかの注意点があります。これらを理解しておくことで、スムーズなデータ運用が可能です。

対応していないPDFフォームの場合

FDF形式でのデータ書き出しや読み込みは、インタラクティブなフォームフィールドを持つPDFファイルでのみ機能します。画像としてスキャンされたPDFや、テキストボックスが埋め込まれていないPDFでは、この機能は利用できません。フォームに直接入力できるかどうかを確認してください。

異なるPDFフォームへの読み込み

FDFデータを読み込む際、元のPDFフォームと読み込み先のPDFフォームでフォームフィールドの名前が一致している必要があります。フィールド名が異なる場合、データは正しく反映されません。フォームが異なる場合は、事前にフィールド名を合わせておくか、手動で入力し直す必要があります。

セキュリティ設定がされたPDFファイル

PDFファイルにセキュリティ設定が施されている場合、フォームへの入力やFDFデータの書き出し・読み込みが制限されることがあります。例えば、文書の変更が許可されていないPDFでは、フォームデータの操作はできません。必要に応じて、PDFの作成者に権限の変更を依頼してください。

Acrobat Reader以外のソフトでの操作

Edgeなどのウェブブラウザや、一部の汎用PDFビューアではFDFデータの書き出しや読み込み機能が提供されていない場合があります。FDF形式を扱う場合は、Acrobat Readerのような専用のPDF編集・閲覧ソフトを使用することが推奨されます。互換性の問題でデータが正しく処理されない可能性もあります。

PDFフォームのデータ保存方法比較

PDFフォームの入力内容を保存する方法はいくつかあります。FDF形式でのデータ書き出しと、その他の一般的な保存方法を比較して、それぞれの特徴を理解しましょう。

項目 FDF形式でのデータ書き出し 入力済PDFとして保存 PDF/A形式で保存
保存内容 フォームの入力データのみ 入力データを含むPDF全体 入力データを含むPDF全体
再利用性 別のフォームにデータを読み込み再利用可能 元のフォームとは分離しにくい 元のフォームとは分離しにくい
ファイルサイズ 非常に小さい 元のPDFファイルサイズと同等かやや大きい 元のPDFファイルサイズと同等かやや大きい
用途 データのみの共有、複数フォームへのデータ流用 入力内容が確定した文書の保存、提出 長期保存、データ固定化

まとめ

この記事では、PDFフォームの入力内容をFDF形式で書き出し、別のフォームに読み込む高度な使い方を解説しました。Acrobat Readerの操作手順を通じて、FDF形式の利便性を理解し、実践できるようになったことでしょう。

FDF形式を活用することで、PDFフォームの入力作業の効率化や、データ共有がよりスムーズになります。ぜひ、日常業務やデータ管理にFDFデータの書き出しと読み込みを取り入れてみてください。

この機能は、特に同じフォームを繰り返し使う場合や、複数の担当者からデータを集約する場面で大きな力を発揮します。

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この記事の監修者
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超解決 第一編集部

疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。