PDF文書内の特定の文字を強調したい、あるいは見やすく装飾したいと感じることは多いでしょう。
しかし、Wordのような文書作成ソフトと異なり、PDFのテキストは簡単に編集できないと考えるかもしれません。
この記事では、Acrobat Readerの強力な編集機能を使って、PDF内の既存テキストや新規追加テキストを太字や斜体に装飾する具体的な手順を解説します。
さらに、Edgeやスマホアプリでの代替手段も紹介し、あなたのPDF文書をより効果的に表現できるようサポートします。
【要点】PDFテキストの書式設定で強調表現
- Acrobat Readerのテキスト編集機能: PDF内の既存テキストや新規テキストを太字・斜体に装飾できます。
- Edgeのハイライト機能: PDFの特定箇所にマーカーを引くように視覚的な強調を追加できます。
- スマホPDFアプリの注釈機能: iPhoneやAndroidでPDFにテキストボックスやハイライトを挿入し、内容を強調できます。
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目次
Acrobat ReaderのPDFテキスト編集機能の概要
PDFは、元の文書のレイアウトや書式を保持することを目的としたファイル形式です。そのため、Wordなどの文書作成ソフトのように、テキストを自由に編集することは通常想定されていません。
しかし、Acrobat Readerの「PDFを編集」機能を使えば、PDF内のテキストを直接選択し、フォントの種類やサイズ、色、そして太字や斜体といった書式を変更できます。
この機能は、既存のテキストを修正するだけでなく、新しいテキストブロックを追加して装飾を施す際にも役立ちます。これにより、PDF文書の視認性を高め、特定の情報を強調することが可能になります。
「テキストを編集」と「テキストを追加」機能の違い
Acrobat Readerの編集ツールには、主に二つのテキスト関連機能があります。
「テキストを編集」は、既にPDF内に存在する文字を修正したり、書式を変更したりするための機能です。文字の追加や削除、フォントの変更ができます。
一方、「テキストを追加」は、PDF内の任意の場所に新しいテキストボックスを挿入し、そこに新しい文字を入力するための機能です。新規入力する文字のフォントや書式も自由に設定できます。
Acrobat ReaderでPDFのテキストを太字・斜体にする手順
Acrobat Readerを使って、PDF内の既存テキストや新規テキストに太字や斜体の書式を適用する方法を解説します。
既存のテキストを太字・斜体にする
- PDFファイルを開く
Acrobat Readerで装飾したい.pdfファイルを開きます。 - 「PDFを編集」ツールを選択
画面右側のツールパネルから「PDFを編集」を選択します。ツールパネルが表示されていない場合は、画面左上の「ツール」タブをクリックして表示させます。 - 編集モードに入る
「PDFを編集」を選択すると、PDF内のテキストや画像が編集可能な状態になります。 - テキストを選択
太字または斜体にしたいテキスト部分をクリックして選択します。複数の単語を選択する場合は、ドラッグして範囲指定します。 - 書式設定パネルを開く
テキストを選択すると、画面右側に「書式」パネルが表示されます。このパネルにフォントの種類やサイズ、書式設定のオプションが表示されます。 - 太字または斜体を適用
「書式」パネル内にある「B」アイコンをクリックすると選択したテキストが太字になります。「I」アイコンをクリックすると斜体になります。両方を適用することも可能です。 - 変更を保存
書式設定が完了したら、上書き保存または別名で保存をして変更を確定させます。
新規テキストを太字・斜体で追加する
- PDFファイルを開く
Acrobat Readerでテキストを追加したい.pdfファイルを開きます。 - 「PDFを編集」ツールを選択
画面右側のツールパネルから「PDFを編集」を選択します。 - テキストを追加ツールを選択
上部のツールバーにある「テキストを追加」アイコンをクリックします。このアイコンはTの文字とカーソルが描かれたものです。 - テキストボックスを配置
PDF内の任意の場所をクリックして、新しいテキストボックスを配置します。 - テキストを入力
配置したテキストボックス内に、追加したい文字を入力します。 - 書式設定を適用
入力したテキストが選択された状態で、画面右側の「書式」パネルを確認します。このパネルで「B」アイコンをクリックして太字に、「I」アイコンをクリックして斜体に設定します。 - 変更を保存
テキストの追加と書式設定が完了したら、上書き保存または別名で保存をして変更を確定させます。
EdgeやスマホアプリでPDFに強調表示を追加する手順
EdgeやiPhone、AndroidのPDFビューアでは、Acrobat Readerのように直接テキストの太字・斜体変更はできません。
しかし、ハイライトや注釈機能を使って、視覚的に強調表示することが可能です。ここではその代替手順を解説します。
EdgeでPDFに強調表示を追加する
- PDFファイルを開く
Edgeブラウザで強調表示したい.pdfファイルを開きます。ファイルをEdgeのウィンドウにドラッグアンドドロップするか、右クリックメニューから「プログラムから開く」でEdgeを選択します。 - 強調したいテキストを選択
PDF内の強調したいテキスト部分をマウスでドラッグして選択します。 - ハイライトツールを選択
テキストを選択すると、選択範囲の近くに小さなツールバーが表示されます。その中から蛍光ペンアイコンを選択します。 - ハイライトの色を設定
蛍光ペンアイコンをクリック後、表示される色選択から好みの色を選びます。これで選択したテキストにハイライトが適用されます。 - 変更を保存
EdgeでPDFを閉じる際に、変更を保存するかどうかの確認が表示されます。保存を選択して変更を確定させます。
iPhoneのファイルアプリでPDFに注釈を追加する
- PDFファイルを開く
iPhoneの「ファイル」アプリで、注釈を追加したい.pdfファイルを開きます。 - マークアップツールを起動
画面右上のペン先アイコンをタップして、マークアップツールバーを表示させます。 - テキストボックスを追加
マークアップツールバーの右端にある「+」アイコンをタップし、表示されるメニューから「テキスト」を選択します。新しいテキストボックスがPDFに追加されます。 - テキストを入力・調整
追加されたテキストボックスをタップしてキーボードを表示し、強調したいテキストを入力します。テキストボックスはドラッグして移動でき、角をドラッグしてサイズ調整も可能です。 - フォントと色を設定
テキストボックスを選択した状態で、マークアップツールバーの「A」アイコンをタップします。ここでフォントの種類、サイズ、太字、斜体、下線、色などを設定できます。 - ハイライトを追加
既存のテキストにハイライトをつけたい場合は、マークアップツールバーの蛍光ペンアイコンをタップし、色を選択してから、指でなぞって強調したい範囲を塗ります。 - 変更を保存
マークアップツールの「完了」をタップして、変更を保存します。
AndroidのPDFビューアでPDFに注釈を追加する
- PDFファイルを開く
Androidデバイスで、GoogleドライブやFiles by Googleなどのファイル管理アプリから.pdfファイルを開きます。通常、PDFビューアアプリが自動的に起動します。 - 注釈ツールを起動
多くのPDFビューアアプリには、画面下部や上部にペンやマーカーのアイコンがあります。これをタップして注釈モードに入ります。 - テキストボックスを追加
ツールバーの中から「テキスト」または「テキストボックス」アイコンを探してタップします。PDF上の任意の場所をタップしてテキストボックスを配置します。 - テキストを入力・調整
テキストボックスに強調したい文字を入力します。テキストボックスはドラッグして移動したり、サイズを変更したりできます。 - フォントと色を設定
テキストボックスを選択した状態で、表示されるオプションからフォントの種類、サイズ、太字、斜体、色などを設定します。アプリによってはこの機能がない場合もあります。 - ハイライトを追加
ツールバーのハイライトアイコン(蛍光ペン)をタップし、色を選択してから、指でなぞって既存のテキストを強調します。 - 変更を保存
注釈の追加が完了したら、アプリの保存アイコン(フロッピーディスクやチェックマーク)をタップして変更を保存します。
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PDFテキスト編集時の注意点と代替手段
PDFのテキスト編集は非常に便利ですが、いくつかの注意点があります。ここでは、よくある問題とその対処法を解説します。
PDFの保護設定で編集できない場合
原因: PDFファイルには、作成者によって編集制限がかけられている場合があります。セキュリティ設定でテキストの変更が許可されていない、またはパスワードで保護されている状態です。
対処法: まず、PDFのプロパティを確認し、編集が許可されているか確認します。Acrobat Readerでファイルを開き、「ファイル」メニューから「プロパティ」を選択し、「セキュリティ」タブを確認してください。パスワードで保護されている場合は、正しいパスワードを入力して保護を解除する必要があります。パスワードが不明な場合は、ファイルの作成者に問い合わせましょう。
フォントが埋め込まれていないテキストの書式変更
原因: PDFファイル内に使用されているフォントが埋め込まれていない場合、Acrobat Readerがそのフォントを認識できず、書式変更が正しく適用されないことがあります。特に、特殊なフォントやシステムにインストールされていないフォントでこの問題が発生しやすいです。
対処法: テキストを選択しても書式変更ができない場合、別のフォントに切り替えてみてください。Acrobat Readerが代替フォントを適用して書式を変更できることがあります。また、フォントが画像として処理されている場合は、テキストとして編集することはできません。その場合は、Acrobat Readerの「テキスト認識」機能を使って、画像をテキストに変換してから編集を試みる必要があります。
Edgeやスマホアプリで直接テキスト編集ができない理由
原因: EdgeやほとんどのスマホPDFビューアアプリは、PDFの閲覧と簡単な注釈付けを主な目的として設計されています。これらはAcrobat Readerのような高度なPDF編集機能を持っていません。PDFの構造を直接変更する機能は、より専門的なソフトウェアに限定されています。
対処法: これらのアプリでは、直接テキストを太字や斜体に変更することはできません。代わりに、ハイライト機能でテキストを強調したり、テキストボックスを挿入して強調したい内容を別途記述したりする方法で代替します。また、下線や取り消し線、フリーハンド描画などの注釈ツールも活用できます。
各プラットフォームでのPDF強調表示機能比較
| 項目 | Acrobat Reader | Edge | iPhone(ファイルアプリ) | Android(標準ビューア) |
|---|---|---|---|---|
| 直接テキスト編集 | 可能 | 不可 | 不可 | 不可 |
| 太字・斜体変更 | 既存・新規テキストに適用可能 | 不可 | 新規テキストボックスに適用可能 | アプリにより異なる(多くは不可) |
| ハイライト機能 | 可能 | 可能 | 可能 | 可能 |
| テキストボックス追加 | 可能 | 不可 | 可能 | 可能 |
| 主な機能目的 | 高度な閲覧・編集・管理 | 閲覧・簡易注釈 | 閲覧・簡易注釈 | 閲覧・簡易注釈 |
まとめ
この記事では、Acrobat Readerを使ってPDF内のテキストを太字や斜体に装飾する具体的な方法を解説しました。
既存のテキストを編集する手順や、新しいテキストを追加して書式を設定する手順を理解できたはずです。
また、Edgeやスマホアプリでは直接的な書式変更ができないものの、ハイライトや注釈機能で代替できることも学びました。
今後は、PDF文書の目的に応じてAcrobat Readerの「PDFを編集」機能や、各デバイスの注釈機能を使い分け、視覚的に分かりやすい資料作成に役立ててください。
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超解決 第一編集部
疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。
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