【Windows】接続時に「ようこそ」画面で戻される現象の修復手順 | リモートデスクトップのサインインループ

【Windows】接続時に「ようこそ」画面で戻される現象の修復手順 | リモートデスクトップのサインインループ
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リモートデスクトップ接続時に「ようこそ」画面から先に進めず、何度もサインイン画面に戻される現象に直面していませんか。

この問題は、ユーザープロファイルの破損や認証情報の不整合が主な原因です。

この記事では、リモートデスクトップのサインインループを解決するための具体的な手順を解説します。

【要点】リモートデスクトップのサインインループを解決する主要な手順

  • ユーザープロファイルの再構築: 破損したプロファイルを修正し、正常なサインインを可能にします。
  • 資格情報マネージャーの確認: 保存された認証情報をリセットし、古いデータによる問題を解消します。
  • ネットワークレベル認証の無効化: 認証プロセスの厳格さを緩和し、一時的な接続を試みます。

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リモートデスクトップのサインインループが起きる根本的な原因

リモートデスクトップ接続におけるサインインループは、主にユーザープロファイルの破損や認証情報の不整合によって発生します。

Windowsがユーザープロファイルを読み込もうとした際、データが破損していると正常に読み込みができません。これにより、「ようこそ」画面からデスクトップへの移行が妨げられます。

また、過去の認証情報が誤ってキャッシュされている場合も、正しいパスワードを入力してもループ状態に陥ることがあります。セキュリティ設定の変更やWindowsUpdateの影響で、一時的に認証プロセスが不安定になるケースも考えられます。

ユーザープロファイルの破損と認証情報の不整合

ユーザープロファイルは、Windowsの利用環境を構成する重要なデータ群です。このプロファイルが破損すると、サインイン時に必要な情報が読み取れず、リモートデスクトップ接続が正常に完了しません。

認証情報の不整合は、リモート接続先のコンピューターに保存された古い資格情報や、ドメインコントローラーとの同期問題によって引き起こされます。これらの問題が、サインインループの主な要因となります。

リモートデスクトップのサインインループを修復する手順

リモートデスクトップのサインインループを解決するため、以下の手順を順に試してください。通常、上から順に実行することで問題が解消されます。

手順1: レジストリエディターでユーザープロファイルを再構築する

この手順ではレジストリを編集します。誤った操作はシステムに深刻な影響を与える可能性があります。作業開始前に必ずレジストリのバックアップを取得してください。

  1. レジストリのバックアップを作成する
    スタートボタンを右クリックし、「ファイル名を指定して実行」を選択します。名前に「regedit」と入力し、「OK」をクリックしてレジストリエディターを起動します。
  2. レジストリをエクスポートする
    レジストリエディターの「ファイル」メニューから「エクスポート」を選択します。任意の場所にバックアップファイルを保存します。
  3. ProfileListキーに移動する
    レジストリエディターの左側のペインで、次のパスへ移動します。
    HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\ProfileList
  4. 重複または破損したプロファイルエントリを探す
    ProfileListキーの下に、S-1-5-21...で始まる複数のサブキーが表示されます。この中で、同じ識別子を持つサブキーが2つ存在しないか確認します。
  5. 「.bak」のない重複エントリを削除する
    もしS-1-5-21...S-1-5-21....bakのように同じ識別子を持つサブキーが2つあった場合、.bakの付いていないサブキーを右クリックし、「削除」を選択します。
  6. 「.bak」キーの名前を変更する
    .bakの付いたサブキーを右クリックし、「名前の変更」を選択します。サブキー名の末尾にある.bakを削除します。
  7. Refcountの値を修正する
    名前を変更したサブキーを選択し、右側のペインで「Refcount」というDWORD値をダブルクリックします。値のデータを「0」に変更し、「OK」をクリックします。
  8. Stateの値を修正する
    同じサブキーで「State」というDWORD値をダブルクリックします。値のデータを「0」に変更し、「OK」をクリックします。
  9. レジストリエディターを閉じる
    すべての変更を適用したら、レジストリエディターを閉じます。
  10. ユーザープロファイルフォルダーの名前を変更する
    エクスプローラーを開き、C:\Users\フォルダーに移動します。問題のあるユーザー名のフォルダーを探し、フォルダー名の末尾に.oldなどの識別子を追加して名前を変更します。
  11. コンピューターを再起動する
    変更をシステムに反映させるため、コンピューターを再起動します。
  12. リモートデスクトップ接続を試す
    再起動後、再度リモートデスクトップ接続を試みてください。新しいプロファイルが自動的に作成され、サインインできるようになります。

手順2: 資格情報マネージャーの情報をクリアする

保存された古い資格情報が原因でサインインループが発生することがあります。資格情報マネージャーから関連情報を削除します。

  1. 資格情報マネージャーを開く
    スタートボタンを右クリックし、「コントロールパネル」を選択します。
    Windows 11では「設定」アプリから「アカウント」→「Windowsのバックアップ」→「資格情報マネージャー」を開きます。
    Windows 10では「コントロールパネル」から「ユーザーアカウント」→「資格情報マネージャー」を選択します。
  2. Windows資格情報を選択する
    資格情報マネージャーの画面で「Windows資格情報」をクリックします。
  3. リモートデスクトップ関連の資格情報を削除する
    リモートデスクトップ接続先のコンピューター名やIPアドレスに関連する資格情報がないか確認します。該当する資格情報があれば、クリックして「削除」を選択します。
  4. コンピューターを再起動する
    変更を適用するため、コンピューターを再起動します。
  5. リモートデスクトップ接続を試す
    再起動後、再度リモートデスクトップ接続を試みてください。

手順3: ネットワークレベル認証 NLA を一時的に無効化する

NLAはセキュリティを向上させますが、まれに認証プロセスの問題を引き起こすことがあります。一時的に無効化して接続を試みます。

  1. システムのプロパティを開く
    スタートボタンを右クリックし、「システム」を選択します。「関連設定」の下にある「システムの詳細設定」をクリックします。
  2. リモートタブを選択する
    「システムのプロパティ」ウィンドウで「リモート」タブを選択します。
  3. NLAのチェックを外す
    「リモートデスクトップ」セクションにある「ネットワークレベル認証を使用しているコンピューターからのみ接続を許可する (推奨)」のチェックボックスを外します。「適用」をクリックし、「OK」をクリックします。
  4. コンピューターを再起動する
    変更を適用するため、コンピューターを再起動します。
  5. リモートデスクトップ接続を試す
    再起動後、再度リモートデスクトップ接続を試みてください。問題が解決した場合は、セキュリティのために後でNLAを再度有効にすることを検討してください。

サインインループ解消後の注意点と関連トラブル

サインインループの解消後も、いくつかの注意点や関連するトラブルが発生する可能性があります。ここでは、それらの情報について解説します。

レジストリ編集後にシステムが不安定になる

レジストリの誤った編集は、Windowsの動作に深刻な影響を与える可能性があります。万が一、システムが不安定になった場合は、手順1で作成したレジストリのバックアップファイルを使って復元を試みてください。

復元手順: レジストリエディターを開き、「ファイル」メニューから「インポート」を選択します。バックアップした.regファイルを選択して復元します。その後、コンピューターを再起動してください。

資格情報を削除してもループが解消しない

資格情報を削除しても問題が解決しない場合、ドメイン環境ではドメインコントローラー側の認証情報に問題がある可能性があります。また、リモート接続先のコンピューターで、別のユーザーアカウントがロックアウトされている可能性も考えられます。

対処法: ドメイン管理者に問い合わせて、アカウントの状態を確認してください。また、リモート接続先のコンピューターで別のローカル管理者アカウントを作成し、そのアカウントで接続できるか試すことも有効です。

NLAを無効化するとセキュリティが低下する

ネットワークレベル認証 NLA を無効にすると、認証プロセスが簡素化され、セキュリティレベルが低下します。これは一時的な解決策として使用し、問題解決後は可能な限りNLAを再度有効にすることをお勧めします。

対処法: NLAを無効にした状態で接続する場合は、リモートデスクトップ接続先のコンピューターのファイアウォール設定を確認し、不要なポートが開放されていないか、信頼できるIPアドレスからの接続のみを許可しているかなどを再度確認してください。

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Windows 11とWindows 10のリモートデスクトップ設定画面の主な違い

Windows 11とWindows 10では、リモートデスクトップの設定にアクセスする方法やUIが一部異なります。以下に主な違いをまとめました。

項目 Windows 11 Windows 10
設定アクセス方法 「設定」アプリの「システム」内にある「リモートデスクトップ」からアクセス 「設定」アプリの「システム」内にある「リモートデスクトップ」または「コントロールパネル」からアクセス
NLA設定の場所 「設定」アプリの「システム」→「リモートデスクトップ」→「関連設定」の「システムの詳細設定」 「コントロールパネル」→「システムとセキュリティ」→「システム」→「リモートの設定」
ユーザー追加方法 「設定」アプリの「システム」→「リモートデスクトップ」→「リモートデスクトップユーザー」から追加 「コントロールパネル」→「システムとセキュリティ」→「システム」→「リモートの設定」→「ユーザーの選択」から追加

まとめ

この記事では、リモートデスクトップのサインインループ問題の原因と、その解決策を詳しく解説しました。

ユーザープロファイルの再構築や資格情報マネージャーのクリア、NLAの一時的無効化といった手順を試すことで、リモートデスクトップ接続が正常に行えるようになります。

問題が解決しない場合は、イベントログを確認し、さらなるトラブルシューティングを進めてください。

セキュリティを維持するため、NLAは問題解決後に再度有効化することを推奨します。

これらの手順で、リモートデスクトップのサインインループを解消し、業務をスムーズに再開できるでしょう。

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この記事の監修者
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超解決 第一編集部

疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。