Googleスプレッドシートで数値の端数を処理するとき、ROUND・ROUNDUP・ROUNDDOWNの3つの関数があります。どれを使えばよいか迷ったことはありませんか。本記事では、これら3つの関数の仕様・構文・使い分けを詳しく解説します。この記事を読めば、端数処理の場面に応じて適切な関数を選べるようになります。
【要点】ROUND・ROUNDUP・ROUNDDOWNの使い分け
- =ROUND(数値, 桁数) で四捨五入: 最も一般的な丸め処理で、指定した桁数で四捨五入します。
- =ROUNDUP(数値, 桁数) で常に切り上げ: 端数がどんな値でも指定桁数に切り上げます。
- =ROUNDDOWN(数値, 桁数) で常に切り捨て: 端数がどんな値でも指定桁数に切り捨てます。
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目次
ROUND・ROUNDUP・ROUNDDOWNの基本仕様と端数処理の違い
ROUND・ROUNDUP・ROUNDDOWNはいずれも数値を指定した桁数で丸める関数です。しかし、丸めの方向が異なります。ROUNDは四捨五入、ROUNDUPは常に切り上げ、ROUNDDOWNは常に切り捨てを行います。引数は共通で「数値」と「桁数」の2つです。桁数に正の整数を指定すると小数点以下の桁数を指定し、0を指定すると整数に丸めます。負の整数を指定すると小数点より左の桁(10の位、100の位など)を丸めます。
例えば、123.456という数値に対して、ROUND(123.456, 2)は123.46、ROUNDUP(123.456, 2)は123.46、ROUNDDOWN(123.456, 2)は123.45となります。このように、ROUNDUPとROUNDDOWNはROUNDと異なる結果になることがあります。実際の業務では、金額の計算で四捨五入するのか、消費税の端数を切り捨てるのかなど、場面に応じて使い分ける必要があります。
ROUND・ROUNDUP・ROUNDDOWNの基本的な使い方と構文
各関数の構文は以下のとおりです。いずれも同じ形式です。
- ROUND関数の構文
=ROUND(数値, 桁数)
数値を指定した桁数で四捨五入します。桁数が0のときは整数に丸められます。例:=ROUND(123.456, 2)→ 123.46 - ROUNDUP関数の構文
=ROUNDUP(数値, 桁数)
数値を指定した桁数で常に切り上げます。例:=ROUNDUP(123.456, 2)→ 123.46、=ROUNDUP(123.451, 2)→ 123.46 - ROUNDDOWN関数の構文
=ROUNDDOWN(数値, 桁数)
数値を指定した桁数で常に切り捨てます。例:=ROUNDDOWN(123.456, 2)→ 123.45、=ROUNDDOWN(123.459, 2)→ 123.45
引数「桁数」に負の値を指定すると、10の位や100の位など整数部分を丸めることもできます。例えば、=ROUND(1234, -2)は1200、=ROUNDUP(1234, -2)は1300、=ROUNDDOWN(1234, -2)は1200となります。
実際の使用例として、売上金額の小数点以下を四捨五入して表示したい場合はROUNDを、消費税の端数を切り捨てたい場合はROUNDDOWNを、歩合計算で切り上げたい場合はROUNDUPを使います。また、セル参照を使って数値を指定することもできます。例えばA1セルに123.456が入っている場合、=ROUND(A1, 2)と書きます。
端数処理でよくある間違いと注意点
ROUNDUPとROUNDDOWNの逆の使い方
ROUNDUPとROUNDDOWNは、それぞれ「常に切り上げ」「常に切り捨て」と覚えておきましょう。誤ってROUNDUPで切り捨てたいケースに使わないように注意します。例えば、切り捨てたい場面でROUNDUPを使ってしまうと、端数が0でない限りすべて切り上げられます。
負の数の丸め
負の数の場合も同じルールが適用されます。ROUNDUPは数値の絶対値が大きくなる方向(より負の方向)に丸めます。例えば、=ROUNDUP(-1.234, 2)は-1.23ではなく-1.24になります。一方、ROUNDDOWNは絶対値が小さくなる方向(より正の方向)に丸めます。=ROUNDDOWN(-1.234, 2)は-1.23になります。負の金額の端数処理を行う場合に注意が必要です。
桁数に0を指定するとき
桁数に0を指定すると整数に丸められます。ROUND(123.456, 0)は123、ROUNDUP(123.456, 0)は124、ROUNDDOWN(123.456, 0)は123となります。整数部分の丸めに便利です。
ROUND関数の代替としてTRUNC関数
TRUNC関数は指定した桁数で切り捨てを行いますが、負の数の扱いがROUNDDOWNと異なります。TRUNCは数値の小数部分を単純に切り捨てるため、負の数の場合にROUNDDOWNと結果が変わることがあります。端数処理にはROUNDDOWNを使うほうが安全です。
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ROUND・ROUNDUP・ROUNDDOWNの違いを比較表で整理
| 関数名 | 動作 | 構文 | 使用例(123.456を2桁で) | 注意点 |
|---|---|---|---|---|
| ROUND | 四捨五入 | =ROUND(数値, 桁数) | 123.46 | 一般的な丸め |
| ROUNDUP | 常に切り上げ | =ROUNDUP(数値, 桁数) | 123.46 | 負の値に注意 |
| ROUNDDOWN | 常に切り捨て | =ROUNDDOWN(数値, 桁数) | 123.45 | 負の値は絶対値が減少 |
上記の表から、ROUNDは四捨五入、ROUNDUPは切り上げ、ROUNDDOWNは切り捨てであることがわかります。用途に応じて適切な関数を選択してください。
まとめ
本記事では、ROUND・ROUNDUP・ROUNDDOWNの3つの関数の違いと使い分けを解説しました。ROUNDは四捨五入、ROUNDUPは切り上げ、ROUNDDOWNは切り捨てと覚えておけば迷いません。実際のシートで数値を処理するときは、目的に応じてこれらの関数を使い分けてください。特に金額計算や消費税の端数処理では、正確な関数を選ぶことが重要です。応用として、これらの関数をIF関数やROUND系関数と組み合わせて条件付きの端数処理も可能です。ぜひご自身のシートで試してみてください。
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超解決 第一編集部
疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。
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