【要点】Salesforceナレッジの記事内容が想定と異なる時は、編集画面だけで判断せず、公開済みバージョン、表示先のチャネル、データカテゴリ、閲覧者の権限を同じ条件で確認します。更新したはずの内容が見えない場合は、別バージョンや翻訳版が表示されていることもあります。
Salesforceでナレッジ記事を修正したのに古い説明が表示されたり、部署によって表示内容が違ったりする場合があります。記事本文の誤りに見えても、実際には公開中のバージョン、対象チャネル、データカテゴリ、プロファイルや権限セットの設定が食い違っていることが少なくありません。
特に本番環境では、編集者が見ている記事と利用者が検索結果から開く記事が同じとは限りません。まずは「誰が」「どこから」「どの検索語で」「どの記事を見たか」をそろえてから確認すると、不要な再公開や上書きを避けられます。
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目次
最初に確認する場所
| 確認項目 | 見落としやすい点 | 確認方法 |
|---|---|---|
| 記事バージョン | 下書き版を直しても公開版は変わりません。 | 記事のバージョン一覧で公開中の版と更新日時を確認します。 |
| 公開チャネル | 内部利用と顧客向けサイトでは表示対象が異なります。 | 対象のチャネルと公開状態を確認します。 |
| データカテゴリ | カテゴリの割り当てで検索結果が変わることがあります。 | 記事と利用者の両方に適用されるカテゴリを確認します。 |
| 権限 | 編集できる人と閲覧できる人の権限は別です。 | プロファイル、権限セット、ナレッジ閲覧権限を確認します。 |
公開中のバージョンを取り違えていないか確認する
記事の編集画面で内容が正しくても、公開済みの版が古いままなら利用者には反映されません。まず記事のバージョン履歴を開き、公開中の版番号、公開日時、最終更新者を確認します。編集途中の下書きがある場合は、その下書きと公開版を並べて差分を確認してください。
一度公開した記事を修正した後は、保存だけでなく公開操作が必要です。承認フローを使っている組織では、承認待ちのまま止まっていることもあります。公開操作を急ぐ前に、誤って旧版をアーカイブしていないか、別の担当者が同じ記事を編集中ではないかも確認します。
表示先のチャネルとデータカテゴリをそろえる
Salesforceナレッジは、社内コンソール、Experience Cloud、検索結果、ケース画面など、利用する入口によって表示条件が変わります。社内では見えるのに顧客向けサイトでは見えない場合、記事本文よりチャネル公開設定やExperience Cloud側の表示設定を疑う方が合理的です。
データカテゴリを使っている場合は、記事へ付けたカテゴリだけでなく、利用者またはロールに許可されたカテゴリも確認します。部門ごとに異なるカテゴリを割り当てていると、同じ検索語でも結果や記事本文の見え方が変わる場合があります。
権限と翻訳版が原因になるケース
ナレッジ記事の閲覧権限は、記事を編集する権限とは別に管理されます。対象ユーザーのプロファイルと権限セットでナレッジ閲覧が許可されているかを確認し、必要なら権限を持つテストユーザーでも同じ画面を開きます。
多言語の記事では、利用者の言語設定によって翻訳版が優先されます。日本語版だけ直しても、利用者が英語版を開いていれば古い内容が残ります。言語別の公開状態、翻訳元との対応、各版の更新日時を確認してください。
管理者へ渡すと判断が早い情報
- 問題が起きる利用者と、正しく表示される利用者のユーザー名
- 記事URL、記事番号、表示された版の更新日時
- 検索語、利用した画面、発生時刻
- 社内画面かExperience Cloudかなど、表示先のチャネル
- 記事に設定したデータカテゴリと、利用者に付与された権限
よくある質問
編集画面では直っているのに検索結果から開くと古い内容です
公開中のバージョンが切り替わっていない、検索インデックスの反映待ち、別言語版や別チャネルの版を見ている可能性があります。まず記事番号と版番号を合わせて確認してください。
一部の部署だけ違う内容が表示されます
データカテゴリ、プロファイル、権限セット、Experience Cloudの対象者設定が候補です。問題がある利用者と正常な利用者の権限を比較すると差を見つけやすくなります。
変更を反映する時の安全な進め方
内容を直す必要があると分かった場合も、公開中の記事をそのまま大きく書き換える前に、どの利用者へ影響する変更かを整理します。制度や手順の変更なら、記事のタイトル、要約、本文、関連リンクを同じタイミングで見直し、旧版を参照している案内メールやケーステンプレートが残っていないかも確認してください。
複数部門が使う記事では、更新前に対象部門の担当者へ確認を依頼し、公開後は一般利用者の条件で表示を確認します。編集者の画面だけで正しく見えても、検索結果、記事URL、Experience Cloudの各入口で同じ版が表示されるとは限りません。変更日時、版番号、確認者を残しておくと、次に内容の差異が起きた時も原因を追いやすくなります。
原因別に取るべき対応
- 公開版が古い場合: 承認や公開の状態を確認し、正しい版だけを公開します。
- チャネル設定が違う場合: 社内向けと顧客向けの公開範囲を分け、必要な入口で表示を確認します。
- データカテゴリが原因の場合: 記事と利用者の双方のカテゴリ設定を見直します。
- 権限が原因の場合: 問題の利用者と正常な利用者の権限セットを比較します。
- 翻訳版が古い場合: 言語別に公開版と更新日時をそろえます。
確認結果を関係者へ共有する時の注意
設定の問題を直した後は、記事の編集者だけで確認を終えず、実際に使う部門の利用者にも表示を確認してもらいます。確認依頼では、記事URLだけを送るより、確認してほしい画面、検索語、利用者の権限、確認期限を合わせて伝える方が確実です。特に社内コンソールと顧客向けサイトを併用している場合は、どちらの画面で確認した結果かを残してください。
内容が異なった原因が権限やカテゴリだった場合、記事を修正した事実だけでは再発防止になりません。誰にどのカテゴリを見せる設計なのか、公開先を変更する時に誰が確認するのかを運用メモへ残します。次の更新時に同じ確認項目を使えるよう、版番号、変更理由、確認済みのチャネルを記録しておくと、担当交代後も判断を引き継げます。
利用者側で確認できることと管理者へ任せること
利用者は、正しいアカウントでサインインしているか、検索結果から開いた記事なのか、直接共有されたURLなのかを確認できます。一方で、データカテゴリの割り当て、Experience Cloudの公開範囲、プロファイルや権限セットの変更は、影響範囲が大きいため管理者の判断が必要です。自分で設定を変えられない時は、画面の表示内容と発生時刻を添えて相談してください。
表示確認後に見るべき記録
復旧を確認したら、利用者が見たURL、公開版の更新日時、確認したチャネルを記録します。同じ記事で再び差異が起きた場合に、記事本文の変更なのか、権限や公開設定の変更なのかを比較できるためです。記事の内容を更新する担当者と公開設定を管理する担当者が異なる組織では、この記録が特に役立ちます。
まとめ
ナレッジ記事の表示内容が想定と違う時は、記事本文を何度も編集する前に、公開版、チャネル、データカテゴリ、権限、言語版を順に確認します。利用者が実際に見た条件を再現して確認すれば、設定による差か記事内容そのものの問題かを切り分けられます。
超解決 第一編集部
疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。
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