SharePointで文書やリストへのリンクをクリックした際、「このリンクは機能しません」というメッセージが表示され、目的のページにアクセスできないことがあります。このエラーはリンクの期限切れ、権限の不足、ブラウザの状態、またはShareOnline側の設定など、複数の要因で発生します。特に会社で共有されているリンクの場合、原因の切り分けが迅速にできないと業務に支障をきたすため、落ち着いて確認すべきポイントを押さえることが重要です。本記事では、会社PCで作業している方向けに、具体的な確認手順と原因の特定方法を解説します。
【要点】この記事で確認すること
- 最初に見る場所: エラーページのURL、リンクの共有設定、サインイン状態
- 切り分けの軸: 端末側(ブラウザ・キャッシュ)、アカウント側(権限・ライセンス)、管理設定側(共有ポリシー・期限)
- 注意点: 会社PCではブラウザの拡張機能やプロキシ設定を勝手に変更しない。管理者の確認が必要な設定もある
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目次
まずはエラーの種類と表示を確認する
「このリンクは機能しません」というメッセージは、実際にはいくつかのパターンが考えられます。SharePointからのエラーページには詳細な情報が記載されている場合が多いため、最初に表示内容を正確に確認しましょう。特に、エラーページの下部に「トラブルシューティング」や「詳細を表示」といったリンクがある場合は、そこからさらに原因を特定できることがあります。
エラーページのスクリーンショットを取る
表示されたエラーメッセージ全体をスクリーンショットで保存しておくと、後で管理者に問い合わせる際にスムーズです。エラーコード(例:403、404、500など)や「このリンクは機能しません」以外の文言も記録しておきましょう。
リンクのURLを確認する
リンクのURLが正しい形式であるか、あるいは明らかに不正な文字列が含まれていないかを確認します。特に、メールなどで送られてきたリンクの場合、改行や余計なスペースが入っていると正しく機能しません。リンク全体をコピーして、メモ帳などに貼り付けて確認すると良いでしょう。
原因別の確認手順と対処法
エラーの原因は大きく分けて、リンク自体の問題、アクセス権限の問題、ブラウザやデバイスの問題、SharePointの設定の問題の4つに分類できます。以下、それぞれの確認手順を具体的に説明します。
1. リンクの有効期限や設定を確認する
SharePointで共有されたリンクには、有効期限やアクセス権限が設定されていることがあります。リンクを作成した人が「特定のユーザー」のみにアクセスを許可している場合、自分がその対象に含まれていないとエラーになります。
- リンクの送信者に、リンクの共有設定を確認してもらいます。具体的には、リンクが「すべてのユーザー(サインイン不要)」なのか、「組織内のユーザーのみ」なのか、「特定のユーザーのみ」なのかを確認します。
- 送信者にリンクの有効期限が設定されていないか確認します。期限切れの場合は、再度新しいリンクを発行してもらう必要があります。
- 自分がそのリンクでアクセスしようとしているアイテム(ファイルやフォルダー)に対する直接の権限を持っているかどうかも、管理者に確認しましょう。
2. サインイン状態とアカウントを確認する
SharePointのリンクは、組織アカウントでサインインしていることが前提となる場合が多いです。ブラウザで別のアカウント(個人用など)でサインインしていると、エラーになることがあります。
- ブラウザの右上にあるアカウントアイコンをクリックし、現在サインインしているアカウントが会社のアカウント(通常はメールアドレス)であることを確認します。
- もし個人アカウントや別のテナントのアカウントでサインインしている場合は、サインアウトしてから会社アカウントでサインインし直します。
- ブラウザのシークレットモード(プライベートブラウズ)でリンクを開いてみます。これにより、キャッシュやCookieの影響を排除してアクセスを試せます。
- 別のブラウザ(例:EdgeからChrome、またはその逆)でリンクを開いてみます。特定のブラウザに問題がある場合があります。
3. ブラウザのキャッシュや拡張機能を確認する
ブラウザに古いキャッシュやCookieが残っていると、SharePointのリンクが正しく機能しないことがあります。また、広告ブロッカーやセキュリティ拡張機能が干渉している可能性も考えられます。
- ブラウザの設定からキャッシュとCookieをクリアします。Edgeの場合は「設定」→「プライバシー、検索、サービス」→「今すぐクリア」から、キャッシュされた画像とファイル、Cookieを削除します。
- 拡張機能を一時的に無効にしてからリンクにアクセスします。特に「uBlock Origin」や「AdBlock」などの広告ブロッカーは、SharePointのコンテンツをブロックすることがあります。
- 会社のPCでプロキシ設定が適用されている場合、プロキシが原因でリンクが機能しないこともあります。その場合はIT管理者に連絡してください。
SharePoint管理センターの設定によっては、リンクの共有が制限されている場合があります。例えば、「任意のリンク」を許可しないポリシーや、外部共有がブロックされていると、リンクが機能しません。
- SharePoint管理センターの「共有」ページで、外部共有のレベルを確認します。「すべてのユーザー」が許可されていない場合は、組織外からのアクセスはできません。
- サイトコレクション単位の共有設定も確認します。特定のサイトでのみ共有が制限されている可能性があります。
- 管理センターの「アクセスポリシー」で、IPアドレス制限や条件付きアクセスが設定されていないか確認します。
状況別の原因と対処の比較表
以下に、よくあるシチュエーション別の原因と確認すべきポイントをまとめました。
| 状況 | 考えられる原因 | 確認手順 |
|---|---|---|
| メールからリンクをクリックしたらエラー | リンクの期限切れ、権限不足、ブラウザのサインイン状態 | リンクの共有設定を送信者に確認、シークレットモードで試す |
| 同じリンクでも同僚はアクセスできる | 自分のアカウントに権限がない、またはブラウザの問題 | アカウントのサインイン確認、ブラウザのキャッシュクリア |
| 外部ユーザー(取引先など)からリンクが使えないと言われた | 外部共有が無効、リンクの共有範囲が組織内のみ | 管理者に外部共有設定を確認、リンクの種類を変更 |
| 社内ポータルからリンクをクリックしたらエラー | リンク先のURLが古い、またはサイトが削除された | ポータルの管理者にリンクの更新を依頼 |
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よくある質問(FAQ)
ここでは、読者から寄せられやすい質問とその回答をまとめています。
- Q: リンクをクリックすると「申し訳ございません。このリンクは機能しません」とだけ表示されます。どうすればいいですか?
A: まずはシークレットモードで試し、他のブラウザでもアクセスしてみてください。それでもダメなら、リンクの送信者に共有設定と期限を確認してもらいましょう。 - Q: 以前は使えていたリンクが突然使えなくなりました。
A: リンクの期限が切れたか、送信者が共有設定を変更した可能性があります。また、自分のアカウントの権限が変更されたことも考えられます。管理者に問い合わせてください。 - Q: 会社のPCですが、自分でブラウザの設定を変えてもいいですか?
A: ブラウザのキャッシュクリアや拡張機能の無効化は問題ありませんが、プロキシ設定やセキュリティソフトの設定は変更しないでください。必ずIT管理者に相談しましょう。 - Q: リンクの送信者に聞く前に確認できることはありますか?
A: リンクのURLをアドレスバーに直接貼り付け、サインイン状態を確認し、シークレットモードで試すことができます。また、組織内の別のSharePointサイトにアクセスできるかどうかを確認すると、自身のアカウントに問題がないか判断できます。
まとめ
SharePointで「このリンクは機能しません」と表示された場合、まずはリンクの有効期限と自分のアクセス権限を確認しましょう。ブラウザのサインインアカウントやキャッシュも大きな原因となるため、シークレットモードや別のブラウザで試すことで解決することが多いです。それでも解決しない場合は、リンクの送信者に共有設定を確認してもらい、必要に応じて管理者に問い合わせてください。日頃からリンクの種類や有効期限に注意しておくことで、このようなエラーを予防できます。
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超解決 リモートワーク研究班
Microsoft 365の導入・保守を専門とするエンジニアグループ。通信障害やサインイン不具合など、ビジネスインフラのトラブル対応に精通しています。
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