Slackの2要素認証(2FA)はアカウントのセキュリティを高める重要な機能ですが、スマートフォンの機種変更や認証アプリの誤操作により再設定が必要になる場面があります。再設定の手順自体はそれほど複雑ではありませんが、認証アプリのデータ消失やバックアップコードの紛失が重なるとログインできなくなるケースも少なくありません。本記事では、Slackの2要素認証を再設定する具体的な操作手順と、制限事項や注意点を整理します。特に会社のワークスペースで利用している場合、管理者の設定やポリシーに影響を受ける点もあるため、切り分けのポイントも合わせて解説します。
【要点】この記事で確認すること
- 最初に見る場所: Slackの「アカウント設定」→「2要素認証」の項目。認証アプリが使えない場合はバックアップコードの有無を確認します。
- 切り分けの軸: 端末側の問題(認証アプリの消失、時刻同期ずれ)か、アカウント側の問題(バックアップコード紛失、管理者による強制設定)か、ワークスペースのポリシー制限かを分けて考えます。
- 注意点: 会社のSlackでは管理者が2要素認証を必須にしている場合があります。自己判断で無効化・再設定を行うとアカウントロックのリスクがあるため、事前に管理者へ確認することを推奨します。
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目次
1. 2要素認証の再設定が必要になるケースと事前確認
Slackの2要素認証を再設定しなければならない状況は、主に以下の3つに分類できます。まずは自分の状況がどれに当てはまるかを確認してください。
1-1. 認証アプリのデータが消えた(機種変更・アンインストール)
スマートフォンを買い替えたり、認証アプリ(Google Authenticator、Microsoft Authenticatorなど)を再インストールした場合、以前の認証情報は復元できません。この場合、Slack側で新しい認証アプリを登録し直す必要があります。
1-2. SMS認証から認証アプリへ切り替えたい/その逆
現在SMSでワンタイムコードを受信しているが、セキュリティ向上のために認証アプリに変更したい、あるいは逆に認証アプリが使えなくなったためSMSに戻したいというケースです。方法は後述します。
1-3. バックアップコードをすべて使い切った、または紛失した
再設定の前提として、現在の認証方法にアクセスできる必要があります。もし認証アプリもSMSも使えず、バックアップコードも紛失した場合は、管理者による強制リセットが必要になります。
2. 再設定の操作手順(PC・スマホ別)
ここでは、現在ログイン可能な状態を前提とした再設定手順を説明します。ログインできない場合は後述の「管理者によるリセット」を参照してください。
2-1. PCブラウザからの再設定手順
- Slackにログインし、画面右上のプロフィールアイコンをクリックして「プロフィールとアカウント」を選択します。
- 「アカウント設定」タブを開き、左メニューから「2要素認証」をクリックします。
- 現在の認証方法が表示されます。「認証アプリを変更」または「SMS認証に切り替える」ボタンをクリックします。
- 画面の指示に従い、認証アプリを開いてQRコードをスキャン、または「設定キー」を手入力します。
- 認証アプリに表示された6桁のコードを入力し、「確認」をクリックします。これで新しい認証方法が有効になります。
2-2. スマホアプリからの再設定手順
- Slackアプリを開き、右下の「自分」アイコンをタップします。
- 「設定」→「アカウント設定」→「2要素認証」と進みます。
- 「認証アプリを変更」をタップし、新しいQRコードを表示します。
- 別の端末で認証アプリを開き、QRコードをスキャンします。このとき、同じスマホで認証アプリとSlackを併用する場合はスクリーンショットを避け、別の端末で読み取るなど安全な方法を選んでください。
- 認証アプリのコードを入力して完了です。新しいバックアップコードも表示されるので、必ず保存してください。
3. 再設定時に発生しやすいエラーと対処法
再設定中に遭遇する代表的なエラーとその原因をまとめます。
| エラー内容 | 主な原因 | 対処法 |
|---|---|---|
| 「コードが無効です」と表示される | 認証アプリとSlackサーバーの時刻がずれている | 認証アプリの「時刻同期」機能を実行する。Google Authenticatorなら設定→「時刻補正」をタップ。 |
| 「QRコードが表示されない」 | ブラウザのポップアップブロックや拡張機能の影響 | シークレットモードで再試行するか、別のブラウザを使用する。 |
| 「SMSが届かない」 | 電話番号の登録ミス、キャリアのフィルタリング、国コードの指定忘れ | アカウント設定で電話番号の確認(+81の国コードを含む)、キャリアの受信制限を解除する。 |
| 「この操作は許可されていません」 | ワークスペースの管理者が2要素認証の変更を制限している | 管理者に連絡し、一時的に制限を解除してもらう。 |
4. 認証アプリやSMSの切り替えに伴う制限と注意点
2要素認証の方式を変更する場合、いくつかの制約があります。特に会社のアカウントでは事前に確認すべき点があるため、注意してください。
4-1. 認証アプリからSMSへの変更はできない場合がある
Slackの無料プランや一部のワークスペースでは、SMS認証が利用できないことがあります。また、管理者が「認証アプリのみ許可」に設定していると、SMSに切り替えるメニュー自体が表示されません。この場合は管理者に問い合わせるか、認証アプリを再セットアップするしか方法はありません。
4-2. 複数の認証手段を同時に設定可能か
Slackでは1つのアカウントに対して、認証アプリとSMSの両方を有効にすることはできません。どちらか一方のみが有効になります。ただし、バックアップコードは別途発行されるため、認証アプリが使えなくなった場合の予備として活用できます。
4-3. 再設定によって古い認証情報は無効化される
認証アプリを変更すると、以前の認証アプリで生成されていたコードはすべて使えなくなります。同様に、SMSから認証アプリに変更した場合、SMSでのコード受信も無効になります。再設定後は必ず新しいバックアップコードを発行し、安全な場所に保管してください。
5. バックアップコードの取得と管理のポイント
バックアップコードは、2要素認証にアクセスできない非常時の最終手段です。以下に管理上の注意点をまとめます。
5-1. バックアップコードは再設定時に必ず発行される
2要素認証を有効化したときや、認証方法を変更したとき、Slackは10個のバックアップコードを表示します。この画面で「ダウンロード」または「印刷」をクリックして必ず保存してください。表示を閉じると二度と取得できません(新しいコードを再発行するしかない)。
5-2. バックアップコードの再発行方法
現在の認証方法にアクセスできる状態であれば、いつでも新しいバックアップコードを発行できます。手順は「アカウント設定」→「2要素認証」→「バックアップコードを再生成」です。古いコードは無効になるため、再発行後は新しいコードを必ず保管してください。
5-3. バックアップコードの推奨保存場所
パスワードマネージャー(1Password、Bitwardenなど)に保存するか、金庫などの物理的な場所に印刷して保管します。Slackのメッセージやメールにコードを貼り付けるのは、セキュリティ上推奨できません。
6. 管理者が設定を確認・変更する場合のポイント
一般ユーザーが2要素認証を再設定できない場合、管理者が介入する必要があります。管理者は以下の操作で対応できます。
- Slack管理画面(https://[ワークスペース名].slack.com/admin)にアクセスします。
- 左メニュー「メンバー管理」から該当ユーザーを選択します。
- 「2要素認証」セクションで「リセット」ボタンをクリックします。これによりユーザーの2要素認証が解除され、ユーザーは再ログイン後に新しく設定できます。
- リセット後、ユーザーに再設定を促す連絡をします(このときバックアップコードが残っていればそれも使えなくなることを伝える)。
注意点として、管理者が2要素認証を必須ポリシーにしている場合、リセット後もユーザーはすぐに再設定を求められます。また、リセットはユーザーの代わりに新しい認証方法を設定するわけではないため、ユーザー自身が再設定手順を実行する必要があります。
7. よくある質問
実際に問い合わせが多い質問とその回答を紹介します。
Q1. スマホを紛失して認証アプリもSMSも使えません。どうすればよいですか?
A. 真っ先にバックアップコードを探してください。Slackにログインできない場合は、管理者に連絡して2要素認証のリセットを依頼してください。管理者は管理画面から該当ユーザーの2要素認証を解除できます。
Q2. 認証アプリの変更が「できない」と表示されます。なぜですか?
A. 理由はいくつか考えられます。まず、あなたのワークスペースで管理者が認証アプリの変更を禁止している可能性があります。その場合は管理者に問い合わせてください。また、ブラウザのシークレットモードや別のブラウザで試すと解決することがあります。
Q3. バックアップコードを使い切りました。新しいコードはどうやって発行しますか?
A. 現在の認証方法(アプリまたはSMS)にアクセスできる状態で、アカウント設定の「バックアップコードを再生成」から新しいコードを発行できます。古いコードは無効になります。
Q4. 管理者が2要素認証を必須にしています。自分で無効化しても大丈夫ですか?
A. 管理者のポリシーに反するため、無効化しないでください。無効化しようとするとエラーになるか、後で管理者から注意される可能性があります。再設定が必要な場合は、現在の認証方法を変更する形で行ってください。
Q5. 認証アプリに表示されるコードがすぐに変わります。どのコードを入力すればいいですか?
A. 通常、認証アプリのコードは30秒ごとに更新されます。Slackの入力画面が表示されている間に、最新のコードを入力してください。コードの有効期限は短いため、入力前にコードが変わったら新しいコードを入力し直します。
まとめ
Slackの2要素認証の再設定は、認証アプリの変更やSMSへの切り替えなど比較的簡単に行えますが、バックアップコードの管理と管理者ポリシーの確認が重要です。再設定後は必ず新しいバックアップコードを発行し、安全な場所に保管してください。管理者設定により変更が制限されている場合は、無理に操作せず管理者へ連絡しましょう。日頃から認証手段のバックアップを用意しておくことで、緊急時のログイン不能を防ぐことができます。
超解決 第一編集部
疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。
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