Microsoft Teamsのアプリは、新しい機能やセキュリティ修正を提供するために定期的に自動アップデートされます。しかし、企業のIT管理者としては、アップデートのタイミングをコントロールして、社内の環境に影響がないようにしたいと考えることもあるでしょう。本記事では、Teams管理センターやグループポリシーを活用して、管理者がTeamsアプリの自動アップデートを制御する具体的な手順を解説します。
【要点】Teamsアプリの自動アップデートを管理者が制御する手順
- Teams管理センターの更新ポリシー: 「Teams管理センター」の「更新ポリシー」から、自動更新の動作を「自動更新を許可する」「自動更新を延期する」「自動更新を無効にする」の中から選択して設定します。
- グループポリシーによる制御: Active Directoryのグループポリシーを使用して、Teamsの更新設定を組織全体に強制適用できます。
- Intuneとの連携: Microsoft Intuneと組み合わせることで、モバイルデバイスを含む全社的な更新管理が可能になります。
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目次
Teamsアプリの自動アップデートの仕組みと管理者の制御可能性
Teamsアプリは、デフォルトでは自動更新が有効になっています。クライアントはバックグラウンドで新しいバージョンを確認し、利用可能になると自動的にダウンロードしてインストールします。この動作は、ユーザーがTeamsを起動している間に行われるため、ほとんどの場合ユーザーは更新に気づきません。
しかし、組織によってはアップデートによる互換性の問題や、更新後にトレーニングが必要になるケースもあります。そこで、管理者はTeams管理センターの「更新ポリシー」を使用して、自動更新の動作を制御できます。具体的には、「自動更新を許可する」「自動更新を延期する」「自動更新を無効にする」の3つのオプションから選択します。
また、グループポリシーやMicrosoft Intuneを利用すれば、より詳細な制御や強制適用が可能です。例えば、特定の部署だけ更新を延期したり、テスト環境で先行検証してから全体に展開するといった運用が実現できます。
自動アップデートを制御するための具体的な手順
ここでは、Teams管理センターの更新ポリシーを使用して自動アップデートを制御する手順を説明します。管理者アカウントでTeams管理センターにアクセスしてください。
- Teams管理センターにサインインします。
Webブラウザでhttps://admin.teams.microsoft.comにアクセスし、グローバル管理者またはTeamsサービス管理者の資格情報でログインします。 - 「チーム管理」メニューを開きます。
左側のナビゲーションペインで「Teams」を展開し、「更新ポリシー」をクリックします。 - 新しいポリシーを作成するか、既存のポリシーを編集します。
「追加」ボタンをクリックして新しいポリシーを作成するか、リストから変更したいポリシーを選択して「編集」をクリックします。 - 自動更新の設定を構成します。
「更新ポリシー」設定で、「自動更新の動作」ドロップダウンから「自動更新を許可する」「自動更新を延期する」「自動更新を無効にする」のいずれかを選択します。「自動更新を延期する」を選ぶと、さらに延期日数を設定できます(最大30日)。 - ポリシーをユーザーまたはグループに割り当てます。
ポリシーの編集画面で「ユーザー」セクションを開き、直接ユーザーを追加するか、Azure ADのグループを指定します。割り当てが完了したら「保存」をクリックします。 - グループポリシーを使用する場合(オプション)。
Active Directory環境では、Teams用のグループポリシーテンプレート(Team.admx)をインポートして、自動更新を制御するポリシーを設定できます。具体的には「コンピューターの構成」→「管理用テンプレート」→「Microsoft Teams」→「更新」から設定します。 - Intuneを使用する場合(オプション)。
Intuneコンソールで「アプリ」→「アプリ構成ポリシー」からTeamsの設定を展開し、自動更新の動作を制御できます。特にモバイルデバイス管理に有効です。
注意点とよくある失敗
ポリシーが即時に反映されない
Teams管理センターでポリシーを変更しても、クライアントに反映されるまでに最大24時間かかる場合があります。すぐに変更をテストしたい場合は、対象のユーザーにTeamsを再起動してもらうと反映が早まることがあります。
ユーザーが手動で更新を実行できる
更新ポリシーで「自動更新を無効にする」を設定しても、ユーザーはTeamsの「更新の確認」ボタン(プロフィール写真→「更新の確認」)をクリックすると手動で更新を強制できます。この動作を防ぐには、グループポリシーでメニュー項目を非表示にするなどの追加設定が必要です。
新しいTeamsとクラシックTeamsで設定が異なる
Microsoftは新しいTeams(2.0)への移行を進めています。新しいTeamsでは、更新ポリシーの動作がクラシック版と一部異なる点があります。例えば、新しいTeamsでは「自動更新を延期する」の最大延期日数が30日から7日に変更されました。移行前に最新のドキュメントを確認する必要があります。
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比較表: 管理者制御方法の違い
| 制御方法 | 適用範囲 | 即時反映 | 詳細設定 |
|---|---|---|---|
| Teams管理センターの更新ポリシー | クラウド上のユーザー/グループ | 最大24時間 | 延期日数設定可能 |
| グループポリシー | ドメイン参加済みPC | 次回のポリシー更新時 | 手動更新の無効化も可能 |
| Microsoft Intune | モバイルデバイス含む全デバイス | チェックイン後 | アプリ構成ポリシーで細かく制御 |
よくある質問
Q1. 自動更新を完全に停止するとセキュリティリスクはありますか?
はい、あります。更新を停止すると、既知の脆弱性に対する修正が適用されず、セキュリティインシデントのリスクが高まります。自動更新を無効にするのは一時的な対応とし、必ず管理者が定期的に手動で更新を実行する計画を立ててください。
Q2. ポリシーが適用されているかどうかを確認する方法はありますか?
Teamsクライアントで「Ctrl+R」を押して再起動した後、プロフィールメニューの「バージョン情報」を開くと、適用されているポリシーの状態を確認できます。また、Teams管理センターの「更新ポリシー」画面で、ポリシーの割り当て状況を確認することもできます。
Q3. ユーザーごとに異なる更新スケジュールを設定できますか?
可能です。Teams管理センターでは、複数の更新ポリシーを作成し、それぞれに異なる設定(例:IT部門は即時更新、一般部門は7日延期)を割り当てられます。Azure ADのグループごとにポリシーを割り当てると便利です。
まとめ
Teamsアプリの自動アップデートを管理者が制御するには、Teams管理センターの更新ポリシーが最も簡単です。さらに、グループポリシーやIntuneを組み合わせることで、組織全体で柔軟な更新管理が実現できます。ただし、更新を長期にわたってブロックするとセキュリティリスクが生じるため、適切なタイミングでの適用を心がけましょう。また、新しいTeamsへの移行時にはポリシーの動作が変わる可能性があるため、常に最新のドキュメントを確認することをお勧めします。
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超解決 リモートワーク研究班
Microsoft 365の導入・保守を専門とするエンジニアグループ。通信障害やサインイン不具合など、ビジネスインフラのトラブル対応に精通しています。
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