【要点】Teams通話の音声遅延を解消するルーティング最適化
- Teams通話品質の確認: 通話品質に問題があるか確認する手順。
- ネットワーク経路の最適化: ネットワーク経路を最適化する設定手順。
- VPN利用時の注意点: VPN利用時に音声遅延が発生する原因と対策。
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目次
Teams通話の音声遅延(レイテンシ)が発生する仕組み
Microsoft Teamsの通話機能は、リアルタイムでの音声データを送受信します。
この音声データは、インターネットを経由して相手に届けられます。
データがネットワーク上を移動するのにかかる時間が「レイテンシ(遅延)」です。
レイテンシが大きいと、音声が途切れたり、相手の声が遅れて聞こえたりします。
レイテンシに影響を与える要因
レイテンシは、様々な要因によって増加します。
主な要因としては、ネットワークの混雑、ルーターの性能、Wi-Fiの電波強度、そしてVPNの利用などが挙げられます。
特に、自宅やオフィスからMicrosoft 365のデータセンターまでのネットワーク経路が複雑な場合に、遅延は大きくなりやすいです。
Teamsは、これらの要因を考慮して、最適なネットワーク経路を選択しようとします。
しかし、ネットワーク環境によっては、自動的な最適化だけでは十分でない場合があります。
そのため、ユーザー側での設定や確認が必要になることがあります。
Teams通話品質の確認と基本的なトラブルシューティング
まず、Teams通話の音声遅延が実際に発生しているかを確認しましょう。
Teamsには、通話品質を診断する機能が備わっています。
通話品質診断ツールの利用方法
このツールは、ネットワーク接続やデバイスの設定をチェックし、問題点を特定するのに役立ちます。
- Teamsクライアントを開く
WindowsまたはMacのTeamsデスクトップアプリケーションを起動します。 - 設定メニューにアクセスする
プロフィール写真をクリックし、「設定」を選択します。 - 「デバイス」を選択する
左側のメニューから「デバイス」をクリックします。 - 「通話品質のテスト」を実行する
「通話品質のテスト」ボタンをクリックします。 - テスト通話を行う
テスト用のボットに接続され、マイクとスピーカーのテストが行われます。 - 結果を確認する
テスト完了後、ネットワーク接続やオーディオデバイスに関する問題点が報告されます。
基本的なトラブルシューティング
通話品質診断ツールで問題が見つかった場合は、以下の基本的な対策を試してください。
ネットワーク接続の確認
Teams通話は安定したインターネット接続が必要です。
Wi-Fiを使用している場合は、ルーターの近くで電波強度を確認しましょう。
可能であれば、有線LAN接続に切り替えることで、安定性が向上します。
他のアプリケーションの終了
バックグラウンドで動作している他のアプリケーションが、ネットワーク帯域を消費している可能性があります。
特に、大容量のファイルをダウンロード・アップロードしている、ストリーミングサービスを利用している場合は、一時的に終了させてみてください。
デバイスの再起動
PCやルーターを再起動することで、一時的なネットワークの問題が解消されることがあります。
まずはPCを再起動し、それでも改善しない場合はルーターの電源を一度切り、数分待ってから再度電源を入れてみてください。
ネットワーク経路の最適化手順
基本的なトラブルシューティングで改善しない場合、ネットワーク経路の最適化が必要になることがあります。
Teamsは、Microsoft 365のネットワークエンドポイントへの接続を最適化するために、いくつかの設定を提供しています。
Microsoft 365ネットワーク接続の最適化
組織のネットワーク管理者が、Microsoft 365トラフィックのルーティングを最適化できます。
これは、Teamsのメディアトラフィック(音声・ビデオ)が、Microsoftのネットワークに直接接続されるように設定するものです。
この設定により、インターネットを経由する際の遅延が削減されます。
帯域幅の確保とQoS(Quality of Service)設定
ネットワーク管理者は、Teamsのトラフィックに優先順位を付けるQoS設定を行うことができます。
これにより、他のネットワークトラフィックよりもTeamsの音声データが優先され、遅延が最小限に抑えられます。
この設定は、組織のネットワークインフラストラクチャに依存するため、IT管理者による設定が必要です。
Microsoft Teamsメディアトラフィックの最適化
Teamsクライアント自体にも、ネットワーク接続を最適化するための設定が存在します。
ただし、これらの設定は主にネットワーク管理者が行うことが多く、エンドユーザーが直接変更できる項目は限られています。
組織によっては、Microsoft 365のサービスへのアクセスを最適化するために、プロキシサーバーの設定やファイアウォールルールの調整が行われています。
新しいTeams (v2) におけるネットワーク設定の変更点
新しいTeams (v2) では、パフォーマンス向上のためにアーキテクチャが変更されています。
これにより、ネットワークトラフィックの処理方法も一部変更されている可能性があります。
一般的に、新しいTeams (v2) は、より効率的なデータ転送を目指して設計されています。
しかし、ネットワーク環境によっては、従来のTeamsと比較して挙動が異なる場合もあります。
新しいTeams (v2) で音声遅延が顕著になった場合は、ネットワーク管理者に相談し、新しいアーキテクチャに合わせたネットワーク設定の確認を依頼することが重要です。
特に、プロキシサーバーやファイアウォール設定が、新しいTeams (v2) のトラフィックを適切に処理できているかを確認する必要があります。
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VPN利用時の音声遅延対策
リモートワークなどでVPN(Virtual Private Network)を利用している場合、音声遅延が発生しやすくなります。
VPNは、通信を暗号化し、仮想的なプライベートネットワークを経由させるため、追加の処理負荷と経路が発生します。
VPNが遅延を引き起こす理由
VPN接続時には、データがVPNサーバーを経由し、暗号化・復号化の処理が加わります。
これにより、直接インターネットに接続する場合よりも、レイテンシが増加する傾向があります。
また、VPNサーバー自体の負荷や、VPNサーバーからMicrosoft 365への経路が混雑している場合も、遅延の原因となります。
VPN利用時の最適化策
VPN利用時の音声遅延を軽減するためには、いくつかの対策が考えられます。
VPNクライアントの設定見直し
利用しているVPNクライアントによっては、通信モードや暗号化レベルを選択できる場合があります。
例えば、UDP通信が優先される設定や、より軽量な暗号化方式を選択することで、パフォーマンスが改善する可能性があります。
ただし、これらの設定変更はセキュリティリスクを伴う場合があるため、必ずIT管理者の指示に従って行ってください。
VPNトラフィックの迂回設定(Split Tunneling)
Split Tunneling(スプリットトンネリング)は、特定のアプリケーションや宛先への通信をVPNトンネルから除外し、直接インターネットに接続させる機能です。
TeamsのメディアトラフィックをSplit Tunnelingの対象に設定することで、VPNサーバーを経由せずにMicrosoft 365に接続できるようになります。
これにより、VPNによる遅延を大幅に削減できます。
この設定は、組織のVPNゲートウェイまたはVPNクライアントで構成可能です。
IT管理者と連携し、TeamsのトラフィックをSplit Tunnelingの対象とするよう設定してもらいましょう。
VPNサーバーの選択
複数のVPNサーバーが利用可能な場合、地理的に近い、または負荷の低いサーバーを選択することで、遅延が改善する可能性があります。
VPNクライアントのリストから、接続先のサーバーを変更してみてください。
新しいOutlookにおける音声遅延の関連性
新しいOutlookは、Teamsと連携する機能が強化されています。
例えば、Outlookのメールから直接Teams会議をスケジュールしたり、参加したりできます。
しかし、新しいOutlook自体が直接Teams通話の音声遅延に影響を与えることは、通常ありません。
音声遅延の根本的な原因は、ネットワーク環境やTeamsクライアントの処理にあります。
新しいOutlookの利用中にTeams通話の遅延を感じる場合は、上記で解説したネットワーク設定やTeamsクライアントの設定を見直すことが重要です。
新しいOutlookと従来Outlookのネットワーク処理の違い
新しいOutlookは、Web技術を基盤としたモダンなアーキテクチャを採用しています。
これにより、パフォーマンスの向上や、Teamsとのよりシームレスな連携が実現されています。
しかし、ネットワーク通信の面で、従来Outlookと劇的な違いがあるわけではありません。
どちらのバージョンのOutlookを使用している場合でも、Teams通話の音声遅延問題は、ネットワークインフラストラクチャとTeamsクライアントの設定に起因することがほとんどです。
Mac版・モバイル版Teamsでの注意点
Teamsは、Windows、Mac、Web、モバイルなど、様々なプラットフォームで利用できます。
プラットフォームによって、ネットワーク設定やデバイス管理の方法が若干異なる場合があります。
Mac版Teamsでの設定
Mac版Teamsでも、Windows版と同様に「設定」メニューからデバイス設定や通話品質のテストが可能です。
ネットワーク経路の最適化に関しては、OSレベルでのネットワーク設定(例:VPN設定、プロキシ設定)がTeamsのパフォーマンスに影響を与えます。
Macのシステム環境設定から、ネットワーク設定を確認・調整してください。
モバイル版Teamsでの注意点
スマートフォンのTeamsアプリでは、モバイルデータ通信またはWi-Fi接続を利用します。
モバイルデータ通信の場合、キャリアのネットワーク状況や電波強度によって遅延が発生しやすくなります。
Wi-Fi接続の場合も、ルーターの性能や距離が影響します。
モバイルデバイスで音声遅延が発生する場合は、まずWi-Fi環境を改善するか、電波の良い場所で利用することを試してください。
また、モバイルデバイスの省電力設定が、ネットワーク通信に影響を与える可能性も考慮してください。
Web版Teamsでの留意事項
Webブラウザ版Teamsは、PCにソフトウェアをインストールする必要がないため手軽ですが、ブラウザのパフォーマンスや設定が影響する場合があります。
使用しているブラウザ(Edge, Chromeなど)を最新の状態に保ち、不要な拡張機能を無効にすることで、パフォーマンスが向上することがあります。
また、ブラウザの設定で、ネットワーク通信に関連する制限がないか確認することも有効です。
まとめ
Teams通話の音声遅延(レイテンシ)は、ネットワーク経路の複雑さや混雑が原因で発生します。
本記事では、通話品質の確認から、ネットワーク経路の最適化、VPN利用時の対策までを解説しました。
これらの手順を試すことで、Teams通話の品質を向上させ、より快適なコミュニケーションを実現できるでしょう。
まずはTeamsの通話品質診断ツールを実行し、問題点を特定することから始めてみてください。
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超解決 リモートワーク研究班
Microsoft 365の導入・保守を専門とするエンジニアグループ。通信障害やサインイン不具合など、ビジネスインフラのトラブル対応に精通しています。
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