【Teams】End-to-End Encryption(E2EE)を1対1通話で有効化する手順

【Teams】End-to-End Encryption(E2EE)を1対1通話で有効化する手順
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Microsoft Teamsで1対1の通話を行っている際、より高度なセキュリティを求める場面はありませんか。

End-to-End Encryption(E2EE)は、通話内容がエンドポイント間で暗号化され、Teamsのサーバー側でも復号できないため、機密性の高い情報をやり取りする際に非常に有効です。

この記事では、Teamsの1対1通話でE2EEを有効にするための具体的な手順と、その仕組みについて解説します。これにより、安心してTeams通話を利用できるようになります。

【要点】Teams 1対1通話でEnd-to-End Encryption(E2EE)を有効化する

  • 通話開始前の設定変更: E2EEは通話開始前に有効化する必要があります。相手を招待する前に設定を確認しましょう。
  • 通話画面での有効化: 通話中にE2EEを有効にするオプションが表示される場合があります。
  • 管理者によるポリシー設定: E2EEの利用は、組織のTeams管理者によるポリシー設定に依存します。

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Teams 1対1通話におけるEnd-to-End Encryption(E2EE)の仕組み

Microsoft TeamsにおけるEnd-to-End Encryption(E2EE)は、通信のセキュリティを飛躍的に向上させる技術です。この技術が1対1の通話でどのように機能するかを理解することは、その利点を最大限に活用するために重要です。

E2EEでは、通話を開始する両方の参加者のデバイス上で、通信内容の暗号化と復号が行われます。つまり、データは送信者によって暗号化され、受信者だけがそれを復号できる鍵を持っています。このプロセスにより、Microsoftを含むいかなる第三者も、通信内容を傍受しても解読することはできません。

TeamsのE2EEは、主に音声通話とビデオ通話に適用されます。チャットメッセージやファイル共有には、別の暗号化メカニズムが使用されています。

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Teams 1対1通話でE2EEを有効化する手順

Teamsの1対1通話でEnd-to-End Encryption(E2EE)を有効にするには、いくつかの方法があります。主に、通話を開始する前に設定する方法と、通話中にオプションが表示された場合に有効化する方法です。どちらの場合も、組織のTeams管理者がE2EEを許可するポリシーを設定していることが前提となります。

通話開始前にE2EEを有効化する

この方法は、最も確実かつ推奨される方法です。相手を招待する前に、E2EEを有効にした状態で通話を開始します。

  1. Teamsクライアントを開く
    デスクトップ版またはWeb版のMicrosoft Teamsアプリケーションを開きます。
  2. 連絡先を選択する
    画面左側の「チャット」または「連絡先」から、通話したい相手を選択します。
  3. 通話ボタンのオプションを確認する
    相手の名前が表示されているチャット画面の上部にある、ビデオ通話ボタンや音声通話ボタンの近くに、オプションを示すアイコン(例:縦三点リーダー「…」)があるか確認します。
  4. 「エンドツーエンドで暗号化された通話を開始」を選択する
    オプションアイコンをクリックすると、メニューが表示されます。その中に「エンドツーエンドで暗号化された通話を開始」またはそれに類する項目があれば、それを選択します。
  5. 通話を開始する
    選択後、通常通り通話を開始します。相手が着信を受け入れると、E2EEが有効な状態で通話が確立されます。

通話中にE2EEを有効化する(オプション表示時)

一部のバージョンのTeamsや特定の条件下では、通話中にE2EEを有効にするオプションが表示されることがあります。ただし、このオプションは常に利用できるとは限りません。

  1. Teamsで通話を開始する
    通常通り、1対1の音声通話またはビデオ通話を開始します。
  2. 通話コントロールを確認する
    通話画面の下部にある通話コントロールバーを確認します。
  3. 「…」(その他のオプション)を選択する
    「マイクオフ」「ビデオオフ」などのボタンが並ぶ中に、「…」(その他のオプション)アイコンがあればクリックします。
  4. 「エンドツーエンドで暗号化された通話を開始」を選択する
    表示されたメニューの中に「エンドツーエンドで暗号化された通話を開始」またはそれに類する項目があれば、それを選択します。
  5. 確認メッセージに従う
    E2EEが有効になる旨の確認メッセージが表示される場合があります。内容を確認し、同意して進めます。

この方法でE2EEを有効にした場合、通話が一時的に切断され、再度接続されることがあります。相手もE2EEをサポートしている必要があります。

管理者によるE2EEポリシーの設定(管理者向け補足)

End-to-End Encryption(E2EE)機能は、Microsoft 365管理センターからTeams管理者が設定するポリシーによって制御されます。ユーザーがE2EEを利用できるかどうかは、この管理者設定に依存します。

管理者は、Teams管理センターにサインインし、「会議」 > 「会議ポリシー」セクションでE2EEの設定を確認・変更できます。

  1. Teams管理センターにサインインする
    Microsoft 365管理センターからTeams管理センターにアクセスします。
  2. 会議ポリシー設定に移動する
    左側のナビゲーションメニューから「会議」を選択し、「会議ポリシー」をクリックします。
  3. ポリシーを選択または新規作成する
    既存のポリシーを編集するか、新しいポリシーを作成します。通常は「グローバル(組織全体)」ポリシーが適用されます。
  4. 「エンドツーエンドの暗号化」設定を見つける
    ポリシー設定項目の中に、「エンドツーエンドの暗号化」または「End-to-end encryption」という項目があります。
  5. 設定を有効にする
    この項目を「有効」または「オン」に設定します。
  6. ポリシーを保存する
    設定変更後、必ず「保存」ボタンをクリックしてポリシーを適用します。

この設定が有効になっていない場合、ユーザーはTeamsの通話でE2EEオプションを表示・利用できません。また、E2EEは現在、1対1の通話のみをサポートしており、グループ通話や会議には適用されない点に注意が必要です。

新しいTeams(v2)と従来TeamsでのE2EE設定の違い

Microsoft Teamsは、新しいTeams (v2)へと移行が進んでいます。新しいTeams (v2)は、パフォーマンスの向上やユーザーインターフェースの刷新が図られており、一部の機能へのアクセス方法や表示が変更されています。

End-to-End Encryption(E2EE)の有効化手順についても、新しいTeams (v2)では若干の違いが見られる可能性があります。従来Teamsでは、通話開始前のオプションメニューからアクセスすることが一般的でした。新しいTeams (v2)でも、基本的な考え方は同じですが、UIの変更により、オプションメニューの場所や表示方法が異なる場合があります。

具体的には、新しいTeams (v2)では、通話画面の右上や、画面下部のコントロールバーにある「…」(その他のオプション)メニュー内に、E2EE関連の項目が配置されている可能性が高いです。従来Teamsと比べて、より洗練されたUIデザインの中で、これらのセキュリティ設定オプションが提供されます。

ただし、E2EE機能自体の根本的な仕組みや、管理者によるポリシー設定の必要性は変わりません。もし新しいTeams (v2)でE2EEオプションが見つからない場合は、まずTeams管理者に組織のポリシー設定を確認してもらうことが重要です。その上で、最新のTeamsクライアントのヘルプドキュメントを参照するか、UI上の「…」メニューを注意深く探すことをお勧めします。

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E2EE利用時の注意点と制限事項

Microsoft TeamsのEnd-to-End Encryption(E2EE)は強力なセキュリティ機能ですが、利用にあたってはいくつかの注意点と制限事項があります。これらを理解しておくことで、予期せぬ問題を防ぎ、スムーズに機能を利用できます。

E2EEがサポートされないシナリオ

グループ通話・会議

現在、TeamsのE2EEは1対1の通話のみをサポートしています。グループ通話やTeams会議ではE2EEは利用できません。これらのシナリオで機密性の高い情報を扱う場合は、別のセキュリティ対策を検討する必要があります。

一部の機能が利用不可になる

E2EEが有効な通話中は、一部の機能が利用できなくなります。これには、以下のようなものが含まれます。

  • 画面共有: E2EE有効時には画面共有機能が制限される場合があります。
  • 通話の録画: E2EE通話は録画できません。
  • リアルタイムの文字起こし: 音声認識によるリアルタイム文字起こし機能は利用できません。
  • 通話転送: 一部の通話転送機能が制限されることがあります。
  • ボイスメール: E2EE通話からボイスメールに直接転送することはできません。

これらの機能が必要な場合は、E2EEを無効にして通話を行う必要があります。

組織ポリシーへの依存

前述の通り、E2EE機能の利用可否は、組織のTeams管理者が設定するポリシーに依存します。管理者がE2EEを無効にしている場合、ユーザー側で有効にすることはできません。利用できない場合は、まずIT管理者にご確認ください。

クライアントバージョンの互換性

E2EEは、両方の参加者がE2EEをサポートするバージョンのTeamsクライアントを使用している場合にのみ機能します。一方の参加者が古いバージョンのクライアントを使用している場合や、E2EEをサポートしないクライアント(例: 一部のWeb版クライアントやモバイル版クライアント)を使用している場合、E2EEでの通話は確立できません。

MAC版・モバイル版・Web版での違い

TeamsのE2EE機能は、主にデスクトップ版クライアント(WindowsおよびMac)で最も充実しています。モバイル版(iOSおよびAndroid)やWeb版でもE2EEがサポートされている場合がありますが、機能の提供状況やUIは異なることがあります。

特に、モバイル版やWeb版では、E2EEオプションが常に表示されるとは限りません。また、利用できる機能(画面共有など)にも制限がある場合があります。組織のIT管理者は、各プラットフォームでのE2EEのサポート状況を確認し、ユーザーに周知することが推奨されます。

まとめ

Microsoft Teamsの1対1通話でEnd-to-End Encryption(E2EE)を有効にすることで、通話内容の機密性を大幅に高めることができます。

この記事では、通話開始前の設定変更や、通話中のオプションからの有効化手順を解説しました。また、E2EEは管理者ポリシーに依存すること、グループ通話や一部機能では利用できないことなどの制限事項も確認しました。

機密性の高い情報をやり取りする際には、E2EEオプションの有無を確認し、必要に応じて有効化してください。また、利用できない場合はIT管理者に相談し、組織のポリシー設定を確認してもらうことが重要です。

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この記事の監修者
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超解決 リモートワーク研究班

Microsoft 365の導入・保守を専門とするエンジニアグループ。通信障害やサインイン不具合など、ビジネスインフラのトラブル対応に精通しています。