Microsoft Teamsの会議録画機能には自動文字起こしが搭載されており、会議後の振り返りや議事録作成に大変便利です。しかし、日本語の音声が正しく文字起こしされず、英語や他の言語で出力されてしまうトラブルが報告されています。この問題は多くの場合、会議の言語設定や地域設定が原因で発生します。本記事では、日本語の自動文字起こしが機能しない時の原因を解説し、具体的な言語設定手順を詳しくご紹介します。
【要点】日本語文字起こしを有効にするには会議の言語設定を「日本語」にする必要があります。
- 会議オプションの「言語」: 会議開催前に言語を「日本語」に設定します。これにより自動文字起こしが日本語で生成されます。
- 録画ポリシー: 管理者が許可しないと文字起こしが有効になりません。テナント設定を確認しましょう。
- 地域と言語の一致: Teamsアプリの表示言語と会議言語を統一することで誤動作を防げます。
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目次
なぜ自動文字起こしが日本語で機能しないのか?原因と仕組み
Microsoft Teamsの自動文字起こしは、会議の音声をリアルタイムで認識しテキスト化する機能です。この機能は、会議開催時に設定された「会議の言語」に基づいて認識エンジンが動作します。日本語が正しく文字起こしされない主な原因は、以下の3つです。
- 会議の言語が英語に設定されている: 会議の予約時に言語を指定しないと、既定値の英語が適用されます。この場合、日本語の音声は英語の音声モデルで処理されるため、文字起こし結果が乱れます。
- 録画ポリシーで文字起こしが無効: Teams管理者が録画の文字起こしを許可していないテナントでは、言語設定を変更しても文字起こしそのものが生成されません。
- Teamsアプリの表示言語が一致していない: アプリの表示言語と会議の言語が異なると、認識エンジンが誤った言語コードを参照する可能性があります。
例えば、会議の招待メールの言語設定を「日本語」に変更せずに開催すると、録画後に文字起こしを確認してもすべて英語表記になります。また、会議中に参加者が日本語で発言しても、文字起こしには”Thank you”などと表示される症状がよく見られます。これらの問題は、会議作成時の言語設定を正しく行うことで解決します。
日本語文字起こしを有効にするための言語設定手順
ここでは、会議録画の自動文字起こしを日本語で動作させるための具体的な手順を説明します。会議の開催前と開催後の両方の設定を確認しましょう。
- 新しい会議を予約する:
Teamsカレンダーから「新しい会議」をクリックし、会議の詳細画面を開きます。 - 会議オプションを開く:
画面上部の「会議オプション」をクリックします。または、予約フォーム内の「その他のオプション」から「会議オプション」を選択します。 - 言語を「日本語」に設定する:
「言語」ドロップダウンリストから「日本語」を選択します。これが最も重要な手順です。 - 録画と文字起こしの設定を確認する:
同じ「会議オプション」内で「録画を自動的に開始する」と「文字起こしを有効にする」がオンになっていることを確認します。管理者ポリシーで制限されている場合は、システム管理者に連絡してください。 - 会議を開催して録画する:
参加者を招待し、会議を開始します。会議中は必ず録画ボタンを押して録画を開始してください。文字起こしは録画中に自動生成されます。 - 録画後、文字起こしを確認する:
会議終了後、チャットタブまたは録画保存場所(OneDrive for BusinessまたはStream)から録画ファイルを開き、「文字起こし」タブをクリックして日本語のテキストが表示されていることを確認します。
手順3の言語設定は、会議ごとに行う必要があります。既定の言語を日本語に変更したい場合は、Teams管理センターで会議ポリシーを編集します。
よくある失敗パターンとその対処法
招待メールの言語が英語のまま
会議オプションで言語を日本語に変更しても、招待メールの言語は別途設定する必要があります。招待メールの言語設定は会議の言語と連動しないため、Outlookの予定表アイテムで言語を手動で変更しましょう。具体的には、Teams予約画面の「言語」設定とは別に、Outlookの会議招待の「オプション」→「言語」から「日本語」を選択します。
管理者ポリシーで文字起こしが無効
テナント全体で文字起こしが許可されていない場合、ユーザー側でいくら設定を変更しても文字起こしは生成されません。この場合は、Teams管理センターにアクセスし、「会議」→「会議ポリシー」→「録画と文字起こし」を開き、「文字起こしを許可する」を有効にしてもらいましょう。関連サービスとして、Microsoft 365管理センターからポリシーを変更することも可能です。
OneDrive for Businessの保存容量不足
録画ファイルと文字起こしファイルはOneDrive for Businessに保存されます。容量が不足すると文字起こしの生成に失敗することがあります。OneDriveの空き容量を確認し、不要なファイルを削除してから録画を行ってください。
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言語設定の比較表
| 設定項目 | 日本語文字起こしに必要な値 | よくある誤った設定 |
|---|---|---|
| 会議オプションの言語 | 日本語 | 英語(既定) |
| 録画と文字起こしポリシー | 文字起こしを許可 | 無効 |
| Teamsアプリ表示言語 | 日本語(任意だが推奨) | 英語 |
比較表から分かるように、会議の言語設定が最も重要です。また、管理者によるポリシー設定も不可欠です。
よくある質問(FAQ)
Q1: 会議中に文字起こしが表示されないのですが、なぜですか?
A1: 文字起こしは録画中のみ生成されます。会議中にライブ文字起こしを表示するには、会議コントロールの「その他」→「文字起こしを開始」をクリックする必要があります。録画を開始していないと文字起こしは生成されません。
Q2: 会議の言語を日本語にしたのに、一部が英語で文字起こしされます。
A2: これは参加者の発音や背景雑音の影響で認識精度が低下している可能性があります。会議の言語設定を再度確認し、参加者にマイクを近づけて話すよう促してください。また、Teamsアプリの音声設定で「ノイズ抑制」を有効にすると改善することがあります。
Q3: 過去の録画の文字起こしを後から日本語に変更できますか?
A3: いいえ、録画後の言語変更はできません。文字起こしの言語は録画開始時の会議言語設定に基づいて生成されます。過去の録画で文字起こしを日本語にしたい場合は、再度会議を開催して録画する必要があります。
まとめ
Microsoft Teamsの会議録画における自動文字起こしが日本語で機能しない原因は、ほとんどが言語設定の誤りです。会議オプションで言語を「日本語」に設定し、管理者ポリシーで文字起こしを許可することで、正しい日本語の文字起こしを取得できます。また、招待メールの言語やOneDriveの容量にも注意しましょう。これらの設定を確認すれば、会議後の議事録作成が格段に効率化されます。関連サービスとしては、Microsoft 365のExchange OnlineやSharePoint、OneDrive for Businessも文字起こしの保存や共有に活用できます。本記事の手順を参考に、快適なTeams運用をお役立てください。
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超解決 リモートワーク研究班
Microsoft 365の導入・保守を専門とするエンジニアグループ。通信障害やサインイン不具合など、ビジネスインフラのトラブル対応に精通しています。
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