【Teams】録画ボタンが押せない!レコーディングが開始できない理由と権限設定

【Teams】録画ボタンが押せない!レコーディングが開始できない理由と権限設定
🛡️ 超解決

ADVERTISEMENT

「録画ボタンが押せない」不備を権限とストレージの仕様から特定する

Teams会議の内容を記録し、後から共有するために不可欠な「レコーディング(録画)」機能。しかし、いざ録画を開始しようとした際にボタンがグレーアウト(無効化)していたり、「レコーディングを開始できませんでした」というエラーが表示されたりすることがあります。このトラブルは、単純な操作ミスではなく、組織全体のITポリシー設定や、録画データの保存先となるクラウドストレージの空き容量、さらには会議内での「役割」といった複数の要因が重なって発生します。
本記事では、録画機能が制限される技術的な背景を整理し、最新のOneDrive/SharePoint保存仕様に基づいた解決策を詳説します。会議の重要な決定事項を記録し損ねるリスクを回避するための、実務的なチェックリストとしてご活用ください。

結論:録画できない問題を解消する3つの確認事項

  1. ユーザーの役割と権限:会議の「開催者」または「同じ組織の発表者」であるかを確認する。ゲストや外部ユーザーに録画権限はない。
  2. IT管理ポリシー:組織のTeams管理センターで「会議レコーディングを許可する」設定がオンになっているか、管理者に確認を依頼する。
  3. 保存先の空き容量:保存先となるOneDrive(個人)やSharePoint(チャネル)のストレージ容量が上限に達していないかを点検する。

1. 技術仕様:レコーディングデータの保存と処理の仕組み

現在のTeamsにおいて、録画データは以前の「Microsoft Stream」への直接保存ではなく、OneDrive for BusinessまたはSharePoint Onlineへと保存される仕様に統合されています。この変更により、録画の可否はTeamsアプリの設定だけでなく、Microsoft 365全体のストレージ基盤と密接に関係するようになりました。

録画開始までの内部プロセス

ポリシー認証:録画ボタンをクリックした瞬間、Teamsはサーバーに対して「このユーザーに録画許可が与えられているか」を照会します。
ストレージ確保:保存先となるOneDriveまたはSharePointに、動画データを書き込むための「書き込み権限」と「容量」があるかを検証します。
インスタンスの生成:会議ごとに録画用のボット(Recorder Bot)がセッションに参加し、音声・映像のエンコードを開始します。

エンジニアリングの視点では、録画ボタンがグレーアウトしている状態は、最初の「ポリシー認証」の段階でサーバーから拒否されていることを意味します。一方で、ボタンは押せるがエラーで止まる場合は、「ストレージ」や「セッションの確立」に問題がある可能性が高くなります。

ADVERTISEMENT

2. 原因特定:会議内の「役割」による機能制限

Teams会議では、参加者に「開催者」「発表者」「出席者」という役割が割り当てられます。録画機能は、セキュリティ上の理由から誰でも実行できるわけではありません。

録画が許可されるユーザーの条件

  1. 会議の開催者である。
  2. 開催者と同じ組織(テナント)に所属し、かつ「発表者」の権限を持っている。
  3. 組織外のユーザー(ゲストや匿名ユーザー)ではない。

もし、あなたが社外から招待されたゲストとして会議に参加している場合、Teamsの仕様上、録画ボタンを押すことはできません。この場合は、主催組織のメンバーに録画を依頼するか、自分の役割を「発表者」に変更してもらう必要があります。ただし、役割を変更しても「他社の会議」を録画することは、セキュリティポリシーによって制限されているのが標準的な挙動です。

3. 組織設定:Teams管理センターの「会議ポリシー」

個人や会議単位の設定に問題がないのにボタンが押せない場合、組織全体の「会議ポリシー」で機能自体がオフにされているケースが考えられます。これは、特にコンプライアンスや機密保持が厳しい企業で見られる設定です。

管理者に確認すべき項目

IT部門や管理者は、Teams管理センターの「会議」>「会議ポリシー」において、以下の項目を制御しています。

レコーディングとトランスクリプト:この項目が「オフ」になっていると、組織内の全ユーザーで録画機能が消滅します。
クラウド レコーディングの許可:ユーザーごとに割り当てられたポリシーで、このフラグがオンになっている必要があります。

もし、特定の部署やプロジェクトだけ録画できない場合は、グローバルポリシーではなく、そのユーザーに適用されている「カスタムポリシー」の設定ミスが疑われます。社内規定で録画が認められているはずであれば、管理者へ設定の再確認を依頼するのが解決への近道です。

4. 容量問題:OneDrive/SharePointのストレージ制限

「以前は録画できたのに、突然エラーが出るようになった」というケースで最も多いのが、保存先のストレージ不足です。録画データは高画質なビデオファイルとして保存されるため、1時間の会議で数百MBから数GBの容量を消費します。

保存場所ごとのチェックポイント

個人会議(スケジュールされた会議や即時会議):録画を開始した人のOneDrive for Business内にある「レコーディング」フォルダに保存されます。個人のOneDrive容量が100%に達していると、書き込みが拒否されます。
チャネル会議:対象のチームに関連付けられたSharePointサイト内の「Documents / [チャネル名] / Recordings」フォルダに保存されます。チーム全体の共有容量が不足していると、全メンバーが録画を開始できなくなります。

ゴミ箱を空にする、あるいは不要な古い録画ファイルを削除(またはPCローカルへ移動)することで、ストレージの「書き込み枠」を確保してください。容量不足が原因の場合、整理後数分から数十分で録画機能が回復します。

5. 運用の知恵:ライセンスと自動削除設定の罠

録画機能の利用には、適切なMicrosoft 365ライセンス(Business Basic以上、またはEnterprise E1/E3/E5など)が必要です。無料版Teamsや、ライセンスが未割り当てのユーザーには録画機能は提供されません。

自動削除ポリシーへの注意

Teamsの最新仕様では、録画データに「有効期限」が設定されるようになっています。標準では60日や120日で自動的にゴミ箱へ移動される設定になっている組織が多く、「録画したはずのデータが消えた」という問い合わせの多くはこれが原因です。重要な会議については、録画後に有効期限を「無期限」に変更するか、ダウンロードして別途保管する運用フローを構築しておくことが、情報の損失を防ぐための実効性のある対策となります。

まとめ:録画トラブルの解決チャート一覧

確認レイヤー チェックすべき内容 解決のためのアクション
ユーザー権限 自分の役割(開催者/発表者か) 開催者に「発表者」への変更を依頼
組織ポリシー 管理センターでの録画許可設定 IT部門にポリシー適用の有無を確認
ストレージ OneDrive/SharePointの空き容量 不要ファイルを削除し、容量を確保
ライセンス 有料版ライセンスの有無 適切なサブスクリプションの割り当て

Teamsでの録画不備は、利用環境のルール(ポリシー)と資源(ストレージ)の両面を確認することで、ほぼすべての原因を切り分けることが可能です。特に「ゲストは録画できない」という仕様や「ストレージの空き不足」は、現場で頻発するトラブルの代表例です。会議が始まってから慌てないよう、重要な会議を主催する際は、事前に自分の役割とクラウドの空き容量を点検しておくことが、スムーズな業務進行を支える技術的なリテラシーと言えます。

👥
Teams/Outlookトラブル完全解決データベース サインイン、接続エラー、メール送受信の不具合など、特有のトラブル解決策を網羅。困った時の逆引きに活用してください。

この記事の監修者

🌐

超解決 リモートワーク研究班

Microsoft 365の導入・保守を専門とするエンジニアグループ。通信障害やサインイン不具合など、ビジネスインフラのトラブル対応に精通しています。