【Teams】VPN経由でTeamsの音声品質が劣化する時のスプリットトンネル設定

【Teams】VPN経由でTeamsの音声品質が劣化する時のスプリットトンネル設定
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【要点】VPN接続時のTeams音声品質劣化を解消するスプリットトンネル設定

  • スプリットトンネル設定: VPN経由でTeamsの通信を迂回させ、直接インターネットへ接続させることで遅延を解消します。
  • IPアドレスとポートの特定: Teamsの音声・ビデオ通信に使用されるMicrosoftのIPアドレス範囲とポート番号を把握します。
  • VPNクライアントでの設定: 特定したIPアドレスとポートをVPNクライアントでスプリットトンネルの対象外に設定します。

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VPN接続がTeams音声品質に与える影響の仕組み

Microsoft Teamsのようなリアルタイム通信アプリケーションは、音声やビデオの伝送において、低遅延と安定した帯域幅を必要とします。

VPN(Virtual Private Network)は、インターネット上に仮想的な専用線を構築し、通信の秘匿性を高める技術です。

しかし、全てのインターネット通信をVPNサーバーを経由させる設定(フルトンネル)の場合、通信経路が長くなり、VPNサーバーの負荷によっては遅延やパケットロスが発生しやすくなります。

これが、VPN接続中にTeamsの音声が途切れたり、ノイズが入ったりする主な原因となります。

お探しの解決策が見つからない場合は、こちらの「Teams/Outlookトラブル完全解決データベース」で他のエラー原因や解決策をチェックしてみてください。

Teamsの通信に必要なIPアドレスとポートの特定

スプリットトンネル設定を行うには、Teamsが通信に使用するMicrosoftのIPアドレス範囲とポート番号を正確に把握する必要があります。

これらの情報はMicrosoftが公開しており、定期的に更新されるため、最新の情報を確認することが重要です。

Microsoft 365のIPアドレスとURLの特定方法

Microsoft 365のサービスで使用されるIPアドレスとURLの情報は、Microsoft 365 admin centerから取得できます。

  1. Microsoft 365 admin centerにサインインする
    組織の管理者アカウントでMicrosoft 365 admin centerにアクセスします。
  2. 設定メニューを開く
    左側のナビゲーションメニューから「設定」を選択します。
  3. サービスとアドインを選択
    「サービスとアドイン」をクリックします。
  4. Microsoft Teamsを選択
    一覧から「Microsoft Teams」を見つけてクリックします。
  5. ネットワークと帯域幅の設定を確認
    Teamsの設定画面で「ネットワークと帯域幅」またはそれに類する項目を探します。
  6. IPアドレス範囲とポートを確認
    ここで、Teamsの音声・ビデオ・画面共有に必要なIPアドレス範囲(IPv4およびIPv6)と、使用されるポート番号(TCP/UDP)が一覧表示されます。

Teamsの通信に必要なポートとプロトコル

Teamsのリアルタイム通信には、主に以下のポートとプロトコルが使用されます。

  • TCP 80, 443: WebブラウジングやAPI通信など、一般的なHTTP/HTTPS通信に使用されます。
  • UDP 3478-3481: 音声・ビデオ・画面共有のリアルタイムデータ伝送に使用されます。これらのポートは、STUN、TURN、ICEといったNAT越えやリレー通信に不可欠です。

これらのポートがVPNによってブロックされたり、遅延を引き起こしたりすると、Teamsの品質に直接影響します。

VPNクライアントでのスプリットトンネル設定手順

Teamsの通信をVPNトンネルの外に出す(スプリットトンネル設定を行う)ことで、音声品質の劣化を防ぎます。

設定方法は使用しているVPNクライアントによって異なりますが、基本的な考え方は共通しています。

一般的なVPNクライアントでの設定例

多くのVPNクライアントでは、「除外リスト」や「ルーティング設定」といった項目で、特定の通信をVPNトンネルから除外できます。

  1. VPNクライアントの設定画面を開く
    お使いのVPNクライアントアプリケーションを起動し、設定メニューにアクセスします。
  2. ネットワークまたはルーティング設定を探す
    「ネットワーク設定」「ルーティング」「除外設定」「トラフィック設定」などの項目を探します。
  3. スプリットトンネルまたは除外設定を有効にする
    「スプリットトンネル」や「通信の除外」といったオプションがあれば、それを有効にします。
  4. Teams関連のIPアドレス/URLを追加
    「除外リストに追加」や「ルーティングルールを作成」といった機能を使って、前述で特定したTeamsのIPアドレス範囲とポート番号を登録します。
  5. 設定を保存して適用する
    追加した設定を保存し、VPN接続を再接続して設定が反映されているか確認します。

組織で管理されているVPNの場合

組織のIT管理者によってVPN設定が管理されている場合、ユーザー自身が自由に設定を変更できないことがあります。

その場合は、IT部門の担当者に連絡し、Teamsの通信をスプリットトンネルの対象とするよう依頼する必要があります。

IT管理者は、組織のセキュリティポリシーに基づき、適切な設定(例えば、特定のIPアドレス範囲のみをVPN対象外とするなど)をVPNクライアントやファイアウォールで適用します。

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新しいTeams(v2)と従来Teamsの機能差と設定への影響

Microsoft Teamsは、新しいTeams(v2)への移行が進んでいます。新しいTeamsは、パフォーマンスの向上やUIの刷新が図られています。

機能面での大きな変更は少ないですが、一部のバックエンド処理や通信の最適化が行われている可能性があります。

しかし、IPアドレス範囲やポート番号といった基本的な通信要件に変更はありません。

したがって、新しいTeams(v2)を使用している場合でも、今回解説したスプリットトンネル設定の手順は基本的に同じです。

ただし、VPNクライアントによっては、アプリケーションごとの通信を制御する機能が強化されている場合もあります。

新しいOutlookと従来Outlookの検索機能比較とTeams連携

Microsoft Outlookも新しいOutlookへの移行が進んでおり、UIや一部機能が変更されています。

新しいOutlookでは、検索機能のパフォーマンス向上や、Teamsとの連携強化が図られています。

例えば、Outlookの検索結果から直接Teamsのチャットや会議を検索・参加できる機能が強化されている場合があります。

今回解説したTeamsの音声品質問題は、Outlookの機能とは直接関連しません。

しかし、OutlookとTeamsを併用するビジネスユーザーにとって、両方のアプリケーションが快適に動作することは業務効率に直結します。

Teamsの通信経路を最適化することで、OutlookでのTeams関連機能の応答性向上にも間接的に寄与する可能性があります。

Mac版・モバイル版Teamsでのスプリットトンネル設定の注意点

今回解説したスプリットトンネル設定は、主にWindows版のVPNクライアントを想定しています。

Mac版やモバイル版(iOS/Android)のTeamsやVPNクライアントでは、設定方法が異なります。

Mac版Teamsの場合

Mac版Teamsでも、基本的な通信要件はWindows版と同様です。

ただし、Macでスプリットトンネルを設定するには、macOSのネットワーク設定や、サードパーティ製のVPNクライアントの機能を利用する必要があります。

使用しているVPNクライアントがMacに対応しており、スプリットトンネル機能を提供しているか確認してください。

モバイル版Teamsの場合

スマートフォンのTeamsアプリで音声品質が問題になる場合、モバイルデバイスのVPN設定や、VPNアプリの設定を確認する必要があります。

多くのモバイルVPNアプリでは、アプリケーションごとにVPN接続を有効/無効にする設定(パーアプリVPN)や、特定の通信を除外する機能を提供しています。

TeamsアプリをVPN接続から除外する設定を行うことで、音声品質の改善が期待できます。

Teams会議でマイクが検出されない場合の対処法

VPN設定とは直接関係ありませんが、Teams会議中にマイクが検出されないという問題もよく発生します。

この場合、まずTeamsのデバイス設定で正しいマイクが選択されているか確認してください。

Teamsのデバイス設定の確認手順

  1. Teamsの設定を開く
    Teamsの画面右上のプロフィールアイコンをクリックし、「設定」を選択します。
  2. デバイス設定を選択
    左側のメニューから「デバイス」を選択します。
  3. マイクを選択
    「オーディオデバイス」セクションで、使用したいマイクがドロップダウンリストから選択されていることを確認します。
  4. マイクのテストを行う
    「マイクのテスト」ボタンをクリックして、マイクが正常に動作するか確認します。

OSレベルでのマイクアクセス許可

Teamsがマイクを使用するには、OS(WindowsやmacOS)からのアクセス許可が必要です。

Windowsの場合、設定アプリの「プライバシー」>「マイク」で、Teamsからのマイクアクセスが許可されているか確認してください。

Macの場合、システム設定の「プライバシーとセキュリティ」>「マイク」で、Teamsにマイクへのアクセスが許可されているか確認してください。

Teamsの画面共有で映像がカクつく場合のネットワーク確認

Teams会議で画面共有の映像がカクつく場合も、ネットワーク帯域幅や遅延が原因であることが多いです。

特に、VPN接続下では帯域幅が制限されたり、遅延が増加したりするため、影響が出やすいです。

帯域幅の確認方法

インターネット速度測定サイト(例: Speedtest by Ookla)を利用して、現在のインターネット回線のアップロード・ダウンロード速度を確認します。

Teamsの推奨帯域幅は、ビデオ会議の品質によって異なりますが、一般的に1セッションあたり上り・下りともに1.2Mbps以上が推奨されています。画面共有を伴う場合は、さらに多くの帯域幅が必要になることがあります。

ネットワーク品質の改善策

  • 不要なアプリケーションの終了: bandwidthを消費する他のアプリケーション(動画ストリーミング、大容量ファイルのダウンロードなど)を終了させます。
  • 有線接続の利用: Wi-Fiよりも安定した通信が可能な有線LAN接続を試します。
  • VPNサーバーの変更: VPNクライアントで、より近距離にある、または負荷の低いVPNサーバーに変更してみます。

これらの確認と改善策は、スプリットトンネル設定だけでは解決しないネットワーク起因の問題の切り分けに役立ちます。

まとめ

VPN接続中のMicrosoft Teams音声品質劣化は、通信がVPNサーバーを経由することによる遅延が主な原因です。

この記事で解説したスプリットトンネル設定により、Teamsの通信をVPNトンネルから除外することで、この問題を効果的に解消できます。

まずはTeamsの通信に必要なIPアドレスとポートを特定し、お使いのVPNクライアントでスプリットトンネル設定を適用してみてください。

それでも問題が解決しない場合は、OSレベルでのマイク設定や、ネットワーク帯域幅の確認も行いましょう。

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この記事の監修者
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超解決 リモートワーク研究班

Microsoft 365の導入・保守を専門とするエンジニアグループ。通信障害やサインイン不具合など、ビジネスインフラのトラブル対応に精通しています。