業務でVPN接続が必要な場面で、「遠隔サーバーが応答しません」というメッセージとエラーコード13801が表示され、お困りではないでしょうか。
このエラーは、お使いのWindowsPCとVPNサーバー間の通信設定に不整合がある場合に発生します。
この記事では、このVPN接続エラー13801を解決するための通信設定の修正手順を、Windows 11を基準に詳しく解説します。
記事の手順を実行することで、VPN接続が正常に確立され、業務をスムーズに継続できるようになります。
【要点】VPN接続エラー13801の解決策
- ネットワークアダプタープロパティの調整: インターネットプロトコルの設定を見直し、VPNサーバーとの通信を最適化します。
- Windows Defender Firewall設定の確認: ファイアウォールがVPN通信をブロックしていないか確認し、必要に応じて許可設定を追加します。
- VPN接続の再構築: 既存のVPN接続を削除して再作成することで、設定の不整合を解消し、接続を安定させます。
ADVERTISEMENT
目次
VPN接続エラー「遠隔サーバーが応答しません」エラーコード13801の発生原因
VPN接続時に「遠隔サーバーが応答しません」というメッセージとともにエラーコード13801が表示される場合、クライアントPCとVPNサーバー間の通信が正常に確立できていません。
このエラーは、主に通信規約(プロトコル)の設定不整合や、通信を阻害する要因によって発生します。
特に、ネットワークアダプターのプロパティで設定されているインターネットプロトコルバージョン4 TCP/IPv4やインターネットプロトコルバージョン6 TCP/IPv6のチェック状態が、VPNサーバー側の設定と合致していないことがよくある原因です。
また、Windows Defender Firewallや他のセキュリティソフトがVPN通信をブロックしている可能性も考えられます。
通信プロトコルの不整合
VPN接続では、インターネットプロトコルバージョン4 TCP/IPv4とインターネットプロトコルバージョン6 TCP/IPv6のどちらか、または両方を使用します。
クライアントPCとVPNサーバー間でこれらのプロトコル設定が一致しない場合、通信が確立できず、エラー13801が発生します。
特に、VPNサーバーがIPv4のみをサポートしているにも関わらず、クライアントPCでIPv6も有効になっていると、通信問題が生じることがあります。
ファイアウォールによる通信ブロック
Windows Defender Firewallや市販のセキュリティソフトに搭載されているファイアウォール機能が、VPN接続に必要な特定のポートやプロトコルをブロックしている場合があります。
これにより、VPNサーバーへの接続要求が遮断され、エラー13801が表示されることがあります。
VPNの種類によっては、特定のポート番号(例: PPTPではTCP 1723番、L2TP/IPsecではUDP 500番など)の通信許可が必要です。
VPN接続エラー13801を解決する通信設定の修正手順
ここでは、Windows 11を例に、VPN接続エラー13801を解決するための通信設定の修正手順を解説します。
Windows 10でも基本的な操作は同様ですが、一部のメニュー名やアクセス方法が異なる場合があります。
ネットワークアダプターのプロパティを確認する
VPN接続に使用するネットワークアダプターのプロパティで、インターネットプロトコルの設定を見直します。
- 設定アプリを開く
スタートボタンを右クリックし、「設定」を選択します。 - ネットワークとインターネットの項目を開く
設定画面の左側メニューから「ネットワークとインターネット」をクリックします。 - ネットワークの詳細設定に進む
右側の画面をスクロールし、「ネットワークの詳細設定」をクリックします。 - その他のネットワークアダプターのオプションを開く
「関連設定」の下にある「その他のネットワークアダプターのオプション」をクリックします。これにより、「ネットワーク接続」ウィンドウが開きます。
(Windows 10の場合は、コントロールパネルから「ネットワークと共有センター」を開き、「アダプターの設定の変更」をクリックします。) - VPN接続のプロパティを開く
「ネットワーク接続」ウィンドウで、問題が発生しているVPN接続を右クリックし、「プロパティ」を選択します。 - ネットワークタブのプロトコル設定を確認する
VPN接続のプロパティウィンドウで「ネットワーク」タブをクリックします。「この接続は次の項目を使います」のリストを確認します。 - IPv4とIPv6のチェック状態を変更する
通常、以下のいずれかの方法を試します。- 「インターネットプロトコルバージョン6 TCP/IPv6」のチェックを外します。VPNサーバーがIPv4のみに対応している場合、これが解決策となることがあります。
- 両方のチェックボックスが外れている場合は、「インターネットプロトコルバージョン4 TCP/IPv4」にチェックを入れます。
- 一度両方のチェックを外し、「インターネットプロトコルバージョン4 TCP/IPv4」のみにチェックを入れて「OK」をクリックし、接続を試します。
- 次に、「インターネットプロトコルバージョン4 TCP/IPv4」と「インターネットプロトコルバージョン6 TCP/IPv6」の両方にチェックを入れて「OK」をクリックし、接続を試します。
- 変更を適用してVPN接続を再試行する
設定変更後、「OK」をクリックしてプロパティウィンドウを閉じます。その後、VPN接続を再度試行し、エラーが解消されたか確認します。
Windows Defender Firewallの設定を確認する
ファイアウォールがVPN通信をブロックしている可能性があるため、設定を確認します。
- Windows Defender Firewallを開く
スタートボタンをクリックし、検索ボックスに「Windows Defender Firewall」と入力し、表示された「Windows Defender Firewall」をクリックして開きます。 - Windows Defender Firewallを介したアプリまたは機能を許可する
左側のメニューから「Windows Defender Firewallを介したアプリまたは機能を許可」をクリックします。 - 設定を変更する
「設定の変更」ボタンをクリックして、許可設定の変更を可能にします。 - VPN関連の項目を確認する
リストの中にVPN関連の項目(例: VPNクライアントのアプリケーション名や「ルーティングとリモートアクセス」など)があるか確認します。 - 許可する
見つかった場合、「プライベート」と「パブリック」の両方にチェックが入っていることを確認します。チェックが入っていない場合はチェックを入れて「OK」をクリックします。 - VPN接続を再試行する
設定変更後、VPN接続を再度試行し、エラーが解消されたか確認します。
既存のVPN接続を再構築する
上記手順で解決しない場合、VPN接続自体に問題がある可能性も考えられます。既存の接続を削除し、再作成することで問題が解決することがあります。
- VPN接続を削除する
「ネットワーク接続」ウィンドウ(上記「ネットワークアダプターのプロパティを確認する」の手順4で開いたウィンドウ)で、問題のあるVPN接続を右クリックし、「削除」を選択します。確認メッセージが表示されたら「はい」をクリックします。 - 新しいVPN接続を追加する
設定アプリの「ネットワークとインターネット」から「VPN」をクリックします。 - VPN接続を追加する
「VPN接続を追加する」をクリックし、必要な情報を入力して新しいVPN接続を作成します。サーバー名やユーザー名、パスワードなどの情報は、VPNサーバーの管理者から提供されたものを使用します。 - VPN接続を試行する
新しいVPN接続が作成されたら、接続を試行し、エラーが解消されたか確認します。
VPN接続が解決しない場合の追加チェックと注意点
上記の手順を試してもVPN接続エラー13801が解決しない場合、さらにいくつかの要因が考えられます。
IPv4/IPv6設定変更後も接続できない場合
インターネットプロトコルの設定を見直しても接続できない場合、他のネットワークプロトコルやVPNクライアントソフト自体に問題がある可能性があります。
VPN接続のプロパティ画面で、他のプロトコル(例: 「Microsoftネットワーク用クライアント」や「ファイルとプリンター共有用Microsoftネットワーク」)のチェック状態も確認してください。
VPNクライアントソフトを使用している場合は、一度アンインストールし、最新版を再インストールすることも有効な対処法です。
セキュリティソフトがVPN通信をブロックしている可能性
Windows Defender Firewall以外の市販セキュリティソフトを導入している場合、そのソフトがVPN通信をブロックしていることがあります。
一時的にセキュリティソフトを停止してVPN接続を試行し、接続できるか確認してください。
接続できた場合は、セキュリティソフトの例外設定にVPNクライアントやVPN接続に必要なポートを追加する必要があります。具体的な設定方法は、お使いのセキュリティソフトのマニュアルを参照してください。
企業のVPNサーバーに接続する場合の確認事項
企業で提供されているVPNサーバーに接続している場合、サーバー側で設定変更やメンテナンスが行われている可能性があります。
この場合、クライアントPC側の設定をいくら変更しても接続はできません。
会社のIT部門やVPN管理者に問い合わせて、サーバーの状態や推奨される接続設定、あるいは一時的なサービス停止がないかを確認することが重要です。
ADVERTISEMENT
Windows 11とWindows 10でのネットワーク設定画面のアクセス方法の比較
VPN接続の設定に関連するネットワークアダプターのプロパティへのアクセス方法は、Windows 11とWindows 10で若干異なります。
以下にそれぞれのアクセス方法を比較します。
| 項目 | Windows 11 | Windows 10 |
|---|---|---|
| 主な設定アプリ | 「設定」アプリ | 「設定」アプリと「コントロールパネル」 |
| ネットワークアダプター設定へのアクセス | 設定 > ネットワークとインターネット > ネットワークの詳細設定 > その他のネットワークアダプターのオプション | 設定 > ネットワークとインターネット > 状態 > アダプターのオプションを変更 または コントロールパネル > ネットワークと共有センター > アダプターの設定の変更 |
| VPN接続の追加方法 | 設定 > ネットワークとインターネット > VPN > VPN接続を追加する | 設定 > ネットワークとインターネット > VPN > VPN接続を追加する |
まとめ
本記事では、VPN接続時に発生するエラーコード13801「遠隔サーバーが応答しません」の対処法として、通信設定の修正手順を解説しました。
ネットワークアダプターのプロパティにおけるIPv4/IPv6の確認と調整、Windows Defender Firewallの設定見直し、そしてVPN接続の再構築を行うことで、多くの場合このエラーは解決できます。
もしこれらの手順で解決しない場合は、セキュリティソフトの設定や、会社のIT部門への問い合わせを検討してください。
適切な通信設定を行うことで、安定したVPN接続を確立し、業務を円滑に進めることが可能になります。
ADVERTISEMENT
超解決 第一編集部
疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。
Windows・PCの人気記事ランキング
- 【Edge】起動時や新しいタブを「Google」にする設定!ニュースを消してシンプルにする方法
- 【直し方】F7でカタカナにならない!ファンクションキーが効かず音量などが変わる時のFnロック解除法
- 【Windows】サブモニターが映らない!HDMIを挿しても「信号なし」になる時の認識・設定手順
- 【Windows】パスワードなしで起動!PIN入力を省略して自動ログイン(サインイン)させる設定手順
- 【Windows】画面がチカチカ・点滅する!グラフィックドライバの更新と設定の見直し
- 【Windows】デスクトップのアイコンが「白い紙」になった!アイコンキャッシュを削除して元に戻すコマンド
- 【Windows】デスクトップアイコンの「緑のチェック」は何?OneDriveの同期マークを非表示にする方法
- 【PC周辺】2台のモニターで壁紙を「別々」にする方法!Windows11での配置と調整
- Windows 11を極限まで軽量化する「不要な標準サービス」停止リスト|PCの動作を爆速化する設定手順とリスク管理の全貌
- 【Windows】イヤホンを挿してもスピーカーから音が出る!ジャックを認識しない時のRealtek設定と直し方
