Windowsアプリの起動や更新時にエラーコード0x80070012が表示され、業務が滞っていませんか。
このエラーはWindowsアプリの管理データが破損している場合に発生する問題です。
この記事ではアプリ情報が読み込めない問題を解決するための管理場所の再構築手順を解説します。
適切な手順を踏むことで、Windowsアプリの正常な動作を取り戻すことができます。
業務効率の低下を防ぐため、ぜひ解説する解決策をお試しください。
【要点】0x80070012エラーでアプリ情報が読み込めない問題の解決
- PowerShellでアプリパッケージを再登録する: 破損したWindowsアプリの管理情報を修復し、正常な動作に戻します。
- DISMコマンドとSFCコマンドを実行する: システムファイルの整合性を確認・修復し、アプリの基盤となるOSの安定性を高めます。
- 新しいユーザープロファイルを作成する: 現在のプロファイルに起因する問題を特定し、切り分けてアプリの動作を確認します。
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目次
エラーコード0x80070012が発生する根本的な原因
0x80070012エラーは、Windowsアプリのプロビジョニングデータ破損が主要な原因です。これは、アプリのインストールや更新時に使用される管理情報に異常が発生している状態を指します。
Windowsオペレーティングシステムは、各アプリの動作に必要なパッケージ情報や設定を管理しています。この管理データが損傷すると、システムはアプリを正しく識別できず、結果としてエラーコード0x80070012が表示されます。
システムファイルの破損やユーザープロファイルの問題も、このエラーを誘発する要因となります。特にシステムファイルが損傷している場合、アプリの基盤となるOSの動作自体が不安定になることがあります。これらの問題が複合的に作用し、アプリ情報の読み込みに失敗する状態を引き起こします。
0x80070012エラーを解決するための管理場所再構築手順
0x80070012エラーを解決するためには、まずシステムファイルの整合性を確認し、次にアプリケーションパッケージの管理情報を再構築する必要があります。以下に具体的な手順を解説します。
システムファイルの整合性を確認する
Windowsのシステムファイルに破損があると、アプリの動作に影響を与えることがあります。以下のコマンドを実行して、システムファイルの整合性を確認し、必要に応じて修復してください。
- コマンドプロンプトを管理者として実行する
Windows 11では、スタートボタンを右クリックし、「ターミナル 管理者」を選択します。Windows 10では、「Windows PowerShell 管理者」または「コマンドプロンプト 管理者」を選択してください。 - システムファイルチェッカーを実行する
開いたウィンドウにsfc /scannowと入力し、Enterキーを押します。このコマンドは、保護されたすべてのシステムファイルの整合性をスキャンし、問題があれば修復します。処理には時間がかかる場合があります。 - DISMコマンドを実行する
SFCコマンドが完了したら、次にDISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealthと入力し、Enterキーを押します。このDeployment Image Servicing and Managementコマンドは、Windowsイメージの破損を修復し、SFCコマンドで修復できない問題を解決するのに役立ちます。この処理も時間がかかる場合があります。 - PCを再起動する
両方のコマンドが完了したら、PCを再起動して変更を適用します。
アプリケーションパッケージを再登録する
アプリの管理情報が破損している場合は、PowerShellコマンドを使ってアプリケーションパッケージを再登録することで問題を解決できます。この操作は、Windowsアプリの管理場所を再構築する役割があります。
- PowerShellを管理者として実行する
Windows 11では、スタートボタンを右クリックし、「ターミナル 管理者」を選択します。Windows 10では、「Windows PowerShell 管理者」を選択してください。 - 実行ポリシーを変更する
初めてPowerShellでスクリプトを実行する場合は、実行ポリシーの変更が必要になることがあります。Set-ExecutionPolicy RemoteSignedと入力し、Enterキーを押します。確認メッセージが表示されたらYと入力し、Enterキーを押して変更を確定します。この変更は一時的なもので、セキュリティ上の懸念がある場合は作業後に元の設定に戻すことを検討してください。 - すべてのアプリパッケージを再登録するコマンドを実行する
以下のコマンドを正確にコピーしてPowerShellウィンドウに貼り付け、Enterキーを押します。このコマンドは、すべてのWindowsアプリパッケージのプロビジョニング情報を再登録します。Get-AppxPackage -AllUsers | Foreach {Add-AppxPackage -DisableDevelopmentMode -Register "$($_.InstallLocation)\AppxManifest.xml"} - コマンドの完了を待つ
コマンドの実行中は、いくつかのエラーメッセージが表示されることがありますが、通常は無視しても問題ありません。処理が完了するまでしばらく時間がかかります。 - PCを再起動する
コマンドの実行が完了したら、PCを再起動して変更をシステムに反映させます。
Windowsストアキャッシュをリセットする
Windowsストアのキャッシュが破損している場合も、アプリの読み込みに影響を与えることがあります。以下の手順でストアキャッシュをリセットします。
- 「ファイル名を指定して実行」を開く
WindowsキーとRキーを同時に押して、「ファイル名を指定して実行」ダイアログボックスを開きます。 - WSResetコマンドを実行する
ダイアログボックスにwsreset.exeと入力し、Enterキーを押します。 - コマンドの完了を待つ
コマンドプロンプトウィンドウが表示され、自動的にWindowsストアが起動します。これにより、ストアのキャッシュがクリアされます。
新しいユーザープロファイルでの動作確認
上記の手順で問題が解決しない場合、現在のユーザープロファイル自体に問題がある可能性が考えられます。新しいユーザープロファイルを作成し、そのアカウントでアプリの動作を確認することで、原因の切り分けができます。
- 新しいローカルアカウントを作成する
Windows 11の場合、スタートボタンを右クリックし、「設定」を開きます。「アカウント」>「家族とその他のユーザー」へ進み、「その他のユーザーを今すぐ追加」をクリックします。「このユーザーのサインイン情報がありません」を選択し、「Microsoftアカウントを持たないユーザーを追加する」をクリックします。ユーザー名とパスワードを設定し、新しいローカルアカウントを作成します。 - 新しいアカウントでサインインする
現在のアカウントからサインアウトし、作成した新しいローカルアカウントでWindowsにサインインします。 - アプリの動作を確認する
新しいアカウントで、問題が発生していたアプリが正常に起動・動作するかを確認します。問題が解決する場合は、元のユーザープロファイルに原因があったことになります。 - データの移行を検討する
問題が新しいプロファイルで解決した場合は、元のプロファイルの重要なデータやファイルを新しいプロファイルに移行することを検討してください。
0x80070012エラー解決時に発生しやすい問題と対処法
0x80070012エラーの解決手順を試す際に、いくつかの問題に直面することがあります。ここでは、よくある失敗パターンとその対処法を解説します。
PowerShellコマンドが正しく実行されない場合
PowerShellコマンドの入力ミスや、管理者権限で実行していないことが原因でコマンドが動作しないことがあります。コマンドは非常に長いため、手入力ではなく正確にコピーペーストしてください。また、PowerShellを起動する際は必ずスタートボタンを右クリックし、「ターミナル 管理者」または「Windows PowerShell 管理者」を選択してください。実行ポリシーの変更が必要な場合は、前述の手順でSet-ExecutionPolicy RemoteSignedを実行してから再度コマンドを試してください。
コマンド実行後にWindowsアプリが一時的に消える場合
アプリパッケージの再登録コマンドを実行した後、一部のWindowsアプリのアイコンがスタートメニューから一時的に消えたり、起動できなくなったりすることがあります。これは再登録プロセス中に発生する一時的な現象である場合が多いです。数分待つか、PCを再起動すると元に戻ることがあります。それでも改善しない場合は、問題のアプリをMicrosoftストアから個別に再インストールすることを検討してください。
新しいプロファイルでも問題が解決しない可能性
新しいユーザープロファイルを作成しても問題が解決しない場合、ユーザープロファイルの問題ではなく、Windowsオペレーティングシステム自体やハードウェアに根本的な問題がある可能性があります。この場合は、Windowsのクリーンインストールや、システムの復元ポイントを利用した以前の状態への復元を検討する必要があります。また、ハードウェアの診断ツールを使用して、メモリやストレージに問題がないかを確認することも有効です。
Windows 10とWindows 11でのUI操作の違い
本記事ではWindows 11を基準に手順を解説していますが、Windows 10でも基本的なPowerShellコマンドは共通です。しかし、設定画面へのアクセス方法やメニューの配置に若干の違いがあります。例えば、Windows 10ではスタートボタンを右クリックすると「Windows PowerShell 管理者」が表示されますが、Windows 11では「ターミナル 管理者」に名称が変更されています。同様に、設定アプリ内のカテゴリ分けや項目の配置も異なりますが、目的の機能を探す際は画面内の検索機能を利用するとスムーズです。
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Windows 11とWindows 10のシステムツールアクセス方法の比較
Windows 11とWindows 10では、システムツールへのアクセス方法に細かな違いがあります。以下の比較表で、よく使用するツールの起動方法を確認できます。
| 項目 | Windows 11 | Windows 10 |
|---|---|---|
| コマンドプロンプト管理者 | スタートボタンを右クリック > ターミナル管理者(タブで切り替え) | スタートボタンを右クリック > Windows PowerShell管理者(コマンドプロンプトを選択可能) |
| PowerShell管理者 | スタートボタンを右クリック > ターミナル管理者(PowerShellタブが既定) | スタートボタンを右クリック > Windows PowerShell管理者 |
| 設定アプリ | スタートボタンを右クリック > 設定 | スタートボタンを右クリック > 設定 |
| アプリと機能(インストールされているアプリ) | 設定 > アプリ > インストールされているアプリ | 設定 > アプリ > アプリと機能 |
この記事では、0x80070012エラーでWindowsアプリが読み込めない問題を解決する手順を解説しました。
PowerShellコマンドによるアプリパッケージの再登録、システムファイルの修復、Windowsストアキャッシュのリセットにより、多くのケースで問題が解消されます。
万が一問題が解決しない場合は、新しいユーザープロファイルでの検証が有効な診断方法です。
これらの手順を適用することで、アプリの正常な動作を取り戻し、スムーズな業務継続が可能になります。システムファイルの整合性確認やアプリパッケージの再登録を業務に活かしてください。
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超解決 第一編集部
疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。
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