Windowsパソコンの起動時に「このPCは修復されました」というメッセージが繰り返し表示され、業務に支障をきたしていませんか。
この現象は、Windowsの自動修復機能が正しく動作せず、無限ループに陥っていることが原因です。
この記事では、この自動修復メッセージを停止させ、Windowsを正常に起動させるための具体的な手順を解説します。
【要点】自動修復メッセージの停止と正常起動の復旧
- bcdeditコマンドの実行: 自動修復ループの原因となるWindowsの起動設定を無効にします。
- DISMコマンドの実行: システムイメージの破損を検出し、修復します。
- SFCコマンドの実行: 破損したシステムファイルを検出し、正しいファイルに置き換えます。
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目次
「このPCは修復されました」メッセージが繰り返される原因
Windowsが起動に失敗した際、自動修復機能が働き、問題を解決しようとします。しかし、この修復プロセスが何らかの理由で完了できず、起動のたびに同じメッセージが表示され続けることがあります。
主な原因として、Windowsの起動構成データBCDの破損、重要なシステムファイルの破損、またはディスクドライブ自体の物理的なエラーや論理的なエラーが挙げられます。これらの問題が解決されない限り、自動修復はループし続けます。
Windows 11とWindows 10では、自動修復の基本的な仕組みや起動構成データの管理方法は共通しているため、対処法も同様です。
起動時の自動修復メッセージを停止させる手順
このセクションでは、Windowsの回復環境からコマンドプロンプトを使用して、自動修復ループを停止させる具体的な手順を解説します。システムに負荷がかかる操作のため、重要なデータは事前にバックアップを取ることを推奨します。
Windows回復環境へのアクセス
Windowsが正常に起動しない場合、以下の方法で回復環境にアクセスします。
- パソコンの電源を強制的に切る
Windowsのロゴが表示されたら、電源ボタンを長押しして強制的にシャットダウンします。 - この操作を3回繰り返す
強制シャットダウンと起動を3回繰り返すと、4回目の起動時に自動的にWindows回復環境が起動します。 - 「オプションの選択」画面に進む
「自動修復を準備しています」などのメッセージが表示された後、「オプションの選択」画面が表示されます。
bcdeditコマンドで自動修復を無効にする
回復環境のコマンドプロンプトから、自動修復の設定を無効にします。
- 「オプションの選択」から「トラブルシューティング」を選ぶ
回復環境の画面で「トラブルシューティング」を選択します。 - 「詳細オプション」を選ぶ
トラブルシューティング画面で「詳細オプション」を選択します。 - 「コマンドプロンプト」を選ぶ
詳細オプション画面で「コマンドプロンプト」を選択します。 - アカウントを選ぶ
パスワードを設定している場合は、ユーザーアカウントを選択しパスワードを入力してサインインします。 - 自動修復を無効にするコマンドを実行する
コマンドプロンプトが開いたら、以下のコマンドを入力しEnterキーを押します。bcdedit /set {default} recoveryenabled No
このコマンドは、Windowsの回復機能が自動的に実行されるのを停止させます。 - 起動時のエラーポリシーを設定するコマンドを実行する
続けて以下のコマンドを入力しEnterキーを押します。bcdedit /set {default} bootstatuspolicy ignoreallfailures
このコマンドは、起動時のエラーを無視して続行するポリシーを設定します。 - コマンドプロンプトを閉じて再起動する
コマンドプロンプトを閉じ、回復環境の画面に戻って「続行」を選択し、Windowsを再起動します。
システムファイルとディスクの整合性を確認・修復する
自動修復を無効にした後、システムファイルやディスクドライブの破損を確認し修復します。再度回復環境に入り、コマンドプロンプトを開いて以下のコマンドを実行します。
- ディスクドライブのエラーをチェックする
以下のコマンドを入力しEnterキーを押します。chkdsk C: /f /r
このコマンドは、Cドライブのディスクエラーをチェックし、修復を試みます。完了まで時間がかかる場合があります。 - システムファイルの破損をスキャンし修復する
以下のコマンドを入力しEnterキーを押します。sfc /scannow
このコマンドは、保護されたシステムファイルをスキャンし、破損が検出された場合はMicrosoftが提供する正しいバージョンに置き換えます。 - システムイメージを修復する
以下のコマンドを入力しEnterキーを押します。DISM /Image:C:\ /Cleanup-Image /RestoreHealth /Source:wim:C:\Sources\Install.wim:1 /LimitAccess
このコマンドは、Windowsのシステムイメージの破損を修復します。回復環境から実行する場合、インストールメディアのパスを指定する必要があります。上記の例は、WindowsインストールメディアがCドライブのSourcesフォルダにある場合の一般的なパスです。もしインストールメディアがない場合は、DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealthを試してください。ただし、このコマンドはネットワーク接続が必要な場合があります。 - コマンドプロンプトを閉じて再起動する
すべてのコマンドの実行が完了したら、コマンドプロンプトを閉じ、回復環境の画面に戻って「続行」を選択し、Windowsを再起動します。
自動修復が停止しない場合の追加対処と注意点
上記の手順を試しても自動修復メッセージが停止しない場合、より深い問題が潜んでいる可能性があります。以下の追加対処法を検討してください。
特定の更新プログラムが原因の場合
最近インストールしたWindows Updateが原因で問題が発生していることがあります。回復環境から更新プログラムをアンインストールすることで解決する場合があります。
- 回復環境の「詳細オプション」から「更新プログラムのアンインストール」を選ぶ
回復環境にアクセスし、「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「更新プログラムのアンインストール」を選択します。 - 最新の品質更新プログラムまたは機能更新プログラムをアンインストールする
問題が発生した時期と照らし合わせ、最新の更新プログラムをアンインストールします。
システムの復元ポイントを使用する
問題が発生する前の状態にシステムを戻すことで、解決できることがあります。システム保護が有効で復元ポイントが作成されている場合に利用できます。
- 回復環境の「詳細オプション」から「システムの復元」を選ぶ
回復環境にアクセスし、「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「システムの復元」を選択します。 - 指示に従って復元ポイントを選択し実行する
画面の指示に従い、問題が発生する前の日付の復元ポイントを選択して復元を開始します。
Windowsの再インストール
上記すべての手順を試しても問題が解決しない場合、Windowsシステム自体に深刻な破損がある可能性があります。最終手段として、Windowsのクリーンインストールを検討してください。
この場合、事前に大切なデータを別のストレージにバックアップしておくことが極めて重要です。回復環境からデータをバックアップする手段としては、コマンドプロンプトからファイルをコピーする方法や、Linuxベースの起動ディスクを使用する方法があります。
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Windows 11とWindows 10の回復環境の違い
Windows 11とWindows 10の回復環境は、ユーザーインターフェースや一部の表記に若干の違いがあるものの、基本的な機能とアクセス方法は共通しています。どちらのOSでも、強制シャットダウンを繰り返すことで回復環境に入ることが可能です。
「トラブルシューティング」や「詳細オプション」といった主要なメニュー構成もほぼ同じです。本記事で紹介したbcdedit、chkdsk、sfc、DISMといったコマンドは、両方のOSで同様に機能します。
| 項目 | Windows 11 | Windows 10 |
|---|---|---|
| 回復環境へのアクセス | 強制シャットダウン3回でアクセス | 強制シャットダウン3回でアクセス |
| 主要メニュー名 | トラブルシューティング、詳細オプション | トラブルシューティング、詳細オプション |
| コマンドプロンプト | 共通のコマンドが利用可能 | 共通のコマンドが利用可能 |
| 更新プログラムのアンインストール | 回復環境から実行可能 | 回復環境から実行可能 |
| システムの復元 | 回復環境から実行可能 | 回復環境から実行可能 |
この記事で解説した手順を適用することで、「このPCは修復されました」というメッセージが繰り返し表示される問題を解決し、Windowsを正常に起動できるようになります。
自動修復ループは、起動構成データやシステムファイルの破損が原因であるケースが多いため、各種コマンドでそれらを修復することが重要です。
今後同様の問題が発生しないよう、Windows Updateは定期的に適用し、重要なデータは常にバックアップしておくことを強く推奨します。また、システム保護機能を有効にして復元ポイントを定期的に作成しておくと、万が一の際に役立ちます。
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超解決 第一編集部
疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。
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