OS起動前のネットワーク通信が必要な場面に直面していませんか。
たとえばPXEブートやリモート管理などで、BIOS/UEFIレベルでのネットワーク接続が求められます。
この記事では、Windows環境でBIOS/UEFIのネットワークスタックを有効にする設定手順を解説します。
この設定を完了すれば、OSが起動する前にネットワーク経由での操作が可能になります。
【要点】BIOS/UEFIネットワークスタック有効化のポイント
- BIOS/UEFI設定画面へのアクセス: OS起動前のキー操作で設定画面に入ります。
- ネットワークスタックの有効化: PXEブートやネットワークブートのオプションを探し、有効にします。
- 設定の保存と再起動: 変更内容を保存してシステムを再起動し、設定を適用します。
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目次
BIOS/UEFIネットワークスタックの概要と利用シーン
BIOSまたはUEFIのネットワークスタックは、オペレーティングシステムが起動する前の段階で、ネットワーク接続を可能にする機能です。通常、WindowsなどのOSが起動してからネットワークが確立されますが、この機能はそれより前のプリブート環境で動作します。主に、PXEブートと呼ばれるネットワーク経由でのOSインストールや、リモートからのシステム診断、ファームウェアのアップデートなどに利用されます。この機能が有効になっていないと、OS起動前のネットワークサービスを利用できません。
PXEブートとは
PXE Preboot eXecution Environmentは、ネットワークインターフェースカードNICを介して、ネットワーク上のサーバーからOSイメージを読み込み、起動する仕組みです。主に企業環境で、多数のPCにOSを一括展開する際に用いられます。ネットワークスタックが有効になっていることが、PXEブートの前提条件となります。
リモート管理での活用
一部のリモート管理ツールやシステム監視ツールでは、OSが起動する前のBIOS/UEFIレベルでネットワークに接続し、ハードウェアの状態をチェックしたり、設定を変更したりする機能を提供します。ネットワークスタックが有効であれば、これらのツールが正常に機能するようになります。
BIOS/UEFI設定でネットワークスタックを有効にする手順
- システムを再起動する
Windowsのスタートメニューから「電源」を選択し、「再起動」をクリックします。 - BIOS/UEFI設定画面に入る
再起動中に、メーカー指定のキーを繰り返し押します。一般的なキーはF2、Del、F10、F12などです。メーカーやモデルによって異なるため、PCのマニュアルを確認してください。
Windows 11の場合、設定アプリからもUEFIファームウェア設定にアクセスできます。「設定」アプリを開き、「システム」から「回復」を選択します。「PCの起動をカスタマイズする」の項目にある「今すぐ再起動」をクリックし、オプション選択画面で「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「UEFIファームウェアの設定」→「再起動」と進みます。 - ブートまたはネットワーク関連の設定を探す
BIOS/UEFI設定画面に入ったら、「Boot」「Advanced」「Integrated Peripherals」「Network Configuration」などの項目を探します。矢印キーでメニューを移動し、Enterキーで選択します。 - ネットワークスタックの項目を見つける
「PXE Boot」「Network Stack」「LAN Option ROM」「Network Boot」といった名称の項目を探します。通常、「Enabled」または「Disabled」で設定を切り替えます。 - ネットワークスタックを有効にする
見つけた項目を選択し、「Enabled」有効に設定します。 - 設定を保存して終了する
変更内容を保存してBIOS/UEFI設定画面を終了します。多くの場合、F10キーを押して「Save and Exit」保存して終了を選択します。確認のメッセージが表示されたら「Yes」または「OK」を選択します。 - システムが再起動するのを確認する
システムが再起動し、新しい設定が適用されます。
BIOS/UEFI設定時の注意点とよくある問題
BIOS/UEFI設定画面に入れない場合
PCの起動中に押すべきキーが間違っている可能性があります。PCのメーカーやモデル名で検索し、正しいキーを確認してください。起動速度が速いPCでは、キーを押すタイミングが重要です。電源投入直後から繰り返しキーを押し続けることで、設定画面に入れる可能性が高まります。Windows 11やWindows 10では、設定アプリからUEFIファームウェア設定にアクセスする方法も試せます。
ネットワークスタック関連の設定項目が見つからない場合
BIOS/UEFIのバージョンやPCのモデルによっては、「PXE Boot」や「Network Stack」といった直接的な名称の項目がない場合があります。「Boot Options」「Advanced Boot Options」などのブート関連設定の中に、ネットワークデバイスの起動優先順位を設定する項目があるかもしれません。また、一部のビジネス向けPCでは、セキュリティ設定の中にネットワークブートを許可する項目が存在することもあります。マニュアルを詳細に確認することが重要です。
設定変更後にOSが起動しない場合
ネットワークスタックの有効化自体がOS起動に直接影響を与えることは稀です。しかし、BIOS/UEFIの設定を誤って変更してしまった可能性があります。再度BIOS/UEFI設定画面に入り、変更した項目を元に戻すか、「Load Optimized Defaults」初期設定の読み込みなどのオプションで、設定を初期状態に戻してください。設定を初期化する場合は、他の重要な設定がリセットされないか注意が必要です。
Windows 10でのUEFIファームウェア設定へのアクセス方法
Windows 10でもWindows 11と同様に、設定アプリからUEFIファームウェア設定にアクセスできます。「設定」アプリを開き、「更新とセキュリティ」を選択します。左側のメニューから「回復」を選び、「PCの起動をカスタマイズする」の項目にある「今すぐ再起動」をクリックします。その後のオプション選択画面はWindows 11と同じ手順で進めます。
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BIOS/UEFIのブートモードとネットワークスタックの関連性
| 項目 | UEFIブートモード | レガシーBIOSブートモード |
|---|---|---|
| 特徴 | 新しいファームウェアインターフェースで、高速起動や大容量ストレージに対応 | 従来のBIOSシステムで、互換性が高い |
| ネットワークスタックの名称 | UEFI Network Stack、PXE Boot (UEFI) | Legacy Network Boot、PXE Boot (Legacy) |
| 設定場所 | 主に「Boot」または「Advanced」メニュー内のUEFI関連項目 | 主に「Boot」または「Integrated Peripherals」メニュー内のレガシー関連項目 |
| 対応OS | Windows 11、Windows 10などモダンOS | Windows 10、Windows 7など古いOSも対応 |
| セキュリティ | Secure Bootなどの機能でセキュリティが強化される | Secure Boot機能は利用できない |
この記事では、BIOS/UEFIのネットワークスタックを有効にする手順を解説しました。
この設定により、OS起動前のPXEブートやリモート管理などのネットワークサービスが利用可能になります。
BIOS/UEFI設定画面へのアクセス方法や、必要な設定項目を確認し、ビジネス環境でのPC管理に役立ててください。
特に、多数のPCを展開する際にはPXEブートが効率的な手段となります。
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超解決 第一編集部
疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。
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