【Windows】起動中に読み込まれているドライバ名を画面に出して停止箇所を特定する設定 | 起動プロセスの詳細表示

【Windows】起動中に読み込まれているドライバ名を画面に出して停止箇所を特定する設定 | 起動プロセスの詳細表示
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Windowsが起動途中で停止してしまい、業務に支障が出ている状況ですね。多くの場合、特定のドライバやサービスが原因で起動が阻害されています。

通常はロゴが表示される起動画面を詳細表示に切り替えることで、どのファイルやドライバで処理が止まっているかを特定できます。

この記事では、Windows 11の起動プロセスを詳細表示にする設定手順と、その情報を使ってトラブルの原因を特定する方法を解説します。

【要点】Windows起動プロセスの詳細表示設定でトラブルの原因を特定

  • レジストリの編集: Windowsの起動時に詳細なステータスメッセージを表示する設定を有効にします。
  • システム構成での設定: ブートログを有効にすることで、起動プロセスの詳細な記録ファイルを作成します。
  • セーフモードでの切り分け: 詳細表示で特定した問題のあるドライバやサービスを無効化し、起動トラブルを解決します。

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Windows起動プロセスが停止する根本的な原因と詳細表示の仕組み

Windowsの起動が途中で停止する主な原因は、ドライバの競合、システムサービスの異常、またはハードウェアの不具合です。通常、Windowsは起動中にグラフィカルなロゴを表示し、内部の処理は隠されています。このため、どこで問題が発生しているのかを視覚的に把握することは困難です。

起動プロセスの詳細表示を有効にすると、通常は表示されない個々のドライバやサービスの読み込み状況が画面にテキストで表示されます。これにより、起動が停止した際に最後に表示された項目を確認し、どのコンポーネントが原因でトラブルが発生しているのかを特定する手がかりを得られます。

この設定は、特に原因不明の起動トラブルに遭遇した際に、問題の切り分けを行うための重要な診断ツールとなります。

Windows起動プロセスの詳細表示設定手順

Windowsの起動プロセスを詳細表示にするには、レジストリの編集が必要です。レジストリの変更はシステムに影響を与えるため、必ず事前にバックアップを取得してください。

レジストリのバックアップを取得する

レジストリを編集する前に、万が一の事態に備えて現在のレジストリ設定をバックアップします。

  1. レジストリエディターを開く
    WindowsキーとRキーを同時に押し、「ファイル名を指定して実行」ダイアログを開きます。入力欄に「regedit」と入力し、Enterキーを押します。ユーザーアカウント制御のダイアログが表示されたら「はい」を選択します。
  2. レジストリ全体をエクスポートする
    レジストリエディターの画面左上にある「ファイル」メニューをクリックし、「エクスポート」を選択します。
  3. バックアップファイルを保存する
    「レジストリファイルの保存」ダイアログで、保存場所をデスクトップなど分かりやすい場所に指定します。ファイル名には「registry_backup_日付」などと入力し、「エクスポート範囲」で「すべて」が選択されていることを確認して「保存」をクリックします。

レジストリを編集して詳細表示を有効にする

次に、レジストリを編集して起動時の詳細表示を有効にします。

  1. 対象のキーに移動する
    レジストリエディターの左側ペインで、以下のパスをたどってキーに移動します。
    HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\System
  2. 新しいDWORD値を新規作成する
    Systemキーを右クリックし、「新規」から「DWORD 32ビット値」を選択します。
  3. 値の名前を設定する
    作成された新しい値の名前を「VerboseStatus」に変更します。
  4. 値のデータを設定する
    「VerboseStatus」をダブルクリックし、「値のデータ」を「1」に設定して「OK」をクリックします。
  5. レジストリエディターを閉じる
    レジストリエディターを閉じます。

システム構成でブートログを有効にする

詳細表示と合わせて、起動プロセスのログをファイルとして記録する設定も行っておくと、後から停止箇所を確認する際に役立ちます。

  1. システム構成ツールを開く
    WindowsキーとRキーを同時に押し、「ファイル名を指定して実行」ダイアログを開きます。入力欄に「msconfig」と入力し、Enterキーを押します。
  2. 「ブート」タブに移動する
    システム構成ウィンドウの上部にある「ブート」タブをクリックします。
  3. 「ブートログ」を有効にする
    「ブートオプション」セクションにある「ブートログ」のチェックボックスをオンにします。
  4. 設定を適用して再起動する
    「適用」をクリックし、次に「OK」をクリックします。再起動を促すメッセージが表示されたら「再起動」を選択します。

設定変更後の再起動と起動プロセスの確認

上記の設定変更後、Windowsを再起動すると、起動時にWindowsロゴではなく詳細なステータスメッセージが表示されるようになります。ここで起動が停止した場合、最後に表示されたドライバ名やサービス名が問題の原因である可能性が高いです。

ブートログを有効にした場合、起動後にはC:\Windows\ntbtlog.txtというファイルが作成されます。このファイルには、起動時に読み込まれたすべてのドライバやサービスの情報が記録されており、詳細表示で読み取れなかった場合でも原因究明の助けとなります。

起動プロセスの詳細表示でトラブルを特定するヒント

詳細表示を有効にした状態で起動が停止した場合、表示された情報から原因を絞り込むための具体的な方法を解説します。

起動中に停止した場合の特定方法

起動が停止した際に画面に表示されている最後のテキスト情報が、問題の根本原因を示している可能性が非常に高いです。これは通常、特定のドライバファイル名やサービス名です。

  1. 最後の表示を確認する
    起動が停止した画面で、最後に表示されているファイル名やドライバ名をメモします。例えば、「Loading drivers...」の後に「***.sys」のようなファイル名が表示されていることがあります。
  2. オンラインで検索する
    メモしたファイル名やドライバ名をインターネットで検索します。これにより、それがどのハードウェアやソフトウェアに関連するドライバなのか、既知の問題があるのかどうかなどの情報が得られます。
  3. デバイスマネージャーで確認する
    もしWindowsがセーフモードで起動できる場合、デバイスマネージャーを開き、検索で特定したドライバに関連するデバイスを確認します。問題のあるデバイスのドライバを更新、ロールバック、または無効化することで解決できる場合があります。

セーフモードでの切り分け

詳細表示で原因が特定できない場合や、通常起動ができない場合は、セーフモードでの起動を試すことが有効です。セーフモードでは、必要最小限のドライバとサービスのみでWindowsが起動するため、サードパーティ製のドライバやソフトウェアが原因であるかを切り分けできます。

  1. セーフモードで起動する
    Windowsの起動中に電源ボタンを長押しして強制終了を2回繰り返すと、3回目の起動で自動修復環境に入ります。「詳細オプション」から「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「スタートアップ設定」→「再起動」を選択し、再起動後に表示されるオプションで「セーフモードを有効にする」または「ネットワークを有効にしたセーフモード」を選びます。
  2. セーフモードで問題が発生しないか確認する
    セーフモードでWindowsが正常に起動する場合、通常起動時の問題は、サードパーティ製のドライバ、サービス、またはスタートアッププログラムに起因している可能性が高いです。

システム構成ツールでのサービス・スタートアップ項目の無効化

セーフモードで問題が解決する場合、システム構成ツール(msconfig)を使用して、原因となっているサービスやスタートアップ項目を特定し、無効化します。

  1. システム構成ツールを開く
    セーフモードで起動し、WindowsキーとRキーを同時に押し、「msconfig」と入力してEnterキーを押します。
  2. サービスを無効化して切り分ける
    「サービス」タブに移動し、「Microsoftのサービスをすべて隠す」にチェックを入れます。残ったサービスのうち、疑わしいものを半分程度無効化して再起動し、問題が解決するかを確認します。解決しない場合は、残りの半分を無効化します。
  3. スタートアップ項目を無効化して切り分ける
    「スタートアップ」タブに移動し、「タスクマネージャーを開く」をクリックします。タスクマネージャーの「スタートアップ」タブで、疑わしいプログラムを無効化して再起動し、問題が解決するかを確認します。

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Windows 11とWindows 10の起動プロセスの詳細表示設定の違い

Windows 11とWindows 10では、起動プロセスの詳細表示設定に関して大きな違いはありません。基本的なレジストリパスやシステム構成ツールの操作方法は共通しています。

項目 Windows 11 Windows 10
レジストリパス HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\SystemVerboseStatus値を設定する HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\SystemVerboseStatus値を設定する
システム構成ツール 「msconfig」コマンドで起動し、「ブート」タブから「ブートログ」を有効にする 「msconfig」コマンドで起動し、「ブート」タブから「ブートログ」を有効にする
セーフモードへの入り方 Shiftキーを押しながら再起動、または起動失敗時に自動修復環境から選択する Shiftキーを押しながら再起動、または起動失敗時に自動修復環境から選択する
UIの視覚的差異 設定画面やダイアログの見た目がWindows 11のデザインに準拠している 設定画面やダイアログの見た目がWindows 10のデザインに準拠している

どちらのOSでも、上記の手順で詳細表示を有効にし、起動トラブルの原因特定に役立てることが可能です。UIの細かな配置やデザインは異なりますが、操作の流れはほぼ同じと考えて問題ありません。

まとめ

この記事で解説したWindowsの起動プロセスの詳細表示設定により、起動中に停止する原因を特定できるようになります。

レジストリ編集とシステム構成ツールの活用で、問題のドライバやサービスを特定し、適切な対処を行うための手がかりを得られます。

特定した情報をもとに、ドライバの更新、問題のあるソフトウェアのアンインストール、またはシステム構成ツールでのサービス無効化を試み、起動トラブルを解決しましょう。

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この記事の監修者
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超解決 第一編集部

疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。