業務中にPCの周辺機器情報が必要になることはありませんか。例えば、トラブルシューティングや資産管理、環境移行の際に、接続されている全ての周辺機器の情報を正確に把握したいケースです。
この情報がないと、問題の原因特定が遅れたり、必要なドライバーの特定に時間がかかったりします。この記事では、Windows 11およびWindows 10で、接続中の周辺機器の状態を一覧で記録として出力する具体的な手順を解説します。
この記事を読めば、必要な周辺機器情報を素早く正確に取得し、業務の効率化に役立てることができます。
【要点】周辺機器情報を正確に記録する方法
- PowerShellコマンド: 接続されている全てのデバイス情報をテキストファイルにまとめて出力します。
- システム情報ツール: システム全体の詳細情報と共に周辺機器情報もHTML形式などで出力します。
- デバイスマネージャー: 特定のデバイスのプロパティを手動で確認し、その情報を記録します。
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周辺機器情報を記録する必要性と取得できる情報
Windowsに接続されている周辺機器の情報を正確に把握することは、ビジネスにおいて重要です。例えば、PCが正しく動作しない場合のトラブルシューティングでは、どのデバイスが原因かを特定するために周辺機器の一覧が必要です。
また、企業の資産管理やPCの入れ替え時にも、接続されているハードウェアの情報を記録として残すことで、適切な管理や移行計画を立てられます。この情報には、デバイス名、ドライバーの状態、製造元、接続ポートなどの詳細が含まれます。
これにより、問題発生時の迅速な対応や、将来的なPC環境の最適化に役立てることができます。
出力される情報の種類
周辺機器情報の出力では、以下のような多岐にわたるデータが取得できます。デバイス名、ハードウェアID、製造元、ドライバーのバージョン、デバイスの状態などが一般的です。
これらの詳細なデータは、特定のデバイスが正しく認識されているか、またはドライバーに問題がないかを確認する際に役立ちます。特にハードウェアIDは、インターネットでドライバーを探す際の手がかりとなります。
接続中の周辺機器の状態を記録として出力する手順
ここでは、Windowsの周辺機器情報を記録として出力する具体的な手順を3つの方法で解説します。PowerShellを使った方法が最も詳細な情報をテキストファイルとして出力でき、記録に適しています。
PowerShellで全てのPnPデバイス情報を出力する
PowerShellのコマンドレットを使用すると、接続されている全てのプラグアンドプレイデバイスの情報を詳細に取得し、テキストファイルとして出力できます。これは、システム全体の周辺機器の状態を一括で記録したい場合に非常に有効です。
- PowerShellを管理者として開く
スタートボタンを右クリックし、「Windowsターミナル 管理者」または「PowerShell 管理者」を選択します。ユーザーアカウント制御のダイアログが表示されたら「はい」をクリックします。 - コマンドを入力して実行する
PowerShellのウィンドウで、以下のコマンドを入力しEnterキーを押します。Get-PnpDevice | Format-List > C:\Users\{ユーザー名}\Desktop\PnpDevices_Report.txt
「{ユーザー名}」の部分は、ご自身のWindowsのユーザー名に置き換えてください。例えばユーザー名が「taro」の場合、「C:\Users\taro\Desktop\PnpDevices_Report.txt」と入力します。 - 出力ファイルを確認する
デスクトップに「PnpDevices_Report.txt」というファイルが作成されます。このファイルを開くと、接続されている全てのPnPデバイスの詳細情報が一覧で記録されています。
システム情報ツールでPC全体のハードウェア情報を出力する
システム情報ツール「msinfo32」は、PC全体のハードウェアおよびソフトウェアの詳細情報を確認できるツールです。このツールから、周辺機器情報を含む包括的なレポートをファイルとして出力できます。
- システム情報ツールを開く
検索ボックスに「システム情報」と入力し、検索結果から「システム情報」アプリをクリックして起動します。 - レポートをファイルに保存する
システム情報ウィンドウ上部のメニューから「ファイル」をクリックし、「エクスポート」を選択します。 - 保存場所とファイル名を指定する
名前を付けて保存ダイアログが表示されたら、保存場所をデスクトップなどに指定し、ファイル名を入力します。ファイルの種類は「テキストファイル *.txt」のまま「保存」をクリックします。 - 出力ファイルを確認する
指定した場所にテキストファイルが作成されます。このファイルを開くと、周辺機器情報を含むPCの全ての詳細情報が記録されています。
Windows 10でも同様に「システム情報」を検索して起動し、同じ手順でレポートをエクスポートできます。
コマンドプロンプトでシステム概要情報を出力する
コマンドプロンプトのsysteminfoコマンドも、システム全体の概要情報を出力する際に利用できます。周辺機器の詳細なリストではないものの、システムに接続されている主要なデバイスに関する情報を得られます。
- コマンドプロンプトを開く
検索ボックスに「cmd」と入力し、検索結果から「コマンドプロンプト」をクリックして起動します。 - コマンドを入力して実行する
コマンドプロンプトのウィンドウで、以下のコマンドを入力しEnterキーを押します。systeminfo /fo LIST > C:\Users\{ユーザー名}\Desktop\SystemInfo_Cmd_Report.txt
こちらも「{ユーザー名}」の部分は、ご自身のWindowsのユーザー名に置き換えてください。 - 出力ファイルを確認する
デスクトップに「SystemInfo_Cmd_Report.txt」というファイルが作成されます。このファイルを開くと、システム全体の概要情報が一覧で記録されています。
周辺機器情報の出力に関する注意点と関連トラブル
周辺機器情報を出力する際には、いくつかの注意点があります。特に、出力される情報が多すぎる場合や、特定のデバイスのみに絞りたい場合の対処法を知っておくと、より効率的に作業を進められます。
出力される情報が多すぎて見づらい場合
Get-PnpDeviceコマンドレットで出力される情報は非常に多岐にわたります。必要な情報が埋もれてしまう場合は、PowerShellのフィルタリング機能を利用すると良いでしょう。
例えば、特定の種類のデバイスのみを表示するには、Where-Objectコマンドレットを使用します。以下のコマンドは、デバイスの状態が「OK」のデバイスのみを抽出して表示します。
- PowerShellを管理者として開く
スタートボタンを右クリックし、「Windowsターミナル 管理者」または「PowerShell 管理者」を選択します。 - フィルタリングコマンドを入力して実行する
Get-PnpDevice | Where-Object { $_.Status -eq "OK" } | Format-List > C:\Users\{ユーザー名}\Desktop\PnpDevices_OK.txt
このコマンドにより、正常に動作しているデバイスの情報のみがファイルに出力されます。
出力ファイルが文字化けしてしまう場合
コマンドプロンプトやPowerShellから出力したテキストファイルが、テキストエディターで開いた際に文字化けすることがあります。これは、出力エンコーディングとテキストエディターのエンコーディングが一致しないことが原因です。
PowerShellのOut-Fileコマンドレットを使用する際に、エンコーディングを指定することでこの問題を解決できます。例えば、UTF8エンコーディングで出力するには、以下のようにコマンドを変更します。
- PowerShellを管理者として開く
スタートボタンを右クリックし、「Windowsターミナル 管理者」または「PowerShell 管理者」を選択します。 - エンコーディングを指定してコマンドを実行する
Get-PnpDevice | Out-File -FilePath C:\Users\{ユーザー名}\Desktop\PnpDevices_UTF8.txt -Encoding UTF8
これにより、UTF8形式でファイルが保存され、多くのテキストエディターで正しく表示されます。
特定のデバイスのプロパティのみを詳細に確認したい場合
特定のデバイスについてのみ詳細な情報を確認したい場合は、デバイスマネージャーを利用すると便利です。デバイスマネージャーでは、個々のデバイスのプロパティをGUIで確認できます。
- デバイスマネージャーを開く
スタートボタンを右クリックし、「デバイスマネージャー」を選択します。 - 対象のデバイスを選択する
ツリー表示から確認したいデバイスを見つけ、右クリックして「プロパティ」を選択します。 - プロパティ情報を確認・記録する
プロパティウィンドウの各タブ(全般、ドライバー、詳細など)で詳細情報を確認できます。「詳細」タブでは、プロパティのドロップダウンリストから「ハードウェアID」などを選択し、表示された値を右クリックして「コピー」できます。これをメモ帳などに貼り付けて記録します。
Windows 10でもデバイスマネージャーの操作手順は同じです。
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周辺機器情報出力方法の比較
周辺機器情報を出力する方法は複数あり、それぞれに特徴があります。ここでは、前述の3つの方法について、目的や出力形式、メリットを比較します。
| 項目 | PowerShellコマンド(Get-PnpDevice) | システム情報ツール(msinfo32) | コマンドプロンプト(systeminfo) |
|---|---|---|---|
| 主な目的 | 全てのPnPデバイスの詳細情報取得 | PC全体のハードウェアとソフトウェアの概要取得 | OSと主要なハードウェアの概要取得 |
| 出力形式 | テキストファイル | テキストファイル | テキストファイル |
| 情報の詳細度 | 非常に高い(デバイスごとの詳細なプロパティ) | 高い(デバイス情報に加え、システム全般の情報) | 中程度(主要なコンポーネントのみ) |
| 記録への適性 | 非常に高い(テキストで一括出力、フィルタリング可能) | 高い(包括的なレポートとして利用) | 中程度(簡易的なシステム概要に利用) |
| 操作の難易度 | 中程度(コマンド入力が必要) | 容易(GUI操作が主) | 容易(コマンド入力が必要だがシンプル) |
まとめ
この記事では、Windows 11およびWindows 10で接続中の周辺機器の状態を記録として出力する具体的な手順を解説しました。PowerShellコマンドやシステム情報ツールを活用することで、PCの周辺機器情報を詳細に把握できます。
これらの情報を適切に記録することで、トラブルシューティングの効率化や資産管理の精度向上に繋がります。今回解説したPowerShellのフィルタリング機能も活用し、必要な情報を効率的に取得してみてください。
今後のPC運用や管理に、Get-PnpDeviceコマンドレットやmsinfo32のレポート機能をぜひ役立ててください。
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超解決 第一編集部
疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。
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