【Windows】DHCPサーバーが見つからない時の「DHCP Client」サービスの動作状態確認手順

【Windows】DHCPサーバーが見つからない時の「DHCP Client」サービスの動作状態確認手順
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ビジネス環境でWindowsパソコンを使用中、「DHCPサーバーが見つかりません」というエラーメッセージが表示され、インターネットに接続できない状況に直面しているかもしれません。

この問題は、DHCP Clientサービスが正しく動作していないことが原因で発生する場合があります。

この記事では、DHCP Clientサービスの動作状態を確認し、問題を解決するための具体的な手順を解説します。

【要点】DHCPサーバーが見つからない問題を解決する主要な手順

  • DHCP Clientサービスの確認と再起動: ネットワーク設定の自動取得を担うDHCP Clientサービスが停止していないか確認し、必要に応じて開始または再起動することで問題を解決します。
  • ネットワークアダプターのリセット: ネットワークアダプターの一時的な不具合を解消し、DHCPによるIPアドレスの再取得を促すことで接続を回復させます。
  • IPアドレスの再取得: コマンドプロンプトを用いて現在のIPアドレスを解放し、DHCPサーバーから新しいIPアドレスを再取得することで接続障害を修正します。

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DHCPサーバーが見つからない根本的な原因

DHCPサーバーが見つからないというエラーは、WindowsパソコンがDHCPサーバーからIPアドレスやその他のネットワーク設定を自動的に取得できていない状態を示します。

この問題の主な原因は、Windows内でDHCPによるIPアドレスの取得を管理する「DHCP Client」サービスが適切に機能していないことです。

サービスが停止している、またはエラー状態にある場合、パソコンはDHCPサーバーと通信できず、結果としてインターネットに接続できなくなります。

他にも、ネットワークアダプターの一時的な不具合や、ルーター側のDHCP機能の問題も考えられますが、まずはパソコン側のDHCP Clientサービスの確認が重要です。

DHCP Clientサービスの役割

DHCP Clientサービスは、ネットワーク接続時にDHCPサーバーからIPアドレス、サブネットマスク、デフォルトゲートウェイ、DNSサーバーアドレスなどの情報を自動的に取得する役割を担っています。

このサービスがなければ、パソコンはネットワーク上で自身を識別するIPアドレスを持てず、他のデバイスやインターネットと通信できません。

通常、このサービスはWindowsの起動時に自動的に開始されるように設定されていますが、何らかの理由で停止したり、動作が不安定になったりすることがあります。

DHCP Clientサービスの動作状態を確認し問題を解決する手順

DHCPサーバーが見つからない問題を解決するため、DHCP Clientサービスの動作状態を確認し、必要に応じて再起動または開始します。

以下の手順でサービスの状態を確認し、ネットワークアダプターのリセットも合わせて実行してください。

  1. 「サービス」管理ツールを開く
    Windowsキーを押しながら「R」キーを押し、「ファイル名を指定して実行」ダイアログを開きます。
    「services.msc」と入力し、「OK」をクリックします。
  2. DHCP Clientサービスを見つける
    「サービス」ウィンドウが開いたら、サービスの一覧から「DHCP Client」を探します。
    サービスはアルファベット順に並んでいます。
  3. DHCP Clientサービスの動作状態を確認する
    「DHCP Client」サービスの「状態」列を確認します。
    「実行中」と表示されている場合は、サービスは正常に動作しています。
    「停止」または何も表示されていない場合は、サービスが停止しています。
  4. DHCP Clientサービスを開始または再起動する
    「DHCP Client」サービスを右クリックし、コンテキストメニューから「開始」を選択します。
    既に「実行中」の場合は「再起動」を選択してください。
    これにより、サービスが強制的にリフレッシュされます。
  5. 「スタートアップの種類」を確認する
    「DHCP Client」サービスをダブルクリックし、「プロパティ」ウィンドウを開きます。
    「全般」タブの「スタートアップの種類」が「自動」になっていることを確認します。
    もし「無効」や他の設定になっている場合は、「自動」に変更し「適用」をクリックして「OK」で閉じます。
  6. ネットワークアダプターの状態を確認する
    Windowsキーを押しながら「I」キーを押し、「設定」を開きます。
    左側のメニューから「ネットワークとインターネット」を選択します。
    「ネットワークの詳細設定」をクリックし、現在使用しているネットワークアダプターの状態を確認します。
    「無効」になっている場合は、「有効にする」をクリックして有効にします。
  7. ネットワークアダプターをリセットする
    「設定」の「ネットワークとインターネット」画面で、「ネットワークのリセット」をクリックします。
    「今すぐリセット」ボタンをクリックし、確認メッセージが表示されたら「はい」を選択します。
    この操作により、すべてのネットワークアダプターが削除され、再インストールされます。
    パソコンの再起動が促されるので、指示に従って再起動します。
  8. IPアドレスを再取得する
    Windowsキーを押しながら「R」キーを押し、「ファイル名を指定して実行」ダイアログを開きます。
    「cmd」と入力し、CtrlキーとShiftキーを押しながらEnterキーを押し、管理者としてコマンドプロンプトを開きます。
    以下のコマンドを順に実行します。
    ipconfig /release
    ipconfig /renew
    これにより、現在のIPアドレスが解放され、DHCPサーバーから新しいIPアドレスが取得されます。
    Windows 10の場合も同様の手順で実行できます。
  9. ネットワーク接続をテストする
    コマンドプロンプトで「ping google.com」と入力し、Enterキーを押します。
    応答が返ってくれば、インターネット接続は回復しています。

DHCP Clientサービスが開始できない場合の対処法と関連トラブル

DHCP Clientサービスを開始しようとしてもエラーが発生したり、ネットワークアダプターのリセット後も問題が解決しない場合があります。

ここでは、そのような場合の追加のチェック項目と対処法を解説します。

DHCP Clientサービスが開始できない場合

DHCP Clientサービスが開始できない場合、依存関係のあるサービスが停止している可能性があります。

「サービス」管理ツールで「DHCP Client」サービスのプロパティを開き、「依存関係」タブを確認してください。

DHCP Clientサービスが依存しているサービス(例:「Ancillary Function Driver for WinSock」)が「実行中」になっているかを確認します。

もし停止している場合は、それらのサービスも開始または再起動を試みてください。

また、システムファイルの破損が原因でサービスが正常に動作しないこともあります。

管理者としてコマンドプロンプトを開き、sfc /scannowと入力してシステムファイルチェッカーを実行し、破損したファイルを修復することも有効な手段です。

ネットワークアダプターのドライバー問題

ネットワークアダプターのドライバーが古い、または破損している場合も、DHCPサーバーが見つからない原因となることがあります。

デバイスマネージャーを開き、「ネットワークアダプター」を展開します。

  1. デバイスマネージャーを開く
    Windowsキーを押しながら「X」キーを押し、メニューから「デバイスマネージャー」を選択します。
  2. ネットワークアダプターのドライバーを更新する
    現在使用しているネットワークアダプターを右クリックし、「ドライバーの更新」を選択します。
    「ドライバーを自動的に検索」を選択し、最新のドライバーがインストールされているか確認します。
    もし解決しない場合は、メーカーのウェブサイトから最新のドライバーをダウンロードして手動でインストールすることを検討してください。
  3. ネットワークアダプターを再インストールする
    ネットワークアダプターを右クリックし、「デバイスのアンインストール」を選択します。
    確認メッセージが表示されたら「アンインストール」をクリックします。
    パソコンを再起動すると、Windowsが自動的にドライバーを再インストールします。

ルーターやDHCPサーバー側の問題

パソコン側の設定をすべて確認しても問題が解決しない場合、ルーターやDHCPサーバー自体に問題がある可能性があります。

ルーターの電源を一度抜き、数分待ってから再度電源を入れて再起動を試みてください。

これにより、ルーター内の一時的な不具合が解消されることがあります。

また、もし可能であれば、別のパソコンやスマートフォンを同じネットワークに接続してみて、DHCPサーバーからIPアドレスが取得できるかを確認することで、問題がパソコン側にあるのか、ルーター側にあるのかを切り分けることができます。

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DHCP Clientサービスの動作状態と次のアクションの比較

項目 DHCP Clientサービスが「実行中」の場合 DHCP Clientサービスが「停止中」の場合
主な状態 サービスは正常に動作している サービスが停止している、または開始できない
推奨される次のアクション
  • DHCP Clientサービスを再起動する
  • ネットワークアダプターをリセットする
  • ipconfig /release/renewを実行する
  • ネットワークアダプターのドライバーを確認する
  • ルーターの再起動を試す
  • DHCP Clientサービスを開始する
  • 「スタートアップの種類」を「自動」に設定する
  • 依存関係サービスの状態を確認する
  • システムファイルチェッカー(sfc /scannow)を実行する
  • ネットワークアダプターを再インストールする
考えられる原因
  • ネットワークアダプターの一時的な不具合
  • IPアドレスの競合
  • ルーター側のDHCP機能の問題
  • DNSサーバーの問題
  • システムの不具合やエラー
  • 依存関係サービスの停止
  • システムファイルの破損
  • マルウェアの影響
  • 管理者権限での設定変更

まとめ

DHCPサーバーが見つからないという問題は、DHCP Clientサービスの動作状態を確認し、適切に対処することで解決できる場合がほとんどです。

この記事で解説したDHCP Clientサービスの開始・再起動、ネットワークアダプターのリセット、そしてIPアドレスの再取得の手順を実行することで、ネットワーク接続を回復できます。

それでも解決しない場合は、依存関係サービスの確認やネットワークアダプターのドライバー更新、ルーターの再起動も試してみてください。

これらの手順を順に実行することで、安定したネットワーク環境を取り戻せるでしょう。

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この記事の監修者
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超解決 第一編集部

疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。