エクスプローラーの「並べて表示」は、ファイルが大きく見やすく便利です。しかし、表示される情報の種類が少なく、業務で必要な情報がすぐに確認できない場合があるでしょう。
この記事では、レジストリを編集することで、より多くの情報を表示できる「コンテンツ」表示を既定として設定し、実質的に表示情報の種類を増やす手順を解説します。
この手順で、ファイル管理の効率を向上させることができます。
【要点】エクスプローラーの表示モードを詳細化するレジストリ編集
- レジストリのバックアップ: 重要なシステム設定を安全に保存し、問題発生時に復元できるようにする。
- レジストリの編集: エクスプローラーの既定の表示モードを「並べて表示」から「コンテンツ」表示に変更し、より多くの情報を表示できるようにする。
- エクスプローラーの再起動: レジストリの変更をシステムに適用し、新しい表示モードを有効にする。
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目次
エクスプローラーの「並べて表示」の限界とコンテンツ表示の活用
エクスプローラーの「並べて表示」は、ファイルやフォルダーを大きなアイコンで表示し、その右側にファイル名や種類などの基本的な情報を表示するモードです。
この表示形式は視覚的に分かりやすい反面、表示できる情報の種類が限られています。例えば、更新日時や詳細なサイズ、作成者などの情報を一覧で確認するには不向きです。
レジストリを直接編集しても、「並べて表示」モード自体に表示項目を追加する機能はWindowsにありません。しかし、より多くの情報を表示できる「コンテンツ」表示モードに既定で切り替えることで、実質的に表示情報の種類を増やすという目的を達成できます。
「コンテンツ」表示は、ファイルごとに詳細な情報を縦に並べて表示するため、「並べて表示」よりも多くの情報を一度に確認できます。この変更には管理者権限が必要です。
エクスプローラーの表示情報を増やすレジストリ編集手順
エクスプローラーの既定の表示モードを「コンテンツ」表示に変更し、より多くの情報を表示できるようにするレジストリ編集手順を解説します。レジストリ編集はシステムに影響を与えるため、必ず事前にバックアップを取得してください。
ステップ1: レジストリのバックアップを取得する
- レジストリエディターを開く
WindowsキーとRキーを同時に押し、「ファイル名を指定して実行」ダイアログを開きます。検索ボックスに「regedit」と入力し、Enterキーを押します。ユーザーアカウント制御のダイアログが表示されたら「はい」を選択します。 - バックアップ対象のキーを選択する
レジストリエディターの左側ペインで、「コンピューター」を選択します。特定のキーのみをバックアップする場合は、対象のキーを選択します。今回はシステム全体のバックアップとして「コンピューター」を選択します。 - レジストリをエクスポートする
上部メニューの「ファイル」をクリックし、「エクスポート」を選択します。「レジストリファイルの保存」ダイアログが表示されます。 - 保存場所とファイル名を指定する
「ファイル名」に「registry_backup_yyyymmdd」など、日付がわかる名前を入力します。「エクスポート範囲」で「すべて」が選択されていることを確認します。「保存」ボタンをクリックし、任意の場所にバックアップファイルを保存します。
ステップ2: エクスプローラーの表示モードを編集する
ここでは、既定の表示モードを「コンテンツ」表示に設定する手順を説明します。これにより、実質的に「並べて表示」よりも多くの情報が表示されるようになります。
- レジストリエディターを開く
ステップ1と同様にレジストリエディターを開きます。 - 対象のレジストリキーに移動する
左側ペインで、以下のパスへ移動します。HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Microsoft\Windows\Shell\Bags\AllFolders\Shell - 「Mode」値を変更する
右側ペインで「Mode」という名前のDWORD値を見つけます。もし存在しない場合は、右クリックして「新規」から「DWORD 32ビット値」を選択し、「Mode」という名前で作成します。
「Mode」をダブルクリックし、「値のデータ」を「7」(コンテンツ表示)に変更し、「OK」をクリックします。既定の「並べて表示」に戻す場合は「6」に変更します。 - 「Vid」値を変更する
右側ペインで「Vid」という名前の文字列値を見つけます。もし存在しない場合は、右クリックして「新規」から「文字列値」を選択し、「Vid」という名前で作成します。
「Vid」をダブルクリックし、「値のデータ」を「{C053B3C8-E59B-4819-85E1-72CEE8FA2281}」(コンテンツ表示のGUID)に変更し、「OK」をクリックします。既定の「並べて表示」に戻す場合は「{80B0757E-04A6-11D2-9442-006008062E02}」に変更します。 - レジストリエディターを閉じる
変更を保存し、レジストリエディターを閉じます。
ステップ3: エクスプローラーを再起動する
レジストリの変更をシステムに反映させるため、エクスプローラーを再起動します。
- タスクマネージャーを開く
Ctrlキー、Shiftキー、Escキーを同時に押し、タスクマネージャーを起動します。 - エクスプローラーを再起動する
「プロセス」タブで「Windows エクスプローラー」を探し、右クリックして「再起動」を選択します。 - 変更を確認する
エクスプローラーを開き、既定の表示モードが「コンテンツ」表示になっていることを確認します。
レジストリ編集時の注意点とよくある失敗
レジストリ編集は強力な操作であり、誤った手順はシステムに悪影響を及ぼす可能性があります。以下の注意点を確認してください。
変更がすぐに反映されない
レジストリの変更は、エクスプローラーの再起動やPCの再起動後に反映されます。タスクマネージャーからのエクスプローラー再起動で反映されない場合は、PCを再起動してください。
意図しない表示モードになった
「Mode」や「Vid」の値を間違えると、予期せぬ表示モードになることがあります。その場合は、ステップ2の「Mode」と「Vid」の値を正しいものに修正するか、バックアップしたレジストリファイルをインポートして元に戻してください。
すべてのフォルダーに設定が適用されない
上記のレジストリ設定は、新しいフォルダーや、以前に表示設定を個別に変更していないフォルダーに適用されます。既に表示設定が保存されているフォルダーには適用されない場合があります。
この場合は、以下のレジストリキーを削除することで、すべてのフォルダーの表示設定をリセットできます。ただし、この操作はすべてのフォルダーのカスタマイズが失われるため、慎重に行ってください。
- レジストリエディターを開く
ステップ1と同様にレジストリエディターを開きます。 - 対象のレジストリキーに移動する
以下のパスへ移動します。HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Microsoft\Windows\Shell\BagMRUHKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Microsoft\Windows\Shell\Bags - キーを削除する
「BagMRU」キーと「Bags」キーをそれぞれ右クリックし、「削除」を選択します。削除後、エクスプローラーを再起動してください。
Windows 10との操作の違い
Windows 10でも、基本的なレジストリパスと値の変更方法はWindows 11と同じです。
ただし、システム環境によっては「HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Classes\Local Settings\Software\Microsoft\Windows\Shell\Bags\AllFolders\Shell」のような、より詳細なパスに設定が格納されている場合があります。目的のキーが見つからない場合は、これらのパスも確認してください。
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Windows 11とWindows 10のエクスプローラー表示モードの比較
| 項目 | Windows 11 | Windows 10 |
|---|---|---|
| 既定の表示設定キー | HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Microsoft\Windows\Shell\Bags\AllFolders\Shellを使用 |
HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Microsoft\Windows\Shell\Bags\AllFolders\Shellを使用 |
| 「Mode」値の変更 | 6を7に変更してコンテンツ表示に切り替える |
6を7に変更してコンテンツ表示に切り替える |
| 「Vid」値の変更 | コンテンツ表示のGUID {C053B3C8-E59B-4819-85E1-72CEE8FA2281}を設定 |
コンテンツ表示のGUID {C053B3C8-E59B-4819-85E1-72CEE8FA2281}を設定 |
| 全フォルダーリセット | BagMRUとBagsキーの削除で可能 |
BagMRUとBagsキーの削除で可能 |
レジストリによるエクスプローラーの表示モード変更は、Windows 11とWindows 10で共通の手順で実施できます。ただし、個々のシステム環境によって、より詳細なレジストリパスに設定が格納されている場合があります。
この記事では、レジストリを編集することで、エクスプローラーの「並べて表示」では不足していた情報の種類を、「コンテンツ」表示に切り替えることで実質的に増やせるようになりました。
これにより、ファイル名だけでなく、更新日時やサイズなどの詳細情報を一覧で確認できるようになり、業務の効率化に貢献します。
必要に応じて、他の表示モードへの切り替えも検討し、自分に最適なエクスプローラーの表示設定を見つけてください。
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超解決 第一編集部
疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。
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