Windowsのファイル履歴機能が突然エラーを表示し、大切なファイルのバックアップが停止してしまうことがあります。
この問題は、ファイル履歴が内部で利用するデータベースファイルが破損していることが原因です。
この記事では、破損したデータベースファイルをリセットし、ファイル履歴を正常な状態に復旧させる具体的な手順を解説します。
【要点】ファイル履歴のデータベースをリセットしてエラーを解決する手順
- ファイル履歴の停止: 現在のバックアッププロセスを停止し、安全に設定変更を行うことができます。
- Config*.xmlファイルの削除: 破損したデータベースファイルを削除し、新しいデータベースの再構築を促すことができます。
- ファイル履歴の再開: 新しいデータベースでファイル履歴を再開し、ファイルのバックアップを復旧させることができます。
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目次
ファイル履歴のデータベース破損がエラーを引き起こす仕組み
Windowsのファイル履歴は、指定されたフォルダ内のファイルを定期的にバックアップし、世代管理する機能です。この機能は、バックアップの構成情報や状態を「Config*.xml」というデータベースファイルに保存しています。
Config*.xmlファイルは、どのファイルをいつ、どこにバックアップしたか、現在のバックアップ状況がどうなっているかといった重要な情報を管理しています。このファイルが何らかの原因で破損すると、ファイル履歴は正常に動作できなくなり、「ファイル履歴はファイルをバックアップしていません。」といったエラーメッセージが表示されることがあります。
データベースが破損した状態では、ファイル履歴は次にバックアップすべきファイルを特定できず、無限ループに陥ったり、バックアップ処理が停止したりします。この問題を解決するには、破損したデータベースファイルを削除し、ファイル履歴に新しいデータベースを再構築させる必要があります。
ファイル履歴のデータベースをリセットしてエラーを修復する手順
ファイル履歴のデータベースをリセットし、エラーを解消する具体的な手順を説明します。Windows 11を基準に解説しますが、Windows 10でも同様の操作で対応できます。
- ファイル履歴を一時停止する
まず、ファイル履歴の機能を一時的に停止します。これにより、データベースファイルの削除が安全に行えます。
Windows 11の場合:「設定」アプリを開き、「システム」-「記憶域」-「詳細な記憶域の設定」-「ファイル履歴でバックアップ」の順に進みます。「ファイル履歴」画面で「オフ」を選択します。
Windows 10の場合:「設定」アプリを開き、「更新とセキュリティ」-「バックアップ」の順に進みます。「ファイル履歴を使用してバックアップ」セクションで「オフ」を選択します。 - ファイル履歴の保存場所を確認する
次に、ファイル履歴がバックアップデータを保存している場所を確認します。この場所がデータベースファイルの格納場所となります。
「ファイル履歴」画面で「ドライブの選択」をクリックします。現在バックアップが保存されているドライブ(例:Dドライブ、ネットワークパスなど)を確認し、メモしておきます。 - データベースファイルConfig*.xmlを削除する
確認した保存場所へアクセスし、破損したデータベースファイルを削除します。この操作で過去のバックアップデータ自体は削除されません。
確認したドライブまたはネットワークパスを開きます。通常、そのルートに「FileHistory」というフォルダがあります。この「FileHistory」フォルダを開きます。
次に「Configuration」フォルダを開きます。このフォルダ内に「Config1.xml」「Config2.xml」といったConfig*.xmlファイルや、その他のデータベースファイルが格納されています。これらのConfig*.xmlファイルと、同じフォルダ内にある関連するデータベースファイルを全て選択し削除します。 - ファイル履歴を再開し設定を再構成する
データベースファイルの削除後、ファイル履歴を再度有効にし、必要に応じて設定を再構成します。これにより、新しいデータベースが自動的に作成されます。
再度「ファイル履歴」画面に戻り、「オン」を選択します。
「ドライブの選択」で、以前と同じドライブまたは新しいドライブを選び直すことができます。
「その他のオプション」をクリックし、バックアップ頻度や保持期間などの設定を必要に応じて調整します。
リセット後もファイル履歴が機能しない場合の追加確認点
データベースファイルをリセットしてもファイル履歴が正常に動作しない場合、以下の点を確認してください。
バックアップドライブの接続に問題がある
外付けハードディスクやネットワークドライブが正しく接続されていない、またはアクセスできない状態では、ファイル履歴は機能しません。以下の点を確認します。
- USB接続の確認
外付けハードディスクの場合、USBケーブルがしっかりと接続されているか確認します。可能であれば、別のUSBポートに接続し直すか、別のPCでドライブが認識されるか確認します。 - ネットワークパスの確認
ネットワークドライブにバックアップしている場合、ネットワーク接続が安定しているか確認します。共有フォルダのアクセス権限やパスが正しいか、他のPCからアクセスできるか確認します。 - ドライブのフォーマット確認
バックアップドライブがNTFS形式でフォーマットされているか確認します。ファイル履歴はNTFS以外のファイルシステムでは正常に動作しないことがあります。
システムファイルが破損している
Windowsのシステムファイル自体が破損していると、ファイル履歴を含む様々な機能に影響が出ることがあります。以下のコマンドを実行してシステムファイルをチェックし、修復を試みます。
- コマンドプロンプトを管理者として実行する
スタートボタンを右クリックし、「ターミナル 管理者」または「Windows PowerShell 管理者」を選択します。 - システムファイルチェッカーを実行する
コマンドプロンプトで「sfc /scannow」と入力しEnterキーを押します。システムファイルの整合性がチェックされ、破損が検出された場合は自動的に修復されます。 - DISMコマンドを実行する
システムファイルチェッカーで問題が解決しない場合、続けて「DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth」と入力しEnterキーを押します。このコマンドは、Windows Updateを利用してシステムイメージを修復します。
セキュリティソフトの影響を受けている
インストールされているセキュリティソフトが、ファイル履歴の動作を阻害している可能性があります。一時的にセキュリティソフトを無効にして、ファイル履歴が正常に動作するか確認します。
- セキュリティソフトを一時的に無効にする
セキュリティソフトの設定を開き、リアルタイム保護やファイアウォール機能などを一時的にオフにします。操作後は忘れずに有効に戻してください。 - ファイル履歴の動作を確認する
セキュリティソフトを無効にした状態で、ファイル履歴を再度オンにし、バックアップが開始されるか確認します。 - 除外設定を追加する
セキュリティソフトが原因であると特定された場合、ファイル履歴の実行ファイルやバックアップフォルダをセキュリティソフトの除外リストに追加することを検討します。
関連サービスが停止している
ファイル履歴機能は、複数のWindowsサービスに依存しています。これらのサービスが停止していると、ファイル履歴は動作しません。
- サービス管理ツールを開く
Windows検索ボックスに「サービス」と入力し、「サービス」アプリを開きます。 - 関連サービスの確認と開始
サービスの一覧から「ファイル履歴サービス」と「タスク スケジューラ」を見つけます。これらの「状態」が「実行中」になっているか確認します。もし停止している場合は、サービスを右クリックし「開始」を選択します。
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ファイル履歴とOneDriveバックアップの比較
Windowsにはファイル履歴の他にも、OneDriveを利用したバックアップ機能があります。それぞれの特徴を理解し、用途に応じて使い分けることが重要です。
| 項目 | ファイル履歴 | OneDriveバックアップ |
|---|---|---|
| 対象ファイル | 指定したフォルダ内のファイル | OneDriveフォルダ内のファイル、デスクトップ、ドキュメント、ピクチャフォルダ |
| 保存先 | 外付けドライブ、ネットワークドライブ | Microsoftのクラウドストレージ |
| 履歴管理 | ファイルの変更履歴を複数世代保存 | ファイルのバージョン履歴を保存 |
| 復元方法 | ファイル履歴の専用インターフェース | OneDriveウェブサイト、エクスプローラー |
| 用途 | ローカル環境での詳細なファイル世代管理 | クラウドでのファイル同期とどこからでもアクセス |
ファイル履歴は、ローカル環境での詳細なファイル世代管理に優れています。一方、OneDriveバックアップは、クラウドを介したファイルの同期とどこからでもアクセスできる利便性が特徴です。
まとめ
この記事で解説した手順により、ファイル履歴のデータベース破損によるエラーを解消し、再び重要なファイルのバックアップを保護できるようになります。
ファイル履歴のデータベースファイルをリセットし、機能を再開させることで、データの損失リスクを低減できます。
定期的にファイル履歴の設定を確認し、必要に応じてバックアップドライブの空き容量や接続状態もチェックすることをお勧めします。
万一の事態に備え、ファイル履歴やOneDriveバックアップ機能を適切に活用してください。
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超解決 第一編集部
疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。
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