Windowsのファイル履歴を利用していると、「バックアップは完了しましたが、一部のファイルがスキップされました」という警告メッセージが表示されることがあります。
この警告が出ると、どのファイルがスキップされたのか分からず、重要なデータがバックアップされていない可能性に不安を感じるかもしれません。この記事では、この警告の原因を特定し、問題に対処するためのログ確認手順を詳しく解説します。
ログを確認することで、スキップされたファイルの詳細を把握し、適切な対策を講じることが可能になります。
【要点】ファイル履歴のスキップされたファイルを特定し対処する
- イベントビューアーの確認: ファイル履歴がスキップしたファイルの詳細情報を確認し、原因を特定します。
- アクセス権の調整: スキップ原因がアクセス権不足の場合、対象ファイルの権限設定を変更してバックアップを可能にします。
- ファイル履歴の設定除外: 定期的にスキップされるファイルをバックアップ対象から除外し、警告の発生を防ぎます。
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目次
ファイル履歴が一部ファイルをスキップする根本的な原因
ファイル履歴が一部のファイルをスキップする主な原因は、バックアップ時にそれらのファイルにアクセスできないことにあります。
例えば、ファイルが他のアプリケーションによって排他的に使用されている場合や、バックアップを実行するユーザーアカウントに必要なアクセス権がない場合などが挙げられます。また、ファイルパスが長すぎる、または特定のシステムファイルや一時ファイルがバックアップ対象から自動的に除外されることもあります。
これらの問題が発生すると、ファイル履歴は警告イベントをWindowsのイベントログに記録し、ユーザーに状況を知らせます。
主なスキップ原因の種類
ファイルがスキップされる原因には、いくつかのパターンがあります。
一つは「アクセス拒否」です。これは、ファイル履歴が対象ファイルへの読み取り権限を持たない場合に発生します。もう一つは「ファイルが使用中」であることです。これは、バックアップ中にファイルが別のプログラムで開かれている場合に起こります。
さらに、一部のシステムファイルやプログラムファイルは、ファイル履歴のバックアップ対象外として設定されているため、意図的にスキップされる場合もあります。これらの具体的な原因は、イベントビューアーで確認できます。
スキップされたファイルのログを確認する手順
ファイル履歴がスキップしたファイルの詳細情報は、Windowsのイベントビューアーで確認できます。以下の手順でイベントログにアクセスし、具体的な原因を特定しましょう。
- イベントビューアーを開く
「スタート」ボタンを右クリックし、表示されるメニューから「イベントビューアー」を選択して起動します。 - ファイル履歴のログに移動する
イベントビューアーの左ペインで、「アプリケーションとサービスログ」を展開します。次に「Microsoft」を展開し、「Windows」を展開します。さらに「FileHistory」を展開し、「Operational」を選択します。 - 警告イベントを絞り込む
中央ペインに表示されるログの中から、イベントID「201」を探します。イベントID「201」は、ファイル履歴が一部のファイルをバックアップできなかったことを示す警告イベントです。 - イベントの詳細を確認する
イベントID「201」のイベントをダブルクリックすると、詳細情報が表示されます。この詳細情報の中に、「ユーザーファイルがバックアップされませんでした」というメッセージとともに、スキップされたファイルのパスが記載されています。 - 複数の警告を確認する
同じイベントID「201」の警告が複数ある場合は、それぞれ確認し、スキップされたファイルが特定のものであるか、様々なファイルで発生しているかを確認します。これにより、問題の範囲を把握できます。
警告が解消されない場合の追加対処法
イベントログを確認しても警告が解消されない場合や、特定のファイルが繰り返しスキップされる場合は、以下の追加対処法を試してください。
アクセス権の問題でスキップされる場合
特定のファイルやフォルダーへのアクセス権が不足していると、ファイル履歴はそのファイルをバックアップできません。この場合、該当ファイルのアクセス権を変更する必要があります。
- 対象ファイルのプロパティを開く
スキップされたファイルまたはフォルダーを右クリックし、「プロパティ」を選択します。 - セキュリティタブに移動する
プロパティウィンドウで「セキュリティ」タブをクリックします。 - アクセス権を変更する
「編集」ボタンをクリックし、ファイル履歴を実行しているユーザーアカウント、または「SYSTEM」アカウントに「フルコントロール」のアクセス許可を追加します。「追加」ボタンからユーザー名を入力して追加できます。 - 変更を適用する
「OK」をクリックして変更を適用し、再度ファイル履歴を実行して問題が解決したかを確認します。
ファイルが使用中でスキップされる場合
バックアップ時にファイルが他のアプリケーションで使用されていると、ファイル履歴はそのファイルをバックアップできません。この問題は、ファイル履歴の実行タイミングを調整するか、該当アプリケーションを一時的に終了することで解決できます。
- 使用中のアプリケーションを閉じる
イベントログで確認したスキップされたファイルを使用しているアプリケーションを特定し、バックアップ実行前にそのアプリケーションを閉じます。 - ファイル履歴の実行タイミングを調整する
「設定」アプリを開き、「システム」→「ストレージ」→「詳細なストレージ設定」→「バックアップオプション」を選択します。「ファイル履歴」の「今すぐバックアップ」で手動実行するか、または「自動的にファイルをバックアップ」をオフにして、手動でタイミングを調整します。
バックアップ対象から特定のファイルを除外する手順
常にスキップされるファイルや、バックアップする必要のない一時ファイルなどが警告の原因となっている場合、それらをファイル履歴の対象から除外することで警告を停止できます。
- ファイル履歴の設定を開く
「設定」アプリを開き、「システム」→「ストレージ」→「詳細なストレージ設定」→「バックアップオプション」を選択します。「ファイル履歴」の項目の下にある「フォルダーの追加」または「フォルダーの除外」をクリックします。 - 除外するフォルダーを追加する
「除外するフォルダーの追加」ボタンをクリックし、イベントログで確認したスキップされるファイルが含まれるフォルダーを選択します。 - 設定を保存する
選択後、「フォルダーの除外」画面を閉じます。ファイル履歴は次回以降、そのフォルダー内のファイルをバックアップ対象から外します。
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Windows 11とWindows 10のイベントビューアー操作の細かな違い
イベントビューアーの基本的な操作やログの構成は、Windows 11とWindows 10で非常に似ています。しかし、一部の起動方法やUIの表現に細かな違いがあります。
| 項目 | Windows 11 | Windows 10 |
|---|---|---|
| イベントビューアーの起動方法 | 「スタート」ボタンを右クリックし、「イベントビューアー」を選択する | 「スタート」ボタンを右クリックし、「イベントビューアー」を選択する |
| 特定ログへのアクセスパス | アプリケーションとサービスログ > Microsoft > Windows > FileHistory > Operational | アプリケーションとサービスログ > Microsoft > Windows > FileHistory > Operational |
| ログ内容の表示 | イベントの詳細ウィンドウのデザインが若干モダン化されている場合がある | イベントの詳細ウィンドウのデザインは従来のもの |
まとめ
この記事では、ファイル履歴で「バックアップは完了しましたが、一部のファイルがスキップされました」という警告が表示された際のログ確認手順と、具体的な対処法を解説しました。
イベントビューアーでイベントID「201」の詳細を確認することで、スキップされたファイルやその原因を特定できます。アクセス権の調整や、ファイル履歴のバックアップ対象からの除外を試すことで、警告を解消し、ファイル履歴を適切に運用できるようになります。
これらの手順を活用し、ビジネスにおける重要なファイルのバックアップを確実に行いましょう。
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超解決 第一編集部
疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。
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