【Windows】高速通信規格への自動切り替えを固定して通信の不安定を解消する手順

【Windows】高速通信規格への自動切り替えを固定して通信の不安定を解消する手順
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Web会議中や重要なデータ転送中にWi-Fi通信が頻繁に途切れたり、速度が不安定になったりして困っているビジネスマンは少なくありません。

これは、無線LANアダプターが複数の通信規格の間で自動的に切り替えを行おうとすることが原因の一つです。

この記事では、Windows11の無線LANアダプター設定を変更し、特定の高速通信規格に固定することで、通信の不安定さを解消する具体的な手順を解説します。

設定変更後は、より安定したネットワーク環境で業務を継続できるようになります。

【要点】WindowsのWi-Fi通信を安定させるための設定

  • 無線LANアダプターの詳細設定: Wi-Fiの通信規格を特定の高速規格に固定し、安定した接続を維持します。
  • ドライバーの更新: 無線LANアダプターのドライバーを最新の状態に保ち、互換性やパフォーマンスの問題を防ぎます。
  • 省電力設定の変更: 無線LANアダプターの省電力設定を無効にし、意図しない通信切断を防ぎます。

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Wi-Fi通信が不安定になる原因と規格固定の仕組み

WindowsPCのWi-Fi通信が不安定になる主な原因の一つは、無線LANアダプターが複数の通信規格の間で自動的に切り替えを試みることです。

無線LANには802.11n、802.11ac、802.11axなど、複数の通信規格が存在します。

通常、アダプターは周囲の電波状況やルーターとの距離に応じて最適な規格を自動で選択します。

しかし、電波干渉が多い環境や、ルーターとPCの距離が中途半端な場合、アダプターが最適な規格を頻繁に探し続けることがあります。

この「規格探し」の過程で、一時的に通信が途切れたり、速度が低下したりする現象が発生します。

特に、比較的新しい高速規格である802.11acや802.11axに対応したルーターとPCを使用しているにも関わらず、通信が不安定な場合にこの設定が有効です。

通信規格を特定の高速規格に固定することで、アダプターが無駄な切り替えを行わなくなり、結果として通信の安定性が向上します。

無線LAN規格の自動切り替えがもたらす影響

無線LANアダプターの自動切り替え機能は、多様な環境で最適な接続を確立するために設計されています。

しかし、特定の状況下ではこの機能が逆効果になる場合があります。

例えば、ルーターとPCが高速規格に対応しているにもかかわらず、周囲の電波環境が悪いと、アダプターは通信が安定していると判断できる古い規格へ切り替えようとします。

この切り替えの判断が頻繁に行われることで、通信速度の低下や接続の中断といった問題が生じます。

特に、リアルタイム性を要求されるWeb会議やオンラインゲームなどでは、このわずかな通信の乱れが大きな支障となります。

高速規格に固定することで、アダプターが常にその規格で通信を維持しようとするため、不安定な切り替え動作が抑制され、通信品質が安定します。

Windows11で高速通信規格を固定する手順

ここでは、Windows11のデバイスマネージャーから無線LANアダプターの設定を変更し、高速通信規格を固定する手順を解説します。

Windows10の場合も基本的な流れは同じですが、一部のメニュー名称が異なる場合があります。

  1. デバイスマネージャーを開く
    スタートボタンを右クリックし、表示されるメニューから「デバイスマネージャー」を選択します。
  2. ネットワークアダプターを展開する
    デバイスマネージャーのウィンドウ内で、「ネットワークアダプター」の項目を見つけてクリックし、一覧を展開します。
  3. 無線LANアダプターのプロパティを開く
    展開されたネットワークアダプターの一覧から、お使いの無線LANアダプターの名前を探します。通常、「Wireless」「Wi-Fi」「802.11」などの文字が含まれています。その無線LANアダプターを右クリックし、「プロパティ」を選択します。
    Windows10の場合も同様の操作でプロパティを開けます。
  4. 詳細設定タブへ移動する
    プロパティウィンドウが開いたら、「詳細設定」タブをクリックして切り替えます。このタブには、無線LANアダプターの詳細な設定項目が並んでいます。
  5. 高速通信規格の項目を探す
    詳細設定タブの「プロパティ」欄に表示される項目の中から、無線LANの通信規格に関連する項目を探します。一般的な項目名としては、「ワイヤレスモード」「802.11ac/axモード」「Preferred Band」「Band Preference」などがあります。
    アダプターのメーカーやモデルによって項目名は異なりますが、通常は「802.11」を含む名称を探してください。
  6. 通信規格を固定する
    見つけた通信規格に関連する項目を選択し、「値」欄のドロップダウンリストをクリックします。
    リストの中から、お使いのルーターが対応している最も高速な規格を選択します。例えば、802.11ax対応ルーターを使用している場合は「802.11ax」または「Wi-Fi6」、802.11ac対応ルーターを使用している場合は「802.11ac」を選択します。
    「Auto」や「自動」などの選択肢がある場合は、それを避けて具体的な規格名を選びます。
    もし「Preferred Band」のような項目であれば、「5GHz Preferred」や「Prefer 5GHz Band」を選択することで、より高速な5GHz帯を優先できます。
    Windows10でもこれらの項目名はほぼ共通ですが、ドライバーのバージョンにより表示が異なる場合があります。
  7. 設定を適用してPCを再起動する
    適切な規格を選択したら、「OK」ボタンをクリックして設定を適用します。設定変更を確実に反映させるため、PCを一度再起動することをおすすめします。
    PCの再起動後、Wi-Fi接続の安定性が改善されているか確認してください。

通信規格固定後の注意点と関連トラブルへの対処

無線LANアダプターの通信規格を固定した後は、いくつかの注意点や、予期せぬトラブルが発生する可能性があります。

ここでは、よくある失敗パターンとその対処法について解説します。

設定項目が見つからない場合

無線LANアダプターのプロパティにある「詳細設定」タブで、通信規格を固定するための項目が見つからない場合があります。

これは、お使いの無線LANアダプターのドライバーが古い、またはアダプター自体がその設定に対応していないことが原因です。

対処法:

  1. ドライバーを更新する
    デバイスマネージャーで無線LANアダプターを右クリックし、「ドライバーの更新」を選択します。Windowsの自動検索で最新のドライバーが見つからない場合は、PCメーカーまたは無線LANアダプターメーカーのウェブサイトから最新ドライバーを手動でダウンロードしてインストールします。ドライバーが更新されることで、新たな設定項目が表示される可能性があります。
  2. アダプターの仕様を確認する
    お使いの無線LANアダプターの製品名でインターネット検索を行い、その仕様を確認します。古いアダプターや一部のモデルでは、詳細な通信規格の固定設定が提供されていない場合があります。その場合は、設定による改善が難しい可能性があります。

固定後にWi-Fiに繋がらないまたは速度が遅くなる場合

通信規格を固定した後に、Wi-Fiに全く接続できなくなったり、以前よりも通信速度が著しく遅くなったりすることがあります。

これは、選択した規格がお使いの無線LANルーターと互換性がない、または電波環境に適していない場合に発生します。

対処法:

    設定を元に戻す
    デバイスマネージャーの無線LANアダプターのプロパティから「詳細設定」タブを開き、通信規格の項目を元の「Auto」や「自動」に戻します。または、他の高速規格(例: 802.11axから802.11acへ)を試します。
  1. ルーターの対応規格を確認する
    お使いの無線LANルーターがどの通信規格に対応しているかを確認します。ルーターの取扱説明書やメーカーウェブサイトで確認できます。PC側で固定する規格は、ルーターが対応している最も高速な規格に合わせてください。
  2. 電波環境を確認する
    固定した規格が5GHz帯の場合、壁などの障害物に弱いため、ルーターからの距離が遠いと電波が届きにくくなることがあります。2.4GHz帯の規格に切り替えるか、ルーターの設置場所を見直すことも検討してください。

Wi-Fiが頻繁に切断される場合の追加確認

通信規格を固定してもWi-Fiの切断が頻繁に発生する場合、無線LANアダプターの省電力設定が原因である可能性があります。

Windowsは電力消費を抑えるために、アイドル状態のデバイスの電源を自動的にオフにすることがあります。

対処法:

  1. 省電力設定を無効にする
    デバイスマネージャーで無線LANアダプターのプロパティを開き、「電源の管理」タブをクリックします。「電力の節約のために、コンピューターでこのデバイスの電源をオフにできるようにする」のチェックを外します。これにより、PCが無線LANアダプターの電源を勝手に切ることがなくなり、通信の安定に繋がります。
  2. PCの電源プランを確認する
    コントロールパネルから「電源オプション」を開き、現在使用している電源プランの「プラン設定の変更」から「詳細な電源設定の変更」を選択します。「ワイヤレスアダプターの設定」→「省電力モード」を「パフォーマンスを最大にする」に設定します。

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Windows11とWindows10の無線LAN設定画面の主な違い

項目 Windows11 Windows10
デバイスマネージャーへのアクセス スタートボタンを右クリックして表示されるメニューから選択 スタートボタンを右クリックして表示されるメニューから選択
ネットワークとインターネットの設定画面 「設定」アプリの「ネットワークとインターネット」からアクセス。Wi-Fiの詳細設定などを行う 「設定」アプリの「ネットワークとインターネット」からアクセス。Wi-Fiの詳細設定などを行う
無線LANアダプターのプロパティ項目 アダプターのドライバーに依存。項目名や選択肢はほぼ共通 アダプターのドライバーに依存。項目名や選択肢はほぼ共通

主な無線LAN通信規格の比較

規格名 最大通信速度 理論値 主な周波数帯 主な特徴
802.11ax Wi-Fi6/6E 最大9.6Gbps 2.4GHz, 5GHz, 6GHz 最新規格で高速・高効率。複数端末接続に強い
802.11ac Wi-Fi5 最大6.9Gbps 5GHz 高速で安定。Wi-Fi6登場まで主流だった
802.11n Wi-Fi4 最大600Mbps 2.4GHz, 5GHz 広く普及。2.4GHzは障害物に強いが電波干渉しやすい
802.11g 最大54Mbps 2.4GHz 古い規格。速度は遅いが広い範囲で利用可能

この記事で解説した手順により、WindowsPCの無線LAN通信を特定の高速規格に固定し、業務中の通信不安定を解消できるようになったことでしょう。

設定変更後も問題が続く場合は、無線LANアダプターのドライバー更新や省電力設定の見直しも合わせて実施することが重要です。

これにより、Web会議やファイル転送など、安定したネットワーク接続が必要な業務をよりスムーズに遂行できるようになります。

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この記事の監修者
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超解決 第一編集部

疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。