【Windows】外字エディタ(EUDC)で作成した特殊文字を別のPCへコピーして表示させる手順

【Windows】外字エディタ(EUDC)で作成した特殊文字を別のPCへコピーして表示させる手順
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外字エディタで作成した特殊な文字を、別のWindows PCで利用したいと考えるビジネスマンは多いでしょう。

この問題は、外字ファイルを正しく特定し、新しいPCへコピーしてインポートすることで解決できます。

この記事では、外字ファイルの特定方法から、別のPCへコピーして表示させるまでの具体的な手順を解説します。

【要点】外字エディタで作成した特殊文字を別のPCで利用する手順

  • 外字ファイルの特定: 元のPCで外字ファイルの保存場所を確認し、コピー対象のファイルを特定します。
  • 外字ファイルのコピー: 特定した外字ファイルをUSBメモリなどを使い、新しいPCへ移動します。
  • 外字ファイルのインポートと適用: 新しいPCで外字エディタを起動し、コピーしたファイルをインポートして設定を適用します。

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外字エディタで作成した特殊文字を別のPCで利用する前提

Windowsの外字エディタは、既存のフォントに存在しない文字をユーザー自身で作成し、利用できる機能です。作成した文字は「外字」と呼ばれます。これらの外字は、特定のファイル形式で保存され、Windowsシステムに登録されます。別のPCで同じ外字を利用するには、これらの外字ファイルを正しく移動させ、新しいPCのシステムに登録し直す必要があります。この手順を踏むことで、業務文書などで利用する特殊な文字を、環境に依存せず表示できます。

外字の仕組みとファイル形式

外字エディタで作成された外字は、通常「EUDC.tte」と「EUDC.fon」というファイルに保存されます。これらのファイルは、ユーザープロファイル内の特定のフォルダに格納されることが一般的です。EUDCは「End-User Defined Characters」の略で、ユーザーが定義した文字を意味します。これらのファイルには、作成した文字のグリフデータと、その文字に割り当てられたコードポイントの情報が含まれます。このコードポイントは、Private Use Areaと呼ばれる領域に割り当てられます。

フォントリンクの役割

外字は、特定のフォントに「リンク」して使用されることがよくあります。これは「フォントリンク」と呼ばれる設定です。例えば、MS 明朝というフォントで外字を表示させたい場合、MS 明朝に外字ファイルをリンクさせます。この設定により、MS 明朝を使用しているアプリケーションで、作成した外字が正しく表示されるようになります。別のPCへ外字をコピーする際には、このフォントリンク設定も考慮に入れる必要があります。

外字ファイルを別のPCへコピーして表示させる手順

外字を別のPCへコピーして利用するには、元のPCから外字ファイルをエクスポートし、新しいPCへインポートする作業が必要です。

元のPCからの外字ファイルの特定とエクスポート

  1. 外字エディタの起動
    Windowsの検索ボックスに「外字エディタ」と入力し、検索結果から「外字エディタ」アプリを起動します。または、ファイル名を指定して実行で「eudcedit.exe」と入力して起動します。
  2. コードの選択
    「コードの選択」画面が表示されたら、外字が登録されているコード範囲を選択し「OK」ボタンをクリックします。通常はデフォルトの範囲で問題ありません。
  3. 外字ファイルの保存場所を確認
    外字エディタのメニューバーから「ファイル」を選択し、次に「フォントリンク設定」をクリックします。「フォントリンク設定」ダイアログが表示されたら、「現在のフォントにリンクされている外字ファイル」のパスを確認します。このパスは通常、%APPDATA%\Microsoft\Windows\EUDCのような場所です。このパスをメモしておきます。
  4. 外字ファイルのエクスポート準備
    外字エディタのメニューバーから「ファイル」を選択し、次に「外字ファイルの読み込み」をクリックします。「外字ファイルの読み込み」ダイアログが表示されたら、「現在のフォントにリンクされている外字」が選択されていることを確認します。
  5. 外字ファイルの一括コピー
    確認したパスにある「EUDC.tte」と「EUDC.fon」の2つのファイルを、USBメモリやネットワークドライブなど、新しいPCへコピーできる媒体へコピーします。これらのファイルは隠しファイルになっている場合があるので、エクスプローラーの表示設定で「隠しファイル」を表示するように変更してください。

新しいPCへの外字ファイルのインポートと適用

  1. コピーしたファイルの配置
    新しいPCで、元のPCで確認した外字ファイルの保存場所と同じパスに、コピーした「EUDC.tte」と「EUDC.fon」の2つのファイルを配置します。通常は%APPDATA%\Microsoft\Windows\EUDCフォルダです。このフォルダが存在しない場合は作成します。
  2. 外字エディタの起動
    新しいPCで外字エディタを起動します。Windowsの検索ボックスに「外字エディタ」と入力し、検索結果から「外字エディタ」アプリを起動してください。
  3. 外字ファイルのインポート
    外字エディタのメニューバーから「ファイル」を選択し、次に「外字ファイルの読み込み」をクリックします。「外字ファイルの読み込み」ダイアログが表示されたら、「現在のフォントにリンクされている外字」を選択し、「OK」ボタンをクリックします。これにより、配置した外字ファイルがシステムに読み込まれます。
  4. フォントリンクの設定
    外字エディタのメニューバーから「ファイル」を選択し、次に「フォントリンク設定」をクリックします。「フォントリンク設定」ダイアログが表示されたら、「指定したフォントとすべてのフォントにリンクさせる」または「指定したフォントにリンクさせる」を選択します。外字を使用したいフォントをリストから選択し、「保存」ボタンをクリックします。これにより、選択したフォントで外字が表示されるようになります。
  5. 動作確認
    メモ帳などのテキストエディタを起動し、フォントリンク設定で指定したフォントを選択します。外字を登録したコード範囲の文字を入力し、正しく表示されるか確認します。

外字コピーで発生しやすい注意点とトラブル

外字のコピーとインポート作業は、いくつかの注意点があります。これらを把握しておくことで、トラブルを未然に防ぎ、スムーズな運用ができます。

外字が正しく表示されない場合の確認点

外字をコピーしても、新しいPCで正しく表示されないことがあります。これは、フォントリンクの設定が不十分な場合や、外字ファイル自体が破損している場合に発生します。

  1. フォントリンクの設定を確認する
    外字エディタを起動し、「ファイル」メニューから「フォントリンク設定」を開きます。外字を表示させたいフォントが正しく選択され、外字ファイルがリンクされているかを確認してください。リンクが外れている場合は、再度設定し直します。
  2. 外字ファイルの整合性を確認する
    コピーした「EUDC.tte」と「EUDC.fon」ファイルが元のPCのものと全く同じサイズ・更新日時であるかを確認します。ファイルが破損している可能性がある場合は、元のPCから再度コピーし直すことを検討してください。
  3. 登録先のコードが重複していないか確認する
    新しいPCにすでに外字が登録されており、コピーした外字とコードポイントが重複している場合、正しく表示されないことがあります。外字エディタで既存の外字を確認し、必要に応じてコードポイントを調整してください。

異なるWindowsバージョンでの互換性

Windows 11とWindows 10の外字エディタは基本的な機能に大きな違いはありません。そのため、作成された外字ファイルの互換性は高いです。しかし、ごく稀にOSのバージョンやアップデート状況により、予期せぬ挙動が発生する可能性もゼロではありません。万が一、不具合が発生する場合は、OSの更新状況を確認し、最新の状態に保つようにしてください。

複数ユーザー環境での外字の扱い

外字ファイルは、通常、ユーザープロファイル内のフォルダに保存されます。そのため、PCに複数のユーザーアカウントが存在する場合、外字をコピーしただけでは、他のユーザーアカウントでは利用できません。他のユーザーも外字を利用できるようにするには、そのユーザーのプロファイルフォルダにも同じ外字ファイルをコピーし、そのユーザーアカウントで外字エディタを起動してインポートとフォントリンク設定を行う必要があります。

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外字の適用範囲と管理方法の比較

外字エディタで作成する外字には、その適用範囲や管理方法においていくつかの特徴があります。これらを理解することで、適切な外字運用が可能になります。

項目 ユーザー定義外字 フォントリンク外字
特徴 特定のユーザープロファイルに紐付く システム全体で利用可能
ファイル EUDC.tte / EUDC.fon 任意のフォントファイル
管理 外字エディタで直接編集・管理 レジストリで設定管理
適用 特定のフォントにリンク可能 複数のフォントに一括適用可能

まとめ

この記事では、外字エディタで作成した特殊文字を別のPCへコピーし、正しく表示させるための具体的な手順を解説しました。

外字ファイルの特定、コピー、そして新しいPCでのインポートとフォントリンク設定を行うことで、環境に依存しない特殊文字の利用が実現できます。

これにより、業務資料などで外字を安定して表示できるようになり、生産性の向上に繋がるでしょう。

今後は、複数ユーザー環境での外字の共有や、異なるフォントへの外字リンク設定なども試してみてください。

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この記事の監修者
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超解決 第一編集部

疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。