【Windows】「GPUスケジューリング」を有効にして描画遅延と表示のラグを下げる手順

【Windows】「GPUスケジューリング」を有効にして描画遅延と表示のラグを下げる手順
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Windowsで動画編集やゲームなどのグラフィック処理を行う際、描画の遅延や表示のラグに悩むビジネスマンは少なくありません。

このような状況は業務効率の低下に直結するため、早急な改善が求められます。

この記事では、Windows 11の「ハードウェアアクセラレーションGPUスケジューリング」を有効にすることで、描画パフォーマンスを向上させ、これらの問題を軽減する具体的な手順を解説します。

【要点】「GPUスケジューリング」で描画パフォーマンスを改善する

  • グラフィックドライバーの更新: GPUスケジューリング機能を利用するために、最新のグラフィックドライバーを導入します。
  • ハードウェアアクセラレーションGPUスケジューリングの有効化: Windowsの設定からGPUがVRAMを直接管理する機能をオンにし、描画遅延と表示のラグを軽減します。
  • システムの再起動: 設定変更をWindowsシステム全体に適用させ、機能が正しく動作するようにします。

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ハードウェアアクセラレーションGPUスケジューリングの概要

ハードウェアアクセラレーションGPUスケジューリングは、Windows 10バージョン2004以降に導入された機能です。

通常、グラフィック処理のタスクはCPUがVRAMの管理とスケジューリングを行いますが、この機能を有効にするとGPU自身がVRAMを直接管理し、グラフィックタスクのスケジューリングを行います。

これにより、CPUのオーバーヘッドが軽減され、グラフィックカードのパフォーマンスが向上し、描画の遅延や表示のラグが改善される可能性があります。

特に、高負荷なゲームやグラフィックを多用するアプリケーションを使用する際に効果が期待できます。

この機能を利用するには、対応するGPUと最新のグラフィックドライバーがシステムにインストールされている必要があります。

Windows 10での対応状況

Windows 10でも、バージョン2004以降であればこの機能を利用できます。

Windows 10での設定手順もWindows 11とほぼ同じですが、メニューの表記が一部異なる場合があります。

例えば、「グラフィック」設定画面にたどり着くまでのパスが「設定」→「システム」→「ディスプレイ」→「グラフィック設定」となることがあります。

Windows 11でGPUスケジューリングを有効にする手順

ハードウェアアクセラレーションGPUスケジューリングを有効にするには、まずグラフィックドライバーを最新の状態に更新し、その後Windowsの設定を変更します。

1. グラフィックドライバーを最新に更新する

GPUスケジューリング機能を利用するには、最新のグラフィックドライバーが必要です。

お使いのGPUメーカーのウェブサイトから、最新のドライバーをダウンロードしてインストールしてください。

  1. GPUメーカーのウェブサイトにアクセス
    NVIDIA、AMD、Intelなど、お使いのGPUのメーカーウェブサイトに移動します。
  2. お使いのGPUモデルを選択
    ウェブサイト内で、お使いのGPUモデルに合った最新のドライバーを検索し、ダウンロードします。
  3. ドライバーのインストールを実行
    ダウンロードしたインストーラーファイルを実行し、画面の指示に従ってドライバーをインストールします。インストール中に画面が一瞬暗くなる場合があります。
  4. システムの再起動
    ドライバーのインストールが完了したら、システムを再起動して変更を適用します。

2. ハードウェアアクセラレーションGPUスケジューリングを有効にする

グラフィックドライバーの更新が完了したら、Windowsの設定からGPUスケジューリングを有効にします。

  1. 設定アプリを開く
    スタートボタンを右クリックし、表示されたメニューから「設定」を選択します。または、WindowsキーとIキーを同時に押して開きます。
  2. ディスプレイ設定に移動
    設定画面の左側ペインで「システム」を選択し、右側の項目から「ディスプレイ」をクリックします。
  3. グラフィック設定を開く
    ディスプレイ設定画面を下にスクロールし、「関連設定」の下にある「グラフィック」をクリックします。
  4. 既定のグラフィック設定を変更
    グラフィック設定画面で、「既定のグラフィック設定を変更」をクリックします。
  5. GPUスケジューリングをオンにする
    「ハードウェアアクセラレーションによるGPUスケジューリング」のトグルスイッチを「オン」に切り替えます。
  6. システムを再起動する
    設定変更をシステムに適用するため、Windowsを再起動します。

GPUスケジューリング利用時の注意点とトラブルシューティング

GPUスケジューリングはパフォーマンス向上に寄与する可能性がある一方で、いくつかの注意点や、予期せぬ問題が発生する可能性もあります。

GPUスケジューリングのオプションが表示されない

「ハードウェアアクセラレーションによるGPUスケジューリング」のオプションがグラフィック設定画面に表示されない場合があります。

この原因は、お使いのGPUがこの機能をサポートしていないか、グラフィックドライバーが最新ではないことが考えられます。

まず、お使いのGPUがNVIDIA GeForce GTX 1000シリーズ以降、AMD Radeon 5000シリーズ以降、またはIntel Iris Xe以降であるかを確認してください。

次に、GPUメーカーのウェブサイトから提供されている最新のグラフィックドライバーを再インストールし、システムを再起動してから再度設定画面を確認してください。

パフォーマンスが改善しない、または悪化してしまう

GPUスケジューリングを有効にしても、期待したパフォーマンスの改善が見られない、またはかえってシステムが不安定になったり、パフォーマンスが悪化したりする場合があります。

この機能はすべての環境やアプリケーションで効果を発揮するわけではありません。

もし問題が発生した場合は、設定画面に戻り「ハードウェアアクセラレーションによるGPUスケジューリング」を「オフ」に切り替えて、システムを再起動してください。

元の状態に戻すことで、問題が解決する可能性があります。

Windows 10での設定場所がわからない

Windows 10の場合、設定メニューのパスがWindows 11と若干異なることがあります。

Windows 10では、「設定」→「システム」→「ディスプレイ」と進み、画面をスクロールして「グラフィック設定」をクリックします。

その後の手順はWindows 11と同様に「ハードウェアアクセラレーションによるGPUスケジューリング」をオンにしてください。

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GPUスケジューリングのオン/オフによる動作の違い

GPUスケジューリングの有効化と無効化では、グラフィックタスクの処理方法に明確な違いがあります。

それぞれの状況でのシステムの動作を比較します。

項目 GPUスケジューリング有効時 GPUスケジューリング無効時
タスク管理主体 GPUが直接管理 CPUが管理
VRAM管理 GPUがVRAMを直接スケジューリング CPUがVRAMへのアクセスを調整
CPU負荷 グラフィック関連の負荷が低減 グラフィック関連の負荷が通常通り発生
GPU負荷 効率的なタスク処理により最適化 通常のタスク処理
描画遅延 潜在的に低減 通常の描画遅延

まとめ

この記事では、Windows 11の「ハードウェアアクセラレーションGPUスケジューリング」を有効にして、描画遅延や表示のラグを改善する手順を解説しました。

グラフィックドライバーを最新に更新し、Windowsの設定でこの機能をオンにすることで、高負荷なグラフィック処理をよりスムーズに行えるようになります。

描画パフォーマンスの向上は、動画編集やゲームなどの作業を快適にし、ビジネスにおける生産性向上にも繋がるでしょう。

もし効果が見られない場合や問題が発生した場合は、設定を元に戻すことで対処できます。

定期的なグラフィックドライバーの更新と、GPUスケジューリングの有効化をぜひ試してみてください。

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この記事の監修者
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超解決 第一編集部

疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。