職場でWindowsを利用している際、ユーザープロファイルフォルダー名に本名が表示されて困ることはありませんか。
これは、初期設定でアカウント名がそのままフォルダー名として使われるためです。
この記事では、プライバシーやセキュリティを考慮し、利用者の名前がフォルダー名として露出しないようローカルアカウントを運用する手順を解説します。
安全な設定方法を理解し、安心してWindowsを利用できるようになります。
【要点】ユーザープロファイルフォルダー名のプライバシー保護
- 新規ローカルアカウント作成: ユーザープロファイルフォルダー名に本名を使用しないアカウントを新しく作成できます。
- Microsoftアカウントから切り替え: 既存のMicrosoftアカウントをローカルアカウントに切り替えられますが、既存フォルダー名は変更されません。
- ユーザープロファイルフォルダーの移動: 既存のフォルダー名を変更する際は、システムへの影響を考慮し慎重な操作が求められます。
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目次
ユーザープロファイルフォルダーの役割とプライバシー
Windowsのユーザープロファイルフォルダーは、各ユーザーの設定やドキュメント、ダウンロードデータなどを格納する重要な場所です。
このフォルダー名は、通常、アカウント作成時に入力したユーザー名から自動的に生成されます。
そのため、本名でアカウントを作成すると、フォルダー名にも本名が含まれてしまい、プライバシー保護の観点から好ましくない場合があります。
特に共有PCや業務環境では、個人を特定できる情報が露出しないよう配慮することが大切です。
ローカルアカウントを適切に設定することで、この問題を回避できます。
利用者の名前を露出させないローカルアカウント作成手順
新規ローカルアカウントの作成
- 設定アプリを開く
スタートボタンを右クリックし、表示されるメニューから「設定」をクリックします。 - アカウント設定へ移動する
設定ウィンドウの左側メニューから「アカウント」を選択し、右側の「家族とその他のユーザー」をクリックします。 - 新しいユーザーを追加する
「その他のユーザー」セクションにある「アカウントの追加」ボタンをクリックします。 - サインイン情報を指定しない
「このユーザーのサインイン情報がありません」リンクをクリックします。 - Microsoftアカウントなしでユーザーを追加
「Microsoftアカウントを持たないユーザーを追加」ボタンをクリックします。 - ユーザー情報を入力する
「このPCを使うのはだれですか?」の欄に、ユーザープロファイルフォルダー名として表示させたい任意の名前を入力します。例えば、「User01」や「PCUser」など、本名を含まない名前を設定します。パスワードは任意で設定してください。 - アカウントを作成する
「次へ」ボタンをクリックすると、新しいローカルアカウントが作成されます。このアカウントでサインインすると、入力した名前がユーザープロファイルフォルダー名として使用されます。
作成したアカウントを管理者権限に変更する
- アカウントの種類を変更する
「家族とその他のユーザー」画面に戻り、作成したローカルアカウント名をクリックします。 - アカウントの種類を選択する
「アカウントの種類の変更」ボタンをクリックし、「アカウントの種類」ドロップダウンメニューから「管理者」を選択します。 - 変更を保存する
「OK」ボタンをクリックすると、アカウントが管理者権限になります。
既存アカウントのプロファイルフォルダー名変更と注意点
既存のMicrosoftアカウントをローカルアカウントに切り替える場合
既存のMicrosoftアカウントをローカルアカウントに切り替えることは可能です。
これにより、将来的にMicrosoftアカウントの表示名が変更されても、ローカル環境でのユーザー名に影響はありません。
しかし、この操作では既に作成されているユーザープロファイルフォルダーの名前は変更されません。
フォルダー名を変更したい場合は、後述のより複雑な手順が必要になります。
- 設定アプリを開く
スタートボタンを右クリックし、「設定」をクリックします。 - アカウント設定へ移動する
設定ウィンドウの左側メニューから「アカウント」を選択し、右側の「ユーザーの情報」をクリックします。 - ローカルアカウントに切り替える
「代わりにローカルアカウントでサインイン」をクリックします。 - PINまたはパスワードを入力する
現在のMicrosoftアカウントのPINまたはパスワードを入力し、「OK」をクリックします。 - ローカルアカウント情報を設定する
ユーザー名、パスワード、パスワードのヒントを設定します。ユーザー名は、サインイン時に表示される名前であり、プロファイルフォルダー名とは異なります。 - 切り替えを完了する
「次へ」をクリックし、「サインアウトと完了」をクリックすると、ローカルアカウントに切り替わります。
既存のユーザープロファイルフォルダー名を変更する際の危険性
既に作成されたユーザープロファイルフォルダーの名前を直接変更することは、Windowsのシステムに深刻な影響を与える可能性があります。
レジストリ内の複数のエントリや、アプリケーションが参照するパスを手動で修正する必要があり、手順を誤るとシステムが起動しなくなる、アプリケーションが動作しなくなるなどの重大な問題を引き起こします。
そのため、新規にアカウントを作成し、そちらへデータを移行する方法を強く推奨します。
どうしても既存のフォルダー名を変更したい場合は、以下の手順を試す前に必ずシステム全体のバックアップを取得してください。
BitLockerでドライブが暗号化されている場合は、回復キーを準備してください。
- バックアップの取得
変更を行う前に、Windowsのシステムイメージバックアップや、重要なファイルのバックアップを必ず取得します。 - 管理者権限の別アカウントでサインインする
変更したいユーザーアカウントとは別の、管理者権限を持つアカウントでWindowsにサインインします。 - ユーザープロファイルフォルダー名を変更する
エクスプローラーを開き、「C:\Users」フォルダーに移動します。変更したいユーザープロファイルフォルダーを右クリックし、「名前の変更」を選択して新しい名前に変更します。 - レジストリエディターを起動する
WindowsキーとRキーを同時に押し、「ファイル名を指定して実行」ダイアログに「regedit」と入力してEnterキーを押します。 - 対象のプロファイルパスを特定する
レジストリエディターで「HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\ProfileList」に移動します。 - レジストリキーをバックアップする
ProfileListキーを右クリックし、「エクスポート」を選択して安全な場所にバックアップファイルを保存します。 - ProfileList内のサブキーを確認する
ProfileListの下にある「S-1-5-21-…」のような長い名前のサブキーを一つずつクリックし、右側のペインで「ProfileImagePath」の値を確認します。これが変更前のユーザープロファイルフォルダーのパスと一致するキーを見つけます。 - ProfileImagePathの値を変更する
該当するキーが見つかったら、「ProfileImagePath」をダブルクリックし、値のデータを手順3で変更した新しいフォルダーのパスに修正します。例えば、「C:\Users\OldName」を「C:\Users\NewName」に変更します。 - PCを再起動する
レジストリエディターを閉じ、PCを再起動します。 - 変更後のアカウントでサインインする
名前を変更したアカウントでサインインし、正常に動作するか確認します。
この手順は非常に高度であり、システムが不安定になるリスクが高いです。
問題が発生した場合は、バックアップから復元するか、Windowsの再インストールが必要になる可能性があります。
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ローカルアカウントとMicrosoftアカウントの比較
| 項目 | ローカルアカウント | Microsoftアカウント |
|---|---|---|
| ユーザープロファイルフォルダー名 | アカウント作成時に設定したユーザー名が使用される | Microsoftアカウントの表示名から自動生成される |
| サインイン | PC固有のパスワードでサインインする | MicrosoftアカウントのパスワードやPINでサインインする |
| クラウド連携 | OneDriveやEdgeなどクラウドサービスとの連携機能が制限される | OneDriveの自動同期やEdgeのお気に入り同期など、クラウドサービスと連携できる |
| アプリの購入 | Microsoft Storeでのアプリ購入ができない | Microsoft Storeでアプリやゲームを購入できる |
| 設定の同期 | 複数のWindowsデバイス間で設定を同期できない | 複数のWindowsデバイス間で設定を同期できる |
| 回復オプション | パスワードを忘れた場合の回復が難しい | Microsoftアカウントのパスワードリセット機能を利用できる |
まとめ
この記事では、Windowsのユーザープロファイルフォルダー名に利用者の名前が露出しないよう、ローカルアカウントを運用する手順を解説しました。
新規ローカルアカウント作成時に適切なユーザー名を指定することで、プライバシーを保護できます。
既存アカウントのフォルダー名変更はシステムへのリスクが高いため、新規作成を強く推奨します。
今後は、本名を含まないユーザープロファイルフォルダー名でWindowsを安全に利用できるでしょう。
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超解決 第一編集部
疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。
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