MBR2GPTツールでディスクをGPT形式に変換しようとした際、「Validation failed」エラーが発生してお困りではありませんか。
このエラーは、パーティション構造や空き容量、またはWindows回復環境の設定に問題がある場合に発生します。
本記事では、この「Validation failed」エラーを解決し、MBRディスクをGPT形式へ安全に変換する具体的な手順を解説します。
【要点】MBR2GPT「Validation failed」エラーを解決しGPT変換
- 事前準備: 重要なデータのバックアップを必ず実行します。
- ディスクパーティションの確認と調整: MBR2GPTの要件を満たすパーティション構成に修正します。
- Windows回復環境の有効化: MBR2GPTが正しく動作するための環境を整えます。
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目次
MBR2GPT「Validation failed」エラーが発生する理由
MBR2GPTは、既存のMBRマスターブートレコード形式ディスクをデータ損失なしでGPTGUIDパーティションテーブル形式に変換するツールです。
このツールが「Validation failed」エラーを出力する場合、変換に必要な前提条件が満たされていないことがほとんどです。
主な原因は、パーティション構造の不適合、十分な空き領域の不足、またはWindows回復環境の無効化にあります。
特に、MBRディスクには最大4つのプライマリパーティションという制限があります。
MBR2GPTは変換時にWindows回復環境のパーティションを移動させることがあります。
この移動に必要なスペースが確保されていないと、エラーが発生します。
MBRディスクとGPTディスクの違い
MBRマスターブートレコード形式は、古いディスクパーティションスタイルです。
最大2TBまでのディスク容量と、最大4つのプライマリパーティションという制限があります。
GPTGUIDパーティションテーブル形式は、新しいディスクパーティションスタイルです。
2TBを超える大容量ディスクに対応し、事実上無制限のパーティション数を作成できます。
UEFIユニファイドエクステンシブルファームウェアインターフェースブートモードにはGPT形式のディスクが必要です。
MBR2GPT「Validation failed」エラーを解決しGPTへ変換する手順
この変換作業はシステムディスクに対して行われるため、万が一に備え、事前に重要なデータのバックアップを必ず取得してください。
ここでは、Windows回復環境やパーティション構成が原因でエラーが発生しているケースを想定し、その解決手順を説明します。
事前準備: データのバックアップと回復環境の確認
- 重要なデータのバックアップを実行する
外付けドライブなどへ、システム全体または重要なファイルをバックアップしてください。 - ディスクのパーティション状態を確認する
スタートボタンを右クリックし、「ディスクの管理」を選択します。対象ディスクのパーティション構成と回復パーティションの有無を確認します。 - Windows回復環境の状態を確認する
管理者権限でコマンドプロンプトを開きます。「reagentc /info」と入力しEnterキーを押します。「Windows REの状態」が「Disabled」の場合、有効化が必要です。
Windows回復環境の有効化とパーティション調整
- 回復環境を無効化する
コマンドプロンプトで「reagentc /disable」と入力しEnterキーを押します。これは一時的に回復環境を無効化する手順です。 - 回復パーティションを削除する
ディスクの管理で回復パーティションを選択し右クリック、「ボリュームの削除」を実行します。既存の回復パーティションがMBR2GPTの要件に合わない場合があるためです。 - Cドライブを縮小し空き領域を作成する
Cドライブを右クリックし「ボリュームの縮小」を選択します。MBR2GPTツールは、新しいEFIシステムパーティションESPとMicrosoft予約パーティションMSRを作成するために約100MBから200MB程度の空き領域を必要とします。ここでは500MB程度縮小し、未割り当て領域を作成してください。 - 回復環境を有効化する
コマンドプロンプトで「reagentc /enable」と入力しEnterキーを押します。これにより、MBR2GPTが適切な場所に新しい回復パーティションを作成します。 - Windows 10の場合の注意点
Windows 10では、回復パーティションの移動がWindows 11と異なる場合があります。状況に応じて、回復パーティションの再作成が必要になることがあります。
MBR2GPTツールの実行
- 管理者権限でコマンドプロンプトを起動する
スタートボタンを右クリックし、「Windowsターミナル 管理者」または「コマンドプロンプト 管理者」を選択します。 - MBR2GPTの互換性を検証する
「mbr2gpt /validate /allowFullOS」と入力しEnterキーを押します。このコマンドで、変換が可能かどうかの事前チェックが行われます。エラーが出なければ次のステップへ進めます。 - GPT形式への変換を実行する
「mbr2gpt /convert /allowFullOS」と入力しEnterキーを押します。変換には数分かかる場合があります。 - 変換完了後の確認
変換が成功すると、「Conversion completed successfully」というメッセージが表示されます。
UEFIブートへの切り替え
- BIOS/UEFI設定画面に入る
PCを再起動し、起動時にF2キー、Delキーなどの特定キーを押してBIOS/UEFI設定画面に入ります。メーカーによってキーは異なります。 - ブートモードをUEFIに変更する
ブートオプションまたはブートモードの項目で、「Legacy」または「CSMコンパチビリティサポートモジュール」を無効にし、「UEFI」を有効にします。 - 設定を保存して再起動する
変更を保存し、PCを再起動します。WindowsがUEFIモードで起動することを確認してください。
MBR2GPT変換後のよくある問題と対処
MBR2GPTは強力なツールですが、変換後に予期せぬ問題が発生することもあります。
変換後にWindowsが起動しない
原因: BIOS/UEFI設定でブートモードがUEFIに正しく切り替わっていない可能性があります。
対処法: PCを再起動し、再度BIOS/UEFI設定に入ってブートモードがUEFIに設定されているか確認してください。また、ブート順序で「Windows Boot Manager」が最優先になっているか確認します。
「Disk layout validation failed for disk 0」エラーが解決しない
原因: これはパーティション構造に問題があることを示しています。例えば、プライマリパーティションが4つ以上ある、回復パーティションが不適切な場所にある、必要な空き領域がない、などです。
対処法: コマンドプロンプトで「diskpart」を起動し、「list disk」でディスク番号を確認後、「select disk 0」で対象ディスクを選択します。次に「list partition」でパーティション構造を詳細に確認します。不要なパーティションや回復パーティションを削除し、Cドライブを縮小して必要な空き領域を確保してください。MBR2GPTにはEFIシステムパーティション用に最低100MB、MSRMicrosoft予約パーティション用に16MB程度の未割り当て領域が必要です。
BitLockerが有効なディスクでエラーが発生する
原因: BitLockerで暗号化されたディスクは、MBR2GPTツールで直接変換できません。
対処法: MBR2GPTを実行する前に、BitLockerを一時的に中断または無効化してください。変換完了後に再度BitLockerを有効にできます。
変換は成功したが、回復パーティションが作成されない
原因: 「reagentc /enable」が正しく実行されなかった、または回復パーティションを作成するのに十分な空き領域が不足していた可能性があります。
対処法: コマンドプロンプトで「reagentc /info」を実行し、回復環境が有効になっているか確認します。有効になっていない場合は、再度「reagentc /enable」を実行します。それでも回復パーティションが作成されない場合は、「diskpart」で未割り当て領域を確認し、手動で回復パーティションを作成する方法も検討します。
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MBRとGPTのパーティション形式比較
| 項目 | MBR | GPT |
|---|---|---|
| ディスク容量の制限 | 最大2TBまで | 2TBを超える大容量ディスクに対応 |
| プライマリパーティション数 | 最大4つ | 事実上無制限 |
| ブート方式 | BIOSレガシーブート | UEFIブート |
| 回復機能 | ブートセクタが破損すると復旧が困難 | パーティションテーブルの冗長コピーを持つ |
本記事で解説した手順により、「Validation failed」エラーを解決し、MBRディスクをGPT形式へ変換できました。
MBR2GPTツールを正しく活用することで、UEFIブート環境への移行がスムーズに進みます。
変換後は、BIOS/UEFI設定でブートモードをUEFIに忘れずに切り替えてください。
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超解決 第一編集部
疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。
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