【Windows】「メモリ圧縮」によるCPU負荷を下げて古いPCのレスポンスを改善する手順

【Windows】「メモリ圧縮」によるCPU負荷を下げて古いPCのレスポンスを改善する手順
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古いWindowsPCの動作が遅く、タスクマネージャーでCPU使用率が高い状態が続くと、業務に支障が出ます。その原因の一つに、Windowsの「メモリ圧縮」機能が過剰に動作している可能性が考えられます。

この記事では、メモリ圧縮の動作を調整し、PCのレスポンスを改善するための具体的な手順を解説します。

これらの対策を講じることで、お使いのPCをより快適な状態に保つことができます。

【要点】メモリ圧縮の調整でPCの動作を軽快にする

  • Superfetch無効化: メモリ圧縮の動作を間接的に抑制し、CPU負荷を軽減できます。
  • レジストリ設定変更: メモリ圧縮の動作頻度を調整し、CPU使用率の急増を防ぐことができます。
  • 仮想メモリの最適化: 物理メモリ不足時のディスクアクセスを減らし、全体的なパフォーマンスを向上できます。

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メモリ圧縮がCPU負荷を高める仕組み

Windowsのメモリ圧縮機能は、物理メモリが不足した際に、使用頻度の低いメモリページを圧縮して効率的に利用する機能です。これは、ディスクへのスワップアウト頻度を減らし、システム全体のレスポンスを維持するために設計されています。

しかし、CPUの処理能力が低い古いPCでは、メモリ圧縮処理自体がCPUに大きな負担をかけることがあります。この処理が過剰になると、CPU使用率が高止まりし、結果としてPCの動作が遅くなる原因となります。

特に、複数のアプリケーションを同時に実行する場合や、メモリを大量に消費する作業を行う場合に、この現象は顕著に現れます。

メモリ圧縮によるCPU負荷を軽減する具体的な手順

ここでは、メモリ圧縮によるCPU負荷を軽減するための具体的な設定変更手順を解説します。レジストリ編集が含まれるため、事前にバックアップを取得してから作業を進めてください。

Superfetchサービスを無効にする

Superfetchは、頻繁に使うプログラムを予測してメモリに事前読み込みする機能です。この機能がメモリ圧縮と競合し、CPU負荷を高める場合があります。無効化することで改善が見込めます。

  1. サービス管理ツールを開く
    WindowsキーとRキーを同時に押し、「ファイル名を指定して実行」ダイアログを開きます。「services.msc」と入力し、Enterキーを押します。
  2. Superfetchサービスを探す
    サービスの一覧から「Superfetch」または「SysMain」を探します。
  3. サービスを停止・無効化する
    該当サービスをダブルクリックし、「スタートアップの種類」を「無効」に設定します。サービスの状態が「実行中」の場合は「停止」ボタンをクリックし、PCを再起動します。

レジストリを編集してメモリ圧縮の動作を調整する

レジストリを編集することで、メモリ圧縮の動作を直接調整できます。この操作はPCの安定性に影響を与える可能性があるため、必ずレジストリのバックアップを取得してから実行してください。

レジストリのバックアップ手順

  1. レジストリエディターを開く
    WindowsキーとRキーを同時に押し、「ファイル名を指定して実行」ダイアログを開きます。「regedit」と入力し、Enterキーを押します。
  2. レジストリをエクスポートする
    レジストリエディターの左上にある「ファイル」メニューから「エクスポート」を選択します。
  3. 保存場所とファイル名を指定する
    任意の場所に、分かりやすいファイル名(例: RegistryBackup_日付)を付けて保存します。エクスポート範囲は「すべて」を選択します。

メモリ圧縮設定の変更手順

  1. レジストリエディターを開く
    WindowsキーとRキーを同時に押し、「ファイル名を指定して実行」ダイアログを開きます。「regedit」と入力し、Enterキーを押します。
  2. 目的のパスに移動する
    アドレスバーに「コンピューター\HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Session Manager\Memory Management」と入力し、Enterキーを押します。
  3. 新しいDWORD値を作成する
    「Memory Management」フォルダを右クリックし、「新規」から「DWORD32ビット値」を選択します。
  4. DWORD値を設定する
    作成した値の名前を「MemoryCompressionThreshold」に変更します。この値をダブルクリックし、「値のデータ」を「0」に設定します。
  5. PCを再起動する
    設定を適用するためにPCを再起動します。

仮想メモリを最適化する

仮想メモリは、物理メモリが不足した際にハードディスクの一部をメモリとして利用する機能です。この設定を最適化することで、システム全体のパフォーマンスを向上できます。

  1. システムプロパティを開く
    Windowsの検索バーに「システムの詳細設定」と入力し、「システムの詳細設定の表示」を開きます。
  2. パフォーマンスオプションに移動する
    「システムのプロパティ」ウィンドウの「詳細設定」タブをクリックし、「パフォーマンス」セクションの「設定」ボタンをクリックします。
  3. 仮想メモリの設定を変更する
    「パフォーマンスオプション」ウィンドウの「詳細設定」タブをクリックし、「仮想メモリ」セクションの「変更」ボタンをクリックします。
  4. 自動管理を無効にする
    「すべてのドライブのページングファイルのサイズを自動的に管理する」のチェックを外します。
  5. カスタムサイズを設定する
    「カスタムサイズ」を選択し、「初期サイズ」と「最大サイズ」に推奨される値を入力します。一般的に、初期サイズは物理メモリの1.5倍、最大サイズは物理メモリの3倍程度が推奨されます。
  6. 設定を適用しPCを再起動する
    「設定」ボタンをクリックし、「OK」をクリックしてすべてのウィンドウを閉じます。PCを再起動して変更を適用します。

設定変更後にPCの動作が不安定になる場合の対処

上記の設定変更後にPCの動作が不安定になった場合や、期待した効果が得られない場合の対処法を説明します。

Superfetch無効化でPCの起動が遅くなる場合

Superfetchを無効にすると、一部のPCではプログラムの起動が遅くなることがあります。これは、Superfetchが事前読み込みを行わなくなるためです。

対処法: Superfetchサービスを再度有効に戻すことで、起動速度が改善される可能性があります。サービス管理ツールを開き、「Superfetch」または「SysMain」のスタートアップの種類を「自動」に戻してください。

レジストリ変更後にシステムが不安定になる場合

レジストリの誤った変更は、システムに深刻な問題を引き起こす可能性があります。PCの起動ができない、または動作が極端に不安定になった場合は、バックアップを復元します。

対処法: PCをセーフモードで起動し、レジストリエディターを開きます。「ファイル」メニューから「インポート」を選択し、事前に保存したレジストリバックアップファイルを選択して復元します。セーフモードでの起動が難しい場合は、Windowsの回復環境からシステムの復元を試みることも有効です。

仮想メモリ設定を誤ってPCがクラッシュする場合

仮想メモリのサイズを極端に小さく設定すると、メモリ不足によりアプリケーションがクラッシュしたり、システムが不安定になったりすることがあります。

対処法: 仮想メモリの設定を「すべてのドライブのページングファイルのサイズを自動的に管理する」に戻すことを推奨します。これにより、Windowsが最適な仮想メモリサイズを自動で設定し、安定した動作を確保できます。

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メモリ圧縮と仮想メモリの役割の違い

Windowsのパフォーマンス向上に関わる「メモリ圧縮」と「仮想メモリ」は、それぞれ異なる役割を持っています。それぞれの特徴を比較します。

項目 メモリ圧縮 仮想メモリ
目的 物理メモリ内でデータを圧縮し、利用可能な物理メモリ量を増やす 物理メモリ不足時に、ストレージの一部をメモリとして利用する
動作 CPUを使ってメモリ内のデータをリアルタイムで圧縮・展開する ストレージ上のページングファイルにデータを一時的に書き込む
影響 CPU負荷が増加するが、ディスクアクセスは減少する ディスクアクセスが増加し、処理速度が低下する可能性がある
対象 物理メモリ上の使用頻度の低いデータ 物理メモリに収まらないすべてのデータ

まとめ

この記事では、WindowsPCの「メモリ圧縮」によるCPU負荷を軽減し、レスポンスを改善する手順を解説しました。Superfetchの無効化、レジストリによるメモリ圧縮の調整、仮想メモリの最適化を実施することで、PCの動作を軽快にできます。

これらの手順を適切に実施することで、古いPCでも快適な作業環境を維持できます。設定変更後はPCを再起動し、タスクマネージャーでCPU使用率の変化を確認してみてください。

定期的なシステムメンテナンスと合わせて、PCのパフォーマンスを最適化し、業務効率を向上させましょう。

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この記事の監修者
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超解決 第一編集部

疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。