Windowsの動作が不安定になる、アプリケーションが頻繁に強制終了する、またはブルースクリーンが発生するといった問題に直面していませんか。
これらの症状は、PCに搭載されているメモリの物理的な故障が原因である可能性があります。
この記事では、Windowsメモリ診断ツールを詳細モードで実行し、メモリの物理故障を厳密に確認する具体的な手順を解説します。
メモリの健全性をチェックし、PCの安定稼働を取り戻すための一歩を踏み出しましょう。
【要点】Windowsメモリ診断ツールの詳細モードを活用する
- Windowsメモリ診断ツール: メモリの物理的な問題を特定し、不安定な動作の原因究明に役立ちます。
- 詳細モードでの実行: 標準モードよりも広範囲かつ厳密なテストを行い、潜在的なメモリ故障を発見できます。
- テスト結果の確認: テスト完了後にイベントビューアで結果を確認し、必要な対応を判断できます。
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目次
Windowsメモリ診断ツールの概要と詳細モードの重要性
Windowsメモリ診断ツールは、PCに搭載されているメモリの物理的な整合性を確認するための診断プログラムです。
このツールは、メモリが正しく機能しているか、または物理的なエラーが発生していないかを検査します。
システムの不安定化や予期せぬ再起動など、PCの動作に問題がある場合、メモリの故障が原因である可能性があり、このツールで確認することが重要です。
メモリ故障が引き起こすシステムの問題
メモリに物理的な故障があると、Windowsやアプリケーションの動作に深刻な影響を与えます。
データの一貫性が失われたり、プログラムの実行中に誤った情報が処理されたりする結果、アプリケーションのクラッシュやブルースクリーンの発生につながります。
これらの症状は、メモリ以外の要因でも発生しますが、メモリ診断を行うことで原因を絞り込むことが可能になります。
詳細モードテストのメリット
Windowsメモリ診断ツールには、標準モードと詳細モードの2つのテストオプションがあります。
標準モードは基本的なエラーを迅速に検出するのに対し、詳細モードはより広範囲かつ厳密なテストパターンを用いて、潜在的なメモリ故障を徹底的に検出します。
PCの動作が非常に不安定である場合や、標準モードで問題が検出されなかったが依然として疑わしい場合は、詳細モードでの検査が推奨されます。
ただし、詳細モードはテストに時間がかかるため、時間的な余裕を持って実行する必要があります。
Windowsメモリ診断を詳細モードで実行する具体的な手順
ここでは、Windows 11を基準に、Windowsメモリ診断ツールを詳細モードで実行し、メモリの物理故障を厳密にチェックする手順を説明します。
- Windowsメモリ診断ツールの起動
スタートボタンを右クリックし、表示されるメニューから「ファイル名を指定して実行」を選択します。 - コマンドの入力
「ファイル名を指定して実行」ダイアログボックスに「mdsched.exe」と入力し、「OK」ボタンをクリックします。これにより、Windowsメモリ診断ツールが起動します。
- 診断の開始
「Windowsメモリ診断」ウィンドウが表示されたら、「今すぐ再起動して問題の有無を確認する 推奨」を選択します。PCが再起動し、メモリ診断が開始されます。
- 詳細モードへの切り替え
PCの再起動後、青い背景のWindowsメモリ診断画面が表示されます。テストが自動的に開始される前に、キーボードの「F1」キーを押します。
これにより、オプション画面が表示されます。
- テストオプションの変更
オプション画面で「テストの種類」項目が選択されていることを確認し、キーボードの「Tab」キーを押して「詳細」を選択します。「キャッシュ」項目は「既定」または「オン」のままに設定します。
「パス数」はデフォルトの「2」のままで問題ありませんが、より厳密なテストを行いたい場合は「3」以上に増やすことも可能です。
- テストの開始
すべての設定が完了したら、「F10」キーを押してテストを開始します。詳細モードでのメモリ診断が開始され、進行状況が画面に表示されます。
- テストの完了とPCの再起動
診断テストが完了すると、PCは自動的に再起動し、Windowsが起動します。テスト結果は、Windows起動後に確認できます。
- テスト結果の確認
Windowsが起動したら、スタートボタンを右クリックし、「イベントビューア」を選択して開きます。イベントビューアの左ペインで「Windowsログ」を展開し、「システム」を選択します。
右ペインの「操作」から「現在のログをフィルター」を選択し、「イベントID」に「1201」と入力して「OK」をクリックします。
これにより、Windowsメモリ診断の結果のみがフィルター表示されます。
「MemoryDiagnostics-Results」というソースのイベントを探し、詳細を確認してください。
「メモリの問題は検出されませんでした」と表示されていれば、メモリに異常はありません。
Windowsメモリ診断実行時の注意点とトラブルシューティング
Windowsメモリ診断を詳細モードで実行する際には、いくつかの注意点があります。
また、診断中に予期せぬ問題が発生した場合の対処法も知っておくことが重要です。
診断に時間がかかる場合の心構え
詳細モードでのメモリ診断は、PCに搭載されているメモリの容量や速度、設定したパス数によって、完了までに数時間かかる場合があります。
診断中はPCを使用できませんので、時間に余裕があるときに実行してください。
特に夜間や週末など、PCを長時間使用しない時間帯に開始することをお勧めします。
テスト中にPCがフリーズまたは再起動してしまう
メモリ診断中にPCがフリーズしたり、予期せず再起動したりする場合は、重度のメモリ故障が発生している可能性があります。
この場合、診断ツールが正常に完了できないほどメモリの状態が悪いことを示唆しています。
テストが完了しない場合は、メモリの交換や専門家による診断を検討する必要があります。
診断結果の確認方法がわからない
診断テストが完了しWindowsが起動しても、結果が自動的に表示されないことがあります。
前述の「テスト結果の確認」手順に従い、イベントビューアを使用して結果を確認してください。
イベントID「1201」でフィルターをかけても何も表示されない場合は、診断ツールが正常に動作しなかったか、結果が記録されなかった可能性があります。
その場合は、再度診断を実行するか、別のメモリテストツールを試すことも検討してください。
Windows 10での操作の違い
Windows 10でのWindowsメモリ診断ツールの起動方法や詳細モードへの切り替え手順は、Windows 11とほぼ同じです。
「ファイル名を指定して実行」から「mdsched.exe」を起動し、再起動後にF1キーでオプション画面を開く流れは共通しています。
ただし、一部の画面表示やデザインがWindows 11とは異なる場合がありますが、基本的な操作に大きな違いはありません。
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標準モードと詳細モードの比較
Windowsメモリ診断ツールには、テストの厳密さや所要時間が異なる2つの主要なモードがあります。
ここでは、標準モードと詳細モードの主な違いを比較します。
| 項目 | 標準モード | 詳細モード |
|---|---|---|
| テスト範囲 | 基本的なメモリ領域のチェック | すべてのメモリ領域を広範囲にチェック |
| テストパターン | 基本的なテストパターンを使用 | 複数の複雑なテストパターンを使用 |
| 検出精度 | 一般的なエラーの検出に適する | 潜在的で微細なエラーも厳密に検出する |
| テスト時間 | 比較的短時間で完了する | メモリ容量に応じて長時間かかる |
| 推奨用途 | 日常的なメモリの健全性チェック | 深刻なシステム不安定化の原因調査、潜在的な問題の特定 |
まとめ
この記事では、Windowsメモリ診断ツールを詳細モードで実行し、PCのメモリに物理的な故障がないかを厳密に確認する手順を解説しました。
詳細モードでの診断を通じて、システム不安定化の原因となる潜在的なメモリの問題を特定できるようになります。
診断結果をイベントビューアで確認し、メモリに問題が見つかった場合は交換を検討したり、専門家へ相談したりといった次のアクションに進んでください。
定期的なメモリ診断は、PCの安定稼働を維持するための重要なメンテナンス作業です。
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超解決 第一編集部
疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。
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