【Windows】コマンド「netsh int tcp set global autotuninglevel=disabled」で通信を安定させる手順

【Windows】コマンド「netsh int tcp set global autotuninglevel=disabled」で通信を安定させる手順
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業務中にWindowsパソコンの通信速度が遅い、または不安定で困っているビジネスマンの方もいるでしょう。

この問題は、WindowsのTCP自動チューニング機能が原因で発生している可能性があります。

この記事では、netsh int tcp set global autotuninglevel=disabledコマンドを使って、通信を安定させる具体的な手順を解説します。

【要点】コマンド操作でWindowsの通信不安定を改善する

  • netsh int tcp set global autotuninglevel=disabled: TCP自動チューニング機能を無効化し、通信の安定を図ります。
  • netsh int tcp set global autotuninglevel=normal: 設定をデフォルトに戻し、自動チューニング機能を有効にします。
  • コマンドプロンプトの管理者実行: ネットワーク設定を変更するために必要な権限でコマンドを実行します。

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なぜTCP自動チューニングレベルの設定変更で通信が安定するのか

WindowsのTCP自動チューニング機能は、ネットワーク通信のパフォーマンスを最適化するために設計されています。

しかし、特定のネットワーク環境や古い機器、またはVPN接続を使用している場合、この機能が逆に通信速度の低下や不安定さを引き起こすことがあります。

TCP自動チューニングレベルを無効化することで、システムの不要な調整を停止し、通信が安定する場合があります。

TCP自動チューニング機能とは

TCP自動チューニング機能は、ネットワークの帯域幅と遅延を継続的に測定します。

その情報に基づき、TCP受信ウィンドウサイズを動的に調整する機能です。

これにより、データ転送効率を高め、全体的な通信パフォーマンスを向上させることを目指しています。

無効化が有効なケース

この機能は、多くの環境で効果を発揮しますが、一部のレガシーなネットワーク機器では互換性の問題が生じることがあります。

特に、ネットワーク機器がTCP自動チューニングの調整に適切に対応できない場合、通信の途絶や速度低下が発生しがちです。

また、特定のVPNソフトウェアやファイアウォール設定が干渉し、通信が不安定になる例も報告されています。

このような状況では、自動チューニングを無効にすることで通信が安定する可能性があります。

netshコマンドでTCP自動チューニングレベルを設定する手順

ここでは、TCP自動チューニングレベルの設定を確認し、必要に応じて無効化する手順を解説します。

Windows 10でも同様の操作で設定変更が可能です。

  1. コマンドプロンプトを管理者として実行する
    タスクバーの検索ボックスに「cmd」と入力します。
    検索結果に表示される「コマンドプロンプト」を右クリックし、「管理者として実行」を選択してください。
    ユーザーアカウント制御のダイアログが表示された場合は、「はい」をクリックして許可します。
  2. 現在のTCP自動チューニングレベルを確認する
    コマンドプロンプトのウィンドウに、次のコマンドを入力してEnterキーを押します。
    netsh int tcp show global
    表示される情報の中から「受信ウィンドウ自動チューニングレベル」の項目を確認してください。
    通常は「normal」に設定されています。
  3. TCP自動チューニングレベルを無効化する
    通信の安定化を試すために、次のコマンドを入力してEnterキーを押します。
    netsh int tcp set global autotuninglevel=disabled
    「OK.」と表示されれば、設定変更は完了です。
    この設定変更は、Windows 11とWindows 10の両方で有効です。
  4. 設定変更をシステムに反映させる
    TCP自動チューニングレベルの変更は、通常すぐに適用されます。
    しかし、より確実に反映させるためには、パソコンを再起動することをおすすめします。
    再起動後、通信の安定性が改善されたかを確認してください。
  5. TCP自動チューニングレベルを元に戻す場合
    もし設定変更後に通信が改善しない、または悪化した場合は、元の設定に戻すことができます。
    管理者として実行したコマンドプロンプトで、次のコマンドを入力してEnterキーを押します。
    netsh int tcp set global autotuninglevel=normal
    これにより、TCP自動チューニング機能が再び有効になります。

TCP自動チューニングレベル変更時の注意点と関連トラブル

TCP自動チューニングレベルの設定変更は、通信環境によっては逆効果となる可能性もあります。

ここでは、よくある問題とその対処法を解説します。

設定変更後に通信速度がさらに低下する

原因: お使いのネットワーク環境では、TCP自動チューニング機能が適切に動作していたため、無効化することでパフォーマンスが低下した可能性があります。

対処法: 手順5で紹介したnetsh int tcp set global autotuninglevel=normalコマンドを実行し、設定を元の「normal」に戻してください。

その後、パソコンを再起動して通信速度が改善するか確認します。

コマンド実行時に「要求された操作には管理者特権が必要です」と表示される

原因: コマンドプロンプトを管理者権限で実行していません。

ネットワーク設定を変更するには、管理者権限が必要です。

対処法: 手順1に従い、必ず「コマンドプロンプト」を右クリックし、「管理者として実行」を選択してください。

設定変更後も通信が不安定なまま

原因: 通信の不安定さがTCP自動チューニング以外の要因に起因している可能性があります。

ネットワークアダプターのドライバー問題、ルーターの不具合、インターネットサービスプロバイダー側の問題などが考えられます。

対処法: 以下の項目を順に確認してください。

  1. ネットワークアダプターのドライバーを更新する
    デバイスマネージャーを開き、ネットワークアダプターのドライバーが最新版か確認します。
    古い場合は更新することで問題が解決する場合があります。
  2. ルーターやモデムを再起動する
    電源を抜き、数分待ってから再度電源を入れてみてください。
    一時的なネットワーク機器の不具合が解消されることがあります。
  3. 他のネットワーク設定を確認する
    DNSサーバーの設定や、IPv4/IPv6の設定に問題がないか確認します。
    一時的にデフォルト設定に戻してみるのも有効です。

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TCP自動チューニングレベルの各設定値と効果の比較

TCP自動チューニングレベルには、disablednormal以外にもいくつかの設定値があります。

ここでは、主な設定値とその効果を比較します。

設定値 説明 効果
normal デフォルト設定 受信ウィンドウサイズを動的に調整し、多くの環境で最適なパフォーマンスを発揮
disabled 自動チューニング機能を完全に無効化 一部のレガシーネットワークやVPN環境での通信不安定を改善する可能性
highlyrestricted 受信ウィンドウサイズを非常に限定的に調整 厳格なネットワーク環境や特定の互換性問題に対応
restricted 受信ウィンドウサイズをある程度制限して調整 normalhighlyrestrictedの中間の動作
experimental 実験的な調整アルゴリズムを使用 特定の高度なネットワーク環境でのみ推奨される設定

通常、ビジネス環境ではnormalか、問題発生時にdisabledを試すのが一般的です。

他の設定値は特殊なケースでの利用を想定しています。

まとめ

この記事では、Windowsの通信が不安定な場合に、netsh int tcp set global autotuninglevel=disabledコマンドを使用してTCP自動チューニングレベルを無効化する手順を解説しました。

この設定変更により、多くのケースで通信の安定化が期待できます。

もし問題が解決しない場合や、設定を元に戻したい場合は、autotuninglevel=normalコマンドでデフォルト設定に戻せることも理解できたでしょう。

通信の安定性が改善されない場合は、ネットワークアダプターのドライバー更新やルーターの再起動など、他のトラブルシューティングも試してみてください。

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この記事の監修者
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超解決 第一編集部

疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。