【Windows】ネットワークアダプターの「省電力」を無効にして通信開始時のラグを解消する手順

【Windows】ネットワークアダプターの「省電力」を無効にして通信開始時のラグを解消する手順
🛡️ 超解決

Windowsパソコンでネットワークに接続する際、特にスリープからの復帰後や通信開始時に一時的なラグや遅延が発生し、業務に支障が出ることがあります。

この現象は、ネットワークアダプターの省電力機能が原因で引き起こされている可能性があります。

この記事では、ネットワークアダプターの省電力設定を無効化し、通信開始時の不安定さを解消する具体的な手順を解説します。

【要点】ネットワーク通信のラグは省電力設定の変更で改善します

  • ネットワークアダプターのプロパティ: デバイスマネージャーからアダプターの省電力設定を変更し、意図しないスリープ移行を防ぎます。
  • 電源オプションの詳細設定: PCI Expressのリンク状態の電源管理設定を無効にし、通信デバイスの電力供給を安定させます。
  • ネットワークドライバーの更新: 最新のドライバーを適用することで、通信の安定性や互換性の問題を解決します。

ADVERTISEMENT

ネットワーク通信開始時のラグが発生する根本的な原因

Windowsパソコンでネットワーク接続時にラグが発生する主な原因は、ネットワークアダプターに設定されている省電力機能にあります。

この機能は、電力消費を抑えるために、ネットワークアダプターを一時的に低電力状態やスリープ状態に移行させます。

特にパソコンがアイドル状態になった後や、スリープから復帰した際に、アダプターが完全に起動するまでに時間が必要となるため、通信開始時に遅延が生じるのです。

この遅延は、ウェブページの読み込みが遅い、オンライン会議の接続に時間がかかるなど、ビジネスシーンでのストレスにつながります。

ネットワークアダプターの「電力の管理」設定

ネットワークアダプターのプロパティにある「電力の管理」タブでは、Windowsがネットワークアダプターの電源を管理する方法を設定できます。

「電力の節約のために、コンピューターでこのデバイスの電源をオフにできるようにする」という項目が有効になっていると、Windowsは必要に応じてアダプターの電源を切ることがあります。

これにより、通信が一時的に途切れたり、再開に時間がかかったりする現象が起こります。

電源オプションの「PCI Expressのリンク状態の電源管理」設定

Windowsの電源オプションには、PCI Expressデバイスのリンク状態の電源管理設定があります。

ネットワークアダプターの多くはPCI Express接続を利用しており、この設定が有効になっていると、アイドル時にPCI Expressリンクの電力を節約します。

その結果、ネットワークアダプターが低電力状態になり、通信再開時にリンクの再確立に時間がかかり、ラグが発生する原因となります。

ネットワークアダプターの省電力設定を無効にする手順

通信開始時のラグを解消するためには、ネットワークアダプターとWindowsの電源オプションの両方で省電力設定を見直すことが重要です。

ここではWindows 11を基準とした手順を解説します。

デバイスマネージャーでネットワークアダプターの電力設定を変更する

  1. デバイスマネージャーを開く
    スタートボタンを右クリックし、「デバイスマネージャー」を選択して開きます。
  2. ネットワークアダプターを展開する
    デバイスマネージャーのウィンドウ内で「ネットワークアダプター」の項目をダブルクリックまたは矢印アイコンで展開します。
  3. 対象のアダプターのプロパティを開く
    現在使用しているネットワークアダプターの名前を右クリックし、「プロパティ」を選択します。有線LANであれば「Realtek PCIe GbE Family Controller」や「Intel Ethernet Connection」など、無線LANであれば「Intel Wi-Fi 6 AX201」などが一般的です。
  4. 「電力の管理」タブへ移動する
    プロパティウィンドウの上部にある「電力の管理」タブをクリックします。
  5. 省電力機能を無効にする
    「電力の節約のために、コンピューターでこのデバイスの電源をオフにできるようにする」のチェックボックスをオフにします。
  6. 設定を保存する
    「OK」ボタンをクリックして設定を適用し、プロパティウィンドウを閉じます。

Windows 10の場合も同様の操作で設定変更が可能です。

電源オプションの詳細設定でPCI Expressの電源管理を変更する

  1. コントロールパネルを開く
    スタートボタンを右クリックし、「ファイル名を指定して実行」を選択します。表示されたダイアログに「control」と入力してEnterキーを押します。
  2. 電源オプションへ移動する
    コントロールパネルの表示方法を「大きいアイコン」または「小さいアイコン」に設定し、「電源オプション」をクリックします。
  3. プラン設定の変更を開く
    現在選択されている電源プランの右側にある「プラン設定の変更」をクリックします。
  4. 詳細な電源設定の変更を開く
    「詳細な電源設定の変更」をクリックします。
  5. PCI Expressのリンク状態の電源管理を展開する
    「電源オプション」ウィンドウ内で「PCI Express」の項目を展開し、さらに「リンク状態の電源管理」を展開します。
  6. 設定を無効にする
    「設定」の項目で「オフ」を選択します。バッテリー駆動時と電源接続時の両方で「オフ」に設定することをおすすめします。
  7. 設定を保存する
    「適用」ボタンをクリックし、次に「OK」ボタンをクリックして設定を保存します。

Windows 10でも同じ手順で電源オプションの設定を変更できます。

設定変更後も通信ラグが解消しない場合の追加対処法

上記の手順を実行しても通信ラグが改善しない場合は、以下の点を確認してください。

ネットワークアダプターのドライバーを更新する

古いネットワークドライバーは、通信の不安定さや互換性の問題を引き起こすことがあります。

最新のドライバーに更新することで、通信ラグが解消される可能性があります。

ドライバーの更新は、デバイスマネージャーから行うか、ネットワークアダプターの製造元ウェブサイトから直接ダウンロードしてインストールできます。

  1. デバイスマネージャーを開く
    スタートボタンを右クリックし、「デバイスマネージャー」を選択します。
  2. ネットワークアダプターを展開する
    「ネットワークアダプター」の項目を展開します。
  3. ドライバーの更新を選択する
    対象のネットワークアダプターを右クリックし、「ドライバーの更新」を選択します。
  4. 自動検索または手動で更新する
    「ドライバーを自動的に検索」を選択するか、製造元からダウンロードしたドライバーがある場合は「コンピューターを参照してドライバーを検索」を選択し、指示に従って更新を完了させます。

Windows Update後の再発に注意する

Windows Updateが適用された後、ネットワークアダプターのドライバーが更新されたり、電源管理設定がリセットされたりすることが稀にあります。

もしWindows Update後に再び通信ラグが発生するようになったら、上記の手順で設定が変更されていないか再度確認してください。

異なるネットワークアダプターで試す

特定のネットワークアダプターに物理的な問題や故障がある場合、設定を変更しても問題は解決しません。

可能であれば、別のUSB Wi-FiアダプターやUSB-LANアダプターを接続して、通信ラグが発生しないか確認してください。

これにより、パソコン本体のネットワークアダプターに問題があるのか、それともシステム全体の問題なのかを切り分けできます。

ADVERTISEMENT

ネットワークアダプターと電源オプションの省電力設定の比較

項目 ネットワークアダプターの「電力の管理」設定 電源オプションの「PCI Express」設定
影響範囲 特定のネットワークアダプターの電源管理に直接影響する PCI Expressバスに接続されたすべてのデバイスの電力管理に影響する
設定場所 デバイスマネージャー内の各ネットワークアダプターのプロパティ コントロールパネルの電源オプションの詳細設定
推奨される設定 「電力の節約のために、コンピューターでこのデバイスの電源をオフにできるようにする」のチェックを外す 「リンク状態の電源管理」を「オフ」に設定する
メリット 通信開始時のアダプター起動遅延を解消し、ネットワーク接続を安定させる PCI Expressデバイス全体の電力供給を安定させ、関連する遅延を減らす
デメリット わずかに電力消費が増加する可能性がある わずかに電力消費が増加する可能性がある

まとめ

この記事で解説した手順を実行することで、Windowsパソコンのネットワークアダプターに起因する通信開始時のラグを解消できます。

デバイスマネージャーでのネットワークアダプターの電力管理設定と、電源オプションでのPCI Expressリンク状態の電源管理設定を見直すことが重要です。

これらの設定変更により、安定したネットワーク環境で業務効率を向上させ、ストレスなくパソコンを使用できるようになります。

もし問題が再発した場合は、ネットワークドライバーの更新や、Windows Update後の設定確認も合わせて実施してください。

ADVERTISEMENT

この記事の監修者
✍️

超解決 第一編集部

疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。