【Windows】ネットワーク部品の識別番号をレジストリで書き換えて識別を偽る手順

【Windows】ネットワーク部品の識別番号をレジストリで書き換えて識別を偽る手順
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特定のネットワーク環境への対応や、特殊なシステム要件を満たすために、WindowsPCのネットワークアダプターの物理アドレスを変更したい場合があるかもしれません。

この操作は、Windowsシステムがネットワーク上で自身を識別する方法に直接影響を与えます。

本記事では、Windows 11を基準として、レジストリを通じてネットワーク部品の識別番号であるMACアドレスを書き換える手順を詳細に解説します。

【要点】ネットワーク部品の識別番号(MACアドレス)をレジストリで変更する

  • レジストリのバックアップ: システムの予期せぬトラブルに備え、レジストリの安全性を確保します。
  • ネットワークアダプターの特定: 変更対象となるネットワークアダプターのGUIDを正確に見つけ出します。
  • レジストリの編集と値の設定: 該当するレジストリキーに移動し、NetworkAddress値を新規作成または変更して、新しいMACアドレスを設定します。

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ネットワーク部品の識別番号「MACアドレス」とは何か

MACアドレスは、Media Access Controlアドレスの略で、ネットワークアダプターに工場出荷時に割り当てられた物理アドレスのことです。

これは世界中で一意の識別番号であり、ネットワーク上でデバイスを識別するために使用されます。

レジストリを通じてMACアドレスを変更する目的は、特定のネットワークサービスへの対応、セキュリティテスト、あるいは古いシステムとの互換性確保など、限定的な業務上の必要性がある場合が考えられます。

しかし、レジストリの編集はWindowsシステムの根幹に関わる操作であり、誤った操作はシステムが起動しなくなるなどの深刻なトラブルを引き起こす可能性があります。

操作は慎重に行い、必ず事前にレジストリとシステムのバックアップを取得してください。

MACアドレスの構成と変更の仕組み

MACアドレスは、通常6つの2桁の16進数で構成され、コロンやハイフンで区切られて表示されます。

例えば「00-1A-2B-3C-4D-5E」のような形式です。

Windowsでは、ネットワークアダプターのドライバー設定やレジストリのNetworkAddress値を通じて、この物理アドレスを論理的に変更できます。

これにより、システムは変更されたMACアドレスを自身の識別番号としてネットワーク上で使用するようになります。

ネットワーク部品の識別番号(MACアドレス)をレジストリで書き換える手順

ここでは、Windows 11を例に、レジストリを編集してネットワークアダプターのMACアドレスを変更する手順を説明します。

Windows 10でも同様の操作が可能ですが、一部の画面表示が異なる場合があります。

  1. レジストリをバックアップする
    Windowsの検索ボックスに「regedit」と入力し、レジストリエディターを起動します。
    レジストリエディターのメニューから「ファイル」を選び、「エクスポート」を選択します。
    「エクスポート範囲」で「すべて」を選び、任意の場所に任意のファイル名でレジストリファイルを保存します。
    これは、万が一の事態に備えてシステム全体を以前の状態に戻すための重要な手順です。
  2. 現在のMACアドレスとネットワークアダプターのGUIDを確認する
    Windowsの検索ボックスに「cmd」と入力し、コマンドプロンプトを管理者として実行します。
    コマンドプロンプトで「getmac /v」と入力し、Enterキーを押します。
    表示されるリストから、変更したいネットワークアダプターの「物理アドレス」(現在のMACアドレス)と「トランスポート名」に記載されているGUID(例:{xxxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxx})をメモします。
    このGUIDは、レジストリ内で該当するアダプターを見つけるために使用します。
  3. レジストリエディターで該当キーを探す
    レジストリエディターで、以下のパスに移動します。
    HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Class\{4D36E972-E325-11CE-BFC1-08002BE10318}
    このキーの下には、00000001といった連番のサブキーが並んでいます。
    それぞれのサブキーを選択し、右側のペインに表示される「DriverDesc」の値を確認します。
    「DriverDesc」の値が、手順2で確認したネットワークアダプターの名前に一致するサブキーを探してください。
    一致するサブキーが見つかったら、そのサブキーが対象のアダプターのキーです。
  4. NetworkAddress値を設定する
    対象のサブキーが選択された状態で、右側のペインの空いている場所を右クリックします。
    「新規」を選び、「文字列値」を選択します。
    新しい値の名前を「NetworkAddress」と入力し、Enterキーを押します。
    「NetworkAddress」をダブルクリックして「文字列の編集」ダイアログを開きます。
    「値のデータ」に、設定したい新しいMACアドレスを12桁の16進数で入力します。ハイフンやコロンは入力しないでください。
    例えば「001A2B3C4D5E」のように入力し、「OK」をクリックします。
    もし既に「NetworkAddress」値が存在する場合は、その値をダブルクリックして新しいMACアドレスを入力してください。
  5. システムを再起動する
    レジストリエディターを閉じ、Windowsを再起動します。
    再起動後、新しいMACアドレスが適用されているかを確認します。
    コマンドプロンプトで「getmac /v」を実行し、物理アドレスが変更されていることを確認してください。

識別番号(MACアドレス)変更後の注意点とトラブル対処

MACアドレスの変更は、ネットワークの動作に大きな影響を与える可能性があります。

ここでは、変更後に発生しやすい問題とその対処法について説明します。

ネットワーク接続が不安定になる、または接続できない

MACアドレスを変更すると、ルーターやDHCPサーバーが新しいアドレスを認識できず、IPアドレスが割り当てられなかったり、ネットワークに接続できなかったりする場合があります。

対処法: ネットワークアダプターを一度無効にしてから再度有効にしてください。

Windows 11の場合、「設定」アプリを開き「ネットワークとインターネット」を選びます。

「ネットワークの詳細設定」から「ネットワークアダプターのオプションの詳細」をクリックします。

対象のアダプターを右クリックして「無効にする」を選び、再度右クリックして「有効にする」を選びます。

または、ルーターを再起動すると、DHCPリースが更新されて問題が解決する場合があります。

MACアドレスの重複による問題

変更後のMACアドレスが、同じネットワーク内の他のデバイスと重複すると、通信の競合が発生し、両方のデバイスでネットワーク接続の問題が起こります。

対処法: 設定したMACアドレスがネットワーク内で一意であることを確認してください。

可能であれば、完全にランダムなMACアドレスを設定するか、特定のベンダーに予約されていない範囲のアドレスを使用してください。

MACアドレスの変更は自己責任で行い、重複しないように注意が必要です。

変更が反映されない、または元のMACアドレスに戻す

レジストリを編集してもMACアドレスが変更されない場合や、元の状態に戻したい場合は、いくつかの確認点があります。

対処法1: レジストリエディターで設定した「NetworkAddress」値が正しいキーに存在するか、値のデータが12桁の16進数で正しく入力されているかを確認してください。

対処法2: デバイスマネージャーからネットワークアダプターのプロパティを開き、「詳細設定」タブに「Network Address」または「MACアドレス」といった項目がある場合、そこから変更が可能です。

この設定がレジストリの設定よりも優先されることがあります。

対処法3: 元のMACアドレスに戻すには、レジストリの「NetworkAddress」値を削除するか、空欄にするか、または手順1でバックアップしたレジストリファイルから復元します。

レジストリファイルの復元は、レジストリエディターの「ファイル」メニューから「インポート」を選択し、保存したバックアップファイルを選んで実行します。

復元後も、必ずシステムを再起動してください。

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Windows 11とWindows 10でのMACアドレス変更方法の比較

Windows 11とWindows 10では、MACアドレスを変更する基本的なレジストリ編集手順に大きな違いはありません。

しかし、デバイスマネージャーやネットワーク設定画面のUI(ユーザーインターフェース)には若干の差異があります。

多くのネットワークアダプターでは、デバイスのプロパティからMACアドレスを変更するオプションが提供されていますが、一部のアダプターではこのオプションが表示されない場合があります。

その場合、レジストリを直接編集する方法が唯一の手段となります。

項目 レジストリでの変更 デバイスプロパティでの変更
対応アダプター ほぼ全てのアダプターに対応 一部のアダプターのみに対応
操作の難易度 高度な知識が必要 比較的簡単
システムの安定性 誤操作で不安定になる可能性あり システムへの影響は少ない
永続性 ドライバー更新でリセットされることがある ドライバー更新でリセットされることがある
OSによる違い Windows 11とWindows 10で手順はほぼ同じ Windows 11とWindows 10でUIに差異あり

まとめ

本記事で解説したレジストリ編集手順により、Windowsのネットワーク部品の識別番号であるMACアドレスを変更できました。

この操作は、特定の業務要件やネットワーク環境への対応に役立つ場合があります。

変更後は、ネットワーク接続の安定性やデバイスの正常な動作を必ず確認し、問題が発生した場合は速やかに元のMACアドレスに戻す手順を実行してください。

レジストリのバックアップと復元手順を把握しておくことが、安全なシステム運用の鍵となります。

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この記事の監修者
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超解決 第一編集部

疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。