【Windows】ネットワーク上のプリンターの共有設定が勝手に外れる現象の対策

【Windows】ネットワーク上のプリンターの共有設定が勝手に外れる現象の対策
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ネットワーク上のプリンター共有設定が意図せず解除されてしまい、業務に支障が出ている方もいるのではないでしょうか。この問題は、Windowsの電源管理設定や、プリンタースプーラーサービス、またはネットワーク設定が原因で発生することがあります。

この記事では、ネットワークプリンターの共有設定が勝手に外れる現象の根本的な原因を解説し、共有設定を安定して維持するための具体的な対策手順を詳しくご紹介します。

記事の手順を実行することで、プリンター共有の不安定さを解消し、スムーズな印刷環境を取り戻すことができます。

【要点】ネットワークプリンター共有の安定化対策

  • ネットワーク探索の有効化: 共有プリンターがネットワーク上で正しく検出されるように設定を調整します。
  • USBデバイスの省電力設定の無効化: USB接続のプリンターへの電力供給が安定し、共有設定のリセットを防ぎます。
  • プリンタースプーラーサービスの再起動と設定: プリンターに関連するサービスの状態を正常に保ち、共有機能の不具合を解消します。
  • レジストリの変更: 特定のセキュリティ設定が共有設定をリセットするのを抑制し、安定した運用を可能にします。

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ネットワークプリンター共有が解除される主な原因

ネットワークプリンターの共有設定が勝手に外れる現象にはいくつかの技術的な原因が考えられます。これらの原因を理解することで、より効果的な対策を講じることができます。

まず、Windowsの電源管理機能が、USBポートやネットワークアダプターを省電力モードに移行させることが原因の一つです。特にコンピューターがスリープから復帰する際、プリンターへの接続が一時的に切断されると、共有設定がリセットされてしまうことがあります。

次に、プリンタースプーラーサービスの一時的な停止や不具合も、共有設定の不安定化を招く要因です。このサービスは印刷ジョブを管理し、プリンターの共有機能にも深く関わっています。サービスに問題があると、共有設定が維持されにくくなります。

また、プリンタードライバーの破損や古いバージョンが原因で、共有機能が正しく動作しないケースもあります。不適切なドライバーは、共有設定の適用や維持を妨げることがあります。

さらに、Windowsのセキュリティ更新プログラムが適用された際に、プリンター共有に関する設定が変更され、意図せず共有が解除されてしまうことも報告されています。特に、特定のレジストリ設定が共有の安定性に影響を与えることがあります。

お探しの解決策が見つからない場合は、こちらの「Windowsトラブル完全解決データベース」で他のエラー原因や解決策をチェックしてみてください。

ネットワークプリンター共有設定を安定させる具体的な手順

ここでは、ネットワークプリンターの共有設定が勝手に解除される問題を解決するための具体的な操作手順を解説します。Windows 11を基準に説明しますが、Windows 10でも同様の項目で設定できます。

ネットワーク探索を有効にする

共有プリンターがネットワーク上で正しく検出されるように、ネットワーク探索を有効にします。

  1. 「設定」を開く
    スタートボタンを右クリックし、「設定」を選択します。
  2. 「ネットワークとインターネット」へ進む
    左側メニューから「ネットワークとインターネット」をクリックします。
  3. 「ネットワークの詳細設定」を選択する
    中央の「ネットワークの詳細設定」をクリックします。
  4. 「共有の詳細設定」を開く
    「関連設定」の下にある「共有の詳細設定」をクリックします。
  5. 「プライベートネットワーク」を展開する
    現在のプロファイルである「プライベートネットワーク」を展開します。
  6. ネットワーク探索を有効にする
    「ネットワーク探索を有効にする」にチェックを入れ、「変更の保存」をクリックします。

USBデバイスの省電力設定を無効にする

USB接続のプリンターの場合、電力供給が不安定になると共有が解除されることがあります。省電力設定を無効にして安定化を図ります。

  1. 「デバイスマネージャー」を開く
    スタートボタンを右クリックし、「デバイスマネージャー」を選択します。
  2. 「ユニバーサルシリアルバスコントローラー」を展開する
    一覧から「ユニバーサルシリアルバスコントローラー」をダブルクリックします。
  3. USBルートハブのプロパティを開く
    「USBルートハブ」を右クリックし、「プロパティ」を選択します。複数のUSBルートハブがある場合は、すべてに対して設定します。
  4. 「電源の管理」タブへ移動する
    プロパティウィンドウで「電源の管理」タブをクリックします。
  5. 省電力設定を無効にする
    「電力の節約のために、コンピューターでこのデバイスの電源をオフにできるようにする」のチェックを外し、「OK」をクリックします。

プリンタースプーラーサービスを再起動する

プリンタースプーラーサービスに一時的な不具合がある場合、再起動することで共有設定が安定することがあります。

  1. 「サービス」を開く
    WindowsキーとRキーを同時に押し、「ファイル名を指定して実行」に「services.msc」と入力してEnterキーを押します。
  2. 「Print Spooler」を探す
    サービスの一覧から「Print Spooler」を探し、ダブルクリックします。
  3. サービスを停止・開始する
    「停止」ボタンをクリックし、数秒待ってから「開始」ボタンをクリックします。「スタートアップの種類」が「自動」になっていることを確認します。
  4. 「OK」をクリックする
    設定後、「OK」をクリックしてウィンドウを閉じます。

レジストリを編集して共有設定のリセットを防ぐ

Windows Updateなどにより共有設定がリセットされるのを防ぐため、レジストリを変更します。この操作はシステムに影響を与える可能性があるため、慎重に進めてください。

注意: レジストリの編集はシステムに重大な影響を与える可能性があります。必ず事前にバックアップを取ってから作業してください。

  1. レジストリのバックアップを作成する
    スタートボタンを右クリックし、「ファイル名を指定して実行」に「regedit」と入力してEnterキーを押します。レジストリエディターが開いたら、「ファイル」メニューから「エクスポート」を選択し、任意の場所にバックアップファイルを保存します。
  2. キーの場所へ移動する
    アドレスバーに「HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Print」と入力しEnterキーを押します。
  3. 新しいDWORD値を作成する
    Printキーを右クリックし、「新規」から「DWORD 32ビット値」を選択します。
  4. 値の名前を設定する
    作成された新しい値の名前を「RpcAuthnLevelPrivacyEnabled」に変更します。
  5. 値のデータを変更する
    「RpcAuthnLevelPrivacyEnabled」をダブルクリックし、「値のデータ」を「0」に設定して「OK」をクリックします。
  6. レジストリエディターを閉じる
    レジストリエディターを閉じ、コンピューターを再起動します。

共有設定が復旧しない場合の追加確認項目

上記の手順を試しても共有設定が安定しない場合、以下の項目を確認してください。これらの問題もプリンター共有の不安定さにつながることがあります。

プリンタードライバーが古いまたは破損している場合

古いドライバーや破損したドライバーは、プリンターの共有機能に悪影響を及ぼします。最新のドライバーに更新することで問題が解決する場合があります。

  1. 「設定」を開く
    スタートボタンを右クリックし、「設定」を選択します。
  2. 「Bluetoothとデバイス」へ進む
    左側メニューから「Bluetoothとデバイス」をクリックします。
  3. 「プリンターとスキャナー」を選択する
    「プリンターとスキャナー」をクリックします。
  4. 該当プリンターを削除する
    問題のプリンターを選択し、「削除」をクリックしてデバイスから削除します。
  5. 最新ドライバーをインストールする
    プリンターメーカーのウェブサイトから最新のドライバーをダウンロードし、インストールします。
  6. プリンターを再追加する
    「プリンターとスキャナー」画面で「デバイスの追加」をクリックし、プリンターを再度追加します。

ファイアウォールが通信をブロックしている場合

Windows Defender ファイアウォールやサードパーティ製セキュリティソフトが、プリンター共有に必要な通信をブロックしていることがあります。一時的にファイアウォールを無効にして確認し、必要に応じて例外設定を追加します。

  1. 「Windows セキュリティ」を開く
    スタートボタンをクリックし、「Windows セキュリティ」と検索して開きます。
  2. 「ファイアウォールとネットワーク保護」へ進む
    左側メニューから「ファイアウォールとネットワーク保護」をクリックします。
  3. ネットワークプロファイルを選択する
    現在アクティブなネットワークプロファイルを選択します。通常は「プライベートネットワーク」です。
  4. ファイアウォールを一時的に無効にする
    「Microsoft Defender ファイアウォール」を「オフ」に切り替えます。問題が解決したら、必ず「オン」に戻し、プリンター共有に必要なポートの例外設定を検討してください。

SMBv1が有効になっていない場合

非常に古いバージョンのWindowsやネットワークデバイスとのプリンター共有では、SMBv1プロトコルが必要な場合があります。セキュリティリスクはありますが、互換性確保のために一時的に有効化を検討するケースもあります。

  1. 「Windowsの機能の有効化または無効化」を開く
    スタートボタンを右クリックし、「ファイル名を指定して実行」に「optionalfeatures」と入力してEnterキーを押します。
  2. SMBv1の機能を有効にする
    「SMB 1.0/CIFS ファイル共有のサポート」にチェックを入れ、「OK」をクリックします。
  3. コンピューターを再起動する
    変更を適用するためにコンピューターを再起動します。

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Windows 11とWindows 10のプリンター共有設定画面の違い

Windows 11とWindows 10では、プリンター共有に関する設定画面のパスやUIに一部違いがあります。

項目 Windows 11 Windows 10
設定アプリのパス 設定 > Bluetoothとデバイス > プリンターとスキャナー 設定 > デバイス > プリンターとスキャナー
共有の詳細設定のパス 設定 > ネットワークとインターネット > ネットワークの詳細設定 > 共有の詳細設定 設定 > ネットワークとインターネット > 状態 > 共有オプション
共有設定のUI 各プリンターの詳細画面に「プリンターのプロパティ」がある 各プリンターの詳細画面に「管理」がある

まとめ

この記事では、Windows環境でネットワークプリンターの共有設定が勝手に外れる現象の対策について解説しました。電源管理設定の調整、プリンタースプーラーサービスの管理、レジストリの変更、ドライバーの更新、ファイアウォール設定の見直しが重要な対策となります。

これらの手順を実行することで、共有プリンターの検出と接続が安定し、印刷に関するトラブルを減少させることができます。

業務効率を向上させるためにも、ぜひ今回ご紹介した「ネットワーク探索の有効化」や「レジストリの変更」などの設定を確認し、安定したプリンター共有環境を構築してください。

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この記事の監修者
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超解決 第一編集部

疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。