【Windows】ネットワークの「リアルタイムスループット」をパフォーマンスモニターで監視する手順

【Windows】ネットワークの「リアルタイムスループット」をパフォーマンスモニターで監視する手順
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ネットワークの速度低下は、ビジネス業務に大きな影響を与えます。原因が特定できず、困っている方も多いのではないでしょうか。この記事では、Windowsのパフォーマンスモニターを使って、ネットワークのリアルタイムスループットを監視する具体的な手順を解説します。この手順を実践することで、ネットワークのボトルネックを特定し、問題解決に役立てることができます。

【要点】パフォーマンスモニターでネットワークスループットを監視し、問題の早期発見に繋げる

  • パフォーマンスモニターの起動: システム全体のパフォーマンスを詳細に監視するツールを起動します。
  • ネットワークカウンターの追加: 特定のネットワークインターフェースにおける送受信スループットをリアルタイムで計測します。
  • 監視グラフの確認と分析: ネットワークの負荷状況を視覚的なグラフで把握し、パフォーマンス低下の原因を調査します。

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パフォーマンスモニターでネットワークスループットを監視する意義

ネットワークのリアルタイムスループット監視は、通信速度の低下や応答時間の遅延など、ネットワーク関連のトラブルシューティングにおいて非常に重要です。パフォーマンスモニターは、システムの各種リソース使用状況を詳細に記録し、視覚的に表示できるWindows標準の強力なツールです。ネットワークインターフェースごとの送受信バイト数やエラー数など、多岐にわたるカウンターを監視できます。

スループットとは、単位時間あたりに転送できるデータ量を示す指標です。これを監視することで、ネットワークがどの程度のデータ量を処理しているか、あるいは処理しきれていないかを把握できます。例えば、特定のアプリケーションが大量のデータを送受信している場合や、ネットワークデバイス自体に問題がある場合などに、異常なスループットの変動として現れます。

リアルタイム監視により、突発的なネットワーク負荷の増大や、特定の時間帯に発生するパフォーマンス低下の原因を特定しやすくなります。これにより、問題の根本原因を突き止め、適切な対策を講じるための客観的なデータを得ることが可能になります。

パフォーマンスモニターでネットワークのリアルタイムスループットを監視する手順

  1. パフォーマンスモニターを起動する
    Windows 11のスタートボタンを右クリックします。表示されるメニューから「ファイル名を指定して実行」を選択します。「ファイル名を指定して実行」ダイアログボックスに「perfmon」と入力し、「OK」ボタンをクリックします。これにより、パフォーマンスモニターが起動します。
  2. カウンターを追加する
    パフォーマンスモニターの左側ペインで「監視ツール」を展開し、「パフォーマンスモニター」を選択します。中央ペインにグラフが表示された状態で、ツールバーの緑色のプラスアイコン「カウンターの追加」をクリックします。
  3. ネットワークカウンターを選択する
    「カウンターの追加」ダイアログボックスが表示されます。「利用できるカウンター」の一覧から「ネットワークインターフェース」を探して展開します。
  4. 監視対象のインターフェースとカウンターを選ぶ
    「ネットワークインターフェース」の下にある「すべてのインスタンス」を選択します。これにより、すべてのネットワークアダプターが監視対象となります。次に、監視したいカウンターとして「受信バイト数/秒」と「送信バイト数/秒」を選択します。これらのカウンターは、それぞれのインターフェースで送受信されているデータ量をバイト単位で計測します。
  5. カウンターを追加してグラフに表示する
    選択したカウンターを「追加」ボタンで右側の「追加されたカウンター」リストに移動させます。最後に「OK」ボタンをクリックします。これで、選択したネットワークインターフェースの送受信スループットがリアルタイムグラフとして表示されます。
  6. グラフ表示をカスタマイズする
    グラフの表示が見にくい場合は、パフォーマンスモニターのツールバーにある「プロパティ」アイコン(歯車の形)をクリックします。「パフォーマンスモニターのプロパティ」ダイアログボックスの「グラフ」タブで、グラフの色や太さ、表示スケールなどを調整できます。例えば、グラフの最大値を手動で設定することで、より見やすい表示にできます。
  7. ログを記録する
    リアルタイム監視だけでなく、長期間のデータを記録したい場合は、左側ペインの「データコレクターセット」を展開し、「ユーザー定義」を右クリックして「新規」から「データコレクターセット」を作成します。ウィザードに従い、カウンターを追加し、ログの保存場所や開始・停止条件を設定することで、指定した期間のネットワークスループットデータをファイルとして保存できます。保存したログは後からパフォーマンスモニターで読み込み、詳細な分析が可能です。

ネットワークスループット監視時の注意点とよくある疑問

適切なネットワークインターフェースを選択できていない場合

複数のネットワークアダプターが搭載されているPCでは、誤ったインターフェースのカウンターを選択してしまうことがあります。例えば、Wi-Fi接続で利用しているにも関わらず、有線LANアダプターのカウンターを監視しても、現在のネットワーク状況は把握できません。必ず現在アクティブなネットワーク接続に対応するインターフェースのカウンターを選択してください。デバイスマネージャーでネットワークアダプターの名称を確認することも有効です。

カウンターの単位とグラフの解釈を誤ってしまう場合

「受信バイト数/秒」や「送信バイト数/秒」は、文字通り1秒間に送受信されたバイト数を示します。一般的なネットワーク速度の表記はメガビット毎秒Mbpsであることが多いため、単位の違いに注意が必要です。1バイトは8ビットに相当します。例えば、100Mbpsの回線で最大スループットを監視する場合、約12.5MB/s(メガバイト/秒)が上限となります。グラフのスケールを適切に設定し、上限値との比較でボトルネックを判断しましょう。

パフォーマンスモニター自体がシステム負荷を発生させる場合

パフォーマンスモニターは、多くのカウンターをリアルタイムで監視すると、それ自体がCPUやメモリ、ディスクI/Oを消費することがあります。特に長期間のログ記録を行う場合や、非常に多くのカウンターを追加した場合に顕著です。監視対象のパフォーマンスに影響を与えないよう、必要最小限のカウンターに絞り込むことや、監視間隔を適切に調整することが重要です。通常の使用では大きな影響はありませんが、リソースが限られた環境では注意が必要です。

Windows 10でのパフォーマンスモニター操作の違い

Windows 10でのパフォーマンスモニターの起動方法と操作手順は、Windows 11とほぼ同じです。スタートボタンを右クリックして「ファイル名を指定して実行」から「perfmon」と入力する方法や、スタートメニューから「管理ツール」フォルダ内を探す方法で起動できます。カウンターの追加やグラフのカスタマイズ方法も共通しているため、この記事の手順はWindows 10環境でも同様に適用できます。

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パフォーマンスモニターとタスクマネージャーのネットワーク監視機能の比較

項目 パフォーマンスモニター タスクマネージャー
目的 詳細なシステムパフォーマンス分析とトラブルシューティング リアルタイムでの簡易的なリソース使用状況確認
詳細度 非常に詳細なカウンター項目と履歴データの記録 ネットワーク利用率や送受信速度の概要表示
履歴記録 ログとして長期間のデータを記録し、後から分析できる リアルタイムのみで、履歴データは保持しない
カスタマイズ性 監視するカウンター、グラフ表示、ログ設定などを細かく調整できる 表示項目や更新間隔の調整は限定的
システム負荷 多くのカウンターを監視すると、ややシステム負荷が高くなる傾向がある システム負荷は比較的低い
活用シーン ネットワークのボトルネック特定、長期的なトレンド分析、詳細なパフォーマンス診断 現在のネットワーク利用状況の素早い確認、異常な高負荷の発見

この記事では、Windows 11のパフォーマンスモニターを活用し、ネットワークのリアルタイムスループットを監視する具体的な手順を解説しました。このツールを使うことで、ネットワークの送受信データ量を正確に把握し、パフォーマンス低下の原因を特定できます。タスクマネージャーよりも詳細なデータを取得できるため、より深い分析に役立ちます。定期的な監視や異常発生時の原因究明に、ぜひパフォーマンスモニターのネットワークインターフェースカウンターを活用してください。

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この記事の監修者
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超解決 第一編集部

疑問解決ポータル「超解決」の編集チーム。正確な検証と、現場視点での伝わりやすい解説を心がけています。